◇
しあわせ、しあわせ、しあわせ。
いつまでもあたまがまっしろになる。ずっとずっとあたまがまっしろのままだった。
それでも、身体に這うように訪れる快楽の波はだんだんと落ち着いていく。自分の下腹部に流れているおしっこの温かい感触、それをなぞるように舌をあてがってくるお姉ちゃんの温もり。私のおしっこを飲むためだけにあてがわれている微かな舌の感触が心地いい。いつまでもいつまでも心地がいい。
「────」
もう、これでいいや、って思う。
もう恥ずかしさとかもどうでもいい。お姉ちゃんが私の身体を、私の体液を味わってくれている。それがどれだけ恥ずかしいことであったとしても、それさえも別にどうでもいい。だって、気持ちがいいんだもの、ずっとこの気持ちよさの中に浸っていたんだもの。
そりゃあ、お姉ちゃんを攻めることができればそれでよかったけれど、でも人に触られることが、大好きな人が私を攻めてくれる、という喜びには勝てない。うれしい、気持ちいい、すべてを受容してくれているお姉ちゃんが大好きで、私はそれだけで幸せになる。
もう垂れ流すものもなくなって、次第に緩んでしまった尿道が元に戻る感覚がある。これ以上にあふれるものもなくって、お姉ちゃんの舌も秘部に触れることをやめてしまう。
……うん、これでいい、これがいい。もう、満足。
これ以上に頭がまっしろになる必要はない。もうすごく満足している。ずっとこのままでいたい気持ちはあるけれど、もうこれ以上は難しい。だって、お母さんだって帰ってくる時間だし、ずっとこのままっていうわけにはいかない。そろそろ汚してしまった部屋の片付けもしなきゃいけないだろうし、次の機会にこそ──。
──にゅぐり。
「──はぇ……?」
そうして刺激を求めることをやめたのに、それでも私のあそこが開かれる感覚がある。狭い膣内を指でかき分けられる感覚がある。
「────」
「──な、なんで……」
私はまだ白くなっている意識を素面に戻しながら、なんとかお姉ちゃんの顔を見る。
──すごく、にこにこと笑顔を浮かべている。これ以上ない楽しみを見つけた、そんなおもちゃを見つけたような子供のような、純粋な笑顔。
そうして入ってきた指は、また的確に私が好きな部分を探し当ててくる。指の腹を直接点としてあてるように指圧してきて、それに私は声を我慢するように意識をした。
「お、……んぁ、お、お母さん帰ってきちゃっ、……んっ、帰ってきちゃうっ、よっ……?」
「──そう、かもね?」
「──んぎゅっ……!?」
──にゅぐ、とん、とん、とん。
──深くに指を敷き詰めて、その部分だけを執拗にまさぐるように。
──こ、これだめだ。
イったばかりなのに、それなのにこんな弄られ方をするなんてだめ、だめに決まっている。
さっきまで指で何度も抉るようにしてきたのに、そして絶頂の波に従うようにリズムよく指を刻み付けてきたのに、それを今度は優しく労わるみたいに、ただとんとん、と揺らすように、拍を打つように──。
これ、本当にだめだ。これはだめだ。
もうすぐでお母さんも帰ってくるのに、それなのに、またお姉ちゃんにいかされてしまう。
私とお姉ちゃんの関係はバレちゃいけないのに。大事にしなければいけないものなのに、はしたない姿をお姉ちゃん以外には見られたくないのに。女同士なのに、姉妹同士なのに、それがバレちゃうのは、だめだ。
「──そ、そうかもね、って、だ、だめっ、だめ、だよっ」
「──あ、まただめっていった。……せっかく蜜柑ちゃんが素直になれたと思ったのに」
「ち、ちがっ──」
──ぐにゅりぃ、と指の形を覚え込ませるように、深く膣が抉られていく。
「ひゅっ──」
「──違わないよ?」
