※この作品はR-18です。

うたわれるものヒロインとイチャイチャする話   作:クラムP

48 / 57
ハク視点→第三者視点→ハク視点


第二十話 賢者との邂逅の夜(ノスリ)

 

「貴様はまるで、ある日突然この世に現れたかのように足跡が追えん。実に面白い」

 

 左近衛大将ミカヅチから再度の呼び出しを食らい、仕方なく赴いた自分と警戒モードのネコネ。しかし、自分たちの前に現れたのは、八柱将・ライコウであった。

 彼の人は知略の将と称される、八柱随一の知恵者。本日は、弟であるミカヅチの顔を見に来たのだと言う。

 

 ライコウは、自分がクジュウリでウコンと出会ったこと、オシュトルの隠密であること―――そして、それ以前の自分の経歴が一切存在しないことを、すでに調査し終えていたらしい。

 

 双子の一件があったとはいえ、政敵の木っ端小間使いに過ぎない自分のことを、何故そこまで調べ尽くしたのか。まさか、単なる知識欲なんてことはあるまい。

 

「たまには母上の所に顔を出せ。会いたがっていたぞ」

 

 ミカヅチにそれだけ言い残すと、ライコウは去っていった。結局、少し探りを入れられただけ。あっさりとした引き際が逆に不気味だ。

 

 それはいったん脇に置くとして、本題であるミカヅチの要件とは……ネコネの歓待だった。

 

 帝から賜ったという宮廷菓子に帝の温室で栽培された果物、高地で栽培された独特の香りがする高級茶。ネコネの為に大変な馳走を用意して待っていたのだ。左近衛大将殿はネコネに随分ご執心なようだ。

 

 しかしその形相とオシュトルの好敵手という立場から、ネコネもつい反発してしまう。終始、互いにしかめっ面で菓子など嗜む空気では無かった。

 

(この男も、中々に哀れかもしれんなあ)

 

 こっそりこの武士に対し、親近感を抱いたのは秘密だ。

 

 

 

***

 

「いやあ、さすが左近衛大将。太っ腹だったな」

 

「裏切る気ですか、ハクさん。まあ字も読めないハクさんが離反した所で、政局に影響などないのですが」

 

 ミカヅチの屋敷からの道すがら、ネコネがまた可愛くない言い回しをする。

 神童の苦労というやつだろうか。きっと、この刺々しさは周りにナメられないよう苦心した結果なのだ、多分。

 

「そう言うなって。これでも今じゃ、大分読み書きで困ることも無くなってきたんだぞ」

 

「疑わしいものなのです。……では、あれはなんと読むですか?」

 

 ネコネが露店の札を指さす。さっそくテストするつもりか。

 

「ハチミツレタラン、だな」

 

「! ……ではアレは」

「ニカプコンパの触覚だな。高いなオイ」

 

「あちらの立て札は」

「夫を捜しています、だな。なんかウチに回ってきそうな案件ぽいな」

 

「正解なのです……記憶が戻ったのですか?」

 

「いや全然。勉強を始めてもう一箇月は経つんだ。それなりに覚えるものさ」

 

「そう、なのですか」

 

 なんだか訝しむ目で見てくるネコネ。おかしい、褒めてもバチは当たらんぞ?

 

「それだけ習得したのなら、ほかの仕事を割り当ててても良さそうですね。後で、姉(あね)さまに話しておきますです」

 

「待て。これ以上自分に仕事を回すつもりか!?」

 

 この融通の利かなさが無ければ、可愛い妹分なのになぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

***

白楼閣・湯殿

 

 記憶を失う前のハクは、どこで何をしていたのか。

 それは、名高き知将ですら知り得ぬらしい。

 

 しかし、男は過去の足跡などあまり興味はなかった。なんなら、仕事をさぼってクオンに搾られる方が、よほど一大事である。

 そんな訳で、男は帰宅後もあくせく勤労の苦しみにあえいだのち、

 

 

 ボビュビュビュ!!♡ ビュルルルーーーッ!!♡ 

 ビュルルルルルッッ!!! ビュグビュッッ!!♡

 

 

「はみ゛ゃあっっ!?」

 

 身を清めがてらの一発を、ノスリの顔にお見舞いした。

 

「ご、ごく、んぷ……ぺっ、んぐ…………けぷ」

 

 ノスリは異臭まみれになった顔を拭う間もなく、口内に飛び込んだ濁塊を飲みこむのに夢中。

 

