siちゃんとほかほかぬくぬくのねとねとなクリスマスイヴです。
メリークリスマス!
――12月24日の夕方。それは、世の恋人たちにとってはとても大切な、聖なる夜がしゃんしゃんと鈴音を鳴らせながら歩み寄ってくる、冷たい時分のことだった。
とはいえ、その特別感を味わったことがあるわけではない。自分も恋人がいる身ではあるが、昨年は彼女が多忙を極めていたことで『それっぽい』ことをする余裕もなかった。
今年も、今日この日は、とても大切なレコーディングをする予定がずいぶん前から入っており……『年内に再会することすらも難しい』という、真冬の寒波以上に厳しい話を聞いているほどだ。
……まあ、本格的な冬が始まった寒空の朝には、クラスに到着したところで女子たちからクリスマス会のお誘いを受けてはいたのだが……恋人が頑張っているときに、自分だけ浮かれて楽しむような気にはなれなかった。
何故かしつこく食い下がってくるうえに、こちらの恋人のことをけなし始めた、単なる女性の学友たちの誘いを頑なに断って……結局、浮ついた世界の中で、地に足が着かない時間を持て余す。今日は、そんな冴えない一日になる予定だった。
『今年も同じように気分だけ便乗して、ひとりでケーキやらを食べるのだろうな』と思っていたのだが――眠い目をこすって内職勉強をしていた5限目の終わり際に、隙間風の厳しい寒さに襲われていた心で――ほう、と温かい火が灯った。
――『今夜ちょっとだけ帰っから』。とても簡潔なメッセージながらも、学生の本文を忘れさせるほどのパワーが宿った言葉によって、灰色に見えていた世界が星色のイルミネーションで彩られたようだった。授業が終わった瞬間に教室を飛び出して、買い物を済ませて帰宅する。受ける意味がない6限目の授業など、出ている暇はなかったのだ。
最高の贈り物が届いていたスマホの画面を消して、フランス語のテキストを読みながら欠伸を繰り返し、くつくつと料理の下ごしらえを進めていく。コンロの火が温かくて、料理の良い香りが漂って……毎晩遅くまで、世界中を駆け巡る歌姫の通訳兼マネージャーになるための勉強をしている身に、過剰な睡眠欲求を働かせてくる。
トマトの旨味が満ちた香りを確かめながら鍋を掻き混ぜ、ふと、首に着けたチョーカーを指でなぞる。離ればなれの自分たちを繋いでいる絆を感じるだけで……進路が既に決まっていることを利用して授業をフけて、こうしてズルい時間を過ごす意味があると信じられるのだ。
出汁から作ったノンオイルドレッシングの豆腐サラダ、油をできるだけ使わずに照りを出させた鶏むね肉のロースト、野菜の旨味だけを煮だしたブイヨンベースの肉のみトマト風味ソイクリームシチュー……豪華な家電と広いキッチンを駆使して、低カロリーかつ高たんぱくなご馳走を用意しておいた。
付け焼刃の知識ではあるが、アスリート並みのハードスケジュールをこなしている彼女の身体と、野菜嫌いの舌に合うものを勉強しているうちに、料理の腕はそれなりに上がっていた。とはいえ、まだまだ上手くなる余地はあるため、知識と腕をさらにブラッシュアップさせておきたいところだ。
レシピ本と料理、テキストをぐるぐると順繰りに見まわしながら作業を進めていると……いつの間にか、すっかり日が暮れていた。料理が全て出来上がった頃に、がちゃん、と玄関で鍵が回った音がする。
この『止まり木』の家主である、世界各国を飛び回る多忙な少女が帰宅した音を聞き――そこの管理を任されている、使用人もどきの自分が玄関に出る。すると、そこでは高そうなコートをハンガーにかけていた恋人――すいせいが、鼻先だけを赤らめた顔をこちらに向け、無機質な表情で見やってきていた。
――「おかえり」。そう言うと、すいせいはどこかムスッとした顔で「おうよ」と応えた。玄関の棚には、やけに豪奢な洋菓子屋の箱が置いてあり、彼女の気遣いを感じたものだった。
「…………」
