※この作品はR-18です。

異世界転生した俺は、原作展開を壊して自由に生きる   作:龍いち

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入浴1

ロクサーヌと二人で出かけて近所のパン屋、八百屋、肉屋、それと調味料の小売店を回って食材を買い、ちょうどいま帰宅したところだ。

 

厨房に食材を置いてから、俺はロクサーヌに向き合った。

そして、正直に料理は全く作れないことを打ち明けた。

するとロクサーヌは、「えっ?レオン様でも出来ないことがあるのですね」と言ってちょっと驚いていた。

 

出来ないことがあるだけで驚くって......

彼女は俺のことを神様とでも思っているのか?

まあ、普通の人より能力が高いことは自覚してるけど、人なんだから出来ないことなんて山ほどあるのに。

 

彼女に変な目で見られるのも嫌なので、「商館の料理人から厨房への出入禁止を言い渡されるくらいの腕だ」と真顔で伝えた。

するとロクサーヌはクスクスと笑い、「大丈夫です。料理はお任せ下さい。私、サビアナさんにも褒められたことがあるんですよ」と言って、何故か「フンスッ!」と鼻息を鳴らし、腕を曲げて力こぶを作った。

 

料理は力ではない気がするが......

 

一抹の不安はよぎったけど、全く料理が出来ない俺からすると、正直“助かった”という気持ちの方が強い。

何故なら商館を出るにあたって一番懸念してたのが、食事のことだったからだ。

 

よその商館とは異なり、うちでは仕入れた奴隷をそのまま売るのではなく、各種教育を施して、付加価値をつけて販売している。

その中に料理についての教育もあるので、ロクサーヌも多少の料理は作れる筈だと期待はしてたけど、かなり自信があるようなので、彼女の宣言に正直救われた思いがした。

 

「俺はちょっとやることがあるから料理は任せる」

「かしこまりました♪」

 

俺は魔力を抑えたファイヤーボールでかまどに火入れし、機嫌よく返事をしてくれたロクサーヌに夕食の準備を任せて洗濯場に移動した。

 

洗濯場には、昨日買った大きな桶がある。

その桶は奥行き1.5m、横幅2m、深さ0.6mの四角いもので、本来なら反物などの染め付けに使うものらしい。

 

桶屋で見つけたのだが、その時に風呂桶として使うのにちょうど良いサイズだと思い、その場で買い付けて家まで運んでもらっていたのだ。

 

ロクサーヌが料理に勤しんでいる間、俺は水魔法と火魔法を使ってその桶にお湯を張った。

少し熱めのお湯を張ったので、夕食後にはちょうど良い湯加減になっているだろう。

 

ロクサーヌにはこの桶の使い方を教えていないので、風呂だと知ったら驚くかも知れないな。

そんなことを考えつつも風呂の準備が済んだので、俺は洗濯場からダイニングに移動した。

 

すると、ほとんど料理が出来上がっており、ロクサーヌが笑顔で迎えてくれた。

テーブルには真新しいテーブルクロスが敷かれており その上に皿がたくさん乗っている。

 

パン、肉野菜炒め、野菜のおひたし、ハーブティー。

更にスープの入った鍋もある。

二人で食べるにしては、かなり豪華だ。

短い時間でこれだけのものを作るとは、自信満々に「お任せ下さい」と言っていたことにも納得できる。

 

俺はロクサーヌに感謝しつつ、一応主人として取り皿にスープをよそった。

そして、彼女の向かいの席に座り、明日からの予定を話しながら食事した。

 

因みに料理は普通に美味かった。

特別美味いというわけではないが、俺としては十分満足いく内容だった。

それに、食事をしている俺を見て、終始ニコニコしている彼女を見ながらの食事は格別だった。

 

食事後、二人で片付けをした。

ロクサーヌは「私がやります!」って言ったけど、「二人でやった方が早いから」と言って強引に手伝った。

とは言っても洗い物は彼女で、俺は食器の持ち運びとテーブル拭きだけだったけど。

 

その後、俺はロクサーヌの手を取り、洗濯場の隣の小部屋に連れていった。

 

「レオン様。何をするのですか?」

「今から風呂に入る」

「えっ?お風呂ですか?

