『そうだ……お前こそが最初にして……最後の……』
雪の降る森深く。
病院の検査着にも似た衣を羽織る男が
(何も思い出せない)
先ほど目覚めたこの男には、一切の記憶がなかった。
己が何者かも分からず、突如現れた化け物に
「これを着て。その格好じゃ風邪を引いちゃう」
差し出されたのは、厚手の着物がひと揃い。世話をかけるが、今は彼女の存在こそが頼みの綱だ。
そんな少女の背丈は、せいぜい男の胸ほど。明らかな年下である。
夜闇を閉じ込めたかのような長い
見目
だが、なにより目を引くのは——頭に生える、
ついでにフサフサの尻尾?まで
(ま、恩人の趣味にとやかく言うこともあるまい)
深く詮索はせず、男は思考を切り替える。
少女は年若いながら一人旅をしていたそうな。そう聞くと危なげだが、男を救出した際の常人離れした身のこなしならば、大抵のことは何とかなるのだろう。
「うぉっ!?」
少女が水を汲みに天幕を抜け出すと、入れ替わり侵入した冷気に思わず跳ね返る。
慌てて渡された衣類に袖を通すが……下着は見当たらず、
苦心した結果、
つい
なにより最大の問題は、
ドクリ……ドクリ……
吹き
「よりによって今かよ……」
記憶を失おうとも、男性器の鼓動が己を雄だと意識させる。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…………ムク、ムクムクッ!
そうしてみるみる
「………いやいやいや、落ち着け~~落ち着け~~!」
この格好で
しかし、男が
「ええっと、どういう状況なのかな……?」
いつの間にやら少女が天幕に手をかけ、こちらを覗き込んでいた。
(——終わった。自分こと下半身露出魔は、この森の中に置き去りにされ、呆気なく死ぬのだ)
絶望する男。
しかし、生殺与奪の権を握る少女は男の心中など知らず、
「色々と聞きたいことはあるけど……『ソレ』、大丈夫……? 」
静寂。
「あぁ……いや、すまんすまん。単なる生理現象でな。ちょいと間を置けば、多分すぐに治まるさ」
男は気まずさを隠すように腰布?を手で寄せ集める。だが、
すると、少女がずかずかと歩み寄り、うろたえる男の手を掴む。
「……上は左右が逆で、下は前後が反対! それじゃいつまで経っても終わらないかな!」
思いがけぬ指摘に、衝撃を受ける男。その隙にさらに少女の手が入り、男の着衣をほどき始めたではないか。
「あっ! ちょ!」
「し、仕方ないよ。これ以上冷えたら本当に危ないんだもん。手伝ってあげるから、任せて!」
そう
続けて
ボルンッ ! !
「ひぅ゛!?」
悲鳴と共に、少女の耳飾りと尻尾が一気に逆立つ。
男の努力もむなしく、赤黒い
ビキッ! ビキビキッ! ドクリ、ドクリ、ドクリ……
少女の顔面でより上向きに立ち上がる陰茎。変質者から現行犯にランクアップだ。
「すまんっ! 後は自分で——」
「ま、待って! 大丈夫だから…!!」
男が後ずさりするも、
しかし、
ビンッ ! !
「〜〜〜っっ!」
包み隠そうとする布地を、肉杭は
「…………もういいだろ。あとは自分がやるって」
全てを諦めた男が、慇懃な物言いで諦めを促す。
眼前で
「…………」
ようやく少女の指が
しかし、事態はあらぬ方向に捻じ曲がる。
(っ!?)
「男の人がこうなったら…………こうすればいいんだよね?」
少女は男の逸物に直接手を伸ばし、おずおずと指を
「おま、どこ触って、うっ……!?」
柔らかい指の感触に、男が思わず声を漏らす。
亀頭と陰茎の先に指の感触を知覚し、欲望を具現化したようにダラダラと先走りがこぼれる。
「さ、さすがにまずいだろっ。離せって!」
「でも、これじゃ下着もはけないでしょ? さっきから全然治まらないし、助けたからには
とはいえ、今日初めて会った女性にさせるのはさすがに抵抗がある。そんな男の意に反し、少女の手は止まらない。
「大体、どれくらいこうしていれば戻るとかって、わかるのかな……?」
怒張を優しく
黙る男を
「ええと、こう、かな」
「っ……」
少女には当然、
動きは
だが、
それでも、この程度の刺激では射精には至らず、生殺しに近いのだが。
(……いっそ、とっとと済ませるべきか)
「すまん。できればただ揉むだけじゃなく、こう……上下に
「こ、こする……?そんなことして、痛くないのかな?」
予想もしなかった男の要望に、
「…………」
すると、天幕に置かれた荷物の元へ足早に向かい、今度は竹筒を
「これは、塗った部位の血行を良くする薬。滑りも良くなるから、これなら痛くならないかも」
手にした薬を自身の
ぬる……ぬる……ぬるぬる……
注文通り掌からかかる圧は先程より強く、よりスムーズに上下を往復していく。
「おぉ…!」
ぬるぬる、ぬりゅぬりゅぬりゅぬりゅぬりゅ!
