※この作品はR-18です。

うたわれるものヒロインとイチャイチャする話   作:クラムP

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うたわれ(略称)はしっとり多めの戦記ものなだけでなく、コミカル多めな美少女日常ものの要素を多く含むことを声を大にして言いたい。
ハク視点→第三者視点→ハク視点


第五話 帝都初日(クオン)

 

「帝都への帰還と、新たな仲間を歓迎して……乾杯!」

 

『『『カンパーーーーイ!!』』』

 

 帝都にある旅籠(はたご)屋にて、仕事納めの宴が開かれた。

 宴ばかりと思うかもしれないが、あの集落からここまで十日ほどは苦労の連続だった。化物(ケモノ)に野盗、果ては右近衛大将とか言うお偉いさんが出張る騒ぎにまで巻き込まれ、ようやくここまで辿(たど)り着いたのだ。

 飲めや歌えやと、騒ぐ男衆の気持ちはよく分かる。うむ、つい酒が進んでしまっても仕方あるまい。

 

 ついでに自分とクオンは、ウコンに勧められたこの旅籠屋『白楼閣(はくろうかく)』を当面の拠点として借りる事に。とりあえず、宿無しは避けられてひと安心。

 

「あの……ハ、ハク様、御一献(いっこん)、いかがでしょうか……」

 

「あ、ああ、頼む」

 

「〜〜~~っ」

 

(なんか、まだ壁を感じるな)

 

 目線ひとつにすら怖気(おじけ)付く、この気弱な美少女の名はルルティエ。

 ヤマト属国・クジュウリを治める、クジュウリ皇(おう)のご息女。正真正銘のお姫さまらしい。

 

 彼女はここまでの旅路をウコンらと随行(ずいこう)していた。父親の名代として年中行事へ出席するため、彼女も白楼閣に滞在するそうだ。つまり、しばらくはご近所さんだ。できれば仲良くしたい。

 

 歳はクオンのやや下か、ほぼ同世代。濡羽(ぬれば)色の長い髪を、蝶を模した髪飾りで彩(いろど)っている。優美な装飾を誂(あつら)えた御衣(ぎょい)を身に纏う姿からは、高貴さと上品さが伺える。

 一方で、幼さを残す顔立ちに加え、細身で過度に畏(かしこ)まりがち。そのため、実際の背丈より小さく見え、つい庇護(ひご)欲を刺激される。

 

 まあ何にせよ、こうして交友が増えていくのは何だか、そう、悪くない気分で————。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

「————ハッ!?」

 

「あれ、ハク? 起きた?」

 

 意識を取り戻すと、男はいつの間にか毛布を被せられ、横になっていたようだ。

 

(宴の最中に、酔い潰れでもしたか)

 

「もしかして部屋まで運ばせたか? 悪いな」

 

 クオンも宴でひとしきりあおったのか、ほのかに酒精(しゅせい)の匂いがする。

 

「私(わたくし)はハクの保護者だから、言いっこなしかな。それより……」

 

 少女は気にしてない様子。というより、彼女の関心は別の所にあるようだ。

 立ち上がろうとするハクの帯へ、おもむろに手をかけると。

 

 

 シュルッ————ビンッ ! !

 

 

 一分(いちぶ)の躊躇(ちゅうちょ)なく、男の下衣(かい)をずり下げた。

 

「こっちも、すっかり起きちゃったね……♪」

 

「お、おいおい」

 

 そうして、前触れもなく行為が始まる。

 露出した亀頭と陰茎を弄ぶ、少女の手つきは慣れたもの。出会った日に比べ、より存在感が増した気がする肉棒にも怖気づくことなく、鼻歌混じりで扱き始めた。

 

 シュル、シュル、シュル……

 

「く……」

 

 乾燥した砲身(ほうしん)が傷まないよう、そっと撫でる配慮。並行して裏筋の付け根を刺激する等、ポイントを押さえた愛撫も勃起を助長させる。遺憾ながら、気持ちがいい。

 

 今日まで経験を積んだ成果か、ここ数日で明らかに上手くなっている。射精までの流れも織り込み済みなようで、今も焦らず余裕ある態度がみえる。

 

(ああ、今日はこのままゆっくりと……じゃない!!)