お風呂に入るのは王侯貴族だけですが」

「そんな決まりなんて無いよ」

「でも...... あの...... 私なんかが入っても良いのでしょうか......」

 

「問題無い。

いや、むしろ一緒に入りたいんだけど...... 嫌か?」

「嫌じゃ... ない... です」

顔を近づけてちょっと攻めた誘い方をすると、彼女は顔を真っ赤にして小さな声で返事をした。

 

「ロクサーヌ。入り方を教えてあげる。

先ずは服を脱いでこの棚に置いてくれ」

俺はそう言うと、尻込みしている彼女の前で、サッと服を脱いで裸になった。

 

「さあ、ロクサーヌも」

俺はそう言うと、恥ずかしそうにモジモジしている彼女の服に手をかけ、半ば強引に服を脱がせた。

 

ロクサーヌは恥ずかしそうに股間と胸を手拭いで隠していたけど、彼女の裸を見ている俺は興奮を抑えきれず、男根をギンギンに勃起させてしまった。

 

ロクサーヌは俺の男根を見て「あっ」と呟くと、そっと手を伸ばし、「レオン様......」と言ってサワサワと触れてきた。

 

だけど、優しく握ってシゴキはじめたので、本格的に奉仕を始める前に「ま、待て」と言って、その手を止めさせた。

 

「ロクサーヌ。気持ちよくしようとしてくれるのは嬉しいけど、今から風呂に入るから、お楽しみはそのあとだ」

「は、はい」

 

ロクサーヌが手を離したので、手拭いと石鹸の入った手鍋を持つと、彼女は俺の手元を見て首をかしげた。

 

「レオン様。それは何ですか?」

「ああ。これは石鹸だ」

「えっ?石鹸って、白い塊だったと思うのですが」

「これは自作したものだ。見た目は悪いけどちゃんと使えるから安心してくれ」

「ご自身で石鹸を作れるなんて、レオン様、すごいです!」

 

えっ?この石鹸を見ても褒めてくれるの?

俺はちょっと驚いて彼女を見返したけど、表情を見る限りどうやら本気で褒めてくれているようだ。

 

 

この石鹸は、前世の知識をもとに自作しているけど、

実は簡単に作れるものだ。

 

手鍋でシェルパウダーを入れた水を沸騰させ、そこにコイチの実のふすまを入れて、固まりが出来ないようにヘラで掻き回しながらしばらく煮込む。

すると褐色でドロドロの液体になるので、あとはしばらく放置して乾燥させ、固まったら完成だ。

 

しかし、この石鹸は俺専用となっている。

俺専用となった理由は、ズバリ見た目だ。

 

高級贈答品である石鹸は白い固形物なのだけど、俺が作った石鹸は褐色で粘り気のある液体だった。

それに、乾燥させても粘土のように柔らかい物体にしかならなかったので、気持ち悪がって俺以外は誰も使おうとはしなかったのだ。

 

そのため、白い石鹸を作ろうとして色々な材料を試したり分量を変えてみたりしたこともあったけど、何度挑戦しても作れなかったので諦めた。

 

結局、商館にいたときは、褐色のドロドロのこの石鹸を、手拭いで掬って使っていた。

そして、引越しに際して捨てるのも勿体無い気がしたので、この家に持ってきておいたのだ。

 

「いや、簡単に作れるものだから、そんな褒められるようなことじゃないよ」

「いえ、普通の人は石鹸の作り方なんて知りませんので、ちゃんと使える石鹸を作れるなんて、やっぱりレオン様はすごいです」

 

この石鹸は誰からも受け容れてもらえないものだったので、こんなものしか作れなかった自分に少し引け目を感じていたけど、ロクサーヌがキラキラした目で褒めてくれたので、なんだか救われた気がした。

 

 

「はははは。ありがとう。 それじゃあついてきてくれ」

「はい♪」

 

俺は隣の洗濯場に続く扉を開いて、ロクサーヌを連れて移動した。

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