【小宮果穂とちょいワル男子のオトナ甘くてコドモ苦い】ぷらすえっくす! 作:形のない者
pR【抱き合ってゆっくり過ごしたい】小宮果穂(※R-18)
休日。夜のプチパレス。小宮果穂の自室。
マメ丸は実家の小宮家でのんびりと過ごしているはず。
いろはちゃんはいつの間にか園田智代子に付いていったらしく、今夜は園田家に宿泊するそうな。
「────……」
久しぶりに自室で独り。
仕事帰りで疲れた体を癒すため、布団の上で大の字となる。
ちなみに夕飯は、先ほど食堂で済ませた。
今日の食事当番たるイルミネが作ってくれた献立は、家庭の味がした。
「…………」
満腹で満足。いつもなら、そのまま眠りに就いてしまいそうになる。
だが、今夜は何かがおかしかった。
体の中が、うずいて仕方がない。
理由は不明。けれど無性に、スマホの先にいる誰かさんのことが気になる。
「……」
震える指先でロック画面を解除。
チェインを開き、ほんのりと赤らみながら、それとなく催促する。
《アルファさん。
今来てもらっても
いいですか……?》 PM 19:55 既読
一秒とかからず既読が付いた。
隣室の扉が開く音。廊下を軋ませる足音。
こんこんとノック。鍵は掛けていないため、キュイっと把手が回り、扉が開く。
「……──」
現れた偉丈夫は、ちらりと目を合わせた直後、そっぽを向いた。
ひと目で看破する。きっと今日は、彼も何かがおかしかったのだ。
同じことを考えていた事実に、ちょっとした照れとうれしさを覚える。
青年は扉の鍵を閉めて、座布団の上にあぐらをかく。
少女は布団から身を起こし、四つん這いで詰め寄った。
双眸は上目遣い。指先はベルトを引っ掛ける。
正直な肉体の動きに反して、冷や汗が流れた。
毎度のことながら、少女は己の欲望に訝しむ。
(……たまに。……本当に、たまに、なんだけど……自分から、こういうの『したいな』って……思う時が、ある……)
ベルトを外す。するとズボンを脱いだ。
トランクスを下ろす。すると一本の
血管筋張る円柱は堅そうで、彼のへそ辺りまで届いている。
少女は、他人のソレが膨らんだ時のモノを見たことがないため比較できず、これが男の人の普通なのだと毎度毎度思い知る。
毎度毎度赤面しては直視できず、両手で目元を隠しては、好奇心に負けて指の隙間から覗いてしまい、やがて覚悟を決める。
華奢な右手でそっと握った。親指と中指の爪がなかなかくっつかない。
これは参った。ちょっと大きすぎる。
(……興奮すると、大きくなるんだよね……? じゃあ、アルファさん……今……)
青年は微動だにしない。
彼は求める時は少々手荒だが、求められた時は控えめに過ごす傾向にある。おそらく相手の要望を尊重する意思表示のつもりなのだろう。
ならばと少女は、好きにさせてもらうことにした。
いつも好き放題にされているのだ。たまには自分好みの時間を過ごしたい。
「……あたま、なでてください……」
わしゃわしゃと撫で回される。頭髪が掻き乱される。
両目を閉じて口をつぐみ、嬉しさと気持ちよさに時折吹き出す。
しばらくすると、撫での力が弱まる。
「や、やめないで……ください……」
撫での力が少し強まる。
頭をわしゃわしゃされながら、少女は登山を始めた。
四つん這いの姿勢から偉丈夫の
岬を股下に潜らせて、
「…………だっこ……」
少女の頭から大きな手のひらが離れて、逞しい両腕で華奢な上半身を抱き締められる。
「あ。ちがっ……っ……」
青年は察した。撫でながらハグして欲しかったのだ。
少女の頭の上を片手で撫でながら、残る片手で背中を締める。
「んっ……」
少女は勇気を出して、豊満な胸元を押し付ける。
密着状態。あとは隆起している岬を求めるのみ。
青年の首を絡ませた腕をほどき、青年の胸元をさする手はへそ辺りで
(っ……!)
────ドキッとした。
右手で巌のような堅さを誇る岬をさすり、左手で雨に濡れた天幕を下ろす。
あとは、女の頭をおかしくさせる核弾頭を、宇宙の秘奥にブチ込むだけである。
(……ッ……)
微細な振動。少女の全身は小刻みに震えていた。
息が詰まるのか深呼吸。慎重に腰を下ろし始める。
「…………っ……、ッ────!?」
痛みはない。快楽が脳を浚う。
慎重さはどこへやら。
もう思いっきり、全力で腰を落としたい。
「────ふわ、ァ、ぁ……ぃ、ィっ……ッ!!」
女の子座りの両膝がパタつく。
青年の腰周りをギュウギュウと締めては緩んで、また締めては腰をひねって位置をずらして緩めて締めて。
快楽を探して溺れていく。
白目剥きかける瞳孔。
舌が反っている半開きの口腔。
伸縮する背筋。開閉する両脚。
(お……おく……おくっ……おくぅ……!)