 

 

「ク、クオン! ストップ! ストーップッ!!」

 

 

 男は我に返ると、少女の両肩に手を置き、声を荒げて静止を促す。

 

「すとっ……? 手じゃない方が良かった?」

 

「違う、違ーう! もっと根本的な所からして違う!」

 

 何の躊躇もなく、男根への奉仕を再開しようとする美少女。なし崩し的に始まった関係だが、このままではいけない。

 

「あのな? 今更ではあるんだが、年頃の娘さんがこんなホイホイと、その、いかがわしい行為を働くのは、やっぱりどうかと思ってだな」

 

 一応、言葉は選びつつ、公序(こうじょ)良俗について真っ当に訴える。

 

「……ハァ、ホントに今更。帝都までの道中ほぼ毎日、私(わたくし)に精液をお腹いっぱい飲ませてきた癖に、今になってそれを言うのかな」

 

「う……その節は大変!お世話になりました!!」

 

 恥ずかしげもなく精液と口にする少女に対し、思わず男は綺麗なお辞儀を決めて感謝の気持ちを表現してしまう。

 

 事実、野営時や、時にはバ車(しゃ)に揺られる中。

 男が屹立(きつりつ)する度、人目を忍んで彼女に性処理をしてもらっていたのである。

 外に射精しては処理に困る、とのクオンの判断で、男の欲望は毎回少女の口内に収められていた。側(はた)から見れば、とんだ鬼畜彼氏である。

 

「だ、だが、責任逃(のが)れする訳じゃないが。大体クオンの方から誘ってきたのであって、決して自分の一存では無かったといいますか」

 

「ふ〜〜〜ん。私(わたくし)が恥知らずにも誘ったから,しょうがな〜く出してたんだ。毎日? あんなにたくさん?」

 

(そこまでは言ってない!)

 

 訂正したい気持ちは山々だが、このままでは泥沼化しかねない。そう直感で察した哀れな男は、口に出す手前で言葉をつぐんだ。

 

 

「………ハクは、私(わたくし)とこういうことするの、嫌だった?」

 

 

 ここで初めて、超然(ちょうぜん)とした態度は鳴りを潜め、少女は弱さを晒した。

 

「最初は本当に事故同然だったし……気が動転して、自分でも何やってるか分からなかったかな」

 

 正座のまま小さく身を縮め、彼女の独白が続く。

 

「でも、ハクもなんだかんだ喜んでくれてたし、合意の上なら誹(そし)られることでも無いし、良いかなって……思ってたんだ」

 

 彼女がこれほど詳らかに心中を明かすと言うのは極めて珍しい。おかげで、男は意表を突かれてしまった。

 

「………しても良いって、思ってくれてたのか?」

 

 おかげで、無粋なことを口走ってしまう。

 

「……ふふ、あはは。やっぱり分かって無かった。でも、これ以上は駄目だよ。乙女に何でもかんでも言わせるのは反則なんだから。ハクってば、そういう所あるよね。つい油断しちゃった」

 

 口元に人差し指を立て、少女は悪戯っぽく笑う。その様子があまりに可憐で、男は布団の上でつい居(い)住まいを正した。

 

「でも、そうだね。今日はここまでかな。確かに、毎度毎度私(わたくし)が手伝ってあげる理由も、見当たらないものね」

 

 少女はそう溢(こぼ)すと、水桶(おけ)の把手(はしゅ)を腕に担ぎ、部屋を後にしようとする。

 見上げたその後ろ姿はどこか寂し気で、男はなぜか焦燥に駆(か)られた。

 

(これで良いんだよな。今までが、おかしかっただけなんだ。………そう、なんだが)

 

 明日から彼女との関係性は、頼れる保護者と被支援者。今よりはだいぶ健全になるだろう。

 

 だが、男の胸中に謎の無力感が到来する。同時に、ある可能性が頭をよぎった。

 

 もし、ここで彼女を見送ってしまえば、いずれクオンとの間に決定的な隔(へだ)たりが生まれるのではないか。

 そして、自分はそれを……一生乗り越えることが叶わぬのではないか。

 

 まるで、過去にも似たような辛苦(しんく)を経験したかのような、無視出来ないほどに痛酷(つうこく)な胸の痛みを錯覚した。

 嗚呼。なんだか、それはとても。

 

 

 

「————クオン!!」

 

 

 

