皮縛りの呪具 ~強くてカワイイ獣耳冒険者はもう『俺』のモノ~ 作:ドライパイン
冒険者のギルド。昼に
「それじゃ、私たち即席パーティのクエスト達成を祝して~?」
『かんぱーい!』
中心に立つのは冒険者と言うには華奢そうで、白色のボブカットに狼耳がぴこぴこと跳ねる少女。しかしその正体は──このパーティ、あるいはこのギルドにいる冒険者の中でも最も強い可能性のある冒険者。
白狼剣士ハティ。背丈は周りの冒険者達より低く幼い印象すら与えるが、彼女の細剣の腕を見れば誰もが手のひらを反すだろう。実際、今回の
「いやはや、ハティさん様々でしたね。どれだけ戦闘……というか、冒険経験があるのですか?」
「だーいじょうぶだって! 貴女の魔法でパーティが持ってた部分もおっきいでしょ! ……ってアンタ尻尾をもふるな!」
ぺしぺしと軽い調子で、同じパーティの女魔法使いを励ましつつ。手癖の様に触られた尻尾をヒュンと遠ざける。
「え~……だって凄い綺麗らしぃ、ふわふわしてそうで、触りたくってぇ……」
「やっかましいわ! 酒を飲んだからってお触り禁止! 男も女も!」
ゲラゲラと他のパーティーの面々も笑う。そして酒を呷る勢いも進んでいって。男2人、女2人のパーティーと、ある意味バランスは良く。そして……酒の勢いで余計な事を口走るものは居て。
「ハティちゃんよぉ……
「アンタみたいな美女なら喜んで相手するぜ?」
「はぁ~あ!? アンタらみたいなオトコ共を相手するワケないでしょぉ~!? ほら、こんなに尻尾だって刺々しくなってるし~」
色めき立つ面々に水色の瞳が少し細くなって、軽く笑いながらハティは小突く。
「尻尾はアンタがモフるからでしょ! ま、発情期ってのはあるけどねぇ……」
う~ん、と一瞬考えこむように2人の男を……あるいは、もう一人未練がましく尻尾に触れようとしている魔法使いの顔を見て。
「アンタらが欲求不満になったら娼館に行くでしょ。……つまりそういうことで!」
「ガハハ、違いねぇ! 無粋なお誘い悪かったな嬢ちゃん!」
その容貌に似合わず、ハティは酒に強く。こういった場にも慣れていて──つまりどういう風に躱せば良いのかも分かっていた。宴会も賑やかさを増し、夜も更けてゆく。他のパーティーと合流して飲み交わす者も増えてゆく。
──その中に。宴の喧騒に交わらず、常にハティを見つめている一人の男が居る事には。殆ど誰も気が付くことが無かった。
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「ずっと、好きでした──付き合って下さい!」
「ふぇ……ぁ、え? 私? あぁ~……えっと、ですね……」
1年前。朝方の寝ぼけた状態に突然、知らない男から告白されたハティ。彼女の記憶からは消え去っていたが──彼は、かつて彼女と一度冒険者パーティーを組んだ男。
最も、お互いに仲良く会話をした覚えもなく……咄嗟にハティは自分の過去を語る。
「実は私、大陸中を旅しているのには理由があるんです──」
ギルドの中でも伝説と語られる、
だから、育ててもらった故郷への恩返しが出来るまで冒険者を辞める事は出来ないと。──そういう風に、彼の言葉を直接的に断るのではなく。「事情があるのだから」と避けた。
「……誰だったんだろ、あれ」
結局。リッキムの事を思い出すことも出来ず。突然告白されたことすらも、彼女の記憶からも抜け落ちていた。
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「クソっ……なんでハティちゃんが、あんな奴らに……」
酒が不味くなったリッキムは、一人気配を悟られる事も無く酒場を後にする。いつも使っている安い宿へと戻り、早々に眠ろうとしたが──
「もし、そこの御方」
「──ッ! 何だ、アンタ……こちとら、気配は消していたハズだぞ」
振り返ると……そこには。いかにも高貴な身なりに、金色の髪の少女。背中に携えた両手剣からして……
「そう敵意を漲らせなくても。貴方にお渡ししたいものがあってここに来たのですよ、リッキムさん」
「……名前まで割れてるのか」
「それなりの地位ですので」
見れば分かる──というのは、彼女の地位だけではない。力量差。それなりの期間、冒険者をしていれば分かる。仮にもう一度彼女の視界から外れて、背後から仕掛けたとしても……この女騎士には歯が立たない。
