賊衆の一人が戦闘態勢へ移行するより速く——畳んだ鉄扇を喉元に突きつけた。
鉄塊に喉を押され、呼吸と姿勢を乱した相手。すかさず腕を引き、体重を利用して地面へと一気に叩きつける。
あとは鉄扇に仕込んだ毒で、しばらく転がっていてもらう。
殺しはしないが悪く思うな。これも身から出た錆だ。
帝都に網を張る盗賊・モズヌ一党。
自分たちは彼らの捕縛のため、夜襲を敢行した。
事の始まりは天子アンジュ誘拐に端を発する、首謀者・ノスリへの沙汰である。
オシュトルが動いたからには誘拐の事実は知れ渡り、首魁を放置することはもはや許されない。
しかし、皇女さん本人は自分に協力してくれたノスリが
さて、件の首魁は流浪の賊徒。実は、素性の裏取りなど取れてはいない。
意外と上手く立ち回ってきたようで、お上にはノスリの顔は知られていないそうな。
加えてオシュトルの仕込みにより、手配書には本物とは似ても似つかない、厳つい顔の似顔絵が描かれ出回っている。
そんなワケで罪業は明らかな一方で、本人を特定する情報は揃っていないのだ。戸籍制度が下々まで浸透していないこの国では、さもありなん。
そこで今回の作戦だ。
皇女さんはノスリが罰されることを望まない。オシュトルも協力相手を失いたくない。おまけに自分も、皇女さんの曇った顔を見たい訳じゃない。
——なら、別の誰かが罪をかぶれば良い。
選ばれたのは凶賊モズヌ一党。
朝廷への
心は痛むが、これも政治的判断というやつだ。どの道降りかかる刑罰はこれ以上変わらん。だがこんな話、ウチのお姫さま方には聞かせられんわな。
かくして
***
夕方・ハクの部屋
部屋には自分とクオン、ノスリのみ。
ノスリは落ち着かない様子。おそらく先日、自分とクオンの行為の跡を見られた件だろうが。
誘拐の咎は消えたが、本物のノスリの存在は再び嫌疑を
ノスリとオウギは、オシュトルの提案でウチの隠密に加わる運びとなった。
とはいえ元は賊徒だ。敵対したこともある。ちゃんとすり合わせをしようというのだろう。
「ノスリ。これからは、
「そ、そうだな。うむ」
クオンの呼びかけに、ノスリがたじろぎつつ返答する。
「なら、ノスリを信頼できる人と見込んでひとつ、お願いがあるんだ。いいかな?」
「信頼……まあ、お前たちには先の件の恩義もある。無論いいとも!」
急に自信満々な態度になったノスリが食い気味に承諾する。簡単に乗せられすぎだろ。
「おい、まだ何も言っていないぞ」
「なに、世話になった相手からの頼みだ。良い女は二言は無い!」
己の胸をドンと叩き、双丘をばるんと揺らす。ちゃんと人の話を聞かんから、ああなったんだろうが。その根拠のない自信はどっから来るんだ。
「そっかぁ。よかった、じゃあ早速、今晩のハクのお世話をお願いできるかな」
「「は?」」
自分とノスリの声が重なる。
「世話……? 背中でも流せと……?」
「下の処理って言えばいいかな」
「んがっ!? ……待て待て待て! 聞いてないぞ!?」
「良かった、意味は伝わったんだ。さっき、二言はないって言ったよね?」
「うぐぐ……!」
そういう駆け引きの仕方、性格悪いぞ。だから友達が少ないんだ……こっち睨まれた。
「別に最後までする必要はないよ。でもハクは本当に底なしで、一人じゃ身が保たなくて。……ノスリも見たよね? 私、とっても困ってるんだ」
劣勢のノスリに、クオンが畳みかける。
「助けて、くれるかな?」
交渉の結果は、言うまでもない。
***
灯りに照らされ、正面に座す濃い
猛禽を思わせる意匠の耳はピンと伸び、いつもの決意に満ちた力強い瞳は所在なさげに垂れ伏せる。
豪快すぎる気性のせいで今まで気にしてこなかったが、こうして見直すと、中々の美人。自分の好みからすれば、やや幼いが。
