皮縛りの呪具 ~強くてカワイイ獣耳冒険者はもう『俺』のモノ~ 作:ドライパイン
月明りが僅かに差し込む宿屋の一室で。少女が、ベッドの上で乱れていた。
「ひゃぁん♡♡ ごめんなさいリッキムさんっ♡♡ 実はっ♡♡ 発情期なの隠してましたぁっ♡♡♡」
普段彼女が着ている冒険者服。水色のレオタードに白のプリムスカートにホワイトソックス。それらを汚すかもしれない、などという躊躇いもなく、彼女は自分自身の身体を激しく弄る。
レオタード越しにワレメを弄っているせいか、既に腰元から愛液がしたたっていて。
「でもっ、あんな連中に言い寄られるのが面倒で隠してましたっ♡♡♡ ごめんなさいっ♡♡ ごめんなさいっ♡♡」
物欲しそうな表情で、ハティは誰かに乞うようにしながらも自分の身体を慰める。
(まずい)
(これじゃ、本当にハティちゃんが、俺を求めているみたいに──)
思った以上に『演技』が効いてしまって。
ずっと見守っていた愛しい人が、自分を求めてオナニーをしているのだから。
「ごめんなさいっ♡ ハティ、イっちゃいますっ♡♡♡♡」
自分で
「っ──ぁああ゛っ♡♡♡♡ ひゃぁぁあっ♡♡♡♡♡♡♡」
快楽に吹き飛ばされる。そんな錯覚すら覚えるほどに。全身にしびれが、甘い蕩ける感覚が、女性としての子宮の震えが。
体中が「気持ちいい」を伝えてくる。これが──愛しい人と、本当の意味で一緒になれた実感だと、そう思った。
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(──あれ……? 確かさっき変な夢を見て……?)
暗く淀んだ世界から、ハティの意識が覚醒する。さっきまで石畳を歩いていた時の事。突然首に何かが刺さり、そこで倒れた時から……意識が途切れていて。
そして。
(なっ……私、なんでこんな恥ずかしい事してるのぉ!?》
ハティが見た視界では。おんぼろの宿の中、小さな鏡に向けて自分の恥ずかしい所を見せつける様にして、レオタード越しに弄っている自分の姿が居た。
顔はだらしなく蕩けていて、赤面した上に涎すら垂らしている。慌てて飛び起きようとするも──身体が、動かない。むしろ、『自分ではない何かによって、自分の身体が動かされている』。
「目が覚めたんだね、ハティちゃん。今からも~っと気持ちいい事 一緒にシよ?」
そして。ハティの身体を操っている何者かは、ハティの顔でにんまりと笑いかける。それは、本来の彼女自身への問いかけでもあった。
(なん、なのよ……早く元に戻しなさい、よっ……!)
気丈に反発するハティだったが、それが功を奏することはなく。むしろ、『何者か』はハティの反応を楽しんでいる節すらあった。そして。
「ずっと『私』のおまんこを弄ってたらぁ…♡ 「『私』のナカで『リッキムさん』のおちんちんが興奮しちゃった♡♡」
ぎゅ、と腹の部分に何かが浮き上がるような違和感。視界はハティ自身で動かせないが。まるで、それを見せつけるかのように『ハティの身体』は、それをじっと見つめる。
彼女の水色のレオタードを浮き上がらせるように。彼女の腰元からヘソの辺りまで、ナニカが浮き上がっている。くっきりと浮き上がったソレは、竿に血管がまとわりついていて。
ハティが発情期の時に何度も受け入れた、男性器のようにすら見えた。────それが、自分の身体の内側で浮き上がっている。
(な、なぁぁっ……!? 何よコレぇぇっ!?)
「『リッキムさんっ♡♡ ハティのカラダ 気持ちよかったですかぁ?』」
誰にともなく、ハティの身体が勝手に『誰か』に問いかける。不安げな、か細い声。しかし。
「『気持ちよかった』って…えへっ 嬉しいなっ♡♡」
(勝手に一人芝居なんかしてないで早く戻しなさいよっ!)
『ハティの身体』は嬉しそうに尻尾をゆらゆらと穏やかに揺らす。一方のホンモノのハティはというと──激怒していた。当然だ、自分の身体を奪われた挙句、尊厳すらズタボロにしているのだから。
「へぇ…ハティちゃんってそんな風に怒るんだ。ますます『ハティちゃん』が欲しくなっちゃったよ」
作った笑顔が一変して。こちらを値踏みするような、冷徹なものになる。コロコロと表情の変わる『
(何をするつもりなのよっ……!)
