※この作品はR-18です。

【小宮果穂とちょいワル男子のオトナ甘くてコドモ苦い】ぷらすえっくす!   作:形のない者

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小宮果穂ヤンデレ化編


小宮果穂ヤンデレ化編!
pR【アジアンタム・ロストシアター】小宮果穂


 

(……えっ?)

 

 ────暗闇。

 

 いつかは解らない。

 廃館に訪れている。

 

(えっ……と)

 

 ────既視感。

 

 そこはどこそこの映画館。

 小宮果穂は迷子になった。

 

(あれ。

 どう、したいんだっけ……)

 

 思い出す。映画を観に来た。

 知らない男の子と。約束がある。

 

 ────遠く。遠く。遠くから。

 ────ロードムービーの映像が聴こえる。

 

 物で散らかった廊下を歩く。

 明かりがない。何にもぶつからず、まっすぐ進む。

 

 ────体験入学で出会って、同好の士だと分かって。

 ────いっしょにいると楽しくて、やさしくて、なんでもできて、かしこくて。

 

 少し暗くて心臓が高鳴る。

 なんだかイケないことをしている気分。

 

 ────ヒーローみたいだと思って、本当にスゴくて、負けたくないとあこがれて。

 ────ちょいワルなところが、ちょっとイケないけれど……

 

(えっと……あの……

 ……ごめんなさい……気付いたら、こうなってて……)

 

 ────いつしか、好きだと気がついて。

 ────だから、好きだよって伝えて。

 ────両思いには、なれたけど……

 

 進んでいってしまう。

 蹴り飛ばそうとしても、物の方から避けていく。

 

 ────恋人じゃ、なくて。

 ────友達の、ままで。

 

 なぜ蹴り飛ばそうと思ったのか。

 わからない。ただ、突然の攻撃性の発露に、動揺する。

 

 ────なのに、恋人だからすることを、しちゃってて……

 ────でも、好きだからすることに、あたしもしてて……

 

「……暗い(ダーク)……

 暗い(ダークな)、ところです……」

 

 ────それって、あたしもち(・)ょ(・)い(・)ワ(・)ル(・)になっちゃったって、ことで……?

 

 急ぐ。

 約束の時間に遅れてしまう。

 

 ────ダメだよ。その一言が言えない。

 ────押されちゃう/押してほしい。流されちゃう/流してほしくない。

 

(あっ……

 トンネルです……! ……………………出口のない……)

 

 ────好きな人は恋愛が好き。たぶん。

 ────恋人が多い。愛人が多い。イケないことをする友達も多い。

 ────相手の人達は、なんとそれを受け入れている。スゴい。自分はモヤっとするのに。

 

(ふつうとちがうところに……!

 どうして、こんな……)

 

 ────恋愛のことになると振り回されてばっかり。

 ────なら、このまま友達の方がいいのかな。そっちの方が楽なのかも。

 

 上映場所が見つからない。中に入る扉すらない。

 観に行くべき居場所はどこにある。

 

 ────本当は白黒つけたい。はっきりと。一番になりたい。自分だけを見てほしい。

 ────でも、この前はイイ落としどころを見つけた。自分に振り向かせればいいんだ。

 

 ────アピール!

 

 ────…………本当に? 本当にそう思ってるの?

 ────あれは、放(・)ク(・)ラ(・)の(・)お(・)姉(・)さ(・)ん(・)達(・)を(・)納(・)得(・)さ(・)せ(・)る(・)た(・)め(・)の(・)、方便(ウソ)だったんじゃないの?

 

 ずっと迷子。

 迷子じゃないと言い聞かせていた。

 

 そろそろ上映が終わってしまう。

 なぜドタキャンしたのかと、怒られてしまう。

 

 ────不公平だ。

 

 そろそろ覚醒しよう。

 決着を、つける時だ。

 

          §

 

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