※この作品はR-18です。

吸血鬼の王   作:ボルメテウスさん

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吸血鬼ハンター

吸血鬼ハンターから狙われている事実に対して、俺は少しだけ恐れながらも、学校へと向かう。

 

少なくとも、他の人間を巻き込んでの攻撃を行わない。

 

そう信じたいと思っている。

 

「けれど、もしかしたら、うぅん」

 

相手が吸血鬼ハンターという事もあって、やはり不安はある。

 

そんな事を考えながら歩きながら、悩んでいる。

 

周りの雰囲気は相変わらずで、いつも通りの日常を過ごしている。

 

そんな中、俺は1人で悩んでいた。

 

キスショットは、俺の隣にはいない。

 

今は学校に登校している最中だからである。

 

普段の生活では、キスショットも、テラコマリもいない。

 

それが当たり前だったのだ。

 

しかし、その前提が崩れてしまって、そして、今のこの状況がある。

 

「いや、落ち着けよ、冷静になれ」

 

自分に言い聞かせるように呟きながら、学校に向かった。

 

けれど。

 

「あれ?」

 

ここまでの登校中、気がついた。

 

学校に向かっている途中なのに、まるで違う場所。そこは路地裏だった。

 

それも、俺が知っている裏路地ではなく、本当にただの路地裏だ。

 

コンクリートの壁に囲まれた空間であり、そこにゴミなどが散乱しており、とてもではないが綺麗とは言えない場所だ。

 

そんな場所に、何故か今、いた。

 

「なんで、こんな所にいるんだ? いや、それ以前にここはどこなんだ!?」

 

見覚えのない光景。

 

当たり前だ。

 

だってここは、ついさっきまで歩いていた通学路なのだから。

 

それに間違いはないはずなのに、どうしてだか、ここがどこなのか分からないのだ。

 

さっきまでは間違いなく、この道を歩いていたはずだというのに。

 

「どうなってんだよ・・・」

 

そう呟いていると、そこで声がした。

 

「これが、吸血鬼の王か。こいつの血を飲めば、私は最強になれるのか」

 

その言葉と共に現れたのは、黒いコートを着た男だった。

 

年齢は20代前半くらいだろうか。髪は短めで、目つきは鋭い。

 

その目は俺を睨みつけていて、手にはナイフを持っている。

 

それだけで分かる。この男は、明らかに普通ではない事が。

 

「あんた・・・誰だ?」

 

思わず聞いてしまう俺に対して、男は言う。

 

「私が誰かなんてどうでもいいだろう。お前はこれから死ぬんだからな!」

 

そう言って、男は俺に襲いかかってきた。

 

それが、俺を襲い掛かる吸血鬼だと察するが、その場で動けなかった。

 

どうすれば良いのか。

 

そう、考えていると、吸血鬼の腕が途中で消えた。

 

「えっ」

 

それに驚きを隠せない最中。

 

俺の前に現れたのは。

 

金髪のツインテール、水色のボディスーツの上にジャケットを羽織っている女性だ。

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