記憶なし男が少女に粗相を働き、かれこれ三日。
今自分は、蒸気風呂でゆったり汗を流していた。
「だはぁぁぁぁぁ。もームリ……もう動きたくない」
里へと降りて宿をとったクオンと、自分ことハク(命名:クオン)。
今後の身の振り方について二人で話した結果、生計を立てるために職探しをすることに。決まり手はクオンのごり押しである。
目的地は、今いるヤマトという国の首都・帝都。
一人立ちできるまでは彼女が保護者として付き
「とりあえず、サソリはもう二度とごめんだな。さすがに死ぬかと思った」
深々とため息をつく。
昼間、都への山道に出没したサソリの怪物退治に付き合わされたのだ。どうしてこうなった。目が覚めた時といい、バケモンと縁がありすぎるだろ。
たまたま
されどこの件で、改めてこの地が治安最悪どころか、化け物が
そもそも、自分に残る「知識」領域の記憶と、この世界はまるで
まず、この世界の「ヒト」は皆、本物の獣のような大きな耳や尻尾が生えている。さらに、誰もかれも自分よりはるかに力持ちで、身体能力も桁違い。子供にすら殴られたら殺されかねんときた。
記憶喪失な上に、残った記憶も当てにならない。辛うじて、言葉が通じるのと社会通念部分は一致しているのが救いか。
討伐の
ストレスにはタダ酒が効く。それだけは、今の世でも変わらぬらしい。
その後、宴を程々に切り上げ、こうしてひとり
本音を言えば、もう少し楽しみたい気持ちはあった。
だが、今の自分の身体もまた、己の想定から外れていたのだ。
「こういうのは、酒が入れば反応し難くなるんじゃ無かったか……?」
主人に似ず、働き者の下半身が辛抱たまらんといった様子で手布を押し上げる。
命懸けの討伐によるストレスと緊張、そしてそこからの解放の落差。非現実的体験のせいか、愚息は完全に勃起してしまっていた。
(今のうちに、こっそり処理してしまうべきか)
放置しても、このバカ息子が早々縮まないのは分かっている。
しかし、寝泊まりする部屋はクオンと同室。まさか、彼女の横で処理する訳にもいくまい。
悩んだ末に右手で竿を握りこみ、密室でひとり陰茎を上下に
——ガタンッ!
突如、壁一枚隔てた野外から大きな物音。
野生動物か何かが騒いでいるのか。灯りも少ない田舎なら
壁に目を遣りつつも右手の動きは止めず、緩急をつけ気分を上げていく。
ガタガタッ! ゴッ!! フギャ!!!
「おーおー元気なことで」
外の気配に気を引かれ、つい壁際へと歩みを進めた。
すると、
『〜〜〜~~〜ひゃああああ!!』
「…………」
おかしい。
自分の聞き違いか? しかし、今の声は。
「……クオンか?」
『……………………』
無視しやがった! そこにいるだろ!
もしや、ここでこっそり聞き耳でも立ててたのか!?
なんちゅう娘さんだ!
「まさか耳どころか、穴でも開けて覗いてたりなんてことは」
気配が残る屋外へと聞こえるように、あえて声を上げる。
ガタッ!
