※この作品はR-18です。

異世界転生した俺は、原作展開を壊して自由に生きる   作:龍いち

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戦闘準備

俺たちは商館から持ってきた荷物を片付け、ダイニングテーブルで一休みした。

ロクサーヌが入れてくれたハーブティーを飲みながら、俺は彼女に話しかけた。

 

「ロクサーヌ。迷宮探索に行こうと思うが、どこかお勧めの迷宮はあるか?」

「申し訳ありません。私は3カ所しか迷宮に入ったことがありません。それに4階層までしか上がったことがありませんので、特にお勧め出来るような所はありません」

「そうか......」

「はい。ただ、安全に探索するならクーラタルが良いと思います」

 

「うむ。確かにクーラタルの低層階は安全だな。

あそこは騎士団がしっかり管理してるから、盗賊はいないしな」

「それもありますけど、1階層のボス待機部屋なら、安全に宿泊することもできますので」

 

「確かにそうだが俺たちが泊まることは無いよ。基本毎日夕方には家に帰るからね」

「かしこまりました」

「それはともかく、実は俺もクーラタルにしようと思ってたんだ。

あそこなら戦いやすい階層もあるからちょうどいいしね」

 

「そうなんですか?」

「ああ。その辺は任せてくれ」

「はい」

「じゃあ、俺たちのパーティーデビュー戦はクーラタルの迷宮にしよう」

「かしこまりました」

 

彼女が同意したので、俺はアイテムボックスを開いて2人の武器と防具を取り出した。

同時に俺自身のジョブ設定を変更する。

先ずはファーストジョブを奴隷商人Lv50から探索者Lv81に付け替える。

そして、ボーナスポイントを振り分けて、自分のステータスを戦闘特化の設定に変えるのだ。

 

俺のジョブ設定と装備は以下の通りだ。

 

レオン 男 20歳 自由民

所有奴隷 ロクサーヌ

 

探索者Lv81 勇者Lv31 魔道士Lv33 魔法使いLv72 遊び人Lv32  英雄Lv71 禰宜Lv33

 

装備 ロッド 鋼鉄の盾 硬革の帽子 竜革の鎧 硬革のグローブ 硬革の靴 決意の指輪

※装備外 レイピア(佩剣のみ)

 

ボーナスポイント179 ptの振り分けは、

セブンスジョブ 63pt

獲得経験値上昇20倍 63pt

必要経験値減少10分の1 31pt

キャラクター再設定 1pt

ジョブ設定 1pt

パーティージョブ設定 3pt

レベル制限解除 1pt

ダメージ限界解除 1pt

鑑定 1pt

詠唱省略 3pt

ワープ 1pt

メテオクラッシュ 1pt

MP回復速度三倍 7pt

アクセサリ2(決意の指輪) 3 pt

としている。

 

因みに遊び人の効果設定には勇者の知力大上昇、スキル設定には魔道士の下級雷魔法を設定している。

 

特筆すべき効果としては、勇者・遊び人の知力大上昇、英雄・魔道士の知力中上昇、魔法使いの知力小上昇に加え、ロッドにより魔法の威力を高めており、さらに魔道士・遊び人・魔法使いのジョブにより一度に魔法を3発放てるようになっている。

 

基本的には後衛職の魔法使いとして、戦闘の際は強化した魔法の連発により、魔物と接敵する前に倒しきるのだ。

 

ただ、ソロで戦っている以上、魔法で倒しきれなければ 接近戦となる。

本来後衛職は接近戦はできないのだが、俺の場合はそうではない。

 

何故なら勇者の腕力大上昇、英雄の腕力中上昇に加え、勇者の体力大上昇、英雄の体力中上昇、探索者の体力小上昇、それから勇者の敏捷大上昇、英雄の敏捷中上昇の効果により、ただでさえ高い探索者Lv81の地力から、腕力と体力、それと敏捷性を更に引きあげている。

つまり、ロッドを片手剣に持ち替えるだけで強力な前衛職になれるからだ。

 

そのため、俺はソロでしか探索していないけど、クーラタルの迷宮では33階層まで突破できているのだ。

 

 

次にロクサーヌのジョブ設定と装備は以下の通りだ。

 

ロクサーヌ ♀ 16歳 奴隷

所有者 レオン

 

獣戦士Lv6

 

装備 レイピア 鋼鉄の盾 硬革の帽子 硬革のジャケット 硬革のグローブ 硬革の靴

 

前衛職の獣戦士で、戦闘の際は敏捷性を生かし、魔物の正面で戦いながらも相手の攻撃は躱す、いわゆる回避タンクという役目だ。

 

特筆すべき効果としては、勇者の敏捷大上昇、英雄・獣戦士の敏捷中上昇に加え、勇者の器用大上昇、英雄の器用中上昇、獣戦士の器用小上昇、更に、勇者の体力大上昇、英雄の体力中上昇、獣戦士・探索者の体力小上昇がある。

 

俺とパーティーを組んだことにより、獣戦士に有用な効果が著しく伸びている。

レベルが上がり地力が伸びれば、迷宮の中階層や高階層でも回避タンクとして力を発揮してくれるだろう。

 

「ロクサーヌ。準備はいいか?」

「はい。いつでも大丈夫です」

「じゃ、クーラタルの迷宮に行こう」

 

俺は彼女に宣言するとワープと念じて居間の壁にゲートを開いた。

 

◆ ◆ ◆

 

ゲートを抜けて迷宮に入ると、ロクサーヌは目を丸くして驚いた。

そしてキョロキョロと周りを見まわしてから、俺に質問してきた。

 

「えっ! えっ! 迷宮の中?!

