※この作品はR-18です。

吸血鬼の王   作:ボルメテウスさん

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信頼と信用

「・・・すまない、私も、半分は吸血鬼の血を受け継いでいるので、君の血の影響を受けてしまった」

 

行為を終えた後、紅さんは、頬を赤くしながら、俺に謝罪する。

それに対して、俺もまた、思わず俯いてしまう。

 

「いえ、こちらこそ、好き勝手にしまって」

「けれど、なるほど。確かに吸血鬼達が狙う理由も納得した」

 

そうしている間にも、紅さんは、力を込めながら、確認する。

 

「・・・君、少し確認したい事がある」

「なんでしょうか」

 

そうして、紅さんは、俺を見つめる。

 

「君は、キスショットを信じているのか」

「・・・」

 

その話題を出てしまい、俺は戸惑う。

 

「信じるですか」

「あぁ、君はキスショットを、どこまで知っている」

「正直に言うと、ほとんど知りません」

 

あの日、偶然、俺はキスショットと出会った。

そこから、俺とキスショットの関係は始まったが、彼女の事に関して、俺はほとんど知らない。

俺の命を喰らうと宣言されてから。

 

「奴は、これまで数多の命を奪ってきた。その強さははっきり言えば異常だ」

「それ程までに」

「もしも全盛期の力と合わさって、君の血を飲み干したら」

 

それを聞いた俺は、どう答えるべきか分からない。

 

「正直に言えば、あいつの事は、テラコマリとトガとは違って、信用出来ない所が多いです」

 

俺がもしも止めなかったら、彼女は簡単に人を殺しただろう。

実際に、あの時、俺を狙っていた吸血鬼を簡単に殺した。

そういう意味ならば、紅さんの言いたい事は分かる。

けれど。

 

「俺、どこか信頼しているんです。あいつは、そんな悪い奴じゃないかもって」

「命を狙われているかもしれないのにか」

「・・・だとしてもです。何度も命を救われたから」

「その思想は、危険だとしても」

「・・・はい」

 

それと共に紅さんは。

 

「それならば「おいおい、信頼させておいて、ここで殺すのがやり方か」っ」

 

その手に、小刀を俺に向けようとした時。

後ろからの声を、一瞬目を向ける。

だが、その一瞬の後、俺の首に痛みが走る。

 

「あっ」

「なっ、お前は」

 

俺の後ろに誰かいる。

その正体はおそらくは。

 

「カカカッ、まさかハーフヴァンパイアの、吸血鬼ハンターが来るとはな」

「キスショット!」

 

その言葉と共に、キスショットは既に高校生頃の身体に成長すると共に、その手に持った刀を振るう。

その斬撃に対して、紅さんもまた防御して、後ろに下がる。

 

「どうやってここに」

「決まっているだろ、こいつを誰にも渡さない為にな。まぁ、少しは食べられているようだからな」

 

そのまま、刀を紅さんに向ける。

 

「覚悟は出来ているな」

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