異世界転生した俺は、原作展開を壊して自由に生きる 作:龍いち
「満男君。起きて。ご飯出来たよ」
彼を揺すりながら声をかけると、「ん〜」と唸って彼が起き上がった。
「わため。おはよう」
「ダメ!ちゃんとカエデって呼んで」
「そうだったな...... カエデ。おはよう」
「おはよう。満男君。朝ご飯出来たよ♪」
「そうか。ありがとう」
昨日彼と話していて、1つ決めたことがある。
それは、私の呼び方をカエデにすることだ。
私はカエデであり、わためでもある。
いや、本当はわためじゃなくて綾女なんだけど。
でも、この世界での私の名前はあくまでもカエデだ。
彼には絶対に言わないけど、私の中にわための記憶はあるけれど、何となく他人事のような感覚もしている。
だから、彼からわためと言われる度に本当に私を見てくれているのか?なんとなく不安に思うのだ。
それに、私はわためと呼ばれても普通に返事が出来るけど、私の名前がカエデだと知ってる人に見られたら訝しがられてしまう。
私たちには人には言えない秘密があるので、不信感から身辺調査されたり、変な噂を流されたりしたら目も当てられない。
だからと言って、私は器用じゃないから場面、場面で名前を使い分けるなんてことは出来ない。
満男君もたぶん無理だろう。
彼は少し寂しそうだったけど、私が「昔の私じゃなくて 今の私を見てほしい」って言ったら納得してくれたので、わためというあだ名は、私たち2人の胸の中にしまっておくことにした。
なので私は、彼が言い間違えたときはその都度直させることにしたのだ。
因みに私の容姿が変わったことについては、満男君は大変喜んでいる。
前世の私に気を使ったのか少し申し訳なさそうに「今の姿も好きだよ」なんて言ってたけど、何気ない仕草からものすごく喜んでいることは私には丸わかりだ。
記憶にあるわための容姿は可愛いとは思うけど、自分で言うのもなんだけど、私自身が今の容姿の方が断然可愛いと思ってる。
だから、遠慮する必要なんてないんだけど、言い方によっては彼の思い出を壊しかねないので、容姿についてはしばらく触れないことにしよう。
少しだけ昨日のことを思い出していたけど、その間も満男君は上半身を起こしたまま呆けていたので、彼に軽くキスをした。
それから“早く起きなさい!”と言わんばかりに肌掛けをめくると、彼のアソコが雄々しくそそり立っていた。
見ていて可哀想になるくらいガチガチだ。
「あっ!す、済まない」
「はぁ〜... 昨日3回もしたのに。
もう、しょうがないなー」
私はそう言いながら彼のアソコを優しく握り、先端に口づけた。
そして、手で優しく竿を擦りながら先端から舌先でチロチロと舐め回し、根元から先端に向けて舌を這わせて舐めあげた。
すると満男君がビクンと身体を震わせたので、先端をパクッと咥え込んで、優しく、丁寧に頭を上下に動かしながらしゃぶってあげた。
唾液を絡めながら「ジュポッ、ジュポッ」としゃぶってあげると、すぐに彼は「ウッ!... クッ!...」と短く喘ぎだした。
ふふっ♥ もうイキそうになってる♥
私はしゃぶるスピードを上げながら、手でしごく力を強めた。
すると、すぐに彼は我慢出来なくなり、私の頭に手をかけてグッと股間に押し付けた。
そして、喉の奥にビュビュッ、ビュビュッ、ビュッと3度も精液を吐き出した。
ちょっと多かったので驚いたけど、口内に残った精液を喉を鳴らしてコクンと飲み込んだ。
更にアソコを舐め上げてお掃除し、先端に口をつけてチューッと残りの精液を吸い出した。
「気持ち良かった?」
「ああ。すごく良かった。ありがとう」
「ふふっ♥どういたしまして♪」
この身体では初めてのフェラチオだったけど、前世の記憶通りの方法で満男君に奉仕した。
彼も悦んでいるので、ちゃんと出来ていたのだろう。
ていうか、前世の私ってどれだけ彼に開発されていたの?っていうくらい、性知識が豊富だ。
昨日まで処女だった私には持て余すしかない記憶だったけど、努めて思い出してみると身体の奥が疼いてしまう。
ふふっ♥ 今晩は私が上になってみようかな♥
前世は人を殺してはいけない世界だったし、私自身が非力だったからあんなことになっちゃったけど、この世界なら襲われたら反撃してもいいし私にはその力もある。
どんなに相手に力があっても、無詠唱で頭を焼かれたらひとたまりもないだろう。
前世では不幸な結末を迎えてしまったようだけど、この人生では何がなんでも彼と幸せになってみせるわ。
そんなことを考えながら満男君に服を着せ、彼に顔を洗いに行かせて、私はベッドからシーツを剥ぎ取った。
そして、新しいシーツを敷き直してから昨日使ったシーツを丸めていると、赤いシミがついていた。
これって... うぅ...