「お、お前という奴は……! まぁた滅茶苦茶にしおってぇ! 風呂場でなければ大惨事だったぞ!」

 

「わ、悪い悪い……思ったより余裕がなかったんだ」

 

 顔一面の男汁をぬぐいつつ、抗議の声をあげるノスリ。

 潤滑用の油液を帯びた豊満な胸の谷間には、精液がべったりへばりついて溜まりを形成していた。

 

「だ、だが、初めての頃に比べたら随分上達したよな?」

 

「むむっ!」

 

「あっ、いや、自分は純粋に覚えの良さを評価してだな……」

 

「はっはっは! そうだろうそうだろう! 私にかかればこの程度、造作もない!」

 

 内容が内容だけに怒られるかと身構えるハクだったが、ノスリは殊のほか上機嫌に笑う。ちょろい。

 

 初めての性処理からしばらく、ノスリの胸は定期的に男の射精液を搾り取る役目を担っていた。

 時には夜、時には日中も。

 徐々に回数は増え、もはや彼女自身が己のお山に触れる時間よりも、谷間に肉棒が収まる時間の方が長いときた。

 だというのに、慣らされたものである。

 

「だが、せめて臭いだけでもどうにかならんものか。そろそろ他の者にも露見しかねんぞ」

 

 男が木桶にくんだ湯を手渡すと、女は憮然とした表情で胸元を念入りに洗い流す。

 

「ああ、それなら今更バレるも何もないというか」

 

「ん?」

 

「いや、何でもない何でもない。なら、クオンに香油でも用意しもらうか」

 

 実際のところ、ネコネ以外の女性陣には大体バレているので、隠す意味はあまりない。ノスリが男の臭いを付けるのも、もはやただの日常と化している。

 

「クオンのやつ、か……うぅむ。アレは落ち着くのだが……どうにも古臭くて合わん」

 

「それ、本人には言ってやるなよ」

 

 そんな表に出せないやり取りを交わしつつ、ようやく湯舟に浸かった。

 

 

「あ゛あ~~身に染みる~~~」

 

「そうだなぁ……。クオンがあれだけのめり込むのも……うなずける……」

 

 

 二人して手足を伸ばし、縁(へり)にもたれかかった。

 混浴にも関わらず遠慮ない態度のノスリであるが、いまさら裸の付き合いくらいで動じる間柄ではないのである。

 

「こうして堂々と風呂に入れるとはなあ。潜伏生活も案外悪くないものだ」

 

「言っとくが、その費用はこっちが負担してるんだからな。まあ、ウチにこもってダラダラするのが最高、ってのはわかるがな」

 

 ノスリとオウギが隠密に加入するにあたり、白楼閣の滞在費は隠密の活動費から捻出している。大元を辿ればオシュトルの金とは言え、ケチくさいことである。

 

「む、私はダラダラなどしておらんぞ。日々、御家再興に向け牙を研いでいるとも」

 

「そうかあ? なら、こないだ走犬場で見たのはヒト違いだったみたいだな」

 

「おまっ、い、いつの間に!?」

 

 このノスリという女。

 実はたびたび賭場や競技賭博に顔を出す、大の賭け事好きなのだ。

 刺激に飢え、火遊びに対する抵抗が少ない。上品な出の多い隠密の面子の中では、比較的ハクに近しい性質の人物と言える。

 

「別に責めやしない。……この間の結果はけっこう荒れたよな」

 

「……! そ~~なのだっ!私としたことが、あんな大穴を逃すとはなんたる不覚……!」

 

 この言い分だと、普段から歩の悪い賭けばかりしているのだろう。印象通りである。

 

「素寒貧になっても金は貸さんからな?」

 

「するかそんなもの! 私には、氏族の誇りがあるのだ! そのような信を失うような真似ができるか!」

 

 言い分はともかく、ノスリの出元は自恃(じじ)の心で知られた種族らしい。生涯を賭して己が見定めた主に仕え、優秀な男の子供を産むといった役目があるそうだ。古い武家の家門のようなものか。

 

「まあ、私はそれよりも、父の代で没落した御家を盛り立てることが優先なのだがな」

 

「へえ、お前にも意外と見えない所で苦労してるんだな」

 

「なんだ、お前も他人事ではないぞ。私がここに所属する以上、オシュトルにハク。お前らにも功を成してもらわねばならんのだからな」

 

 ノスリからかけられる期待に、渋い顔で返すハク。

 男としては、厄介事に関わる気はこれから先も一切ないのだ。

 