図星かい。
だが、丁度良い。
わざと壁と正面に向かい合い、再び外に聞こえるように声を飛ばす。
「これは独り言だが。いつ誰ぞ来るかもしれん所で致すのは、ちょいとキツくてな。切り上げて、部屋でゆっくり
『…………』
それ以上外の様子を伺うことはせず、己の身体を拭う。
こうしてあらかじめ予告すれば、クオンも空気を読んでしばらく部屋には近づくまい。少々恥ずかしいが、これも互いの安寧のためだ。
覗きの件も無かったことにしてやって良いだろう。思春期というやつは、ままならないものさ。
***
人目を避け、客室の
ようやくこの股間の切なさともお別れだ。そう思ったハクであったが、
「…………お、おかえり」
そこには。
風呂に入った訳でも無いのに、顔から首まで
「……は?」
「!」
自分の素っ
「おっ、おお。く、クオンも宴を抜けてきたんだな」
一応、先程の一幕など無かったかのように、平静を努めて声をかける。
「〜〜っ。そ、そうだね。明日からまた道中ある訳だから、程々にしないといけないかなっ」
クオンは借りてきた猫のように、たどたどしく受け応える。その潤んだ瞳は
ともあれ、計画は失敗。股間が落ち着く様子もない。
ここは浴場に戻るほかないか。
「じ、じゃあ自分は、また一汗かいて——」
「ハク」
矢継ぎ早に
——ギシッ
そして一歩。
——ギシッ
また一歩。
「「…………」」
後ろからクオンが近づく気配。何だ!? 何かやらかしたか!?
振り向くのが怖い。しかし、もう逃げられそうもない。
(終わっ……)
…………ぎゅむっ
「へ?」
目線を下へ向けると——寝巻の帯よりも下。
不自然に布地を引きつけ山を作った位置に、
なんと、自分の背中に抱き着いたクオンが、勃起した逸物に手を回していたのだ。
「明日のために早く治めなきゃ、でしょ。私はハクの保護者だもの。…………手伝ってあげる」
***
少女の目前に、
その脈打つ姿につい目線を吸い寄せられる。目の前にある逸物の先端から強烈な
「やっぱり、おっきいね……。えっと、
「出る瞬間に抑える自信は無いな……。なら、こういうのはどうだ?」
男が少女に耳打ちする。
世話をすると譲らぬ少女と、宿側への配慮。連日の急展開で頭がパンクした男には、それらを満たす案などコレしか思いつかなかった。
「えぇっ!? くち!? ——って、どうすればいいの?」
瞠目する少女で股間を大きくしたまま、男は口淫のやり方を説明する。男はもうヤケクソであった。
「それじゃあ、始めるね。痛かったら言ってね?」
「お、おお」
——ちろっ、ちゅぱっ、ちゅるっ
先端を舌で突っ突く、口唇全体で吸い付く。ハクの指示に従い、おずおずと亀頭に己の唾液を塗りつけていく。時たま様子を窺うように視線を上へ向け、またゆっくりと男根の方へ下ろすのを繰り返す。
正直なところ、少女の口淫は快感より
しかしながら、戸惑いながらも初々しく男のモノに舌を絡める姿は、小心者の男にさえほのかな優越感と
「んっ、ちゅっ、んむ」
やがて、少女の
果たしてクオンの口は、この男根を
「んぅ!? んぷふぁっ! 〜〜〜お゛ぇっ! げほっ、げほっ!」
男の心配は的中し、
一気に幹の方まで口に含もうとしたが、舌の後半に亀頭が触れた所で催してしまったようだ。無理やり突っ込んだ訳ではないにしても、男は罪悪感を刺激されオロオロとしてしまう。
「ん゛、んん゛っ……よしっ」
しかし少女はへこたれず、気を取り直して呼吸を整える。
今度は両手で自身の唾液を雁首から陰茎にまでよく絡め、滑りを足していく。
「んぷっ、むうっ……!」
彼女の負けん気は、どうやら男の想定を上回っていたらしい。
再び肉棒を飲みこみ、徐々に喉奥へ収納し始めた。
(うおお……ホントに入ってった……!!)
