男に戻るためには「性の6時間」に10人とセックスして証拠のゴム入り精液持ってこいだって?! クリスマス限定の高額報酬裏バイトに申し込んだらミニスカサンタ娘にTSさせられた俺の話【リアルタイム更新】 作:猫浦めると
ガタついた古いビルのドアを開けると、薄暗い照明がじんわりと淀むように室内を包んでいた。中に入ると狭い応接スペースらしき場所があり、奥には机に椅子がひとつ。それ以外の家具は見当たらず、どこか殺風景だ。俺は玄関先で立ち尽くしながら、喉を鳴らして息を吐く。
「あの……」
「
机の向かい側に座っているのは、黒スーツ姿の中年男。陰気というか、表情に微塵の愛想もない。まるで事務作業のように、彼は淡々と書類を整理している。俺が控えめに腰掛けると、彼はうっすらと目を細めた。
「簡単な面接、と言っても大したことはしない。まずは着替えてもらう。そうしないと詳しい話もできないんでね」
そう言うと、男は机の上に赤い生地の塊を放り出した。広げてみると、モコモコした白いファーと赤が鮮やかなサンタクロース衣装……ただし、スカートがやたら短くて、どう見ても女性用だ。
「え? ……なんでこんなのを……?」
俺は思わず声を上げるが、相手は聞く耳を持たないといった様子で微動だにしない。
「着ないとバイトの詳細は教えられない。辞退するなら帰ってくれて構わないが、報酬の話はなかったことになるぞ」
どうにも冷たくて不気味な対応だが、金欠の俺に後戻りはできない。それに、簡単なバイトで高額が手に入るなら、多少は怪しくても仕方ない……そう自分を言い聞かせ、俺は隣の小部屋に案内された。
そこは、コンクリ打ちっぱなしの味も素っ気もない空間。姿見が一枚置かれているだけで、椅子すらない。思いきってドアを閉め、私服のパーカーとジーンズを脱ぎ捨てる。
……つい先日、奨学金もバイト代も底をついて、まともに生活できなくなる寸前だった。そんなとき、高額時給の謎のアルバイト募集を見つけてしまったのが運の尽き。
それにしても、まさかこんなエロいミニスカサンタ衣装を着る羽目になるとは。男の俺が、しかも……とんでもなく丈が短い。上半身も、胸のあたりが白いふわふわのファーで縁取られていて、肩口や腕はむき出し。着るだけで変な気分になりそうだ。
(まあ、これも金のためだ……)
そう自分に言い訳しながら、俺は袖を通し、赤いスカートを腰に巻いた。ファスナーを上げると、ぴったり体に合っている。妙にサイズが合ってしまうことにゾッとする。
と。
ふいに胸のあたりが妙に熱くなった。背中をぞくりと冷たい感覚が通り抜け、次の瞬間、頭がぐらりと揺れた。
「あ……あれ……?」
意識が遠のくような、変な浮遊感。まるで酔ったみたいに足元がふらつき、鏡を見たときに……そこには見知らぬ女が立っていた。
茶色がかった明るい髪が肩を覆い、肌が白くて、胸は……しっかりとボリュームのある……まさに女性の体そのもの。思わず自分の頬をつねってしまう。
「痛っ……何……これ……夢……?」
声まで甘くなっていて、頭の中がぐちゃぐちゃだ。おまけに、胸はむにっと柔らかく、下半身には……あるはずの“モノ”がまるごと消えてしまっている。あわててスカートの中を探るが、そこには代わりに女性らしいラインが……
身体中の感覚が研ぎ澄まされるように敏感で、息をするたびに服がこすれて胸元がゾクゾクする。まさか、こんな超常現象を体験する日が来るなんて……いや、信じられない。それでも、鏡に映った自分は紛れもなく女の姿だ。
動揺したまま小部屋を出ると、面接官は椅子に座ったまま薄く笑っていた。
「驚いたろう? そのサンタ衣装を着ると、男女が入れ替わる特別な仕掛けがあってね。まあ、簡単に言ってしまえば性転換だ。君には今から、見ての通り“女”としてバイトしてもらうことになる」
「な、何言って……ふざけ……」
「ふざけちゃいない。証拠なら、自分の体を見れば十分だろう? さあ、ちょっとこっちへ来い」
言われるがまま、俺はふらふらと机まで近づく。高いヒールを履かされたわけじゃないのに、妙に足取りがバランスを取りにくい。長い髪が肩に触れる感触も、人生で初めてだ。