「さてさて、それじゃあお先にお暇するぞっと」

 

 強引に話題を切ろうと、ハクがそそくさと湯殿を去ろうとする。

 

「……もう終わりか? 今日はまだ一回しか出してないだろう」

 

 しかし、ノスリが彼を引き留めた。

 

 ノスリは男の絶倫さを既に知っている。

 彼女が胸で抜いてあげても、すぐさまほかの女性陣を相手にハッスルできる性豪っぷりなのだ。

 

 

 そして、ノスリが相手の時、男はかなり手加減していることも存じている。

 

 

「無用な情けをかけられる謂れはないぞ」

 

「情けって、んな大げさな……」

 

 男としては、彼女の意に沿わぬ性交渉を強要するつもりはない。これまでの行為も、一応は同意の元で行っていた。

 両者がともに望まぬならば、愛を交わそうとしても空しいだけである。なにより、職場内でギスギスしたくない。それについては、既に若干怪しくはあるが。

 

「それとも何か。私では不服なのか?」

 

「いいや、それはない。素直でさっぱりとしたトコとか、話の分かるトコとか。まあ、申し分なく好ましい相手とは思ってるさ」

 

 観念して、また湯舟に腰を下ろす男。

 あえて身体的特徴を挙げないあたり、彼も成長していた。

 

「ほ、ほほう。な、中々見る目はあるらしい」

 

 ノスリの頬が緩む。脚でぱしゃぱしゃと水面を叩く。

 本人は平静を保っているつもりだが、気分がいいのか嬉しそうに声を弾ませる。

 

「あとは……意外とおしゃれに気を遣うトコ。芸達者なトコ。いつも堂々としているトコなんかも」

 

「ま、待て待て。そんなに褒めてもなにも出んぞ。ふっ、ふふふ……♪」

 

 ニマニマしそうになるのを必死にこらえている。本当にちょろい。

 

 

「では、そうだな。クオンと私、抱くのならどちらがいい?」

 

 

 

 

「おい、なぜ急に黙る」

 

 …………………答えは沈黙。

 

 ノスリが目が細め、湯の中で男の腰を足蹴にした。

 

 彼女は初めて戦った時からクオンを地味に意識しているようで、たまにこうして張り合ってくる。

 だが、これに関しては仕方があるまい。全身男専用に開発され尽くしたクオンに対し、ノスリは未だ生娘なのだから。さすがに比較にならない。

 

「っ、ええぃ! まどろっこしい!」

 

 ノスリが急に湯舟から体を起こし、ハクの肩を鷲掴む。

 その目は本気そのもの。悪い予感が男を襲う。

 

「ならば勝負だ! クオンと私、どちらがお、女として上か!!」

 

 力強く両肩に置かれた手を前に、ハクが逃れる術はなかった。

 

 

 

 

 

***

 

「うっ、うう……こ、こんなことする羽目になるとは……」

 

「なら、やめとくか?」

 

「そ、そうは言ってない! この私が勝負から逃げるとでも思っているのか!?」

 

「だったらつべこべ言わずに準備をするんだな。ま、自分は勝負なんてしなくても良いんだが」

 

「ぐぐぐ……致し方ない……」

 

(言うほど仕方ないか?)

 

 啖呵を切ったのち、男に襲い掛からんとしたノスリ。

 しかし、男もさるもの。彼女が男女の作法に疎い点を突き、本番前に自慰行為で秘部を慣らすよう指示したのだ。かえってドツボにハマったような気もするが、気にしてはいけない。

 ノスリもまた自ら言い出した手前、取り下げることも出来ずにこうして涙目で己を慰めるハメになってしまった。意地の張りどころを間違えすぎている。

 

「なあ、もういいのではないか……? なんか股の感覚が鋭くなって、変な感じがするんだが」

 

「あ~~……そう、だな。そうなるよな」

 

「?」

 

 男は、目の前で全裸オナニーをさせているこの状況をどうにかしようと考えていた。

 しかし、答えを出す間もなく、決断の時が来てしまう。

 

「……わかった。なら、後は自分に任せてくれ」

 

「ああ、頼む」

 

「ノスリ、本当にいいんだな」

 

「くどいぞ。私に恥をかかせる気か」

 

 この女は、この後の展開を理解した上で発言しているのか。

 思わずこめかみを抑えたくなる男であったが……もう引き下がれる空気ではない。 

 

