※この作品はR-18です。

禁断の甘美   作:如月ライト

1 / 3
禁断の甘美

私には好きな人がいる。

私の一番近くにいて一番私のことを理解してくれている人。

四六時中一緒にいてとっても優しい人。

だけど私の恋は叶わない。

絶対に敵わないのだ。

なぜなら…

「天音(あまね)!早くしないとごはんなくなっちゃうよ!」

「うん!今いくよ!…お姉ちゃん!」

そう、私が愛したのは双子の姉、海未(うみ)なのだ。

生まれた時から私と一緒、そのころから私はお姉ちゃんのことが大好きだった。

双子なのにお姉ちゃんは私と違って勉強もできるし運動もできる、それに可愛らしいし…

私は何一つお姉ちゃんに勝てないのだ。

でもそれをコンプレックスとは思っていない。

お姉ちゃんは私の愛した人なのだから、嫉妬なんてするはずがない。

むしろその才能に惚れこんでいたのだ。

好きになったきっかけなんてもう思い出せない。

それほど昔から私はお姉ちゃんのことが好きだったのだ。

女の子同士とかしまいだからとか全く関係なく、ただ一人の女性として好きになってしまったのだ。

「遅いよアマネ!」

お姉ちゃんはぷくぅと頬を膨らませて食卓に座っていた。

ゴメンと笑いながら謝り私も席に座った。

お姉ちゃんとは向かい合わせの席、だからお姉ちゃんをよく見ることができる。

長くて艶やかな黒髪、大人の女性のような顔立ちだがどこかあどけなさの残る顔立ち、そして聞いた者を癒すような天使の声。

あぁ…お姉ちゃんは今日もかわいいなぁ…

「あ、アマネ…ちょっと動かないでね…」

「え…?な、なに…?」

お、お姉ちゃんが急に近づいてきて…私の髪を…!

「もう!寝癖なんて付けて…アマネのセミロングの髪綺麗なんだからそんな寝癖なんて付けてちゃダメでしょ?」

「は~い…」

返事するも私の心は既にここにあらずだった。

何故なら…お姉ちゃんのおっぱいが目の前に…

ふっくらとしていてモチモチで…プニプニのおっぱいが私の目の前に…!

あぁ…朝からこんな至福を味わえるなら毎朝寝癖つけようかなと思ってしまう。

「おぉ…お前ら早いな…おはよ~」

「あ!おはようお兄ちゃん!ほら、アマネもお兄ちゃんにおはようって」

「うぅ…おはよ…お兄…」

「はぁ…お兄ちゃんは今日もカッコいいなぁ…」

「ウミもかわいいぞ~」

「えへへ~…嬉しいなぁ…」

お姉ちゃんはお兄に褒められてデレデレだ。

私の恋が叶わないもう一つの理由、それはこのお兄の存在だ。

いや、直接の理由はお姉ちゃんのブラコンのせいだ。

お姉ちゃんは元から極度のブラコンでお兄ちゃん大好きっ娘。

しかし最近はそれがエスカレートしてしまっている。

その原因は2年前、私たち二人が高校の受験を控えている時だった。

受験のストレスで引きこもってしまったお姉ちゃんをお兄は一生懸命説得して外に連れ出した。

その時からお姉ちゃんはお兄の事をだんだんと意識し始めて…

多分お兄の事を男の人としてみちゃってる…私がお姉ちゃんをそう見てるように…

お姉ちゃんも私の恋も永遠にかなうはずがない、叶ってはいけない恋…

「アマネ、お前朝からそんなむっとした顔してどうした?兄ちゃんに笑顔みせてみろ。ほら、ニパ~ってさ。昔はあんなに可愛い笑顔を見せてくれたのになぁ…」

「なっ!?そ、そんな昔のこと覚えてるわけないでしょ!お兄のバカ!死んじゃえ!」

「アマネ!お兄ちゃんに向かって死んじゃえはないでしょ!謝りなさい!」

ここで私は素直に謝ってればよかったと思う。

けど今日はそんなことできる気分でも無くて…

「なんでお姉ちゃんがそんなこと言うの!?お兄に何言おうが私の勝手でしょ?放っておいてよ!」

あぁ…言ってしまった…

なんで私こんなこと言ってるの…

お姉ちゃんへの恋が叶わないって再認識しちゃったから…?

とにかく今は居心地が悪い、お姉ちゃんとこれ以上いたら私また変な事言っちゃう…

私は急いでご飯をかきこんだ。

「ごちそう様!」

部屋へ戻る私を結局誰も追いかけてきてくれなかった…

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。