そして何より、谷間がはっきり見えるほどの豊かな乳。
思わず生唾を飲み込む。おっと、いかんいかん。つい視線が。
「で、私はどうすればいい。そも、お前は一人で出来るのではないのか?」
下の世話と聞いてどう解釈したかは知らないが、ノスリの言い分も一理ある。自分は五体満足、いたって健康だ。
しかし、それとこれとは別なのだ。
「できる、と言いたい所なんだが、自分の手でやってもノってこなくてな」
乱れた生活をしているせいで、ヌいてもらわねば収まらぬ身体になりつつある。おかしなことを言っている自覚はあるが、本当のことだからタチが悪い。
「手? 何を言っている?」
「……一人で抜くってことな」
股の高さで指を筒状に丸める。
ただでさえキツイ話題なのだ。あまり細かく説明させないで欲しい。
「は…………? なっ……なな、なななな! うごっ!?」
「もしかして……そういうの、まったく知らん口か?」
ノスリは急に顔を茹でダコのように染め、勢いよく後ずさりし、壁に頭を強打した。
どこか既視感を覚えるリアクション。経験がある奴のそれではない。
「こうやって擦って出して、小さくする。それが、クオンの言ってた処理ってやつだ」
「そ、そそそそそ、そんなことをわ、わたしが!?」
ひどく動揺している。勘違いさせないように説明したが、ここまで免疫がないとは。
「いや、無理せんでいい。別に付き合う必要はないさ」
「……ほわぁ?」
ウチに来るからって、こんな脅迫まがいに従う必要はない。さすがに、良心も痛むしな。
というかクオンのやつ、自分を誰彼かまわず襲う女狂いとでも思っているのだろうか。
いくら正式に付き合っている訳ではないとはいえ、こうも軽く別の女を差し向けられると、こっちとしてもなんかモヤっとするのだが。
「本当に……いいのか?」
「多分、クオンはお前を共犯にして、この前の件の口留めをしたいんだろうが。まあ、言いふらしたりしなけりゃかまわんさ。もうちょい時間潰したら帰っていいぞ。いきなり悪かったな」
この後、クオンの世話になるかもしれんが、それはそれだ。うむ。我ながら、大人の対応ができたのではないだろうか。
そう思っていた自分を他所に——しばらく苦い顔で考えこんでいたノスリが、自身のヒザを手でパンと叩く。
「よし……いいだろう。やってやる。やってやろうじゃないか」
「待て。何をやるんだ」
「お前のシモとやらを世話してやると言っているのだ。あ、有難く思うのだな。私のようないい女に相手をしてもらうなど、一生分の慶福を使い果たしたようなもの。か、感謝するのだぞ?」
いい女なら、既に三人ほど相手をしてくれているから要らん。というか、声が上ずってるぞ。
「私は自分の言葉を曲げぬ! さあ! さあ! さあ!」
「おい、どこを掴んで! 痛ッ! ヒギャーー!!」
しまった、これは止まらんやつだ。
***
すったもんだの末。
根負けした自分は長椅子に腰かけ、愚息の生殺与奪を目下に座るノスリに預けることに。結局、クオンの思い通りになってしまった。無念。
「に、握るぞ……! 握るからな!」
「それはいいが、『肩の力を抜け』。潰されたらかなわん」
妙な方向に突っ走らないよう、細かく指示を飛ばす。
しかし。
「……ど、どうだ。なかなか上手いものなのではないか?」
頭から湯気を醸す女が寸評を聞いてくるが、返答に困る。
手淫の途中で幾度も止まり、陰茎をつかむ力も触れてるか触れてないか分からぬほど。
「すまん。これじゃ一生終わりそうにない」
「な、なにおぅっ!?」
これに関してはノスリは悪くない。
日頃、極上の女たちを抱いて、贅沢になった自分の下半身も悪い。
「やっぱ、まだ手だけじゃ無理だったな」