れ、レオン様!これはどういうことですか?」

「ロクサーヌ。落ち着け」

「で、ですけど......」

ロクサーヌは相当驚いたようで、声が大きくなってしまっていたので、サッと抱き寄せて唇を重ね、無理やり黙らせた。

 

彼女はかなり動揺していたようだけど、しばらくすると大人しくなったので、そっと唇を離した。

 

「落ち着いたか?」

「申し訳ありませんでした」

 

ロクサーヌが落ち着いたようなので、解放してワープの説明をすることにした。

 

「今のはワープという魔法だ。この魔法は俺が行った場所なら迷宮の中だろうと遮蔽セメントで囲まれていようと、どこにでも移動出来る。

但し、たくさんMPを使うから、フィールドウォークやダンジョンウォークで済む場合はそちらを使う」

「そうなんですね。こんな移動魔法は初めてなので、とても驚きました」

 

「この魔法は俺以外の人は使えないはずだから、くれぐれも内密にな」

「はい。レオン様。すごいです!」

「はははは」

 

ロクサーヌの言葉に少しだけ気を良くしていると、彼女はスンスンと匂いを嗅ぎ始め、すぐに訝しそうに顔をしかめた。

 

「ん?ロクサーヌ。何してるんだ?」

「えっと。私は鼻が良くて、匂いで魔物の種類や数が分かります。

ですので、近くに魔物が居ないか探してみたのですが......」

 

そうだった。

確かロクサーヌは回避力もすごいが、索敵能力もすごかったはずだな。

だが、なんか必死な気がするけど......

 

「そうか。それは助かるが、どうかしたのか?」

「魔物はいるようなのですが...... どれも嗅いだことの無い匂いなんです」

 

ロクサーヌは困惑しているが、俺はすぐに理由がわかった。

 

「ロクサーヌ。ここはクーラタルの迷宮22階層だ」

「えっ!22階層ですか?! わ、私は4階層までしか...」

ロクサーヌは顔を真っ青にして動揺していたので、サッと抱き寄せて背中を撫でた。

 

「大丈夫。ここは入口の小部屋なんで魔物は出てこない」

「もももも、申し訳ありません」

「いや。俺の方こそ悪かった。ちゃんと話してから連れてこなかった俺のミスだ。だから謝る必要はないよ」

 

「は、はい。いえ、私ではこの階層で戦うのは......」

「大丈夫だ。この階層の魔物はクラムシェルで弱点は土属性、この下の21階層の魔物はケトルマーメイドでそっちも弱点は土属性だ。

そして、20階層の魔物はラブシュラブだから弱点は火属性だけど、耐性が無いから土魔法でもかなりダメージを与えることが出来る。

だからこの階層は魔法で戦い易いんだよ」

 

「あの、でも、私は魔法は使えません。

ですからこの階層では戦えません。

私は......」

 

戦い易いと言われても、いきなり22階層に連れてこられてロクサーヌは軽くパニックになっているみたいだ。

仕方がないので俺はもう一度彼女の唇を塞ぎ、落ち着くまでキスし続けた。

 

「ロクサーヌ。落ち着いたか?」

「は、はい......」

 

彼女が大人しくなったので解放したけど、少し落ち込んでいるみたいだったので、彼女の目を見ながらゆっくりと話した。

 

「俺の言う通りに戦えば大丈夫だ。

いいか。戦い方を説明するぞ」

「はい。お願いします」

 

「この階層の魔物はクラムシェル、ケトルマーメイド、ラブシュラブ、ロートルトロールだ。

この4体に共通しているのは、土魔法が効くこと。それと足が遅いことだ」

「はい」

「なので戦い方は、戦闘距離に入った瞬間から魔法を連発する。こちらから近づかなければ魔物の方が近づくまでに、魔法を3回。つまり9発撃ち込める」

「えっ?9発?」

 

「ああ。言ってなかったが、俺は同時に7つのジョブに就くことが出来る」

「えっ?7つですか?そういえば複数のジョブにつけるとはおっしゃっていましたが......」

「誰も出来ないみたいだから、内密にな」

「は、はい。レオン様。すごいです」

 

「はははは。それで続きだが、魔道士、魔法使い、遊び人の3つのジョブで魔法を唱えられるので、ほぼ同時に3発魔法が撃てるという訳だ」

「す、すみません。常識とかけ離れているので、理解が追いつきません」

 

「まあ。仕方がないか。

今は、俺にはそういう能力があるって思っていてくれ」

「はい。私のレオン様がすごいっていうことは理解しました♥

あと、全て内密ですよね♥」

 

この際だから俺の能力について説明しておこうと思ったけど...

ロクサーヌめ。考えることを放棄しやがったな。

 

まあ、内密にすることは理解しているようだから問題無いか。

俺はそう思い、戦い方の続きを話すことにした。

 

「で、話がそれたけど、魔法3回、9発で、この階層の魔物の群れのうち半数は煙になる。

そして、もう1回魔法を放つと全滅させることが出来るので、3回目の魔法のあとに、接敵しそうな魔物がいるときは少し下がって接敵させずにもう1回魔法を撃ち込むのだ」

「はい」

 

「で、ロクサーヌは、俺に向かって放たれたクラムシェルの水弾とラブシュラブの枝弾を盾で弾いてくれ。

魔法の場合は弾けないので、そのときは俺は避けるから、ロクサーヌも避けてくれ。

どうだ、やれそうか?」

「はい。接敵せずに避けるだけなら頑張れると思います」

 

ロクサーヌから力強い返事を聞いたので、俺は改めて彼女に指示を出した。

 

「ロクサーヌ。魔物を探してくれ」

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