前世の記憶では経験豊富だったとしても、今の身体では昨日処女を捧げたばかりだ。
それを満男君に奪ってもらえたと思うと、なんだか急に恥ずかしくなってきた。
一瞬昨日のことを思い出して身悶えてしまったけど、すぐに気を取り直してシーツをササッと丸め、風呂場に持っていった。
そして、タライに水をはって丸めたままのシーツを漬け込んだ。
それからダイニングに行くと、満男君がハーブティーを飲みながら私を待っていた。
私は手早くスープをスープ皿に盛り付け、2人で「いただきます」と挨拶して食べはじめた。
「今日はどうするの?」
「足りない物が沢山あるから、先ずは雑貨屋かな。
あと、服も買わないと」
食べながら今日の予定を聞くと、満男君は雑貨屋と服屋に行くと言い出した。
あれ?
リリアとクレアを迎えに行かないのかな?
忘れてるとは思わないけど、取り急ぎ服の話から2人を迎えに行く方向に会話を誘導しよう。
私はそう考えて、ちょっと強引に話を続けた。
「服っていえば、あと2つ外套を買わないとダメよ。
彼女たちも周りの目から隠すのでしょ?」
「ああ。そうだった。外套もそうだけど服は何を買っていいのかわからなかったから、全然買ってないんだ」
「服は好みの問題もあるから、着る本人がいないと選び辛いよね。特にリリアさんは身体が小さいから、私でも考えちゃう。
先に外套だけ買って、リリアとクレアの二人を迎えに行かない?」
「うーん...... ん?クレア?」
「あ、クレアはクラウディアの愛称ね」
「そうか...... どうするかな......
俺としてはもう少しカエデと二人だけでいたいんだけど」
私が商館で待っている二人の身請けを口にすると、満男君はあからさまに顔を顰めた。
彼からは、しばらくは私と二人っきりで新婚気分を味わいたいって気持ちが溢れ出ている。
すごく嬉しいけれど、それでは商館で待ってる二人があまりにも不憫だ。
前世は一夫一婦制が普通だったようだけど、この世界は力のある男がハーレムを作るのは当たり前のことだ。
前世はともかくこの世界で育った私には、ハーレム自体への嫌悪感は無い。
自分自身が一人の女性として愛されることは大切だけど、隣に同じように愛される人がいても、その人と仲良く出来さえすれば、特に問題はないと思っている。
流石に際限無くメンバーを増やされたら困るけど、自身の甲斐性を超えない範囲なら、能力のあるメンバーが増えることは1番奴隷としては賛成だ。
当面はリリアとクレアを加えた3人で満男君を支えることになるけれど、最終的には5人で彼を支えるようになるのが理想だろう。
だから、メンバー間の和を乱す人や種族至上主義の考えがある人。
貴族や有力者とのしがらみがある人や能力が無くて私たちに寄生することしか出来ない人。
それと、能力があっても不真面目な人はメンバーに加えさせないようにしないといけない。
今後、私は1番奴隷として、増員予定のメンバーの査定とパーティーメンバー間の調和に気を使っていこう。
ちょっと余計なことを考えちゃったけど、リリアとクレアの二人の精神衛生向上とパーティーとしての戦力増強の両面から、満男君を説得しないといけないわね。
私はそう考えて、慎重に言葉を選びながら話を続けた。
「うん。それは嬉しいんだけどね......