最初は先を含むのがやっとだった少女が、今や肉棒の半分以上を口内へ
くぽっ、くぽっ、くぽっ
(舌と唇の感触が、こんなにはっきり分かるのか)
舌の前後運動が軌道に乗り、続けざまに口内と男根が触れ合う。
ちゅぷ、ちゅるる、くぽ、くぽっ
生温かい粘膜に八方から撫でられる感触は、手で扱かれるのとはまた違う。予想外の刺激に驚いた逸物は、瞬く間に肥大し——。
「くっ、クオン、いい! 一旦! 充分だ……!」
「んぶ!? ぶあっ……!」
男は思わず、少女の頭を引き
陰茎がすべて引き抜かれると、赤黒く腫れた亀頭と艶やかな唇との間に、交合の証となる蜜液の橋が弧を描く。
「はあ、はあ……どうしたのハク。……気持ち良く、なかった?」
「いや、逆だ。気持ち良すぎる。これ以上されると、あっという間に出ちまうから」
他者のペースに振り回され、急に射精手前まで持って行かれたことが怖くなった。ただでさえ男は、先日少女相手に失敗したばかりなのだ。また暴発してはたまらない。
「……? 出していいよ?」
「っ!」
無自覚なひと言が男に刺さる。
「いや、それはありがたいんだが。クオンにここまでして貰って、あんまりすぐ終わっちまうのも勿体ないと思ってだなあ」
「…………そう、なんだ。うん。じゃあ、もっとゆっくりすればいいかな」
「あ、ああ。頼む」
男の何気ない注文に、軽蔑した様子もなく応える少女。男の逸物を咥える行為の是非など、もはや些末な事かのように、あっけらかんとしたまま奉仕を再開した。
「んむ、んふっ、はむっ」
今度は、先程と比べ緩く。
「ほうはな……んも、ふぼ……お……むぉ……」
剛直が暴発せぬよう、男の挙動を観察して加減をしつつ。
「ぶぼ、んっ……じゅぶ……ぢゅ……」
しかして、舌を細かく盛んに動かすことで、弱い刺激を絶え間なく与えてくれる。
「ふぉおお……!」
(この舌使いに慣れたら、今後一人じゃ抜けなくなるかもしれん……!)
上達するクオンの口淫に、男は既存の価値観が崩壊するほどの衝撃を受ける。他者に抜いてもらう、射精のペースを握られるのが、まさかこんなに気持ちいいなんて。
「んむ、むう、もっほ、はうぁふ、ふぅへ、んむ……!」
男が小さく腰を揺らし始めたのを見逃さず、クオンはテンポを上げる。限界を迎えつつあった男へ追い討ちをかけるように、口内の締め付けもさらにキツく。
そんな少女の創意工夫が、ついに男根の我慢を上回る。
「も……無理…………!!」
ボビュッッ!! ブビュブッ!! ビュルルルルルッ!! ピュルルルルッ!!
「くうぅっ!」
ガシッ!
「おぶっ!? んむうぅぅぅっ!?」
予想を超える白濁の噴出に驚き、クオンがが思わず口を離そうとする。しかし、男が無意識に両手で頭を掴んでしまい、射精から逃れられなくなってしまう。
「はっ、はあっ……! クオン、すまん、もう少しだけ、もう少しだけ……!」
ドクッ! ドクッ! ドクッ!
