新人賞に送る原稿を書いていたら遅れました。
マジでごめんなちゃい。
◇
「──もうっ! 本当にみかんちゃんは可愛いんだか、らっ!──」
「──あっ」
──そして、その言葉とともに入ってくる、指の数々。
────おまんこも、お尻の穴も、そのどちらにも指が入ってくる。
──────それだけで、私はもう心が満たされて──。
──イく……。
ぷしゅ、ぷしゅう、ともう出ないと思っていた尿道からは、再び弾けたように液体が飛び散っていく。
身体から潮が勢いよく吹き出るたびに、その尿道をなぞる液体の熱で快楽がこだまする。
「──ああぁぁぁあっ! イってましゅ、イってましゅっ! おまんこも、お尻も、気持ちよくされてイってましゅッ」
ろれつが回らない。頭も回らない。
気持ちのいいことは頭に伝わる。そして、それと同時に満たされていく心の温かさも頭に伝わる。
──お姉ちゃんが私に指を入れてくれている。お姉ちゃんが私に構ってくれている。それが嬉しい、無視しないでいてくれる。私を放っておかないでいてくれる。
だから、もっと、もっと応えなきゃいけない。お姉ちゃんに、もっと、もっと──。
「──みて、みてぇ?! わたし、お姉ちゃんでイってるのっ、お姉ちゃんで気持ちよくなってるのっ」
私はお姉ちゃんにあそこを見せつけたまま、更にお尻の穴を広げたり、それからおまんこの穴も広げたりする。
愛液かおしっこか潮なのかわからないもので指が滑って、忙しく広げる場所が変わる。それでも、お姉ちゃんに見てもらいたい一心で何度も何度も広げる。
「うんっ、見てる、見てるよぉ。みかんちゃんが私の指で気持ちよくなっているところ、よく見えるよー」
偉いねぇ、本当に偉いね。
お姉ちゃんはそう付け足しながら、私の中に入れている指で、中の肉をこねくり回してくる。
「──あっ」
さんどいっちだ、さんどいっちされてる。
お尻の方から、そしておまんこの方から指を挟みこんで、それでイくタイミングで何度も何度もサンドイッチして押し込んでくる。
「しゃんどいっちきもちいいれしゅ! もっと、もっとしてくらしゃいっ」
「うん! もっと、もっと、もーっといっぱいしてあげるねっ!
─はむっ」
「──ひゃっ」
そして、肉豆が温かくなる感触。
一瞬、よくわからない感触で何が起こったのかを把握する。
お姉ちゃんがまた、私のあそこに口をくっつけてくれてる。
クリトリスを、ただ撫でるように舌でなめずっている。
──気持ちいい、気持ちいい。
「しょれ、しょれ、しゅごいでしゅ」
クリトリスが舌でなぞられるたび、身体がそのぬくもりを誤解して、そのままおしっこが出そうになる。
きっと、さっきまでの私だったらおしっこが出そうな感覚に不快感とか、自分に対する嫌悪感とか、いろいろ感じていたと思う。
それでも、今は──。
「──いっぱいらひへ」
「ひゃい、ひゃいっ!」
──気持ちがいい。ずっと気持ちよくて、頭がそれだけに染まる。
おまんこの中でおかされる指。いつもとは違う部分、お尻の方へと押し込まれているはずなのに、新しい気持ちよさを覚えさせてくる。
お尻の中にある指。さっきまでは異物感しかなかったのに、いつの間にか指を自分のものだと感じるほどに溶け込んでいる感触。それが膣肉をはさむようにして気持ちよくさせてくる。
クリトリスが舐められ、そして、吸われる。
じゅりゅ、じゅりゅうう、と口で吸われては、その快楽の電流が背中をなぞる。温かさによる錯覚か、それとも快楽による作用なのか、おしっこなのか潮なのか、わからないものがずっと尿道から漏れ出ていく。
「あっ、あっあっ──」
ずっと、ずっとすわれてる。
おしりとおまんこでさんどいっちしてもらって、くりとりすをすってもらって、それでおしっこものんでもらっいぇ、したであじわうようにころがされて、それでまたさんどいっち。