「じゃあ……どうするんだ。クオンから頼まれたのだからな。私は逃げるつもりなどないぞ」
「旗色が悪ければ、普通は逃げるものだろうに……」
弱弱しく陰茎を握ったまま、勇ましい言葉を言い放つノスリ。
そこまで意地を張るのならば、致し方ない。やってもらおうではないか。
「おい……こ、これで駄目だったら、後で覚えていろよ……!?」
でっっっか。
マジか、バカ息子が埋まったぞ。
衣類に封じられた大いなる乳房を、肉竿が貫いた。
男の夢の一つ、胸での
「熱い! 臭う! うう、こんなばっちぃものが私の躰に……」
「ちゃんと洗っとるわい!」
仕方がないが、酷い言いぐさである。だが、意地を通す気ならば付き合ってもらうぞ。
「動かすぞ」
「あっ、ひゃぁ……っ!」
襦袢ごしにノスリの両胸を掴み上げると、彼女の口から急に女の子らしい声が漏れる。股間に響くからやめてほしい。
「もしかしてこの辺り、けっこう敏感か?」
「んぅ……いつもはあまり、触らないようにしてる……」
脇から下乳あたりを指で触れると、ノスリがくすぐったそうに身体を後ろへ引く。その表情は第一印象からは程遠い、とても可愛らしいもので少々驚いてしまう。
だが、それはそれとして早く終わらせる必要はあるので、谷間へと脂肪を寄せさせてもらう。このくらい触るのは許して欲しい。
「あ、ふ……ふぁ……」
衣ごしでも、手のひらにタプタプと伝わる弾力。これほどの質量の胸部を揉みしだくのは、さすがに初めてだ。ノスリほどではないが、少々緊張してしまう。
「こうやって、挟んだちんこの先端に向かって、順に圧をかけるんだ」
「うあ……私の、むね、好き勝手に、されてるぅ……」
「聞いてるか?」
初心なのは分かるが、このままでは埒があかないのでこちらから双丘に肉棒にすり付けていく。クオンの尻もすごかったが、この胸の肉感も相当なものだ。
「うぅ、ん、い、いつまでこんなことを……」
そう言いつつ、抵抗せず胸を揉みしだかれるノスリ。他人に胸を「使われる」経験など無かっただろうな。
たぱんっ、たぱんっ、たぱんっ、たぱんっ
「お、おお……速くなったか……?」
ノスリの胸を操り弾みをつけ、性感を高めるよう圧をかける。なるべく痛くないようにしたいが、射精が近づくと手に力がこもってしまう。
「ノスリ、ちと離れてくれるか?そろそろ一発、出そうなんだが」
「——よ、よし! 承知した!」
自分が言い終える前に、ノスリが急に上半身を大きく後ろへのけ反らせた。レスポンスの緩急が激しすぎるだろ!
「おい待っ!?」
————ばるんっ!!
「んなぁ!?」
しかし、自分がノスリの
二人の目の前には、飛びのく勢いのままにこぼれ出した生乳が。
その光景に目を奪われる間に、歯止めの緩んだ愚息が猛る。
ブビュビュッ!! ボビュルルルルルルルルッ!!!♡
ビュルルーーーーーッ!!♡ ビュブッ! ビュプッ!♡
結局回避は間に合わず、上体エビ反りで生乳首を晒すノスリに向けて、白濁が叩きつけられたのだった。
「……うえぇ、なんだこれ……すんすん」
袖にかかった半固形の物体を嗅ぎ寄せると、ノスリが絶叫する。
「ああっ!? あの時、部屋にばらまかれてたやつじゃないか!? ぺっぺっ!」
ご名答。
「ほら、拭くから大人しくしていろ」
「うう……」
袖や顔だけでなく、中央の爆乳も当然精液まみれ。
「だが、これで終わりなのだろう? ……見よ! 私は見事やり遂げたぞ!」
未だ濁液の滴る顔で勝ち鬨を上げるノスリ。
そうだな。以前ならそうだっただろうよ。
————ギン!!
「……うん? これは、いつ小さくなるんだ?」
「悪いな。少なくとも、一発では終わらん」
勝ち誇っていたノスリの赤い顔が、一瞬にして青ざめていくのが見てとれた。
***
だぽっ! だぽっ! だぽっ! だぽっ!