気楽に話しかけているように見せかけていながらも、それだけ隙と言うものが存在しない。
「その高貴な身でお馳せられる所の騎士サマが、俺に何のようでしょうかねぇ?」
「失礼。私の目的をお伝えしないままに話しては、警戒心も収まらないでしょうね。──私はとある呪具の研究を行っておりまして。それを使いたいと強く願う人を探していたのですよ」
呪具の研究。本来ならば、高位の魔導士が厳重な保護措置を取りながら行わないといけない、下手をすればすぐに『禁忌』となり得る行為。それをサラッと言ってのけたものだから、リッキムの動揺は余計に強く表れる。
「綺麗な身なりをしておいて、おっかない事をするんだなアンタ……どうしてそれが、俺だって言うんです?」
「……ずっと見ていたのですよ。貴方が大切に想う女性を。そして、彼女をずっと探る様に見つめる貴方の視線を」
そうして、女騎士が懐から取り出したのは。柄の部分に鱗のような紋様が描かれた、小さな槍のようなもの。槍先はかなり小さく、投げナイフの代用だろうかとリッキムは推測する。
「貴方が大切に想って、守りたいと思っている存在。彼女を『一番近く』で護ってあげたいと思いませんか?」
呪具がリッキムの手のひらに置かれた瞬間。ソレの──『皮縛りの呪具』の使い方が。それに刺された人間がどうなるのか。刺した人間をどうすればいいのか。全てが、リッキムの頭の中に呪いとして叩き込まれる。
「──は。ハハッ……くひっ、ひひひっ……! これがあれば、ハティちゃんは……!」
「ふふ。どうやら呪具も使い手をきちんと選んだようですね。それでは私はこれで。……見守っておりますから、きちんと成功させてくださいね?」
そうして、腰まである長い金髪を靡かせて裏路地を去ろうとする彼女に。リッキムは慌てて問いかける。
「ま、待ってくれ……! アンタ、名前は……?」
少し考えこむように唇に指を当てた後。彼女は。美しい笑顔で答えた。
「『今は』アリシアと申します。以後、お見知り置きを」
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夜更けも近く。酒場も閉店となり、飲み交わした仲間たちも散り散りになる。獣耳をゆらゆらと揺らしながら、ハティは石畳の道を行く。
「ふわぁ…久々にいっぱい吞んだなぁ~♪」
月明かりが眩しいぐらいに輝く中、ノビをしながら酒の酔いを醒ます。酩酊が心地よいが──それでも、なお。今日の
仲間に被害は無く、魔物は完全に制圧したとはいえ……ハティがかつて教えを乞いた、故郷の師匠ならば。もっと素早く制圧出来ただろうに。
「まだまだお師匠様のようには行かないなぁ……もっと実践を積まないと──」
ハティが思慕に暮れた、その刹那を狙っていたかのように。彼女の首筋に『何か』が刺さる感触。
「痛っ……何か首元に……!?」
違和感を覚えたハティが慌てて首元を触る。血は流れていない。だが。
酔いのせいか、原因が分からないが──どこか、足元がおぼつかなくなる。ふらり、ふらりと倒れそうになって。
「なに、これ……?」
石畳に広がる民家が、何故かさっきよりも大きく見える。倒れそうになって手で支えようとすると──まるで、手を入れていない
これは──夢だろうか。何かに刺されても痛みもない。酔いが変に回って、奇妙な夢でも、見ているのだろうか。
「あ…………」
ついに、地面に倒れたハティ。倒れたというよりは。その身体は一枚の革の様に、人体としての厚みを失っていて、崩れるように地面に伏していて。
そして──それを。彼女に呪具を放ったリッキムが。邪悪な笑みでむんず、と掴み──
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オンボロの木造部屋、手狭で僅かな机と一人用のベッドが置いてあるだけの狭い宿。慌ててバタンとドアを閉め、一般的な
「くひっ……ふひっひっ……!」
自分の行動が誰かに追跡されていない事を確認し──リッキムは、気色の悪い笑い声を出しながら。しわくちゃになったハティだったモノの獣耳に対して頬ずりする。
彼女を完全に自分のモノにしたことを確かめるかのように。
「ああっ…ハティちゃんはこんな姿になっても可愛いし……ほんのりといい匂いがするよぉ」
すんすんと彼女の銀髪を嗅ぐ。変態的行為以外の何物でもないが、それを咎めるハティは意識を失っている。しばらくそうした後、ふと目的を思い出したかのように。