 気づけば、名前を叫んでいた。

 目の前の彼女を、このまま離してはならない。男が知らぬ、しかし男と同じ痛みを抱え続けた誰かが、頭の中でそう告げている。

 

「自分が言いたかったのは、その……つまりだな! これじゃ健全で……公平じゃ無いって言いたい訳だ」

 

 かと言って、何を言えばいい。

 驚き振り向いた少女は男の意図が読めず、小首を傾(かし)げるばかり。

 

「だってそうだろう。これまでクオンは自分の性欲処理に、一方的に付き合ってくれていただろう?夜(よる)職でもあるまいに、うら若い乙女にそんなことばかり押し付けては、健全とは言えんだろうが」

 

 思いつきの一般論を笠に来て、展開した自論をだらだらと続ける。

 言葉を絶やしてはならない。彼女を行かせたら、絶対に後悔する。

 

「こういうことはな、世の中恋人同士じゃなくたってやってる奴はごまんといる。問題なのは、それが一方向に偏ってることだ」

 

 それだけを胸に、苦しい結論(こじつけ)をひり出した。

 

 

「要するに、だ。今度は自分が……クオンの性欲発散に、付き合う番ってことだ」

 

 

 

「????」

 

 急に訳の分からんことを言い始めたぞ、と言わんばかりにクオンが目を細める。男はといえば、きまりが悪そうに後頭部を掻(か)くのみ。

 そうして沈黙を置いたのち、男はおずおずと棒立ちの少女の手を取った。

 

「つまり、あれだ。今日は自分がクオンの為に、一肌脱がせて貰おうかと。……ダメか?」

 

 遂に男は声を詰まらせて、少女の真(ま)向かいに立ち尽くす。

 これが男の限界。行かないでくれのひと言すら、満足に伝えられない。

 

「………」

 

 

 臆病で無様な男を、クオンは数秒見つめ——。

 

 

「……ぷふっ!あはっ、あははははは!!」

 

 頼りない姿がそんなにおかしかったのか、笑い声が静寂(せいじゃく)を破り捨てた。

 

「おい! そんなに笑う事無いだろ!」

 

「〜〜〜ごめんごめんっ。ふ、ふふっ……うん、分かった」

 

 寂しさなど露ほども感じさせぬ抱腹ぶりをみせた少女は、目尻を指で拭きながら、

 

「じゃあ、私(わたくし)の発散とやらのお手伝いを、お願いしちゃおうかな」

 

 男の誘いを、嬉しそうに快諾(かいだく)した。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 着衣を緩め、クオンが男の胸に背中を預けた。

 己よりひと回りは小さく、華奢な身体だ。しかし、その気になれば男を片手で持ち上げ、そのまま崖を駆けあがることだって出来てしまう。彼の理解の外にいる女丈夫(じょじょうふ)。

 

 そんな彼女の体が、今は男の手中にある。

 

「ん……っ」

 

 彼女の凹(へこ)んだ腹部の上に指でそっと弧(こ)を描くと、湿った声が漏れた。

 同時に、ハクの手の甲にクオンの手の平が添えられる。拒絶ではなく、どうやら無意識に触れたらしい。男の手の両面に、少女の体温をじっとりと感じる形になる。

 

「肌の接触に慣れるまで、このままゆっくり触れていくぞ」

 

「う、うん」

 

 手を重ねたまま、下腹部から円を描くように、丁寧に腹部全体を撫で回す。

 

 ハクの頭の中の知識が正しければ、女性の性的欲求は、あくまで妊娠の準備に伴って増減するらしい。それ以外の「興奮」は、あくまで親和や自尊(じそん)の欲求が満たされた時に生じるもの。

 男のように勃起して射精すればヨシ、という単純な話ではないのだ。

 

 

 重要なのは、クオンが行為に対する抵抗や不安を感じないこと。

 

 

 精神的な満足感や開放感を与え、徹底的に甘やかし、受け入れさせることだ。

 それを反復して行為と興奮が脳内で結びつくよう、条件づけさせるのが肝要(かんよう)となる。

 

「ふ……ん、ふ……」

 

 胸の膨らみとその下の肋骨の境目をなぞり、乳房の外縁(がいえん)を繰り返し刺激する。反対の手も使い、二の腕から手の甲まで、彼女の肌を優しく愛撫した。

 

「んんっ、ふぅ……ふぅ……」

 