──ぐにゅり、ぐにゅり、ぐにゅり、と何度も何度もかき混ぜるように。
「だって、蜜柑ちゃん。本当はもっとしてほしいんでしょ? もっと、もっと気持ちよくなりたいよね?」
「そ、そんなことないっ、そんなこと、──ぁぁあっ、んっ……、ない、ないもん──」
「うそはだめだよ。だって蜜柑ちゃんのあそこ、すっごくヒクヒクしてるのに」
「────」
「さっきからね、蜜柑ちゃんのあそこ、すっごくパクパクしてるのに。お姉ちゃんの指がほしい、ほしいです、って私にお願いしてるみたいに、ずっとひくひくー、ぱくぱくーって」
「────」
「そんな風にしてもらってるのに、それを裏切るなんて、そんなのお姉ちゃんじゃないよ、ね?」
「──そう、だけどっ」
……うん、そうだよ。確かにそう。
ずっと、ずっとお姉ちゃんに触っていてもらいたい。
それはすごく気持ちがいいことで、すっごく嬉しいことで、すっごく幸せなことだから。
いつまでも私の穴をお姉ちゃんの指で埋めていてほしい。ずっとずっと、そうやって私の膣をお姉ちゃんの指で満たしていたい。私の愛液でお姉ちゃんの指がふやけるみたいに、とけるくらいに、それくらいずっと私のなかにお姉ちゃんがいてほしい。一緒にとけてしまいたい、それくらい、ずっと一緒にいたい。
でも、それはできない。だって、だって──。
「お、お母さんが、お母さんが、もうすぐで帰って、き、きちゃ──」
──ぴたっ、とそこで抉る指は止まる。
気持ちよさをなぞる指が止まる。私の言葉を理解してくれたのかはわからないけれど、それでも指は止まってくれる。名残惜しい快楽がお姉ちゃんの指先にある。きっと、あともう少しで絶頂を迎えるほどに、それは寸前のところにある。イったばかりで敏感だったからこそ、またすぐに絶頂を迎えそうだった。そんな頃合いで指は止まった。
ほしい、ほしいけれど、ダメ。これはもう素直に快楽を求めていい場面ではない。だって、だってお母さんが帰ってくる。
お母さんが帰ってきたら、これを見られちゃう。
女同士で、姉妹同士で、えっちなことをしていることが、恋人みたいなことをしていることが、お母さんに知られてしまう──。
「──見せつけてあげよ?」
──なのに、指が、また動き──、……ッ?!
「私と蜜柑ちゃんの秘密、お母さんに見られてもいいんだよ、見せつけてあげちゃおうよ。私と蜜柑ちゃんは仲良しで、恋人で、いつもこんなえっちなことをしてますって、いっぱいいっぱーい見せつけてあげちゃお?」
──知らない、知らない、しらないっ、知らない感触がある。
中じゃない。膣内じゃない。いや、膣内にある指もそうだけれど、でも、そうじゃなくて、そうじゃなくって──。
「──あっ」
そうして私は、ようやくお姉ちゃんが私の身体にしていることを理解した。
──中からも、そして外からも、私の大好きなポイントを、私が一番気持ちよく感じるポイントを、指同士でこすり合わせるように、擦りつけ合うように。
へその下のほうに指を置いて、膣内にある指でその指を押して、その指を目印にさらに押し返して、こすって、こすって膣肉を外からも内側からも挟むように──。
「ひゃ、ひゃあっ?! しりゃ、しりゃにゃいっ! にゃに、にゃにこりぇ──」
──しゅり、しゅり、しゅり。
にゅぎ、にゅぎ、にゅぎ──。
それからも、直接的すぎる膣に叩き込まれる刺激は、ずっと続いた。
すごく中途半端なところで終わってしまい申し訳ありません。アナル指入れまでは書きたかったんですけど、どうしても時間が……。
どうしても年内に一話だけでも更新したかったので、こんな感じになっています。前述のとおり、次回は穴る指入れとかもあります。年始の更新を楽しみにしていただければ幸いです。
よいお年をお過ごしください!