「これでハティちゃんを着れば……ずっと俺がハティちゃんと一緒にいられるんだ……!」
他人の身体を『着る』。およそ正気では出ない言葉だろう──しかし。リッキムがハティに対して放った呪具の影響か。一枚の布のようになってしまったハティの首筋には。
ちょうど、呪具の当たった場所から縦に伸びる様に穴が開いていた。『ハティ』を持ち上げると、彼女の身体が本来纏っていた服も落ちる様に脱げてしまって。
裸体の彼女の背中を前にして、リッキムは。
「ヒヒっ……身体を通してしまえば俺の太い足も、ハティちゃんの綺麗な脚に…!」
どう考えても、リッキムとハティの体格差を考えれば。全身服のようになってしまったハティの体に、リッキムの脚が入るはずがない。
だが──毛も剃っていない、太い足をハティの細身な脚先に通した瞬間。きゅっ、と僅かに締め付けがあったものの、元のサイズのハティの足が宿屋の床板を踏む。
「俺の身体にハティちゃんの脚、すべすべしてるなぁ……それじゃ次は手を……」
リッキムは、かき分けるようにして。ハティの手の部分に太い腕を伸ばす。再び、体格を矯正するかのような僅かな締め付けの後。リッキムが恐る恐る手のひらを握り、開くと。
ハティの小さな手のひらも、同じように動いた。
「ふひひっ…こうして腰まで『着てしまう』と、ハティちゃんの指でハティちゃんのおまんこも弄れるねぇ……」
本来の彼女ならば強く拒絶するだろう、ソコに。ハティ自身の指を使って触れてみる。くち、くちゅっ、と僅かに水音が響くが。
呪具によって『皮』にされたハティは、その快楽も嫌悪感も感じる事は無い。これは言わば──リッキムがハティを支配した事を、より実感したいだけの行為。
そしてついに。
「これで『ハティちゃんそのもの』を被れば──」
目の穴ががらんどうになった、ハティの頭部。リッキムはそれを掴み、自分の頭に合わせようとする。
帽子をかぶるかのような、スムーズな動きで。明らかにサイズの合わない頭部に、ハティの顔が被さって──そして。
「あっ…」
思わず出た声。それはリッキムが発した声だったが、彼の本来の低い声ではなく。驚いた少女のか細く、高い声が響いたことで。
そして、リッキムが驚きのまま周囲を見渡した時。宿屋の狭いスペースにある、僅かな鏡。そこに映っていたのは──
銀髪のケモ耳少女が、耳をぴくぴくさせつつ。驚き赤面した様子で、こちらを見つめていた。身体には何も纏っておらず、
その顔と同じぐらいに、むっちりと存在感を放つおっぱいを晒したままに。
「は……ははっ……いひひ…ハティちゃん こんな表情するんだね……」
当惑のまま、
リッキムにとっては、たまらなかった。
「いや──違うなぁ……俺が、ハティちゃんにそうさせているんだ……!」
少女の表情が、困惑から徐々に笑みになる。それは普段のハティがするような朗らかな笑みではなく──もっと、
その顔と共に、彼女は自分のおっぱいに手を伸ばし──ぎゅぅぅ、と強く揉みしだく。
「ん゛っ♡♡ こ、これやばっ♡♡♡」
噂に聞く、獣亜人の発情期だろうか。ただ胸を揉んだだけで、自分の身体がトクトクと脈打ち、身体が火照ってゆくのを感じる。
彼女の感覚を、快楽を、掠め取っている。
「……へぇ、ハティちゃんってこんなエッチな声も出せるんだぁ♡♡ あんっ♡♡♡ ひゃぅう♡♡♡♡」
ぷっくりと浮かんだ乳首を、小さな指先でくりゅ、くりゅと弄る。女性の悦ばせ方など、ほとんど知らないリッキムだったが。
たったそれだけの動作で、ハティの身体は疼きを、熱を帯びて行って。これはつまり──
「ハティちゃんの可愛い手で包み込めないぐらいにおっきいこのおっぱい……発情期の時に開発しちゃったのかなぁ♡♡♡ はゔっ♡♡♡♡」
おっぱいだけでこんなに感じてしまうのだから。もしも──もしも。もっと激しい行為をしてしまったら? もっと欲望に忠実に、シてしまったら?
止める者は、誰も居ない。
「今日は俺がハティちゃんになった記念日だし──ちょっとぐらい変態オナニーしても良いよね?」
むにゅん、とおっぱいを揉みながらも。いつもハティがしていそうな、明るい笑顔を鏡に向かって作る。無論、錯覚でしかないが……それは、ハティ自身の承諾の元に言われた言葉のようで。
僅かに残っていた罪悪感や躊躇などは、あっという間に消し飛んでしまった。