 首の後ろからうなじ、肉付きの薄い肩口にかけて、何度も口づけを繰り返した。

 さらに肩から背中、普段は他人が触れぬ部位まで、男の手の感触と体温を刻み込む。

 

……ピクッ

 

 上半身の愛撫が進む中で緊張したのか、預けられてたはずの体重がわずかに持ち上がった。

 

「あっ、ハク、ごめん……んぁ……」

 

「かまわんさ。全て任せてくれ」

 

 少女の心臓の位置に手を添え、前傾しかけた躰(からだ)を支え、胸元へ抱き寄せた。

 密着するうちに緊張が抜けたのを確認したら、また掌を柔肌に沿わせる。

 

 少しずつ、少しずつ。

 腕や体幹、頭頸(とうけい)部の所有権。男に自身の躰の扱いを委ねさせるように。

 手指(しゅし)と口舌(こうぜつ)を用い、優しく少女の体の支配権を絡みとっていく。

 

 そうして、肌に触れ続けて暫く経った頃。

 

 

「あぅ……はあ、はぁ……」

 

 

 時間をかけたマーキングのおかげで抵抗は如実に薄まり、愛撫(あいぶ)の反応はどんどん良くなっていった。

 

 少女の内で、されるがままカラダを弄(いじ)られる快感が膨らむ。背後の男との睦(むつ)みあいへの充足感を自覚していく。

 早鐘を打つ心臓。その鼓動を重ねた手のひら伝いに男と共有するこの時間だけで、女は興奮を抑えられなくなっていた。

 

「次に進むぞ」

 

 クオンの両側(そく)頭部には、三角に垂れた白く大ぶりの獣(けもの)耳が存在する。

 首筋から耳元へ指先を滑らせると、耳道(じどう)の入り口に生える細い毛を、指で軽く弄(いじ)った。

 

「きゃうっ!?」

 

 ここは殊更敏感なのか、指から逃れようと首を捻(ひね)った。

 

「うっ、耳は、ちょっと……」

 

「分かった、もっと丁重にだな。勉強させてもらう」

 

 一度手を止める。焦る必要はない。

 

「ん……ハクの手……おっきぃ……」

 

 より慎重を期(き)すため、彼女の顎下(がくか)から頬骨に手を添え、頭部を固定した。

 

「あむ……ふ、ぅ、ぅん」

 

 頭部の重さで、男の指がクオンの下唇(くちびる)の端に埋(うず)まる。

 かまわず、首元まで伸びた獣耳の白い房(ふさ)毛に手櫛(ぐし)を通す。獣毛(じゅうもう)の艶(つや)を損なわなぬよう丁寧に梳きつつ、滑らかな手触りを堪能する。

 

「本当、見事なもんだ。初めて見た時から気になってたんだよな」

 

「んりゅ、うん……。わたくひの、自まんのみみとひ(し)っぽなんだ……」

 

 背後から弱点の耳を愛撫され、のぼせた頭で男の指先を従順に受け入れる。

 男の手に完全に捕まっているというのに、拙(つたな)い滑舌でこぼす声色は、心なしか誇らしげだ。

 既に、心身ともに深いところまで男に気を許しているように見える。

 

「……そうか。なあ、その尻尾も触らせてもらっても良いか?」

 

「ん……? うん。やさひく、ひてね」

 

 要望への応答も迷いがない。自ら尻尾を持ち上げ、男の顔の前に差し出した。

 男は尻尾の芯を掴んで好き放題モフりたい気持ちを抑え、耳同様に力を入れすぎないようポンポン両の手のひらを当てる。

 

「っ、っ、ん……ね、ねえ。別に、もうちょっとくらいちゃんと触っても、良いよ?」

 

「そうか。勝手が分からなくてつい、な。なら、どう触れば良いか教えてくれるか」

 

 未知の部位への愛撫の感覚が掴めない男は、行為の主導権を一旦彼女に返した。

 

「どうって…ええ?」

 

「どこをどう触ると気持ち良いかとか、何となく分かるか?」

 

「えっ?それは、その……尻尾の付け根、とか?」

 

「了解した。じゃあ、触るぞ?」

 

 あくまで少女の言葉に従う体で、尻尾の付け根を上下にさすりあげた。

 

「あっ、ハク……」

 

「強さはどうだ、クオン。このまま指示を頼む」

 

「え……うん。もう少し強くても——ひゃっ! あっ」

 