「ん゛ぎゅ、ごきゅ、ん゛ん゛!!! んっぶぅううぅううう!!」
言葉にならない
こうして男が貯めた大量の精液は、余すことなく少女の体内へ流しこまれていった。
ようやく全てを出し切ると、男の全身を
「~~ぶはぁっ! はあっ……はあ……! ごきゅ……!」
「……クオン? 全部、飲んだのか?」
「ん…………ち、窒息するかと思ったぁ」
「おお、すごいな。ホントに一滴も
「…………」
懸念事項をクリアしたことに加え、クオンの胃袋に全てが収まった事実に男はつい色めき立つ。
しかし、そんな能天気な男とは裏腹に。
「ハ~ク~~?」
「————!?」
まだ白濁の
「女の子の頭を抑えつけて、乱暴した後の言葉がそれなのかなあ~~?」
「イダダダ—―!?」
いつの間にかクオンの尻尾が男の眉間の高さへ回り込み、頭部ごと一気に締め上げた。
それはまるで第三の手が存在するかの如く器用に、しかして欠片の容赦もない。少女には遠慮など最早毛程もなく、彼女の
***
「すまんかった。いや、本当に。痛かったか?」
男が目を伏せ、ようやく少女に
「ううん、痛いとかは無かったよ。ただ驚いちゃっただけかな。でも次からは、ちゃんと出る時は言ってね」
少女の返答に、男が固まる。
「………次があるのか?」
続いて、己の言葉の意味を反芻した少女も硬直。だが、パタパタ揺れる耳と尻尾が心情を明克に告げている。
「……………!」
少女は無言で立ち上がると、速やかに仕切りの向こうへ退散した。そのまま床へ入ったようだ。
返答は聞けず仕舞いではあるが、男もそろそろ限界ギリギリ。
「寝るかぁ」
遅れて自分の床へ腰を下ろした。
図らずも旅の道連れとなった二人。その関係性は、いまだ曖昧なままである。
***
それから数刻。
男の
————くちゅり。
布団にくるまる少女の指先が、秘所へと伸ばされていた。
「……っ、…………っ」
頭の中が悶々として、目が冴えて仕方ない。
彼女の安眠を妨げるのは、口腔から鼻腔を満たす強烈な精液の臭いであった。
元はと言えば、口を
そのせいで、膨らむ性欲が睡眠欲を凌駕したのである。
「…………? …………っ!」
少女が細い指を陰裂の分け目へ沈めると、応じるように膣口の入り口が勝手に吸い付く。
そんな己の身体の未知の挙動に、彼女の中で戸惑いとわずかな興味が湧いていた。
そもそも、少女は
薬師として肉体の知識は持ち合わせているものの、睡眠を阻害する原始的欲求の具体的解消法など知る由もない。
ゆえに、文字通りの手探り。
本能が赴くまま、太ももに挟まれた陰部の疼きを慰めた。
(股間にいきなり触れるなんて、流石に引かれたかな………)
刺激があまり強くない外縁を中心に、感触を確かめるようなぞる。
陰唇を擦りながら脳裏に浮かべるのは、先程の自身の行動。
こちらの意思を示すための行動とはいえ、あまりに大胆なことをしでかした。と、今更になって後悔の念が浮かぶ。
そうして羞恥を催すほど、
——くちゅ、くちゅっ
つい指の動きが早くなる。
(さすがに、あれはちょっとはしたないよね。次からは気を付けないと)
とはいえ、今まで男の体の中で、最も触れた時間が長いのは男の逸物なのだ。ゆえに、少女は違和感を覚えるより先に、つい反射的に男の股座へ手が伸びてしまった。
そしてその手で今、己の局部の花弁を慰めているのだ。
(……♡)
男と旅を始めてから、どうにも
しかし、自制を促す思考の傍ら、依然として陰核をかき撫でる左手は止まらない。
(ちょっと、気持ち良いかも……♡)
快楽が、少女の中で花開く。
(ハクも、あの時こんな気持ちだったのかな)
未知の感覚に身を任せる中、男のことを思う。
この落ち着きと興奮が同居した悪くない気分になれるならば、男の世話をしてやった甲斐もあったというもの。無論、のめり込みすぎるのは頂けないが。
——クチュ♡ ——グリ♡ グリ♡
「ぁ……♡ ぁぁ…………♡」
こうして、男と仕切り一枚挟んだだけという環境で、少女の指先はさらに興が乗ってゆく。
彼女のはじめての一人遊びは、いつの間にか少女が寝落ちするまで続けられたのだった。
おかしい。プロットではハクがクオンを誘う展開だったのにいつの間にか逆転している。
【舞台設定Tips】
電灯は普及されておらず、火灯と光石が主流。夜はまあまあ暗い。
あなたのうたわれ歴は?
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散りゆくのみ
-
偽りあるいは偽り二白のみ
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散り~二白三部作
-
三部作+ロスフラあるいはモノメビ
-
ロスフラのみ・モノメビのみ
-
白への道標まで全て履修済
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うたわれは未履修
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その他