手の皮膚に摩擦される感触から、
「何だか、もっとおっきくなったんだけど……?」
「心配ない。過程でみんなこうなるもんさ。ほら、もっと強くてもいいぞ」
「えぇ……、うん、分かった」
ゴシ! ゴシ!
「ん?」
肉棒の握り方に
ゴシゴシゴシゴシゴシッ!!
「いっ!? 痛ぁっ! ……は、速さはそのままでいいからっ! もう少し、優しく頼む」
「今度は弱く? 難しいなあ」
ぬるり…ぬるり…
男の要望に従って竿に輪をかける力を緩め、指の柔らかさが分かる程度の強さで往復させる。薬液まみれの指が幅広な
ぬちゃ、ぬちゃ、にちゃぁっ……
「うわぁ……」
粘着汁と
ぬちゃ、ぬっちゃ! にゅちゅ、にゅちゅっ!
扱く回数が増えると手と陰茎の間に泡立つような音が加わり、
「んっ……ふっ……」
少女の口から吐息が漏れる。意識を目の前の肉棒に集中させ、より行為に没頭していく。
「少し、ねじる動きも加えられるか?うっ、裏筋辺りと頭のとこに、多く触れるような感じで」
「段々注文が増えてきてない?別に……いいけど」
にちゅにちゅ、にゅちゃっ、ぴちゅっ!
手のひらが回旋を伴って、音を立てて肉竿を責めたてると、男の呼吸が荒くなる。
両腕を粘着液で卑猥にコーティングした少女がは男の変化に気づかず、山のように
(改めて、なんて状況だ……!)
ぬちゃぬちゃっ! ぬちょ! ぬちょ!
「いいぞ……! 気持ちいい、その調子だ……!」
我慢の限界が近い。下半身から
「これ、すっごく硬くなってきたけど、いいんだよね?」
「あ、あぁ。………今の、もう一回言ってくれるか?」
「……?こんなに硬くなってるけど、大丈夫なんだよね?」
ドクッ! ドク! ドクッドクッ!
少女の言葉に肉棒はより太くその存在感を増し、男の興奮を如実に表す。
「わ、まだカタく……気持ちいい?」
「あ…ああ……かなりな」
男の感想は少女の望むものであったらしく、少女はすこしだけ調子づく。
「そうなんだ……じゃあ、こんな感じはどう?」
ヌチュヌチュヌチュ!ヌチュヌチュヌチュ!
少女が能動的に、尿道口の周りを手のひらで360°素早く何度も撫で回すと、思わず腰をビクリと跳ねさせる。
「……♪」
男の反応に驚きつつも、少女の心中に悪くない感情が湧く。
グチャグチャッ! グチッジリュッ!
ニチャニチャ! ニチャニチャッ!
男の中で、何かが決壊した。体内を貫く脈動が
「!! 上がって、きたっ! 出る! っ〜〜〜!」
ビュッ! ドビュッ! ビュプッ!!
ピュルルルルルッ! ビュルルルルルッ!!
「っ!? ひゃああああっ!? あぷっ! にゃ!? にゃに!?」
脳内に激しい火花が散り、尿道から精液が打ち上がる。それは一般的なものと比べるまでも無い程に、濃く、多く、長い。人類としてはあまりに規格外な、大量射精。
その快感は男にとっても予想外で、前後不覚になる程の強い衝撃に浸る。射精を終え、ややもたげた肉棒の目と鼻の先に、一体誰が居るのかを忘れるほどに。
「ぷはっ。うぅ〜〜くさ〜〜〜い。んっ、べたべたするぅ……」
「…………」
ゲル状の粘液が
沸騰した頭が徐々に冴え始め、男は一連の出来事を振り返り一気に顔を青くした。
「この度は誠にッ! 申し訳ございませんでしたァ!」
「…………いい。もう顔ごと洗ってくるかな。それより治まったのなら、とりあえず下を履いて待っていて」
その後、いそいそと後ろに穴の空いた下衣を履き、数刻前とは違う汗をたらしながら土下座の構えで少女を待つのだった。
***
「まだ臭う」
「」
未だ男の精臭に
「そこまで謝らなくても構わないかな。元は
「いや、本当に済まなかった。えっと…」
「クオン」
「へ?」
「クオン。それが、
クオンは何の好意も抱いていない男性に性的接触を許すほど、尻軽でも世間知らずでもありません(強火オタク)。原作時系列は多少前後します。
【舞台設定Tips】
この世(ツァタリル)、天国(コトゥアハムル)、地獄(ディネボクシリ)という宗教的考え方が根付いている。葬儀(ハハラ)もちゃんとするぞ。
あなたのうたわれ歴は?
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散りゆくのみ
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偽りあるいは偽り二白のみ
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散り~二白三部作
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三部作+ロスフラあるいはモノメビ
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ロスフラのみ・モノメビのみ
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白への道標まで全て履修済
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うたわれは未履修
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その他