テラコマリとの行為を終えた後。
「カカカッ、にしても、これはこれでとんでもないなぁ」
キスショットは、そのまま何時ものように朝食を食べていた。
俺は特に気にせずに、朝食を用意していたのだが。
「・・・」
「なんじゃ、小娘、儂が気に入らないのか」
「いや、気に入る気に入らない以前に、殺そうとした相手がいたら、警戒するでしょ」
「まぁ、それは分かるけど、キスショットは頼りになるから」
「いや、血を全て吸われて、殺されそうになっているお前はもっと警戒しろ!」
「うへぇ」
俺の一言に対して、テラコマリは思わず叫んでしまう。
テラコマリは、かなりのへたれであるのは分かっているけど、最近は俺に対して、かなり態度が大きい気がする。
「まぁ、でも。実際にお前の命の危機は変わらない。いや、むしろ、今後はもっと警戒しなければならないぞ」
「警戒か、確かに吸血鬼を相手に警戒はこれまで以上にしないと」
テラコマリがいてくれるだけで、安心出来る部分はあるが、未だに吸血鬼が襲ってくるのは変わらない。
けれど。
「何を言っているんだ。敵は吸血鬼だけじゃないぞ」
「えっ」
キスショットの、その言葉に俺は疑問に思うと。
テラコマリは、頭を抱えた。
「あっあぁ、そう言えばそうだった」
「・・・どういう事なんだ」
先程までの和やかな雰囲気が一変した。
「それは一体、どういう意味なんだ」
「吸血鬼は確かに強いが、それらを狩る存在もいる。いわゆる吸血鬼ハンターだ」
「吸血鬼ハンター」
俺は、その存在に息を呑む。
「吸血鬼を狩る存在。それは吸血鬼を遙かに超える人間達の集団でもあり、その中にはまぁ儂でも楽しめる奴がいるかもしれないな」
「・・・それって」「私達じゃ、殺される可能性、大だよ」
そう、テラコマリも顔を青くする。
「それって、やっぱり俺も狙われるのかな」
「まぁ、そうじゃろうな。なんだって、お前の血を吸った吸血鬼は最強の存在になる。それを考えれば、お前を殺す事は最優先だろうな」
「・・・」
吸血鬼だけではなく、人間からも襲われる。
その事実に対して、俺は頭を抱える。
「カカッ、だからこそ、今度からは気をつけろ。お前の命を狙うのは、吸血鬼だけじゃない。人間からもな」
そのキスショットの一言に対して。
俺は、警戒を高めなければならない。
けれど、その時には既に狙われていた事を。
どこか遠くの場所から、俺を見つめる影に。
「吸血鬼が2人、それ以外にも影がいる。一体、何を考えているんだ、吸血鬼の王は」