異世界転生した俺は、原作展開を壊して自由に生きる 作:龍いち
先ず、奴隷商は俺のことを相当怪しんでいる。
口には出してないが、俺が特定の誰かを探してるということには、気づいているだろう。
思ってもみなかった展開だったとはいえ、完全にやらかしてしまった。
もう取り返しはつかないから、あとは穏便に会話を済ませ、特定の誰かを悟られないようにすることが精一杯ってところだな。
次に、ロクサーヌがいない理由だが。
考えられるパターンは...
①家内奴隷に分類されている
②商館にはいるが何らかの理由で俺に紹介出来ない
③既に売れてしまっている
④この商館には売られていない
⑤そもそも奴隷になっていない
⑥そもそもロクサーヌは存在しない
こんなところか。
④、⑤、⑥だったらどうしようもないな。
③も駄目だ。
ここの騎士団だったら分からんが、あの奴隷商が客の情報を漏らすとは思えない。
②だったらどうだろう。
③と同じで、何も教えてはもらえないだろう。
結局①じゃなかったら、諦める以外の選択肢なんて無いんじゃないのか。
いや、冗談じゃない!
ロクサーヌを諦めるなんて考えられない。
この商館にいるなら、何としてでも見つけ出して手に入れてやる。
だが、本当にいるのか......
いや、それよりホントに選択肢はないのか......
もしかして、他の町の商館に売られているとか?
それだったら⑦のパターンになるのか......
あー、もー、わっかんねー!
あれこれ考えているうちに、奴隷商が戻ってきた。
どうやら時間切れのようだ。
「ミツオ殿。準備が整いました」
「......わかった」
クソッ!はえーんだよ!
まだ考えがまとまってねーつうの!
俺は心の中で盛大に毒づきながら、奴隷商に連れられて奴隷たちの部屋に向かった。
その後、人間族以外の家内奴隷を見せてもらったけど、そこにもロクサーヌはいなかった。
仕方がないので「済まない。この中にもピンとくる者はいない。残念だが、奴隷購入はまたの機会にする」と言って商談を終わらせようとした。
だいぶ怪しまれてしまったが、こう言っておけば、後日またこの商館に来ることも可能だと考えたからだ。
しかし、そう簡単には行かなかった。
奴隷商は俺の言葉を聞くと、「そうですか......」と言いながら、スッと目を細めた。
思わず目を逸らすと、彼は「ひとまず応接室に戻りましょう」と言って先を歩き出した。
そして、応接室に戻りソファーに座ると、奴隷商がおもむろに口を開いた。
「ミツオ殿の御眼鏡にかなう者がおらず、誠に残念です」
「いや、仕方のないことだ。次回は良い者と出会えるかも知れない」
「いえ。ミツオ殿には何やらこだわりがあるご様子とお見受けしましたが、当商館ではご期待に応えることは出来ないと思います」
「いや、そんなことは......」
「しかし、ご安心下さい。奴隷を扱う商館は他の町にもございます。
これに懲りず御納得のいく者をお探しになられた方が宜しいかと思います」
「そ、そうかも知れないな」
やばい。
言い方は丁寧だが、もうこの商館には来るなっていうことだ。
まだハッキリ出入り禁止って言われたわけじゃないけど、この言いぶんだと次に来ても、まともに取り合ってくれない気がする。
まずい...
この状況は非常にまずい!
これじゃあロクサーヌどころか、その手がかりすら得られない。
それに、この商館を出入り禁止になったら、セリーも買えなくなる。
「日が暮れてまいりましたので、お帰りの際は足元にお気をつけください」
商談終了とみたようで、奴隷商は俺に退館を促してきた。
クソッ!どうすりゃいいんだ!このまま退館させられるのはまずい!
今さら取り繕っても仕方がない。もういっそのこと、ストレートに聞いてしまえ!
「アラン殿。ロクサーヌという名の狼人族の女性を知らないか?
奴隷になったと聞いたので、探しているのだが」
「ほう。つまり戦闘奴隷を探しているというのは単なる口実で、その女性を見つけることが本当の目的だったということですか」
奴隷商は目がつり上がり、憤怒の表情を浮かべて俺を睨んだ。
しまった。ロクサーヌのことを話したのは悪手だったか......