「簡単な説明をするよ。これから君は、21時から明日の3時までの6時間で、10人の男の『プレゼント』になる。お客様を満足させて、その証拠としてコンドームに精液を10個分集めてくるんだ」
「は……精液……10人分……?」
頭が真っ白になる。とんでもない数だ。女の姿になったことも信じられないが、さらにこんな姿で10人を相手にそういうことを……。思わず手が震える。
「そう、早い話がデリヘルだ。客はすでにこちらで用意してある。君は言われた場所へ行ってサービスをする。もちろんゴムは使ってもらってかまわない。済んだらその中身をちゃんと持ち帰ってきてもらわないとならないからな」
「ちょ、ちょっと待って……そんなの無理だ! しかも俺は男だし、こんな姿で……」
「今は男じゃないだろう? まあ、出来ないってなら一生そのまま女の体だ。嫌なら金を諦めて逃げるか? 戸籍もないのに?」
面接官が、薄ら笑いを浮かべて腕を組む。
(どうすればいいんだ……でも、このバイト代は……)
俺は喉を鳴らしながら、両手で自分の胸をそっと押さえる。柔らかくて、まるで自分じゃないみたい。でも、確かに心臓は脈打っていて、男としての俺はどこにも見当たらない。逃げたい気持ちはあるが、こんな状態でどこへ行けばいい? しかも、この男の言うことを信じるなら、一生このままだとか……
「……わかったよ。やる……ただ、そのかわり、報酬は絶対だよな? こんな恐ろしいこと、やるからには……」
「もちろん金は弾む。ちゃんと10個集めて帰ってくれば現金で手渡ししてやろう。さて、あとは君のやる気次第だ。もしくは……そのまま女で生きる気があるなら、好きにすればいい」
面接官はスーツの内ポケットからメモを取り出し、俺に渡す。そこには「21時 ホテルミスティクリスマス」「22時 ノーブルタワー新宿」など、時間と場所がいくつか並んでいる。これに従って移動すれば、客が待っているって寸法か。
まだ頭が追いつかないが、だらだら考えている時間はなさそうだ。時計を見ると、もうすぐ20時半。あと30分程度で最初の場所へ着いていなければならない。
「アキ、とでも名乗るといい。響きが似ている方がやりやすいだろう」
そんな声に背中を押され、俺はスカートの裾を気にしながら、ぎこちなく部屋を出る。先ほど脱いだ私服は紙袋に入れて持たされ、赤いミニスカのサンタ衣装を着たままビルの外へ。冬の夜気が肌を刺すように冷たくて、胸元を覆う白いファーが頼りなく感じる。
「はぁ……どうして、こうなっちゃったんだ……」
自動ドアを抜けると、新宿の雑多な夜の空気がぶわりと広がる。街はイルミネーションが輝き、楽しげなカップルや飲み会帰りのサラリーマンで騒がしい。そんな中、女としてミニスカサンタ衣装を着る自分……正直、恥ずかしさで心臓が暴れ出しそうだ。
……それでも、足を止めるわけにはいかない。
(10人の男に抱かれたら、ほんとに元に戻れる……? でも、やらないと……それに……なんだろう、変に胸がドキドキしてる……)
見慣れた街が、まるで別世界に感じる。30分前まで普通の男だったはずなのに、今はすっかり女そのもの。少し足を進めるだけでスカートがめくれそうになるし、ヒールを履かされたぶん歩幅も取りにくい。そんな不自由さにも、微妙に興奮してしまう自分がいる。
(とにかく……行くしかないんだ。とりあえず今日の21時……最初の相手に会うために、○○ホテルに向かわないと)
大通りの喧騒を抜け、急ぎ足で地下街の方へ。夜の冷たい風がスースーと太ももに触れるたび、胸の先っぽがきゅっと硬くなるような妙な感覚がある。恥ずかしいのに、身体の奥がじんわり熱い。どうやら、この身体は勝手に“女の欲”を刺激してくるらしい。
(興奮してる? そんなわけないだろ……)
自分に言い聞かせながらも、否定しきれない何かを胸に抱えたまま、俺は新宿の街を急ぐ。あと少しで夜の21時。まさか、これから複数の男と寝る……セックスするなんて到底想像できないが……男に戻るためには、そうするしか道は残されていない。
胸を押さえながら、ビルの夜景を見上げる。イルミネーションのきらめきとともに、俺のクリスマス・イヴが、途方もなく歪んだ形で幕を開けようとしていた。
【性の6時間】に1時間ごとリアルタイム更新しています!!
アキちゃんと一緒に素敵な夜を過ごしましょう。