To LOVEる:セ●ロス・ザ・バース 作:ボルメテウスさん
その日の放課後。
俺はアカネの買い物に付き合う事になった。
「なんというか、なぜ俺にこういうのを」
「えぇ、だって、こういう重いのは、女の子私が持つのは結構大変なんだよ」
そう言いながら、大量の荷物を両手いっぱいに抱えている。
その中には、アカネの完全に趣味である特撮のグッズの数々があり、正直重そうだった。
「ほらぁ、ちゃんと持ってくれないとぉ、困るんですけど!」
「はいはい、分かりましたよ」
俺は呆れながらも、荷物を持つ事にした。
それにしても、これは明らかに買いすぎではないだろうか?
そう思うくらいに、アカネの買う量は多かった。
「なんというか、アカネは随分とヒーローが好きみたいだな」
俺がそう言うと、アカネは。
「私はどっちかと言うと怪獣の方が好きなんだけどね」
そう、少しだけ不貞腐れた様子で言うのだった。
「そうなのか」
「そうだよ、まぁ、だからこそ」
アカネは。
「宇宙人がいても、結構信じやすいタイプなんだよね、私」
そう言って、楽しそうに笑った。
「だから、こういうのも不思議じゃないからね」
「えっ」
アカネのその言葉と同時に、俺達がいた場所が一瞬で変わった。それはまるで空間移動をしたかのように、周囲の風景が一変していた。
そして、そこは。
俺の全く知らない場所だった。
周囲は暗く、それでいて異様な雰囲気が漂っていた。
「なんだ、ここは」
「雰囲気はかなり怪しげだけど、結構綺麗だよ?」
アカネの言葉通り、確かにこの部屋の中は清潔感があり、どこか病室のような匂いさえした。ただ、それだけに、逆に異質な雰囲気を感じるのだ。
俺は辺りを見渡してみる。すると、部屋の隅には大きなベッドがあった。そして、その傍にある棚の上には小さなテレビが置かれていた。
「とにかく、ここから脱出を」「別にいいじゃん」
アカネは俺の手を引くと、そのままベッドの上へと座らせる。そして、自分の隣へ座るように促してきた。
「……あのさ、アカネ」
「何? あ、もしかして緊張しているとか?」
「いや、そういうわけじゃなくてだな」
「大丈夫だって、ちゃんと優しくするから」
アカネはそう言いながら、語り掛ける。
「いや、普通、こういう所いたらヤバいだろ、すぐに脱出しないと……」
「大丈夫だってば、それにほら、もうちょっとだけ話そうよ」
「……」
「それとも、やっぱり緊張している?」
アカネは妖艶な笑みを浮かべる。
「ねぇ、どうせなら、私の事、抱いてみる?」
「なっ!?」
突然のアカネの発言に、思わず動揺してしまう。そんな俺の反応を見てか、アカネは更にクスリと笑う。