すいせいは神妙な面持ちのまま、つたつたと足音を立てながらこちらに近寄り、目の前で屈んで……ずるんっ!とズボンを下着ごと脱がしてきた。
スースーとする禁断の感覚に硬直しているうちに、彼女はエプロンの中に上半身を入れて……「ふぅ~♡」と露出したペニスに温かい吐息を吹きかけてくる。
強い眠気で半勃ちになっていた愚息は、くすぐられるような刺激だけで血流を急速に集めて、むくむくと興奮を膨らませてしまう。
だが、すいせいの様子がおかしいことが気がかりになったため、エプロンの中で男根にキスをしようとしていたすいせいの顔と自分の間に、配慮の壁を立てて阻止した。
「……ぁんだよ? ご無沙汰なのに、ちんちん溜まってないんか?」
エプロンの下で、ズンズンムクムクと手からはみ出ようとする陰茎を前にして……明らかに不機嫌な声を発したすいせい。
そんな彼女の心境を汲み取りながら……「ケーキが痛むし、料理が冷めるから」と、最適な言葉を選ぶ。エプロンカーテンの中から彼女を出させ、慌ててズボンを引き上げ……ふたりで、順番に手洗いとうがいを済ませたのだった。
……………………。
「……ふぅ……おいしかった……。高くてイイモン使ってる料理より、やっぱり、キミのあったかいご飯の方が好きだな……♪」
サラダ以外の皿を空にしてくれたすいせいが、シャンパングラスを輝かせていた喉に優しいマスカットジュースを飲み、満足げなひと息をつく。時間をかけて用意した、クリスマス・イヴ用の特製料理は気に入ってもらえたらしかった。
やけにこちらの話ばかりを聞こうとするすいせいと談笑しながらの夕食は、いつになく素晴らしいものだった。テレビやネット上で見かける彼女のことを想いながら過ごして、鬱積していた孤独感が、彼女の笑声や魅力が星のように弾ける微笑みの引力で、ずるずると吸い出されてしまった。
「……ってかさぁ、キミねぇ……ガッコ、サボっちゃダメじゃんか。特別待遇の私が言えた義理じゃないんだけどさ……でも、なんつーか……あれだ……すいちゃんのために、あんがとな……♪」
テーブルに頬杖を突いたすいせいが、にんまりと、小悪魔チックに笑みながらウインクを飛ばしてくる。その報酬だけで、今日の忙しない時間の苦労が吹き飛んだようだった。
ダイニングで、キャンドルが灯すテーブルを挟み、無言でたまに視線を重ねる……そんな、なんとなく心地が良い時間。久しぶりの安らぎを感じて、聖なる夜に刻まれる秒針の音を聞いて過ごしながら、冷蔵庫にしまっていたケーキを出すタイミングを見計らっていると……すいせいが口惜しそうに音吐を漏らす。
「ごめんだけど……ケーキ、後で食べといてよ。お腹空くまで待てるほどの時間ないし……どーせ、すいちゃんダイエット中だしさ。歌姫ってのも、華やかに見えて、なかなかにつれーモンよ」
すいせいは、キャンドルで揺らめく光に息を吹きかけて、世界に明暗を混ぜながら寂しさを声音に乗せていた。そんな彼女のために、冷蔵庫からケーキを取り出して、思っていた以上に小さめだった白いホールケーキを切らずに持っていく。
食器を片づけたテーブルに乗せた、艶めく白いクリームのゲレンデをフォークで切り掬い……純白のクリームと黄金のスポンジを彼女の口元に差し出す。
「……へっ……相変わらず、よくわからんトコで強引っすね~。そんじゃ、まぁ……気分だけでも味わってやりますかぁ……あ~む……♪」
麗しい、ぷるぷるの唇でクリームを受け止めながら、すいせいが目を閉じてフォーク越しの想いを受け取ってくれる。上品に口元を手で隠しながら、「思ってたよりンめェな、これ」と彼女らしく笑ってくれた。
「ん……ぺろ……♡生クリームって、こんなに美味しくなるんだ……ほら、キミも食べてみなよ。ほい、あーん♡」
フォークを奪い取り、ケーキを大きく削って、もっさりと乗せた甘味の塊を口内に突き込まれる。とろり、と融けた生クリームが舌に濃厚な刺激を広げて、しっとりふんわりとした食感のスポンジと合わさり、経験したことがない上品な甘さを味蕾に浸透させてくる。
