「お〜か〜わ〜り〜〜〜」
「そのくらいにしておけ。いい加減飲み過ぎだぞ」
間延びした声の主は不満げに、空にした
今夜は隠密の新メンバー、アトゥイのヤケ酒に付き合わされていた。
短めの
京言葉に似た独特な喋り口調が特徴的で、基本人当たりは良い。しかし、時に荒々しく、時に凪いだ海のごとく穏やか。多面的な気性でつかみどころが無い。
少し前に白楼閣へ来てから縁があって今に至るのだが、とりあえずこの悪い飲み方はどうにかならんものか。
「ホントなら、新しい恋が始まるはずやったんよ……」
ため息をこぼしつつ、焼き物を口に運んでいる。
本人曰く、アトゥイは恋に生きる女だそうだ。
こないだ受けた護衛任務でもその護衛対象に
で、結論から言うと、今回もその移り気を起こしたのち、めでたく恋愛成就ならずとなった訳だ。まあそれ以前に、そもそも
恋に生きていても、男を見る目は
程々に切り上げた自分を置いて、大いに酒を
行きつけの酒場を後にし、背中にアトゥイを背負って
「よっ……ほら、着いたぞ」
「ん〜~」
部屋の床にアトゥイを下ろす。
すでに
「う〜〜〜っ、おに〜〜さ〜〜ん。これ、は〜ず〜し〜て〜〜!」
戻る前に
「おいおいあんまり騒ぐな。周りに迷惑だろうが」
下手に騒いで、ここの女将を怒らせるのはまずいのだ。具体的には物理的に首が飛びかねん。
「えぇ〜〜?はよ〜ぬがして〜〜?」
「あぁもう! 分かったから静かにしろ!」
やむを得ずアトゥイの背後にまわる。これだから酔っ払いは。
不要な場所に触れぬよう注意して、リボンとコルセットらしき装具、続いて外衣を脱がせる。あとは
「ん〜~~〜♪」
「お、おい! 寝るなら寝床に、うぉっ!」
すると、寝そべろうとしたのか、アトゥイが後ろで衣類を片付ける自分へとのしかかってきた。
————ドタンッ!
「痛っっづぅぅっ!」
アトゥイごと転がされ、自分は後頭部を床に強打した。
容疑者たるこの女は、自分を敷布団代わりにしてうとうとしている。人の気も知らないで、いい気なものである。
「……んぃ? おにぃさん、なにしてはるのぉ……?」
——そんなアトゥイが急にこちらに向いた途端、状況は一気に悪化した。
「おま、待っ!?」
体を反転させたアトゥイの胸部が、自分の胸板へしっかり押し当てられたのである。
(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!)
クオンやルルティエよりも確かに主張をする、乳肉の存在感ががが……!
「あやぁ?」
何かに気づいたアトゥイが腰を浮かすと、
…………ムクリ
「はやや、おにーさんに槍が生えたぇ」
「~~~~っ!」
自分の下半身が布を引っ張り上げる瞬間を、ばっちり見られてしまった。
「すまん! 一旦どいてくれ!」
「やかましぃな〜。おにぃさんからしたら、ごほーびみたいなもんやろ?」
「知るかぁっ! 重いんだよっ!」
「……………………!」
ようやくまともに話を聞いてくれるようになったのか、アトゥイは押し黙り、ふらりと上体を起こした。
やっと離れてくれたかと安堵するも——つかの間。
その頬には、ひと雫の涙がこぼれ落ちた。
「ウチ、グスッ、そんな女として、魅力ないん……?」
自分の上にまたがったまま、
(……………………しまった)
曲りなりにも失恋したばかりの女子に対して、吹っ切る間もなくトドメを刺してしまった。酔っ払い相手とはいえ、いい大人が年下の女の子にすることでは無かったか。
「ああ、いや、そんなことは無い。アトゥイは十分、魅力的な女性だとも」
タイミング的に、どうしても言い訳じみた物言いになってしまう。
だが、それすらも不味かった。
「…………なら、証明できるん?」
自分は今日、女の涙の代償というものを思い知ることになったのである。
***
少女は目を閉じ、わずかに
その身には打掛け一枚を羽織るだけ。まごうことなきキス待ち態勢である。
(ここから入れる保険は……ないよなあ……)
心の中でクオンとルルティエに謝りつつ、自分の方から彼女に口付けを落とした。
酒の勢いとは言わない。なるようになれ、だ。
