※この作品はR-18です。

異世界転生した俺は、原作展開を壊して自由に生きる   作:龍いち

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日常業務 迷宮探索4

小部屋を出て2分ほど通路を進むと、前方に魔物の群れが見えてきた。

 

次の瞬間、俺は魔物に1回目の魔法として、ウインドストーム、サンダーストーム、ブリーズストームを放った。

魔法の効果が切れると、魔物は一斉にこちらに向かって動き出した。

魔物の前衛はマーブリーム2匹。後衛はビッチバタフライとグラスビーだ。

そして、予想した通り、後衛の2匹が前衛のマーブリームを追い抜いた。

しかし、俺が2回目の魔法を放つと、ビッチバタフライは床に落ち、グラスビーは煙になった。

 

2回目の魔法の効果が切れると、右のマーブリームがロクサーヌを狙って水弾を放った。

彼女は身体を捻って水弾は躱したが、間髪容れずに左のマーブリームが仕掛けてきた体当たりは躱しきれなかった。

それでも当たる寸前に咄嗟に左手の盾をぶつけていなし、彼女自身は右側に弾き飛ばされた。

弾かれる瞬間、彼女は自分で跳んでダメージを減らしていたようだけど、着地と同時に片膝をついた。

 

彼女に盾でいなされた魔物の方はバランスを崩して此方に流れてきたので、俺は咄嗟にロッドをしまい、レイピアを抜きながら下から上に魔物を逆袈裟斬りにした。

 

すると、斬られた魔物が煙に変わったので、俺は全体治癒と念じてから、ロクサーヌに「ビッチバタフライを仕留めてくれ」と叫んだ。

 

視界の隅でロクサーヌが立ち上がったことを確認しながら、俺自身は水弾を放ったマーブリームに駆け寄った。

 

すると、ロクサーヌに向かっていたマーブリームは俺の方に向きを変えて突撃してきたので、左にステップして魔物を躱し、レイピアで横一線に斬り裂いた。

次の瞬間、魔物は煙に変わり、白身がドロップした。

 

“あと1匹”

そう思って麻痺して墜落したビッチバタフライの所在を確認すると、ロクサーヌが腰を屈めてレイピアを逆手に持ち、上からグサグサと何度も突き刺していた。

 

程なくすると、ビッチバタフライも煙に変わったけど、その姿勢のまま振り向いた彼女の顔を見たときに、背筋に悪寒が走った。

 

魔物に弾き飛ばされたことがよっぽど悔しかったのか、彼女の目は吊り上がり、額には青筋が浮かんでいた。

心の中で思わず「ひっ!」と悲鳴を上げてしまったくらい怖い表情だった。

 

「レオン様? ど、う、か、し、ま、し、た、か?」

「い、いや。何でもない。

魔物は全滅したからドロップアイテムを回収してくれ」

「かしこまりました」

 

次の瞬間、彼女の表情がいつもの可愛い顔に戻ったので、ほっと一息ついているとアイテムを回収し終わった彼女が戻ってきた。

そして、俺に差し出したので、アイテムボックスにしまいながら彼女に戦った感想を聞いてみた。

 

「お疲れ様。22階層と比べてどうだった?」

「戦闘時間は短かったですが、断然忙しかったです。

それよりも、魔物が連携して攻撃してくるとは思いませんでした。

水弾は身体を捻って躱すのではなく、右後方に下がって躱すべきでした。

ご心配をかけ、申しわけありませんでした」

「いや。謝ることはないよ。この階層は人数が少ないと戦い辛いのは確かだし。俺も久しぶりだったから、魔法の選択を間違えたかも知れない。

次は土魔法中心で攻撃してみるから、なるべくマーブリームが多い群れを探してくれ」

「かしこまりました」

 

ロクサーヌは返事をすると、スンスンと匂いを嗅いで次の魔物を探した。

そして、ニッコリと微笑んだ。

 

「レオン様、見つけました 。マーブリームだけ5匹の群れです」

「おお。それはいい」

「では、此方です。2分くらいで見えると思います」

「わかった」

 

ロクサーヌの宣言通り、2分ほど彼女の案内で通路を進むと、前方に魔物の群れが見えてきた。

 

俺は立ち止まってロッドを突き出し、“ダートストーム、サンダーストーム、サンドストーム”と念じて1回目の魔法を放った。

すると、魔物の群れはピカピカと雷撃が走る砂塵に飲み込まれた。

 

20秒ほど経って魔法の効果が消えると、魔物の群れは一斉にこちらに向かい出したが、すぐに2回目の魔法を放つと、先ほどと同様に雷撃が走る砂塵に飲み込まれ、その場で足を止めた。

 

そして、2度目の魔法の効果が消えると、魔物は一斉に煙に変わった。

 

「レオン様。すごいです!」

「ロクサーヌ。今はたまたま全滅したが、生き残る場合もある。きちんと全滅を確認するまでは、気を抜かないように」

「かしこまりました。では、ドロップアイテムを拾ってきます♪」

 

ロクサーヌはそう言って駆け出すと、すぐにドロップアイテムを拾ってまわり、鼻をスンスン鳴らしながらこちらに戻ってきた。

 

「はい。

次は、ここから3分ほど歩いたところに、マーブリームだけ4匹の群れがいますので、そちらに向かいます」

「わかった」

彼女から白身を受け取り、アイテムボックスにしまいながら次の魔物に向かって歩き出した。

 

そして、次の群れも魔法 2回で殲滅した。

 