二人だけの時間なんてこれからいくらでも作れると思うの」
私はそう言った後、スッと彼に近づいて耳元で小さく「寝室は2つあるしね」と囁いた。
そして、恥ずかしそうに目を伏せると、彼は「そ、そうだよな」と言って同意してくれた。
彼が思い通りの反応をしたので、私は目を伏せたまま思わずクスッと笑ってしまったけど、すぐに表情を戻して話を続けた。
「それよりもね、購入されたのに商館で待たされるのって結構辛いのよ」
「どういうことだ?
もう商館の物ではないからって、酷い扱いでもされるのか?」
彼は待たされることが辛いなんて、考えたことは無かったんだろう。
私の言葉を聞いて、目を丸くして驚いている。
「いいえ。商館の人は丁寧に扱ってくれるわ。
別に危害を加えるような人もいない。
でもね、まだ売れていない奴隷たちから向けられる視線は厳しいのよ」
「そうなのか?」
「妬み、嫉妬、憐れみ、嫌悪......
彼女たちから見られると、まるで、ありとあらゆる負の感情を向けられてるような気分になるの。
そんな視線を向けられ続けて、平気だと思う?」
「そう言われると、確かに厳しいな。
わかった。カエデの言う通りにするよ」
「ありがとう♥」
同意してくれたお礼に満男君の頬にキスすると、彼の顔が少しだけ赤くなった。
◆ ◆ ◆
朝食後、私たちは先ず服屋に行ってリリアとクレアの分の外套を購入した。
私の外套もそうだけど、二人の分もフードで顔が隠せるように少し大き目のサイズにした。
ところで靴って用意してるのかな?
不意にそのことが気になって満男君に確認すると、彼はバツの悪そうな顔をした。
「あー、すっかり忘れてた。
すまん。後でもう一度行くことになるけど、北門の手前に防具屋があるから、靴だけ先に買いに行こう」
「ん〜...... ちょっと待って。
サンダルなら雑貨屋でも売ってるわよ。
普段はサンダルの方が楽だから、私の分も一緒に買ってくれると嬉しいな♥」
「そうなのか?」
「そうだよ。軽いし、蒸れないし」
「言われてみれば、確かにサンダルの方が楽そうだな」
「それにね、今後のためにも装備品はみんなで一緒に買いに行った方がいいと思うの」
「ん?今後のためにも?」
「そうよ。
私とリリアとクレアは3人一緒に買われたのに、私だけ先に身請けされて、あとの2人は待たされてる。
そういうのって、不満や不安、それから嫉妬を芽吹かせる可能性があると思うの」
「えっ?そうなのか?」
「そうよ。
2人ともいい子だし口には出さないとは思うけど、私だけ特別待遇するなんてことはやめてね」
私の言葉を聞くと、満男君は「カエデはそれでいいのか?」と言って少し不満そうな顔をした。
嬉しいけれど、
「あのね、満男君が私のことを愛してくれることはすごく嬉しいし、一番奴隷にしてくれることもすごく嬉しいわ。
でもね、一番奴隷だから敢えて言わせてもらうけど、貴方はリリアとクレアも買ったの。
奴隷を買うっていうことは、その人の人生を買うってことなのよ。
だから、私と同じように二人のことも愛してあげてほしいの」
「そ、それって......」
私が言い切ると、彼はゴクリと生唾を飲み込んだ。
そして、期待と不安が入り混じったような目で私を見つめたので、彼の理性にトドメを刺す言葉を囁いた。
「満男君はハーレムの主人として、購入した奴隷を平等に扱って下さい。
その代わり、私たちは全力で貴方にご奉仕します」
私はそう言い切った後、彼の耳元に唇を寄せてもう一言囁いた。
「満男君が望むなら、3人一緒にでもいいですよ♥」
「さ、3人っ!」
彼は目を丸くして驚きながらも真っ赤にした顔をこちらに向けた。
ふふっ♥
3人に奉仕される姿を妄想しているのね♥
「ふふっ♥だからさっさと二人を迎えに行きましょ」
「そ、そうだな」
満男君が返事をしながらコクコクと頷いたので、私たちは町の中心部に近い雑貨屋に向かった。
そして、雑貨屋で4人分のサンダルを購入し、そのまま商館に向かうのだった。