テラコマリを殺す為に送られてくると思われる吸血鬼。
それに対抗する手段に関して、模索する事になったのだが。
「まぁ、実際、問題を解決する方法は簡単なんだがな」
「えっ、本当なの」
キスショットは、特に気にしていない様子で呟いた。
「その方法とは」
「お前の血を全部飲めば、すぐに全盛期となって、解決出来るがな」
「その後はどうなるの」
「まぁ、お前達は死ぬが、大丈夫だろ」
「「いや、問題がありまくり!!!」」
俺とテラコマリは、キスショットの作戦に関して、同時に
その言葉に対して、俺はキスショットに向かって叫ぶ。
「おい、そんな事をしたら俺達まで死ぬぞ!」
「そうだよ、他にもっと平和的な方法はないの!」
俺もテラコマリも、キスショットに向かって叫び続ける。
「まぁ、これは最期の手段だ。少なくとも、今すぐどうにかする事ではない」
「だったらどうして、それを言ったんだよ」
「いや、本当に何も思いつかなかっただけなんだが」
キスショットは頭をかきながら答えた。
しかし、確かに彼女の言う通り、この世界には吸血鬼という存在がいて、そして、それが送り込んでくる刺客が来ないとは限らないのだ。
「だからと言って、何かしら対抗策がある訳でもないしな」
「・・・まぁ、あとはテラコマリ」
「なんでしょうか」
「お前が全ての責任を取って、刺客を全員倒せ」
「・・・無茶を言うな!私って、吸血鬼でも最弱なのにぃ!」
そのまま、テラコマリが、地面で寝転がって駄々をこね始めた。
それは、まるで、玩具を買って貰えない子供のように。
いや、子供というより幼児だろうか? そんな様子に、キスショットは大きなため息を吐いてから言う。
「仕方ないなぁ、おい」
「んっ」
そう、見つめていると、キスショットが俺に声をかけてきた。
疑問に思っていると、キスショットは、そのまま慣れた手つきで、俺の指先を切った。
皮一枚程度だったので、多少は痛い程度だが。
「「切った!」」
「騒ぐな、すぐに治る。それよりも」
そう、キスショットは、俺の手を掴みながら、テラコマリの前に持って行き。
「飲め」
「パードゥン?」
キスショットの言葉に対して、テラコマリの口元に持って行く。
「こいつの血を飲めば、だいたいの吸血鬼は力を発揮するからな。お前の吸血鬼の力を強化させれば、なんとかなるだろ」
「えぇ!」
それと共に、俺の指をテラコマリの唇の中に無理矢理押しつけた。
「んんんっ!!」
そうしている間にも、俺の指から流れる血がテラコマリの口の中に入り込んでいく。
その瞬間。
「えっ」
次の瞬間、俺はその光景を驚きを隠せなかった。