※この作品はR-18です。

吸血鬼の王   作:ボルメテウスさん

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吸血鬼との死闘

紅さんは、その両手に持つ小太刀を構えながら、真っ直ぐと走る。

 

その速さは、先程と同じく、姿が見えない程に速い。

 

それに対してキスショットは余裕な笑みを浮かべるように、その手に持った刀を後ろで構える。

 

キンッという金属音。

 

同時に見つめると、そこには紅さんが小太刀による斬撃を受け止めていた。

 

「ほぅ、忍者と吸血鬼の組み合わせはなかなかに面白いじゃないかのぅ!!」

 

キスショットは、今度は身体を後方に捻りながら、足技を出す。

 

それに対して紅さんは大きく飛んで躱す。

 

近くにある壁に着地しながら、そのまま走り出す。

 

「キスショット、やはり」

 

「カカカッ力の差は分かっているようじゃないか」

 

「だとしても!」

 

キスショットからの挑発の声に対して、紅さんは更にスピードを上げた。

 

その動きに対し、キスショットもまたギアを上げるように速度を上げていく。

 

これは殺し合いなのだ。

 

ただ、どちらが勝つとか、そういう事ではないのだろう。

 

だからこそ、俺は見守る事しか出来なかった。

 

しかしそれは本当に僅かな時間だったようで、すぐに決着がついた。

 

「遅いわ、若造め」

 

それと共にキスショットは距離を詰め、小太刀で斬りつける。

 

咄嗟にガードするが間に合わず、紅さんは右肩から左脇腹まで斬られてしまう。

 

「ぐっ」

 

「ここまでじゃな」

 

そう言いながらも、紅さんはボロボロになりながらも。

 

「逃げないのか?」

 

「・・・逃げる訳にはいかない。キスショット、お前を逃せば被害が出る」

 

そう言った直後、紅さんの傷は全て塞がっていく。

 

その光景を見た俺は驚くが、キスショットは。

 

「そうか、だとしても関係ない。忍者、貴様はこいつを殺そうとした。つまりは貴様をこの場で殺す」

 

そう、キスショットは、ゆっくりと刀を真っ直ぐと紅さんに向けながら、言った。

 

そんなキスショットの前に、俺は立つ。

 

「・・・何をしているんだ、貴様」

 

「・・・その、紅さんの命を奪う必要はないと思って」

 

「そいつは、お前を殺そうとしただろ」

 

「・・・けど、その理由は、俺が原因だから」

 

俺の言葉を聞いて、キスショットは黙ってしまう。

 

そんな彼女に向かって、続ける。

 

「だから、お願い」

 

俺は、そのまま真っ直ぐとキスショットを見つめる。

 

見つめると共に、キスショットは最初は冷たい目で見ていたが、徐々に変わっていき。

 

「・・・ちっ」

 

それを聞くとキスショットは舌打ちをして。

 

「今日の夜は覚悟しろ」

 

そう睨みながら、キスショットは、それだけ言って、俺を抱えて、その場を去る事にした。

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