「次はどうする? 教えてくれ」

 

「しっぽ全体を触っても、大丈夫だけど、ふぁ!く、口で!?い、良いよ、——ひぃっ!は、あぁっ……もっ、もっと!?みみも!? あっ、あっ、わ、わかったからぁ……!」

 

 今日一番の良い反応が得られ、つい調子に乗ってしまう。にぎにぎと強く愛撫すると、少女は両脚(あし)をピンと伸ばして震えて耐えるばかり。

 

「悪い、ちょっと早かったか?」

 

「……う、ううん、大丈夫。ちょっと、こそばゆくって」

 

 やり過ぎたかと思い冷や汗をかく男だったが、クオンの方は熱に浮かされたまま、気にした様子はない。

 

 そろそろ、上半身は切り上げてもよさそうだ。

 

「それじゃあ、こっちも触ってもいいか?」

 

「うん……ここまで触らせたんだから、いまさら、かな」

 

 恥骨の膨らみに触れると、少女はわずかに身を強張らせたが。

 

「あっ……」

 

「上から順に触るぞ」

 

 背後から臍(へそ)の上に腕を回して抱きしめると、反射的に緊張が解ける。

 少女が思い通りの反応をみせるのを良い事に、男はもう片方の手で再び恥部を攻め始めた。

 

「ん……あ、あれ……!? あっ、そこって、そんなことして、んっ、い、いいの……?」

 

「ここは剥いておかないとむしろ汚れが溜まるからな。今日は自分に任せておけ」

 

 強気の姿勢で了解を得た上で、包皮の上端を軽く左右に撫で伸ばす。

 

「あ……っ、わたしのあそこ、形、かわって……」

 

 軽くほぐした所で、指を二本用いて陰核を隠す皮をゆっくり、ゆっくりと剥がしていく。

 少女は勝手知ったる己の体に起きた、初めての事象に狼狽(うろた)える。

 

 

 そうして蓄積された恥垢(ちこう)が除かれ……隠れていた陰核が姿を現わした。

 

 

「わ、わぁ……これって、大丈夫かな?」

 

「心配するな。大人になれば、こっちが自然なんだ」

 

「そうなん、だ。あはは……わたくし、ハクに、大人にされちゃった」

 

 知らないカタチに変貌した自身の性器と、落ちた恥垢。

 男の思い通りに操られる人形と化した少女は、もう一段階花開いていく。

 

……カリ、カリッ

 

「っ……っ……あっ! ひび、く……!」

 

「ここも敏感みたいだな。また、慣れるまで慎重にいくからな」

 

 突起物に指の腹をピッタリ当て、固定する。

 

「あぅ——あっ、平気っ、あんっ!」

 

 常に指先を当てたまま、陰核をドアノブに見立ててキュっと一周ひねり、また止めるを繰り返す。

 

「んあっ、はぁ、あっ、うえも、んいぃっ……!」

 

 少女がゾクゾク震え、上気した吐息を漏れだす。

 時には耳や首筋、尻尾へキスも交えながら、陰唇の上部を慣らしていく。すると、陰裂より小さな粒の形をした水滴が浮かび始めた。

 

「濡れてきたか」

 

「んぅ……これって、気持ちいいってことなのかな?」

 

「流石に感覚的なとこまでは分からんが、そうあってくれたら良いとは思っている」

 

「私(わたくし)が気持ち良いと、ハクは嬉しい?」

 

「嬉しいとも。こういう時、男はそれを一番に考えるもんだ」

 

 男は正直に、性感を引き出すことに苦心する本(・)心(・)を(・)吐(・)露(・)し(・)た(・)。

 

 

「そりゃもう、『もっと気持ち良くなれ』、『もっと感じろ』って必死に念じてるくらいだ」

 

 

 その瞬間。

 

「————っ!?♡」

 

——ビクンッ!