「ん……ぅ」
唇が触れ合ったまま、アトゥイの肩がわずかに震える。
こうして間近で触れ合うと、目の前の彼女が
————ごつんっ
「ぉご゛は゛っ!」
「……はれぇ?」
とか考えてたら、これである。
アトゥイの頭突きが自分の
「っぃ゛〜〜〜〜〜〜!!」
「あやや、
さっきから一撃が重すぎる。
こんな調子で、朝まで生き延びられるだろうか。
「……ほんで? 続きはどないしたらええん?」
アトゥイがチラチラ目くばせしながら問うてくる。
なんだ、酔っ払いが一丁前に恥ずかしがっているのか。なら、脱ぎだす前にそうして欲しかったものである。
(どこまでやればご満足いただけることやら)
いっそ、こっ恥ずかしい体験でもして、引っぱたいてもらう方が後腐れないかもしれん。
「なら、そのまま大人しく寝ておけ。あとは自分がやる」
布団にあお向けで寝るアトゥイの脚の間にしゃがみ込む。
「な、なぁ……ほんまにするん?」
「お前が言ったんだろうに。不安なら、天井のシミでも数えておいてくれ」
「ん……うん。ほな、任せてもええ?」
(任されちゃったよオイ)
かえってドツボにはまってる気はするが、考えないでおく。今はこちらに集中すべきだ。
「ひゃっ……」
ほの
「危ないことはしないから、安心してくれ」
「ん……んくっ……」
花びらの端に口付けし、繰り返しなめずる。
舐められる感覚に羞恥を覚えるのか、アトゥイは枕を抱いて顔を隠していた。
ぢゅるる、ぢゅる、ぢゅく……
「はっ……はっ……ま、まだぁ……?」
まあ、自分の性器を
……ぺろっ。
「ちょぉ……!?」
だが、愛撫を続行する。
ペロッ、ペロッ、ペロペロペロッ、
「あ……! ふぅ……!はぅ……!な、がい……っ!」
愚直に時間をかけて股間を舐め続けるうちに、ぴくりと力むような反応が増えてくる。そうやって反応を返してくれると、こちらも興が乗る。
じゅじゅっ、じゅるっ……じゅぐ……♡
「いひゅ……! ひあぁぁ……!」
舌を尖らせて陰核まわりをほじるようにねぶると、今日イチいい反応がみられた。さっさと暴れると思ったが存外大人しい。いや、
「その、なんだ。意外と我慢強いのな?」
アトゥイのらしくない様に、思わず口が滑ってしまう。
「そやかて……大人しゅう寝とき、って言うたやん?」
そういうのは言うこと聞いてくれるのかよ。
まあいい、この辺が引き時か。
「なあ……分かっただろ?お前は、機会さえあればむしゃぶり付きたくなるくらいには魅力的だよ。自分が保証する」
「……!」
「出会いなんて無理に追わんでも、アトゥイならいくらでも舞い込んでくるさ。自信を持て」
立ち上がり、部屋の手ぬぐいを借りさせてもらう。
「それじゃあ、今日はもう寝ようぜ。もう舌が
「…………そやなぁ。ね、寝よかぁ」
口元を拭い、部屋を後にしようとした瞬間——————服の袖を強く引っ張られた。
「あ、アトゥ——おわぁ!」
足がもつれて転ばないのが不思議なほどに、強引に部屋の奥に引っ張られていく。
押し倒される次は、引き回されるとか。厄日か今日は。
「——これでええけ?」
寝床まで引きずられたのち、アトゥイに拘束されたまま
「おい、寝るってそういう意味で言ったわけじゃ!」
「…………ルルやんとは
「は?」
刹那、思いがけない角度から殴られる。
「いつやったかなぁ、ルルやんがなんや、けったいな歩き方しとってなぁ? なんや
油汗が止まらない。
「ああ、愛しおうたんやろうなって」
なぜ、そんなところばかり勘がいいのか。
「ルルやんはええけど、ウチは抱けへんの?」
苦悩を抱えた頭の重みと、見上げてくる彼女の瞳が取り込んだ月の光に上下から挟まれ——自分はもう、何も言えなくなってしまった。
***
ず ぷ ぷ ぷ ぅ ♡
「う、う〜〜〜〜!」
アトゥイの上から密着したまま、膣内にある程度侵入したところで止まる。
ヤってしまった。クオンよ、すまん。
「すまん、痛かったよな」
「なんや思っとったより、ずきずきってしよるなぁ」
侵入者を拒む、初物の膣内。
クオンやルルティエのように、潤滑油を使って十分に準備した訳じゃない。ある程度の痛みは
