To LOVEる:セ●ロス・ザ・バース 作:ボルメテウスさん
謎の宇宙人との会話を終えた後、俺はアカネが起きるまで待っていた。
しばらく、時間はかかったが、やがてアカネはゆっくりと起きた。
「あれ、ここって、部屋じゃないの?」
「起きたか、アカネ。悪いが、少し聞きたい事がある」
「何かなぁ?」
俺に対して、いつもの態度でこちらを見てくる。
今でも、変わらない友人同士の関係でありたい。
そんな期待はあるが。
「アカネ、あの時、あの場所に閉じ込めたのは、お前の仕業か」
おそらくは、それは無理かもしれない。
俺の質問に対して、アカネは少しだけ驚いた表情を一瞬浮かべた。
けれど、それは、本当に一瞬。
「なんで、そんな考えをしたのかな?」
そのまま、まるで玩具を見るように俺の方に問いかける。
それは既に確信しているような笑みではあった。
けれども、続けなければならない。
「お前と行為を行った後、黒幕だと思われる奴が現れて、わざわざ説明した。
そこからの推察でしかない」
「あぁ、喋っちゃったんだ、まぁそこまでバレているんだったら、誤魔化せないか」
残念そうに、アカネは呟く。
「なんで、あんな事をしたんだ」
「なんでかぁ、そうだねぇ、あえて言えば、君が勝手にどっかに行っちゃう。そう思ったからだよ」
「何?」
アカネのその言葉に対して、俺は驚きを隠せなかった。
けれど、アカネは続ける。
「ここ最近、君はずっと別の事に集中した。それこそ、私以外を大切にしている。そんな感じがした。そんな時に、あの宇宙人と出会ったの」
「あの宇宙人が、あいつは、何を目的に」
「さぁね、多分、暇潰しかもしれない。それか、私達にとっては大した事ない事かもしれない。
それで、その力を少し、私に貸し与えたの」
「・・・」
だから、アカネと行為を行った時に、奴の姿をコピー出来たのか。
「けれど、もうバレた以上はお終いか。私と君の関係も」
アカネは、そのまま少し寂しそうに呟いた。
それもまた、アカネの本音だと、すぐに分かった。
俺はすぐに、どう答えるべきか迷ったけど。
「別に、悪事を企んでいた訳じゃ、ないんだろ」
「・・・まぁ、私自身、そういうのは面倒だからね」
「だったら、これまで通りの関係でも良いだろ」
その言葉はアカネも少し予想外だったのか、目を開けた。
「こんな私でも」
「・・・友達だから、当たり前だろ」
俺は、そうそっぽを向きながら呟いた。
けれど。
「えぇ、これまで通り、私の処女を奪ったくせに」
「お前が襲っただけだろ」
そうして、いつも通りのやり取りを行ってしまう。
「・・・何よりも、答えは、この戦いの後で」
「・・・うん」
だからこそ、このやり取りだけを終える。