 この場にいるのは、股を濡らした女と、逸物を反り勃たせた男のみ。

 

 ならば、向かう先は一つしかない。

 

「え……? ああ……そうか。これが私に入るのか。……~~っ!」

 

 仲間の交尾姿を見学したことのあるノスリは、肥大した男のモノがどこに差し込まれるか、なんとなく理解していた。

 理解はしていたが、つい目をつむって身構えてしまう。

 

「『ノスリ、安心しろ』。力を抜けば大丈夫だ」

 

 そんな彼女の身体に、男が手を回してなだめる。その効果は絶大で、ようやくノスリが男をしっかりと見据える。

 

「優しく、してくれ……」

 

「あ、ああ。『自分を信じろ』、『目一杯気持ちよくなれ』、『痛みなんて忘れてしまえ』」

 

 湯船の端で瞳を潤ませ、珍しくしおらしくするノスリ。そんな意外な姿に、男はつい早口で『言葉』を並べた。

 

——にゅぷ、にゅるにゅるにゅる

 

 そうしてついに、差し向けられた肉竿がM字に割られた下半身へと、着々と収まっていく。

 

「いっ…………あれ、なんともない……?」

 

——ずるるるるっ!

 

「あぅっ♡ あ、あぇ……? あっ!? えっ、あっ!?」

 

 未だこなれていない、硬さの残るほかほか膣肉の筒。

 ノスリ自身も、性器による快楽など知る由もない。そんな穢れのない初物肉に対し、踏み入った逸物はゆっくりと往復を続ける。

 入っては恐る恐る抜けて。抜けては恐る恐る入って。

 抽挿そのものを彼女に理解させるよう、丁重に。

 

「もっとだ、『もっと発情しろ』。ああ、こっちも借りるぞ」

 

「んなっ、あん♡ 今は、乳はやめ、あぁ!♡」

 

 男がたわわに実った乳肉に形が変わるほどがっぷりとしゃぶりつくと、面白いように良い反応が飛び出す。

 女は高まる快感に振り回され始めていた。

 

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ!

 

「ひぃっ、んはぁ♡ なんっ、うあぁ♡」

 

 女の声がさらに艶がかる。

 念入りに言霊に奮わされた肉体が、未成熟なまま本人の意思を無視して盛り始める。

 

 ずっ♡ ずっ♡ ずっ♡

 

「きゃっ、うぅっ♡ んんっ!♡」

 

 徐々にほぐれる肉壁の奥へ踏み入るために、ノスリの身体を男のもとに抱き寄せていく。

 

「あっ♡ やぁ……そ、そんなに見るなぁ……!」

 

「悪い、さすがに恥ずかしいか」

 

「はっ!? 恥ずかしがってなどいるものか!」

 

 去勢を張るも、体ごと男に抱かれた状態では格好がつかない。

 

 ばちゃっ♡ ばちゃっ♡ ばちゃっ♡ ばちゃっ♡

 

 ノスリの半身が湯舟に引き込まれ、大の字のままへこへこ迎え腰を打つ。温かい湯が緊張をほぐし、リラックスした頭には白く靄(もや)がかる。

 

「〜〜っ♡」

 

 ノスリにとっては初めてとなる男との交わり。

 まさか湯殿でやらかすとは思わなかったが、そのぶん衝撃は大したもの。

 もはやこうしている理由などどうでも良く、今は下半身を貫く肉杭のこと以外、何も考えられなくなっていた。

 

「いいぞ……『もっと昂れ』、『発情しろ』。そうした方が痛みもない」

 

「あ゛っ♡♡ はっ♡ ふぁ、あっあっ♡♡」

 

 もはや処女喪失の痛みなど忘却の彼方だが、男は念を押すようにノスリに言葉を贈り続ける。

 そのたび盛り狂う腰が、互いの興奮を煽る。男根を温かく包む肉壺の具合も穏やかさを帯び、細かくうなり逸物に恭順していく。

 

 ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡

 むにゅぅ♡ もにゅ♡ ぎゅむぅ♡

 

 揉めばつきたての餅のように歪み、圧を緩めればぷるんと震えて均整なカタチを取り戻す。伸びては縮む豊かな胸が、視覚的にも楽しませてくれる。

 沈んだ指先にあたる硬さをさらに揉みこむと、ふやけた膣肉が締まって、陰茎をぞりぞり扱いてくる。

 

 すると、ハクの手首にノスリの両手が添えられる。

 