 

 クオンが急に口元を覆い、上体を大きく反らせた。

 あまりに急激な反応。小粒だった水滴も、今や一筋の水流となって股を濡らしている。

 

「ど、どうした? 強かったか?」

 

 その変化に男もたじろぐ。

 

「だ、だい、丈夫だから!………続けて」

 

 少女の方は今日一番に頬を染め、俯(うつむ)いたまま首を横に振って応えた。

 明らかに異常なしな訳がない。

 男はやや気圧(けお)されるも、少女に促されるまま奉仕を再開する。

 

 くちゅ、くち、くちくちっ、

 

 ぐりゅ♡

 

 「ッッ……♡」

 

 陰核と陰唇を一定のリズムで上下、前後に擦(こす)る。反応が良い部分を見つけたら、同じ所で小さな動きを繰り返す。

 

「〜~~〜ッ!♡」

 

 当人は必死に反応を抑えてるつもりだろうが、秘所の反応と水気の分泌がまるで隠せていない。反応が良すぎて驚いたが、粘膜周りは感じ易いのだろうか。

 

「クオン。もし少しでも感じてくれるのであれば、遠慮なく声を出して欲しい。そうしてくれると自分も嬉しい」

 

「う、うん……♡ ハクも、その方がいいんだもんね。し、仕方ないかな」

 

 平静を保とうとはしているが、彼女は自身の声の甘さに気付いているのだろうか。

 明らかにクオンは、性感を感じていた。

 

 グリュ、グリュゥ、ムニュ♡

 ズチュ、ヂュリュッ、ヂュリッ♡

 

「あっ♡ひっ、ぃあっ♡」

 

 陰唇の周りの恥垢も目に見えるものは刮(こそ)ぎ落とし、秘裂から湧く水気を用いて滑りを良くしていく。 

 

 クチュ、グチュ、グチュ、グプ♡

 

「ぁっ、うっ!、あぁっ…♡な、にぃ?♡なん、か、うずいてっ——♡」

 

 抱き留める力を強めながら、秘所を弄る手を激しくしていく。

 

「大丈夫、それも自然なことだ」

 

「で、も、——ハク、ハク、はなれ、ないで………んっ♡」

 

 陰部を男にまさぐられながら、女は振り向き訴えかける。男はそれを受け止めるように体を傾け、ふたりは口付けを交わす。

 

「ちゅ、あぅ……んん♡ ちゅ……う……ぅ♡ っっ♡♡」

 

 ヂュチュ!チュク♡ヂッリッ!ズリュッ!♡

 

「……ぷはっ。大丈夫だぞクオン。そのまま抵抗せずに『気持ち良くなれ』。なっていいんだ」

 

 

————プシュ!♡

 

 

「うん゛!?♡んん゛ん゛!!♡♡」

 

 労わりを込めた男の言葉を最後に、クオンの身体に貯まった性感は、一気に弾けた。

 

「あ……♡ は……あ……♡」

 

 男もさすがに面食らう。なんと、初めての愛撫で絶頂までしたようだ。

 念入りに前戯は施(ほどこ)したつもりだが、これは偏(ひとえ)にクオンの資質によるものだろうか。何はともあれ、これは男にとっても嬉しい事実。

 行為前の焦燥など忘れたように、男は満足げに蕩けた顔の少女をしばらく抱き留め続けた。

 

 

 

 

 

 

***

 

「んん……♡」

 

 息を整える少女を膝に寝かせ、軽くクオンの頭を撫でる。

 

「ねぇ、ハク。さっきのって」

 

「? 何の事だ?」

 

 初の絶頂の事だろうか。

 流石にそこまでの知識は残って無いのだが。いや無いってことは記憶を失くす前の自分はもしや童t…

 

「……ううん。ちょっと驚いちゃっただけ。私(わたくし)、あんな風になるなんて思わなかったから」

 

 クオンが自分のヒザから体を起こし、着崩した着衣を整える。

 

「そうか。ま、今日はさすがにもう遅いから寝るぞ。久しぶりのちゃんとした寝床だ。堪能しなきゃな」

 

「ふふふ、うん。ハクも頑張ってくれたからね。ゆっくり休んで」

 

 でも、と前置きして少女は立ち上がると男の耳元へ囁く。

 

「明日からまた、私(・)の(・)事(・)も手伝ってね。そしたら私も、ハクのしたい事、出来る範囲でなら聞いてあげるから」

 

 男が耳を押さえて飛び退くと、少女は笑みを浮かべて浴場へと向かっていった。

 

 




本来、クオンには『跪け』など、命令をしても効きません。
しかし捏造設定として、逆らうことはできるものの、他のデコイの半分くらいの比率で本能に働きかけられる事にさせて頂いております。
こんな美味しい設定、使わない手は無いじゃない……!

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