「そんな感じだ。さすがだな。もう動かし方を覚えるとは」
「は……っ、はあ……と、当然だ! 私がいつまでも遅れをとるものか……!」
今度はノスリ自身に胸を動かしてもらい、扱いてもらう。胸についた精液が潤滑油となり、見た目もより淫らに。汚れた襦袢は既に脱ぎ捨て、両の乳首が今も元気に跳ねている。
……ちょっと試してみるか。
——カリッ
「むぐっ!?」
カリッ カリッ
「あっ……あ……やめ……」
両の乳首の先端を、軽く引っかいてやる。
「必要なことだ。『もうちょっと触らせろ』」
乳首を指で挟み、優しく擦り続ける。
コリコリ、コリコリ、コリ……
「んっ、あっ、なんっ、だその、手つきぃ……!」
指の側面でこねてやると、突起がより固く尖っていく。
「んあ……はっ!? わ、わたしの乳首!? お前何を、んみゅぅっ!?」
親指で乳首を乳奥へ押し込みつつ、脇の方へ指先を伸ばし再度敏感な箇所を責めてやる。
「心配するな。『もっと乳首に、意識と感覚を集中させろ』」
スリ、スリ、スリ
「はっ、はあ……! なん、感じがっ、わかって……あっ、強いぃ……!」
段々と乳首の感覚が鋭敏になってきたのか、腰を引いて耐えようとしているようだ。
「じゃ、またこっちも動かさせてもらうぞ」
熱をあげる爆乳をつかみ、谷間の中で休んでいた肉棒を再稼働させる。乳首も亀頭に寄せ、こちらが気持ちの良いようにさせてもらう。
ぐにゅっ! にゅこっ! もにゅっ!
「いひぃ、ちっ、乳首ぃ! そんなこすっちゃ……! やめっ! うぅ!」
硬い逸物に乳首が押し付けられると、良い反応を見せてくれる。これだけの巨乳でこれだけ敏感なのはもはや才能だろうな。
「そうやって感じるのは悪いことじゃない。『刺激を我慢するな』、『受け入れて、もっと感じてみろ』」
だぽっ♡
「はぅあっ♡」
声が裏返る。
両腕をピンと伸ばし、乳房をこちらへ差し出したようにして身を固めてしまった。
「お゛……お゛ぉ……ほっ! あっ♡ あくぅ♡」
「せっかくの立派な胸だからな。大きく使うのもありだろう。『乳をもっと動かせ』。さっきやってたみたいにできるか?」
ノスリに教えるつもりで、艶を帯びた乳を左右交互に上下させる。なんだか、始めより吐息や漏れる声色が甘くなったような。男側の勝手で胸をコキ肉扱いしておいて、感じているとも考えにくいが。
だぱん♡ だぱん♡ だぱん♡
「んん♡ んぃい♡ ……っ♡」
「ノスリ、あと少しだ。頼む、もう少しだけ付き合ってくれ。」
「ぐぬ……好きに、しろっ!♡」
許しが出たので、指の力を強めて乳をがっつり鷲づかむ。
「ひ……! あぅ゛……♡ あっ♡ うう゛っ!♡」
最初のように耐えるそぶりもなく、盛大に声があがる。ノスリも気持ちが良くなるように指先でしっかりもみほぐしつつ、掌底でカリ周りを弾力の中に埋め、スパートをかける。
「イくぞ!」
汗と精液を纏った顔に照準を構え、
ビグビュッッ!! ビュルルルルーーッ!!♡
ビュプルルルルーーッ!♡ ビュクッ♡ ビュクッ♡
「んぷぅ!?」
呼吸だけで精一杯なノスリの口元に精液が飛びかかる。次いで首筋、さらに横にまとめられた髪にまで。許可されたとは言え、つい思い切り顔射してしまった。
男の夢を堪能させてもらった結果、彼女の初の性体験が白濁まみれになってしまった。後で謝罪せねばなるまい。
***
「ノスリよ、世話になったのぅ」
「ひ、姫殿下……勿体なき御言葉!」
その後、ノスリとオウギが加入したことを隠密内に共有した。
遊びに来たアンジュとも改めて詫びを入れ合い、ようやく先日の事件が片付いたことに安堵したのだった。
「ノスリはん、ノスリはん。……おにーさんの臭い、つけっぱなしやぇ?」
「っ!?」
行為を始めてから、ノスリは風呂の時間が少し長くなったらしい。
【舞台設定Tips】
ハクの持つ鉄扇は、クオンから預かった業物。鉄扇術を修めたハクは、野盗単独相手なら何とか制圧可能。割と非情なやり方も思いつくけど、普段は実行しない。外面と内面に差があるタイプ。こういう奴が怖い。
あなたのうたわれ歴は?
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散りゆくのみ
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偽りあるいは偽り二白のみ
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散り~二白三部作
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三部作+ロスフラあるいはモノメビ
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ロスフラのみ・モノメビのみ
-
白への道標まで全て履修済
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うたわれは未履修
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その他