※この作品はR-18です。

吸血鬼の王   作:ボルメテウスさん

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吸血鬼に忍者

「あなたは」

 

疑問の言葉を思わずかけてしまう。

 

それに対して、女性は、俺を少しだけ見つめる。

 

「・・・話は、あとにしようか。それよりも、あの吸血鬼に君の血を吸わせる訳にはいかない」

 

それと共に、女性は両手には、既に武器を持っていた。

 

両手に二刀の小太刀を握りしめていたのだ。

 

そして、そのまま、吸血鬼に向かっていく。

 

その速度は速く、瞬く間に吸血鬼の元に辿り着く。

 

しかし、それは吸血鬼も分かっているようで、腕で防ごうとする。

 

だが、それを小太刀で切り裂く。

 

吸血鬼の腕が地面に落ちる。

 

「ぐっ、だがなぁあ!!」

 

その叫びに合わせるように、俺を狙うように、他の場所から飛び出てきた吸血鬼。

 

その数は凄まじい。

 

けれど。

 

「ふっ」

 

女性は、一瞬で風を身に纏う。

 

身に纏いながら、一瞬で移動する。

 

様々な場所で襲い掛かる吸血鬼に対して、女性によって次々と斬り裂かれていく。その姿はまさに舞うようだった。

 

気付けば、俺の周りから吸血鬼達は消えていて、女性が目の前にいた。

 

そこでようやく分かったのだが、いつの間にか、女性は手に持っていた二刀の小太刀を仕舞っていた。

 

「えっと、その助けてくれて、ありがとうございます」

 

俺は、ゆっくりと話しかける。

 

それに対して、彼女は。

 

「その前に聞かせて欲しい。君が吸血鬼の王である事は間違いないね」

 

それと共に、ゆっくりと問いかけられ、俺は、ゆっくりと頷く。

 

同時に。

 

「・・・こういう任務はあまり好きではないけど」

 

それと共に、俺の方に寄りそうと共に。

 

「少しついてきて貰う」

 

「えっ」

 

俺の返答を聞く前に、彼女によって、俺はその場から一瞬で離れてしまう。

 

「えっえぇぇ?!」

 

俺は思わず叫んでしまう。

 

周囲を見渡しても、まるで知らない場所。

 

「あのっ、これは一体」

 

「すまないな、いきなりこんな所に攫ってしまって」

 

驚く俺を余所に、目の前にいる彼女は、そのまま俺を近くの椅子に座らせると共に。

 

「まずは、自己紹介を。私は心願寺紅。吸血鬼の専門家だ」

 

「吸血鬼の専門家」

 

その言葉を聞いて、俺の頭に思い浮かんだのは、吸血鬼ハンター。

 

おそらくは目の前にいる彼女は、俺の命を狙っている可能性が高い。

 

「・・・まず、一つ聞きたいが、君はその力を使って、この世界をどうしたいと考えている」

 

「えっ、いや、力も何も、俺にそんな力はないですし、何よりも、どちらかと言うと吸血鬼に狙われている立場ですし」

 

俺はそう、正直に答えると、彼女は少し驚いた表情をした。

 

「ならば、少し話さなければならないな」

 

「えっ?」

 

そう、呟く彼女の、その話は一体。

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