ドロップアイテムを拾いに行こうとしたロクサーヌに、「次はボス部屋に向かう」と伝えると、彼女はアイテムを回収した後そちらの方向の匂いを嗅ぎながら戻ってきた。

 

「途中に魔物の群れがいます。マーブリーム2匹とビッチバタフライ2匹です」

「わかった。次はマーブリームの弱点に合わせて魔法を放つから、ロクサーヌは飛び越えてくるビッチバタフライを警戒するようにしてくれ」

「かしこまりました」

 

それから5分ほど歩くと、通路の先に 魔物の群れが見えてきた。

ロクサーヌにとってはリベンジ戦だ。

 

俺は立ち止まってロッドを突き出し、“ダートストーム、サンダーストーム、サンドストーム”と念じて1回目の魔法を放った。

すると、魔物の群れは雷撃が走る砂塵に飲み込まれた。

ここまではさっきと一緒だ。

 

20秒ほど経って魔法の効果が消えると、魔物の群れは一斉にこちらに向かい出したが、すぐに2回目の魔法を放つと、先ほどと同様に雷撃が走る砂塵に飲み込まれ、その場で足を止めた。

 

ここまでもさっきと一緒だが、マーブリームのすぐ上にビッチバタフライが見えている。

あの2匹はマーブリームを飛び越えて前衛に躍り出る寸前だ。

次の魔法の前に確実に此方に届く。

 

「ロクサーヌ。ビッチバタフライが突っ込んでくるから、なるべく躱せ。

盾で受けても麻痺する場合があるから気をつけろ!」

「はい!」

 

そして、2度目の魔法の効果が消えると、マーブリームは煙に変わったが、ビッチバタフライ2匹はロクサーヌに突っ込んできた。

しかし彼女は、逆に魔物に向かって駆け出し、接触寸前にスライディングして2匹の下をすり抜けた。

 

ビッチバタフライは目標を見失ってその場で動きを停めた。

次の瞬間、俺がウィンドストーム、サンダーストーム、ブリーズストームと念じて3回目の3連発魔法を放つと、渦巻く風の中でもみくちゃにされたビッチバタフライは煙に変わった。

 

「ふぅ。なんとかノーダメージで倒しきれたな。

ロクサーヌ。良い動きだった」

「はい。ありがとうございます♪」

彼女はニッコリ微笑むと、ドロップアイテムを拾いに駆け出した。

なんか申しわけ無いが、彼女はすっかりアイテム回収要員となっている。

そんな彼女を送り出しつつ、この後どうするか考えた。

 

白身はたくさん集まったのでこの階層であと欲しいのは、ボスを倒して赤身だな。

ただ、そろそろMP切れを考えないとマズイから、一度低層階に降りて、デュランダルに持ち替えてMP吸収してから17階層に戻ってきた方がいいな。

 

時間的に18階層は厳しいか......

 

取り敢えずの方針を決めると、そこにロクサーヌが戻ってきた。

「ロクサーヌ。MPが厳しいので、ボス部屋に向かう前に一度低階層におりる。

しばらく前衛でMP吸収のスキルが付いた剣で戦うから、サポートを頼む」

 

「MP吸収のスキルですか。そのような武器もお持ちなのですね」

「持っているというより、ボーナスポイントで出せる特別な武器で、フラガラッハのワンランク上の武器だ」

「えっ? あの剣の上ですか?」

「デュランダルと言うんだが、フラガラッハの能力にMP吸収を加えた武器で、ボーナスポイントで出せる武器の中では最高位のものだ」

「そうなのですね」

 

「まずは10階層のボス部屋に一番近い小部屋に移動する。

待機しているパーティーがいない場合はボスマラソン。待機中のパーティーがいるようなら、ロクサーヌに魔物を探してもらって手当たり次第倒していく。

そんな感じで、MPが回復したら17階層に戻ってくる。

注意することが一つあって、俺が切らないとMPが回復しないので、ロクサーヌは回避に専念してくれ」

「かしこまりました」

 

ロクサーヌの同意を得たので、10階層のボス部屋に近い小部屋に移動した。

そして、俺は彼女に索敵を頼み、自分はキャラクター再設定でジョブを近接仕様に変更した。

但し、今回は魔法使いを外してシックススジョブに変更し、ボーナス武器を武器6のデュランダルに変更した。

尚、遊び人の設定は前回変更から1時間経っていないため魔法使い仕様のままだ。

 

「ロクサーヌ。ボス部屋の方はどうなってる?」

「レオン様。ボス部屋までの間に魔物の群れがいます。

エスケープゴート2匹とニートアント2匹です。

あと、ボス部屋方向に他のパーティーはいないようです」

 

「では 、途中の魔物を蹴散らして、ボス部屋に直行しよう」

「かしこまりました」

 

それから3分ほど歩くと、通路の先に魔物の群れが見えた。

前衛がエスケープゴート2匹とニートアント1匹、後衛がニートアント1匹だ。

今回は近接仕様のため、発見と同時に魔物に駆け寄り、俺は左のニートアントを一撃で仕留め、そのまま後ろに回り込んで、後衛のニート アントも一撃で仕留めた。

 

ロクサーヌが中央と右側のエスケープゴートを引きつけてくれているので、私は2匹の後ろから斬りかかった。

そして、真後ろから2発ずつ突きを入れると、2匹ともあっさりと煙になった。

 

よし。次は ボス戦だ。

MP回復とヤギの肉獲得の一石二鳥を目指して、俺たちはボス部屋に向かった。

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