「い、痛くな〜い、痛くな〜い」
「……ぷふっ、急にどしたん?」
願掛けをしてみるが、まあ効かないよなぁ。
「
アトゥイの顔を見て、少し安心する。笑ってくれるだけ儲けものか。
「いやいや、願いや祈りも馬鹿には出来ないもんさ。ほ〜らアトゥイ、『痛みよなくなれ』、『痛みなんて忘れちまえ』」
「ふひひっ、おにーさんもおかしなこと……あれっ? なんか、いけそうやぇ」
おっと、気を使わせたか。いや、ホントに中の具合も心無しか緩くなった。
「どうだ?」
思い込みか、リラックスしたからかは知らんが、動いて良いと言うのでゆっくり引き抜く。
「ぜんぜん痛くないぇ。だんないわぁ」
「そうか。なら良かった」
痛みはそうでもないらしく、ならばと男根は少し引き抜いて止めたまま、陰核を再び責め始める。
「ふぇっ?」
「外も少し弄った方がいいだろう」
陰核を伸ばした二本の指で挟み、指の間を付け根から指先に、またはその逆に往復しながら擦っていく。
「んっ、またそこぉ? んふっ」
「もう少し股の方が濡れてくれば、出し入れも楽になるからな」
初めてを嫌な記憶にすると、後に響くとも言う。できるだけ気持ちよくできるよう努力はする。
「んひっ、またぁ、ゆびぃっ……! あっ……!」
指二本の先端を素早く上下させ、間に挟んだ陰核へ休みなく刺激を与える。すると、徐々に硬さと膨らみが増し、
すりっ、すりっ、すりっ、
「えぁ……ひんっ! あふっ! か、かたいぃ……」
姿を変えた陰核は、感度も上がっているらしい。膣内も滑りが増した気がする。
こりゅっ、もにゅっ、こりゅこりゅっ
「あぁっ! おまた、集め、られて……! んぁっ!」
5本指で皮膚を陰核へ寄せ集めてから、陰唇を大きくすり回す。
くちゅ……ちゅく、ちゅく、ちゅく♡
「はっ、はぁっ、うひっ、あっ♡ 今の、変やぇ、あっ♡」
結合部から湧き始めた蜜を陰核まで引っ張り、より滑りを出してつまんだ陰核をしごいていく。
かりかり♡ かりかり♡
「あひっ、んんんっ」
しかし、濡れ具合がいいな。そろそろ切り上げてもいい頃だろうか。
「アトゥイ、また入れていくぞ」
「ん……んひっ、りょーかーい……」
ヌプ、ヌプププ……♡
「あ……♡ おにーさんが、ウチんなか入ってくるぅ……」
準備の甲斐あってか、先程よりよどみなく挿入が叶う。
「おお……やっぱり大分濡れて、イイ感じだな。もう少し奥まで我慢できそうか?」
「ん~、するっといったし楽勝ちゃう? ……ひひ♪」
すると、アトゥイは両腕でこちらの背中を抱き寄せた。
——ズグググッ ♡ ♡
「おに〜ぃさ〜〜んっ♪ ひひ、うひひっ♪」
「オイ、あぶなっ……そんなことして平気か!?」
上から体重がかかったことで、初々しい肉穴に肉棒が奥までぎっちり入ってしまった。よく濡れているとはいえ、破瓜の直後で無茶なことを。
「んん〜〜……すんごいなぁ。おにぃさんの、お腹の奥まで入っての分かるぇ……♪」
自分を抱きしめたまま、布団の上でごろごろ揺れて右往左往する。これだけバタバタできるなら、問題はなさそうだ。
「あははは………………あっ」
先ほどの涙はどこへやら、愉しげなアトゥイだったが、自分と目が重なると動きをピタリと止めた。
「なんだか……照れてしまうなぁ」
「なんじゃそら。そんなことより、目が回るんだが」
今更顔が近いことに気づき、照れだすアトゥイ。下半身はもう合体しているというのに、照れる所はそこなのか。分からん。
「でも、こうくっついてると、きゅんきゅんするぅ……。うち、今なんか幸せやぇ……」
のし掛かられていることなど意にも介さぬように、自分の体に顔や脚をこすりつけ、密着状態を堪能している。
だが、そうやって色っぽい姿を見せられると、
グググ…………。
「あや? 中でちょいと、
仕方ないだろう。こうも幸せそうにされると、クるものがあるのだ。
「おにーさんがその気なら、続けてもええよ?」
「なんだよ、こっち次第でいいのか?」
「だって、ウチのこと、魅力的って思うてんのやろ?」
アトゥイが自分から腰を揺らす。
誘われている。処女だった癖に、見栄っ張りめ。
