※この作品はR-18です。

異世界転生した俺は、原作展開を壊して自由に生きる   作:龍いち

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Side 主人公 盗賊狩り6

ベイルの商館が襲撃された日の夕方。

俺はいつも通りにベイルの迷宮に向かい、夜半まで探索した。

 

その後、幹部に加えて中堅どころも失った盗賊グループの様子をうかがいに行くと、アジトの前には見張りがおらず火が消えたように静まり返っていた。

 

一瞬、アジトを捨てたのかと思ったけど、入口に近づいて扉に耳をあてて中の気配を探ると床が軋むような音が聞こえたので、扉の前に誰か待機していることに気がついた。

 

チッ!見張りを中に配置しやがったか......

どうすべきか考えながら、30分ほど待っても誰も出てくる様子がないので、俺は思いきってアジトの2階の廊下をイメージしながらワープと念じた。

そして、ワープゲートに体を半分突っ込んで廊下の左右を見回したけど、誰もいなかったのでゲートをくぐり抜けた。

 

階段付近から左回りに各部屋の扉を少し開いて鑑定をかけると、次のような結果が出た。

 

一部屋目は空き部屋。

その次の部屋には盗賊Lv19の男と村人Lv10の女。

その次の部屋には盗賊Lv7の男と盗賊Lv5の女。

その次の部屋には、村人Lv14の女、村人Lv12の女、村人Lv11の女。

その次の部屋は空き部屋。

その次の部屋には盗賊Lv5の男と海女Lv9の女。

その次の部屋には海賊Lv4の男と盗賊Lv17の女。

 

3日前に1階にいた下っ端のうち、比較的力の強い奴等が新しい幹部になったのだろうけど、上が全滅して漁夫の利で上がったくせに、もう女を抱いているのか(笑)

 

思わず笑いが込み上げてしまった。

なぜなら盗賊Lv19、盗賊Lv7、盗賊Lv5、海賊Lv4の個室4部屋にいる連中は、全員セックスの真っ最中だったからだ。

コイツらは、なんで前の幹部連中が全滅したのか知らないんだろう。

 

俺は取り敢えず盗賊Lv7の男と盗賊Lv5の女の部屋に忍び込み、必死に腰を振ってる男の首と喘ぎ捲っている女の首を一気に叩き斬った。

少し呆れつつも左手を斬って回収し、海賊Lv4の男と盗賊Lv17の女の部屋に移動した。

 

部屋に忍び込むと、ヨダレを垂らして嬌声をあげながらオバサンが騎乗位で男を責め立てていた。

下に組み敷かれている男は16才で、まだ少年のあどけなさを残すような顔つきの猫人族だけど、精液を絞り取られ過ぎたのか、頬がコケてゲッソリしている。

 

2人を見た瞬間、一瞬猫耳少年に同情したけれど、次の瞬間には気を取り直してオバサンの延髄を斬り飛ばした。

猫人族の少年は俺に気づいて目を見開いたけど、オバサンに責められ過ぎていたせいか、咄嗟に声が出せずに口をパクパクさせていた。

再び同情しかけたけど、少年が体を起こそうとしたので慌てて剣を喉に突き刺した。

 

2人の左手を回収し、残り2部屋の盗賊をどうやって倒すか考えた。

そして、アイデアを1つ思いついた。

俺はシーツを掴み剣を構えると、盗賊Lv19の部屋をイメージしてワープゲートを開いた。

そして、部屋に飛び込むと同時に女の顔にシーツをかけて、男の首には剣を突き入れた。

 

男は瞬間的に剣を避けようとのけぞったけど、俺の剣は奴の喉元を切り裂いた。

「アガッ!」

男は喉を押さえながらも逃げ出そうと身体を起こしたけど、次の瞬間に俺の剣に心臓を貫かれると、痙攣した後に動かなくなった。

 

俺は振り向かずにシーツをかけた女に向かって「少しでも声を出したら首を刎ね飛ばす。俺が振り向いた時、お前の顔が見えても首を刎ね飛ばす。

理解したらシーツを被って寝ていろ」と言って脅した。

すると女は 「ヒッ!」と小さく悲鳴を漏らしたけど、シーツを被り直したのか、もぞもぞとベッドに潜り込んで震えた。

 

俺は男の左手を回収すると、女に「しばらくこの部屋から出てくるな。廊下で顔を合わせたら問答無用で殺すからな」と言い残して部屋を出た。

 

さて、あとは盗賊Lv5の男だな。

この部屋も女の方は盗賊じゃないから殺せない。

またシーツ作戦にするか。それか、廊下側から呼び出して、扉を開いた瞬間に突き刺すか......

