To LOVEる:セ●ロス・ザ・バース 作:ボルメテウスさん
眼前に見つめた宇宙船の数に、俺は圧巻されていた。けれど、クリスタルさんが、すぐに俺の肩を叩く。
そして、水晶のような瞳を大きく開きながら、こう言ってきたのだ。
「何をしているの、ボーッとしている場合じゃないわよ」
クリスタルさんからの一言で、俺もまた正気に戻る。
「すいませんっ」
俺は、すぐに正気を戻すと共に、すぐにオムニトリックスを起動させる。
眼前にいる数多の宇宙船。
それに対抗する為の力は何か。
迷っている間にも、俺はすぐにオムニトリックスを押し込む。
「これは」
それと共に、俺の姿は変わる。
赤い目と腰辺りまで伸びた赤い髪が特徴的で、赤いマントを羽織っている。
その姿と共にクリスタルさん。
「本当にマグマ星人なの、なんというか、他のマグマ星人とは全然違うわね」
そんな姿に驚くと同時に、目の前からは無数の攻撃が飛んで来た。
まるで雨のように降り注ぐ攻撃を、避けながらも、俺は考える。
まずは敵を倒さなくてはならない。
すると、俺は。
「あれ?」
驚きを隠せなかった。
なぜならば、気づけば、そこは、まるで宇宙船の中。
そう思わせる場所だった。
俺の存在に気づいた周囲の奴らも、こちらを見て、驚いているのが分かる。
「まさか、瞬間移動が出来るのか?」
そうしている間にも、宇宙人達が、俺に向かって襲い掛かってくる。
それに対して、俺はその右腕にある槍を真っ直ぐと構え、穿つ。
「っ!?」
その威力は凄まじく。
周囲にいた宇宙人達を吹き飛ばしていく。
「おぉ、マグマ星人って、こんなに身体能力が高かったのか」
俺がこれまで変身してきたガッツ星人や、クリスタルさん達と比べれば、身体能力が高い。
俺に向かって、襲い掛かってくる宇宙人達は、その銃による攻撃。
それと共に、俺はそのマントでビームを跳ね返しながら、槍で吹き飛ばしていく。
けれど。
「このままじゃ」
今、暴れている場所。
そこは、空に浮かんでいる宇宙船の一つでしかない。
すぐになんとかしなければ。
そう考えていると。
「うわぁっと!?」「んっ?」
俺の上から、誰かが落ちてきた。
俺は思わず、受け止めたが、そこにいたのは。
「なんだ、どこなんだここはぁ?!」
赤い髪のポニーテールの女性がいた。
その手には日本刀を持っている人物だ。
「うわっと、なんだ、お前は」
「いや、ちょっと、危ないって!」
そうして、俺は、彼女を抱えながら、そのまま、何度かテレポートを行う。
そうして、敵からの攻撃を避けながら、その場を離れる。
「この状況は一体、何なんだ?」
未だに、疑問に思った彼女は、俺を見つめていた。