――『すいちゃんが買ってきたケーキ、どうよ?んん~?』。視線だけで、手土産の感想を求めてくるすいせいに、何度も頷いて感動を伝える。彼女はこちらの顔を見て、「ならよかった♪」と嬉しそうに微笑んで、ちろりと出した舌で唇の間を一瞬だけ舐めた。
「……あの、さ……こんなに美味しいの、味わっちゃったせいで……ちょっと、欲が出てきちゃったっつーか……。その……アレだ……一口じゃ、足りないかもなんだけど……? キミ、どう責任取るつもりかな~……?♡」
すいせいはわずかに頬を赤く染めて、歯を見せるようにいたずらな笑みを浮かべる。ナプキンで口を拭い、マスカットジュースで舌をすすぎ……リップグロスで星屑を散りばめたように照る唇を、意味深に、指先でぷるりぷるりと弾いていた。
自分も彼女に倣い、口を清めてから、再び差し出された甘味の白塊を口で受け止める。可能な限りスポンジだけを飲み込み、席を立ち……唇を小さく突き出して待っていた歌姫の顎を持ち上げて、世界で一番甘いキスを捧げる。
「んっ……♡くぷ……ふ、にゅ……ちゅぅ……♡ ん、るぅ……れぅっ……♡ るる……へぅ……♡ちゅる……んんっ……♡」
ぷるりとした肉感の花弁に口を寄せて、その輝きの奥に秘められた温もりを確かめる。ジューシィな花びらの艶を感じていると、ほのかにマスカットのさわやかな甘い香りが漂ってきた。
食み合わせた唇でクリームを融かし、とろけた甘味を混ぜ合うように舌を絡ませる。普段よりも甘くて、粘度が高い唾液に恥ずかしい蜜音を響かせながら……すいせいと、束の間の癒やしを共有した。
「んっ……ぷ、ぁ……♡ はぁ……はぁ、ふぅ……♡ もう、クリームなかったし……♡ ぜんぜん、気づかなかったわ……♡あはは……♡」
濃厚なキスの快感に頬をほころばせていたすいせいが腰を上げ、その椅子に座るように促す。そして、開かせた男の脚の上に横座り……再び、もりっとケーキを切り崩して、貪欲にクリームの甘味を求めてきた。
「……ほら、あーんっ……!♡ ケーキ余らすの、もったいないし……♡すいちゃんが、協力してやんよ……ん……っ……♡」
少し潤んだ宙色の輝きに吸い寄せられるように、何度も口づけを交わし、何度も舌先で求め合って……お腹と心がパンパンに張り詰めるまで、幸せの味を分かち合う。
小さかったケーキが乗っていたプレートをまっさらにして……最後の一口を惜しむように、二つの口で味わった。乱れた息が漏れる唇を放し、つう、と白く濁った甘色の橋を架けて……間近で見つめ合う彼女の背中に手を回す。久々の逢瀬を求めるように、背中を撫でて、こちらの昂りを視線で伝えた。
「……んっ……♡ キスだけで、スイッチ入るとか……この、すけべ男っ……♡ ホントに、あんまり……時間、ないから……ちょっとだけ、だからね……?♡」
言葉とは裏腹に、すいせいは嬉しそうにはにかんで立ち上がった。こちらの腕に合わせて、素直にお姫様だっこを受け入れてくれて……この拠点に一つしかないベッドルームに導かれる。
部屋の照明は灯さず、ムードを重視したオレンジ色のランプだけでほんのりと室内を照らす。「ちゃんと鍛えてんね~♡」と言いながら、クリクリと胸板をくすぐるように悪戯をしてきた彼女をベッドへ乗せ……先ほど食べたスポンジのように柔らかな布団の上で、クリームよりも官能的な甘味を魅せさせた。
「……お腹いっぱいになったクセに、すいちゃんも食べちゃおうなんてさ……贅沢なけだものだよな……♡」
挑発的に犬歯を魅せる彼女の衣服を中途半端に脱がせ、黒色のラグジュアリーな下着をずらす……つつましやかな乳房の先端はツンと尖り、片脚だけを抜いて太ももに掛けたショーツには、輝く粘液の糸が何本も伸びていた。
「ッ……♡ こ、こんな、カッコでエッチさせるとか……ヘンタイかよ……♡ 童貞拗らせて……すいちゃんのおまんこしか知らない、スケベなオタクチンポ……そのぶっといのに付き合うの、ラクじゃないわ~……♡」