「いや、その......」
「私共は、精一杯ご要望に応えようと対応しておりましたが、ミツオ殿ははじめから目的の女性以外は購入するつもりはなかったというわけですか」
「......」
図星を突かれ、後ろめたさMAXで返事が出来ず黙り込んでしまうと、決定的な言葉を投げつけられてしまった。
「ミツオ殿。
当商館は奴隷を取り扱っておりますが、誰彼構わず販売しているわけではございません。
奴隷を大切に扱って頂ける方にのみ、販売させて頂いております」
「......」
「失礼ながら、ミツオ殿が彼等、彼女等を大切に扱って頂ける方か見極めさせて頂きましたが、本日の対応を見る限り、貴殿を信用することは出来ません。
申し訳ございませんが 、今後当商館の利用はご遠慮頂きます」
「なっ!それは困る!」
「申し訳ございませんが、お引き取り願います」
奴隷商はそう言うと、懐から小さなハンドベルを取り出して鳴らした。
すると、すぐにスキンヘッドでガタイが良く、見るからに強そうな奴隷が2人、応接室に入ってきた。
2人とも身長が高く、頭が天井に付きそうだ。
なんだこいつら!バケモノか!
2人に驚いていると、無情にも奴隷商は「お客様はお帰りだ。入口まで送って差し上げろ」と告げた。
すると2人は俺の左右に並んで腕を掴み、入口に向かって歩き出した。
クソッ!なんて力だ!
本気で振りほどこうと思ったが、身体を捻ろうとしてもビクともしない。
俺は悔し紛れに2人を鑑定し、その強さに愕然とした。
[アドロン ♂ 30歳 竜騎士Lv31]
[サムロン ♂ 29歳 竜騎士Lv30]
なっ!竜騎士って何だ?!
それに、♂ だと?!
やたらデカイと思ったら、こいつら人間じゃないのか!
それにレベル31だって?!
デュランダルで戦っているならともかく、探索者Lv4+英雄Lv4+盗賊Lv6の俺が敵うわけないじゃねえか!
「クソッ!離しやがれ!」
俺は、抵抗も虚しく商館の入口まで連行されると、外に向かって背中を押し出された。
突き飛ばされなかっただけマシなのかも知れないけど、それでも商館の外に向けて身体が進んでしまうことを、とめることは出来なかった。
商館を追い出されると、外はすっかり日が暮れていた。
なんで漫画と違う展開になってしまったのか。
ロクサーヌが手に入らないなんて考えもしなかった。
しかも商館を出入り禁止にされてしまった。
俺はこれからどうすればいいんだ......
肩を落とし、少しの間あれこれ考えていたけど、いつまでも商館の前で途方に暮れていても仕方がない。
塩でも撒かれたら更にいたたまれなくなりそうなので、ひとまず村に戻って、今後の方針を考えることにした。
俺は村長宅の外壁をイメージしてワープと念じ、ゲートを通ってソマーラの村に戻った。
◆ ◆ ◆
村長宅の玄関ドアをノックすると、彼は笑顔で出迎えてくれた。
「これは、ミツオ様。お待ちしておりました」
「うむ。少し遅くなった」
「いえ、問題ありません。家の方は準備出来ておりますので、こちらにお越しください」
村長の案内で、ティリヒとセラが待つ家に着いた。
村長は2人に何か話すと、「ではミツオ様。あとはよろしくお願いします」と言ってニヤニヤしながら帰っていった。
ため息を吐きつつ家に入ると、夕食が用意されていた。
言葉はあまり通じないが、2人なりに俺に気を使っているようだ。
その後、手早く夕食を済ませ、濡れた手ぬぐいで身体を拭いてから2人に種付けした。
残念ながら楽しむ気にはなれなかったが、色魔のせいか抱き始めたらそれなりに興奮し、2発ずつ種付けした。
2人とも昨日にも増して悦んでいるようで、自ら腰を動かすようになった。
それに、2人とも正常位以外の体位は初めてだったらしく、ティリヒはバックから突いてほしいと俺に強請り、セラは騎乗位で下から突いてほしいと懇願した。
俺は2人の子宮にたっ ぷり精液を注いだ後、ティリヒには手ぬぐいで体の汗を拭かせ、セラにはお掃除フェラをさせた。
そして、2人を両側にはべらせて、裸のまま眠りについた。