ずっと、ずっとイくことをつづけている。
きもちいいのがずっとつづいていく。
こんなの、あたまがおかしく──。
「──ごきゅ、ごきゅ」
──あ、でも、べつにいいんだ。
おねえちゃんがわたしのこと、あいしてくれてる。わかる、それがすっごくわかるの。
それがうれしい、すっごくうれしい。
わたしのおしっこをのんでくれる、おしっこなんてきたないのに、それでもおねえちゃん、ずっとのんでくれてる。
だから、いいんだ。このままおかしくなっちゃってもいいんだ。いいじゃん、きもちいいんだから、ずっと、ずっとおかしくなっちゃえ。
あたまおかしくなっちゃえ──。
「──ぁぁぁぁぁああああっっ」
そうしてわたしは。
あたまがおかしくなるくらい、きもちよくさせてもらいました──。
◆
「──みか……ちゃ……っ」
なんか、こえがきこえる。
あれ、えへ、えへへ。すごい、あたまがぼーっとしてる。
なんだ、なんだろう。
わかんない、ぜんぶずっとわかんない。
「──だい……ぶっ?! みかんちゃ……!」
あ、あー、でも、わかる。
これ、おねえちゃんのこえだぁ。
えへ、えへへ。だいすきなおねえちゃんが、ずっとわたしのなまえよんでるぅ。
へんじ、へんじしなきゃだよね、そうだよね。
よばれてるんだし、へんじしなきゃ。
あ、でも、こえでない。なんかまっしろ。
なんか、つかれてるかんじがする。
なんか、すっごくつかれて、へんじができないかんじ──。
「大丈夫っ?! ねぇ、みかんちゃんっ!」
だいじょうぶ、だいじょうぶだよー。
「み、みかんちゃんっ? 起きた、起きたの?」
うん、おきてる。おきてるよー。
「……よ、よかったぁ……。本当に、ほんとうによかったぁぁぁ……」
……あれ。おねえちゃん、ないてる? ないてるの。
──おねえちゃんが泣いてるって、なんとなくわかった瞬間、さらーっと意識がはっきりしてくる。
「……だって、だって、ずっと返事なかったんだもん」
目が開く。目が開いた。ずっと真っ白だったけれど、今はきちんといろいろ見える。
顔、すぐ近くにお姉ちゃんがいる。
……本当に泣いてる。すごく泣いて、私の顔を見続けてる。
「えへ、えへへ。おねえちゃんのかおだぁ」
すごく、すっごくかわいい顔。
私を心配してくれたのか、すんすん、ってしゃっくりしながら泣いているお姉ちゃん。
なんだろう。それだけですっごくうれしい──。
「──んちゅっ」
「──っん?!」
そんなお姉ちゃんがいてくれることが私はうれしい。
うれしいから、すぐ近くにあったお姉ちゃんの顔を引き寄せるみたいにして、その唇にチューをしてみる。
いつもみたいな、えっちなことをする目的のディープキスじゃなくて、ただ心を満たすだけのキス。
唇と唇を合わせるだけ。
少しびっくりしたみたいにお姉ちゃんから息が漏れる。
……あっ、なんかお姉ちゃんの舌が入ってきそうな感じがする。
雰囲気でなんとなく察知した私は、ぷはぁ、とお姉ちゃんを引き離しながら、それで息を吐く。
「へっ、なんで……」
お姉ちゃんはよくわからない、というような、それでいてすごくがっかりしたような言葉を返す。
「……ないしょ」
私はくすくす、と笑いながらお姉ちゃんに返していく。
……だって、このキスはえっちのためのキスじゃないもん。
気持ちをきちんと伝えあうためのキスだから。
そのためだけのキスだから。
そんな気持ちを内緒ごとにして、私は愛おしいお姉ちゃんの顔を見つめ続けた。
なんか終わりっぽい空気を出していますが、安心してください。まだあと二話くらい続きます。
……ほら、エステの後って、オイル落とすためにシャワーとか入らなきゃいけないし!!