「あっ♡♡ どう、だぁ♡ わたし♡ いいオンナだろぉ……♡」

 

 安らかに蕩けた顔。

 男好きする身体に、快楽を享受していることがありありと伝わる顔(かんばせ)。あのノスリも、快楽を知ればこうまで乱れるか。

 

「ああ、文句なしにいい女だよ、ノスリは」

 

 きゅぅ♡ ♡

 

 返答の代わりに膣奥の締め付けが増す。

 

「少しだけ、激しくなるぞ」

 

「あぁ……んん゛っ♡♡」

 

 ばっちゅばっちゅ♡ ばっちゅばっちゅ♡

 

 水面が大きく波打つほどの大胆な杭打ち。

 子宮に中出しする気満々の遠慮ないピストン。

 

「きゃんっ!♡ ぁ゛ぁん♡ ああっ♡♡」

 

 普通の処女であれば悶絶してもおかしくない行為。しかし、本能のまま男のために変化させられた肉体は、激しさを増す挿入から、どうしようもなく快楽を受け取ってしまう。

 

「いいぞ!遠慮なく『絶頂しろ!』」

 

「!!?♡♡」

 

 ドビュルルッッ!!♡ ビュルルルルルルルルッ!!♡♡

 ビュルルルッ!!♡ ビュッ♡ ビュビュビュッ!♡

 

 ノスリに、今日一番の衝撃が走る。

 男を知らなかった子宮へ、生まれて初めて男の精子が飛び込んでくる。

 絶えず最奥に供給される精液の奔流が子宮の内奥を泳ぎ回り、未知の感覚が下半身を支配する。

 

 この年になって、彼女は初めて知った。己のカラダが、雄のためにあったことを。

 改めさせられた認識が絶頂を呼びこみ、

 

「ん゛ん゛ん゛ぃぃ~~~~~!♡♡♡」

 

 身体がノスリ自身の意思を無視し、ビクビクと痙攣し続けた。

 

 

 

「あ゛…………う゛ぅ……」

 

「体からめっちゃ湯気出てるが、のぼせたとかじゃないよな……?」

 

 初めての絶頂から平静を取り戻すのは容易ではなく、ノスリはおとなしく男の腕に抱かれるままでいた。

 凹凸豊かなノスリは抱いてみると存外小柄で、ちゃんと女の子だった。男は新たに関係を持った彼女に対し、そんなことを考えていた。

 

「身内に手を出すのもこれで四人目、か……。いかん、どう考えても自分の手には余る」

 

 しかし、今となっては後の祭り。

 男は無防備な彼女を湯舟から抱き上げながら、四人全員に刺されやしないかと被害妄想を膨らませていた。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

 その後もノスリは腰が抜けてしまい、おぶって彼女の部屋まで連れていくことに。

 原因はこちらにあるのだ。是非もない。

 

「おや、お帰りなさいませ姉上。ハクさんもご一緒でしたか」

 

 部屋でオウギが迎えてくれる。

 この姉第一主義の弟に、先の行為を知られればどんな目に遭うのやらと気が気でない。とにかくノスリを引き渡そうとするが、

 

 すぅ……すぅ……

 

「良い顔ですね。お眠りのようです」

 

「マジかよこいつ」

 

 道理で、途中からなんか重いと思った。

 部屋に入れてもらってノスリを寝かせ、ようやくひと仕事を終える。

 

「ハクさん」

 

「ん、どうした」

 

 部屋を出る直前、オウギに呼び止められる。

 

「僕は姉上の意思に従いますよ」

 

「へ?」

 

「ハクさんは底知れないお方。貴方であれば、姉上をお任せできると信じておりますよ」

 

「もしかして、お、お前……」

 

「自慢の姉上のことならば子細全て、承知しておりますとも」

 

 後から思い返しても、今日イチ血の気が引く瞬間であったことは間違いない。

 

 




1、2話はこれ以降の時系列を想定しています。
やっとイチャイチャする土台が整ってきた感。
【舞台設定Tips】
ヤマトの地酒は発泡酒(クワサ)。濁り酒や清酒も存在するが、ヤマトの味と言えばコレ。

あなたのうたわれ歴は?

  • 散りゆくのみ
  • 偽りあるいは偽り二白のみ
  • 散り~二白三部作
  • 三部作+ロスフラあるいはモノメビ
  • ロスフラのみ・モノメビのみ
  • 白への道標まで全て履修済
  • うたわれは未履修
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。