「辛い時は言えよ」
「ひひっ、心配症なおにーさん♪」
お姫さまのご要望にお応えして、ゆっくりと前後運動を開始する。
「くひっ、あっ、ウチん中で……こんな、感じ……なんやねぇ。ふしぎやなぁ……。思てたより、きついのもなくて………。中でずりずり繰り返してくと、なんや変な感じやぇ……」
幸いアトゥイの反応は悪くない。そのまま滑りが増した膣内に出し入れを繰り返す。無数の凹凸が吸盤の様に肉棒にひっついて、感触は悪くない。
『存分に気持ち良くなれ』
————とちゅんっ♡
「あっ!♡ …………えっ、はぅっ!♡」
刺激に驚くような反応を見せるアトゥイ。
いい調子じゃないか。ここはもう少し攻めてみようか。
「あぃ゛♡ へやっ、今の……ウチの声け……? あっ゛!?♡ お、にぃ、さん、やっ! あっ♡ またお豆かくんやめっ♡ ひんっ♡」
流れる愛液を絡めて陰核を同時にぬちぬちと責めてやる。
できるだけ、気持ち良くなってもらいたいからな。
にゅちにゅち♡ にゅちにゅち♡ にゅちにゅちにゅちっ♡
「んいぃ! ……もぉっ、おにぃ、さぁん……! なんか、ねちっこいぃ……!♡」
時々小さく
ぐっ♡ ぐりっ♡ ぐりゅっ♡
「いうっ!ぁ、あっ!あひ!ぁあっ!♡ お、おんなじとこ……♡ あんま、いじめんでぇ……♡」
陰核をいじめた分だけ膣の締まりが良くなり、自分も次第に余裕を奪われていく。負けていられん。
「ひっ……♡ ふぁ、あ♡ なんか、や、やぁぁ……♡」
——————プシィッ!♡
「うんっ!?」
アトゥイの汁だく蜜壺が一際大きく痙攣した途端、股から潮が勢いよく飛び出た。
「はぁぁぁ♡ んや、あ゛♡ あぁ~~~♡」
「急に、そんな力まれたら……! やばっ!」
全身を固くして身もだえるアトゥイ。急に膣圧が上がったせいで、
——ブビュブッ!!ブビュルルルルッ!
「んあっ!?♡ は……はえ…………?」
トプ……トプ……トプ……。
「あやぁ……なんや、ぬくい……?」
膣内がわなないた瞬間、貯めていた精が一部暴発してしまう。
結局、最後までシてしまった。
「すまん、勝手に中に出しちまった……」
「あや〜、おにーさんに種つけされてもうてんのけ。たしかに、なんやお腹が熱ぅなっとるなぁ」
アトゥイの緊張が緩むと、自分の背を抱き止める手からも力が抜ける。
「はややぁ………みんな、こんなことしてたんけ……。ずるいなぁ……」
アトゥイが四肢を放り出したままつぶやく。
その心中はうかがい知れない。
「本当にすまん。一応薬はあるから、すぐ持ってくる」
「?ええて、ええて。もし出来てしもたら……ちゃあんと、ととさまに、孫の顔、見したれば……ええん………」
………寝てしまったようだ。
***
翌日、ともにアトゥイの寝所の上で目を覚ます。
アトゥイの裏拳を目覚ましにして。
目が覚めたら裸の自分がいたことに驚いてつい、との事だ。ついで済むか。照れ隠しで死ぬかと思ったわ。
その後、朝帰りしたことをクオンにこってり問い詰められ、アトゥイとの関係は無事にバレたのであった。
アトゥイとは正式に婚姻するでもなく、子を作るでもなくダラダラした仲でいて欲しいんですよ。ダラダラ爛れてたらそのうち事故りそうなのはそう。
ついでにハクは、クオンから飲み過ぎや浪費を控えるよう釘を刺されています。
あな恐ろしや辺境の女スピリッツ。
あなたのうたわれ歴は?
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散りゆくのみ
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偽りあるいは偽り二白のみ
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散り~二白三部作
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三部作+ロスフラあるいはモノメビ
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