「なにって、そりゃ……んお゛っ♡♡♡ ハティちゃんの手でチンポ扱くのいいっ♡♡」
(ひうっ!?)
それまでの緩慢な自慰とは違い。ハティの身体に浮き上がった肉棒を掴み、乱暴に扱く。見ようによっては、ハティの身体にペニスが生えたかのようにすら。
普段リッキムがするような、既に怒張したものを絶頂まで持ってゆくための激しい動き。
「女と男の両方の気持ちいい所っ♡♡ ハティちゃんと一緒に感じる事ができて嬉しいなぁっ♡♡♡ ──そう思うでしょ『私』?」
(そ、そんな、コトっ…!)
強く否定しようとした。だが──こんな感覚は、もちろんハティにとっては初めてで。発情期の時期のような、ずっと身体が疼くようなものと違う。
尿意のようで、しかし。これを我慢して、我慢して、我慢の限界が来て決壊した瞬間。それがとても気持ちの良いものだと、分かってしまった。
(こ……コイツの手が上下する度に、アソコが疼いてしまう……)
痛みや苦しみ。それらにはずっと、耐える事はできた。だけど押し寄せる快楽に抗う術を、ハティは知らなかった。
(認めちゃいけないって、分かってるのに……これが…気持ちいいって感覚、なの?)
理性が、水に溶ける砂糖のように崩れて行って。このまま、快感に溶けていった方が幸せなんじゃないか。そんな思いすら浮かんできて。
「一緒に気持ちよくなろう
ハティの頭の中で、
(そう…だよね)
(いいよね…『私』? だってこんなに、しあわせで、ふわふわして……)
ハティの身体を抱きしめる。自分自身に抱き寄せられる温かさ。
私は、
「イっ──♡♡♡ ぁっぁああ゛っ────♡♡♡♡」
ドクン、と。激しく扱いていた肉棒が震え、決壊する。その瞬間、ハティの意識はもう一人のハティへと混ざり、二度と分離の出来ない状態へと変わってゆく。
ビクビクとベッドの上でハティの身体が跳ねる。勃ちあがっていた肉棒は徐々にその存在を内側に潜めてゆき、ついに元のハティの身体へと戻ってしまった。
──だが。快楽の余韻から醒め、ゆっくりと体を起こした『ハティ』は。ぐしょ濡れになったベッドを下りて、ゆっくりと鏡に向き合う。
「頭の中の『
そして。『ハティ』として生きてきた二十数年の経験が、一気に彼女の身体に押し寄せてくる。
「あははっ……思い出せる! 剣士として師匠に認められるため頑張ってきたコトも、いろんな場所で冒険してきたコトも!」
「全部が『私』の記憶として思い出せるっ!」
それは。リッキムが、完全にハティの魂と肉体を奪い取ることの出来た証拠でもあり。
「身体も無理やり動かすんじゃなくてっ……
ハティの身体の所有権は確定した。それを示すかのように──彼女の首筋に開いていた、皮として彼女を着るための穴はもう存在しない。
「これで
そして、自分の身体を大切な物のように抱きしめながら。
「大丈夫だよハティちゃん……これからはずっとずっとずっと、『
ぎゅ、と自分のおっぱいも揉むことを忘れず。彼女の喉を使って──告白を受け入れる。
「はいっ♡ これからも末永くよろしくお願いします リッキムさん♡♡♡」
そして──
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冒険者のギルド。昼に
「それじゃ、クエストの達成と『ハティちゃん』の活躍を祝して…」
『かんぱーい!』
喧騒の中心にして、最近は
噂は当てにならないというのが相場だが──曰く、「女性ばかりいる娼館にお忍びで入っている」とか「かつてと戦法が異なり、不意打ちを得意とするようになった」とか。
──それらは、全て事実。1つの身体に
すべては、「ハティ」の内側に存在する者の影響だった。あれからというものの、尽きない体力と発情期の際には変装術を駆使してハティの名誉が落ちないようにしつつも
女性の身体で女を抱く事が趣味になっていたのだ。
(でも……それだけじゃ、足りないよね?)
『皮縛りの呪具』。これを渡してきた人物は、リッキムの事を監視したと言っていた。そして、この呪具が研究の末出来たモノであるとも。
そしてリッキムは、とある疑問と好奇心に突き動かされて、ある試みに挑戦する。
(もしも
いつものように、尻尾をもふもふしようとする女魔法使いをペシっと叩きながらも。もしも。彼女にこの呪具を使ってみたらどうなるのだろう。
そんな
(あぁ……今日の夜が、楽しみだなぁ♡♡)