 

まだセックスしてるかどうかによるから、先ずは扉越しに中の様子を窺おう。

そう思って部屋に近づき、あと数歩というところで突然扉が開いた。

 

咄嗟にしゃがんでオーバーホエルミングと念じて顔をあげると、目の前には右手を扉にかけたまま視線を下げている途中の男がいた。

 

俺は下から剣を突き出して、男の喉元から延髄にかけて一気に貫いた。

喉から剣を引き抜いて、心臓に剣を突き刺して確実に殺し、男が倒れないように抱え込んだ。

オーバーホエルミングの効果が切れると男の体重に押し潰されそうになったけど、なんとか耐えてゆっくりと廊下に寝かせ、扉を閉めた。

素早く左手を切り落として袋に入れ、扉の向こう側の様子を窺ったけど、人が飛び出してくる気配はなかったので、俺は階段を降りて1階に向かった。

 

大部屋を抜けて手下たちの部屋を確認すると、中堅の盗賊たちが使っていた部屋に盗賊Lv3と盗賊Lv2がいた。

2階でバタバタしていたのに、コイツらはイビキをかいて爆睡している。

 

コイツらって、ホント危機感無いよな。

俺はちょっと呆れつつ、忍び足で盗賊Lv3に近づいて首筋に剣を添わせると、一気に斬り裂いた。

次に盗賊Lv2に近づき、同じように首を斬り裂いて一瞬で絶命させた。

 

2人の左手を回収し、次の部屋を確認すると、その部屋は空き部屋になっていた。

俺は首を傾げつつもう一部屋を確認すると、そちらの部屋も空き部屋だった。

 

何か少なくないか?

それとも何処か見落としたか?

まさか罠じゃないよな......

少し不安になったけど、取り敢えず入口の内側で張り込んでる奴がいたことを思い出し、そちらに向かった。

 

最後に入口の盗賊を倒して引きあげるか。

そう思いながら廊下の角から入口を確認すると、扉の前にはシーツにくるまった村人の女がいた。

 

やっぱりおかしい。

3日前には10人以上レベルの低い盗賊がいたはずだから、まだどこかに何人かいるはずだ。

 

一瞬そう思ったけど、これ以上ウロついて盗賊以外の奴に顔を見られたら問題なので、ワープと念じてソマーラの村に移動した。

 

◆ ◆ ◆

 

翌日。

騎士団詰所で女騎士に、4日前に幹部を始末した盗賊グループのアジトに乗り込んで、生き残りの盗賊を始末したが、幹部を殺したときに見かけた若手の盗賊が見当たらなかったことを話すと、彼女からあのグループの生き残りの一部が商館を襲ったことと、街道で商人を襲ったことを聞かされた。

 

街道で商人を襲撃したグループは護衛の冒険者に撃退され、4人は殺され残りは逃げ散った。

そして、商館を襲った盗賊たちは、2人が捕まり7人が殺されたとのこと。

因みに、商館襲撃の方は盗賊に協力した商人がいたらしく、先ほどそいつも捕まったとのことだった。

 

なるほど、盗賊が少なかったのは、街道に向かったグループもいたからだったか。

どちらにしても、これで2グループ目の壊滅も完了だな。

 

あと3グループか。

さすがに警戒度は上がるだろうし、ここからの討伐は厳しいだろうな。

そう思いながら騎士団詰所を出ようとすると、女騎士から声がかかった。

 

「ちょっと待て。お前はまだ賞金稼ぎを続けるつもりか?」

「ああ。そのつもりだ。アンタに大見栄切っちまったからな。フッ」

彼女に答えながら何だか可笑しくなってきて、思わず吹き出してしまった。

すると、彼女は何故か呆れたような表情になり、一瞬目を閉じて小さく首を振った。

 

「正体不明の賞金稼ぎにアジトを襲撃されて、数日のうちに2つのグループが壊滅させられたのだ。他のグループの警戒度は一気に跳ね上がるだろう」

「......」

 

「アイツらも馬鹿じゃない。次は一筋縄では行かないぞ」

「そうだろうな......

しばらく様子見て、アジトの襲撃が無理そうなら、別の方法を考えるさ」

「うむ。とにかく無理するなよ」

「ああ。それじゃ」

 

俺は女騎士に軽く会釈して、騎士団を後にした。

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