華奢な全身は永続する快楽を求めて、巌の貫通に
(おく、オッ……! ぅ、……フッ、フゥッ……フゥゥッッ……♥)
莫大な充足感。膨大な膨満感。思考も命も預けられる偉大な満足感。
(……………………)
密着したまま、たゆたい続け、飽きもせず、たゆたったまま────
(これ、スゴい……きもちよくて、スゴい…………ずっと、こうして、たいなぁ……────)
デジタル時計は『PM 21:00』の到来を告知。
おやすみの時間だ。アラーム音が鳴り響く。
「ぁ、ぁっ……────」(────うるさい……でも、手、届かない……ちょっとでも、離れたくない……どうしよう……)
アラームを止めたい。静かに気持ち良く過ごしたい。
一瞬でも青年から離れたくない。心地よさと騒音の煩わしさに葛藤する。
「……あ、そ、そうだ……オッ。おみみ、ふさいで、ください……」
見つめ合う。
互いに相手の両耳を塞ぐ。
気づけば顔が近い。
自然と接吻を求め合う。だが耳を塞ぐ四本の腕が絡み合って邪魔だ。
ふたりはパズルを解くように、あれこれと試行錯誤。
やがて良い塩梅を見つけて、不格好ながら腕と舌を絡ませる。
「アッ……」(っ……そ、そろそろ……寝ないと……────いやだ。だって、まだ……っ……まだ、やめたく、ない……)
舌と唾液を絡ませて酸素不足。過呼吸に陥る。
なおも少女はとろけ落ちたまぶたで開脚と浮き沈みと交差を繰り返す。
(……………………────)
ふとした拍子、我に返る。
アラームが自動で止まっていた。
一瞬の流し目。
デジタル時計は『22:10』を示す。
(……………………♥ …………)
そろそろ眠くなってきた。が、興奮して眠れない予感もする。
どうにかして落ち着くため、雑談を持ちかける。
「…………は、はにょ……はんひぇほんひゃに、ひほひいんへふは……?」
「……はん?」
「……──ぷはっ! えっと……な、なんでこんなに、気持ちいいのかな……って……」
「……人間はそういう体の作りをしてるんだ。理由は諸説ある。だがまぁ、そこらへんはおいおいとな?」
少女は激しい開脚と軽い浮き沈みを繰り返しながら考察を披露する。
「……あたしが、アルファさんを好きだから、でしょうか……?」
「一理ある。好きな人が相手だと心地よく感じやすい事は証明されているらしい。本当にそうだったら嬉しいね」
「……そ、それとも……あたし、えっちな子、なんでしょうか……っ?」
「それは分からない。だが俺のせいで染まったってのは多少あるかもしれない。人は相互に影響を与え合うもんだからな」
ならば彼は?
「そっちは……気持ち良く、なれてますか……っ?」
「もちろん。出すだけが快感じゃないからな。確かにたまには、こういうのも悪くない。むしろ好きだ」
「……! えへへ……なら、よかったです……っ!」
今夜の始まりは、珍しく一方的な欲望だった。
そのため、あとから罪悪感が湧いて気になってきた。
が、もとよりそういう仲である。気にしすぎだったようす。
「この二時間、ずっと可愛かった」
「っ……!」
キメ顔で囁かれて、頭を撫でられた。
気持ち良いはずなのに、首筋と背筋がぞわりとしびれて快楽物質が生成される。
唇を丸めて赤面。俯きたいが目を逸らせない。
瞳にハートマークが浮かんで輝くかのように、潤んだ瞳孔は膨らんでツヤのある虹彩を放った。
(────ぁ、っ────)
布団に押し倒されていく。
圧し潰される全身は嬌声を上げた。
固い床に敷いた柔らかい布団と、逞しい巨体との板挟み。
逃げられない恐怖もあるが、完全に支配されてしまった快感もある。
かくして────
朝日が昇るまで叩きつけられた秘奥の最深部。
めちゃくちゃにされて散らばった肢体と液体。
「オッ────オ────ッ────オォ────ッッ…………♥♥♥」
着衣のままピクつく肢体。
一夜漬けで叩き込まれた、圧倒的な魁偉の形状と剛勇さを。
少女の体内は、一生忘れない。
『AM 05:59』...
『AM 06:00』...Pppppppppp────
かくして恐ろしいことに、二回戦が始まろうとしていた。
添い寝していた青年は寝返ると、少女の肢体を覆い隠す。
「────へ……? あっダメですアルファさん!! こ、これから事務所でレッスン……! ひ、広さんのところに行ってくださーい……! めっ! ダメですっ……! だ、ダメなのにぃ……ひゃあっ……!?」
「こういうのは可愛すぎる女の子が悪いと思うの」
「そんな……っ! こ、こういうのは、やっぱりアルファさんがダメだと思いま────アッオッ! イッ────ァ……ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛────♥♥♥」
「声抑えろ。外に聴こえるぞ」
「っ……♥ んっ、んん~~~~~~~~~~っぁ……! ────ふわぁ~~~~……っ♥」
快楽は続く。
どうやら、好きな人と居続ける限り。
それは幸せなことのはずなんだけど、本当に幸せなことなのか。
喘ぎながら、抱き締めながら、何度も求め返しながら。
ちょっと哲学的なことを考える、赤毛の少女であった。
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