淫靡に笑むすいせいは腰と脚をくねらせ、脚の隙間から覗く恥丘の膨らみを強調させていた。ぽっちりと膨らんだ大粒の乳首は、凹凸がよく見えるほどに勃起しており、美味しそうな木苺のように鮮やかな色粒に育っている。
男の性欲に絡みついて、ねっとりと刺激を這わせてくるような歌姫の魅力に興奮を滾らせながら、こちらも衣服を脱ぎ散らかす。ぶるん!と反り返った陰茎を晒して、ベッド上でその時を待っていた彼女に覆い被った。
「きゃっ……あっ……あふぅっ……♡ こ、この服、お気に入りだから……♡きったねぇチンポ汁で汚したら、ホントに怒るからな……!♡」
膣内射精をご所望のすいせいに頷いて……わずかに膨らんだ乳房を揉んで乳首を擦りながら、もう片方の乳蕾を口に含んで舌を這わせる。
ぷりぷりしこしこと硬くなった、硬めのグミのような食感の性感帯を唇で食むように愛撫すると、「んひぃっ♡」と上ずった声を上げてすいせいが悦んだ。
「ち、乳首っ……は、ぅうっ……♡ や、ぁっ……♡おっきく、ないのに……ほんとに、好きだな……もぉっ……♡ 赤ちゃん、かよっ……♡にゃ、ふぅんっ……♡」
わずかにつまめる女の子らしい乳房を育てるように揉んでから、既にずぶずぶに濡れていた淫猥な陰裂を指でなぞる。暖房が利いている部屋の中なのに、むわぁ♡と湯気を放つほどに煮詰まった蜜欲が、男を求めてくぱくぱと開閉していた。
「は、く、ぅっ……!♡ んっ……♡ふぅ……♡は、早く……ちんぽ、挿れちゃえよ……っ……♡ 早漏ちんぽがよぉっ……♡ ご、ごまかそうとすんの、ズルいっ……か、らっ――は、あぁんっ……!♡」
先ほどのクリーミィなキスから……いや、それよりもずっと前から、ずいぶんと興奮していた様子のすいせいにねちっこく愛撫を重ねていく。程よく身体がほぐれたところで、ようやく脚を割り開かせて……最高潮まで硬くなった勃起を、濡れそぼったスリットの中に挿入していった。
ずぶ……にゅる、ぐ、ぎゅうっ……! ぬぢゅ……ぬちゅ……くちゅんっ……! にゅる、にゅるんっ、ずぷんっ……!
「あっ♡くぅううんっ……!!♡ キたっ……♡ちんぽっ♡キたぁっ……!♡ ひさし、ぶりの……キミの、おちんちんっ……はっ♡あぅううっ……!!♡」
熱く潤んだ蜜壺に男根を挿入し、淫らな汁液が滴る肉壁をこじ開けていく。無数のヒダが蠢く肉海の中を、うなぎのようにぬめらせた肉棒を抽挿させ、少女の喉から清らかなジングル・ベルを奏でさせる。
「いいっ……♡すっごい、イイっ……♡ これっ……♡ずっと、欲しくてっ……あっ♡あっ……♡はぁあっ……!♡ さみし、かったっ……♡ ばかっ……♡ばか、ちんぽっ……はっ♡ぐっ♡きゅふううっ……!♡」
胸板をトントンと弱めに殴ってくるすいせいのじゃれつきを受け止めてから、すいせいの身体と密着して、照れ隠しの抵抗を押さえつける。冬の寒さを忘れるように、これまでの寂しさと物足りなさを吐き出すように、全力で腰を打ち付けていく。
擦れ合う肌から、汗ばむほどの熱が生まれて……とろけるほどに潤んだ粘膜同士が、にゅるにゅると情熱的に絡み合って……体表以上に温かい想いが、性器から快感となって全身に広がっていくようだった。
「あっ♡あっ♡ぁああっ……!♡ そこっ♡そこ、好きっ……はぁああんっ……!♡ やだっ……声、出ちゃうっ……♡ 勝手にっ……はずか、しいのっ……ん、ぁあああっ……!♡」
すいせいは大きく口を開けて喘ぎを漏らし、こちらの身体にしがみつくように手を背へ回して、脚で腰をカニばさみにする。だいしゅきホールドと呼ばれる貪欲な体勢を恥ずかしがることもなく、抽挿がちょうどいい角度になるように脚を締め……にゅこ、にゅこ、と男の衝動の軌道を、女の子好みのものに変えさせていた。
「はぁっ♡はぁっ♡か、ぅううっ……!♡ やばいっ……♡もう、キてるっ……!♡ 一緒っ……一緒に、イッて……!♡ おまんこっ……♡ち、ちんぽ、キてっ……♡あっ……あ、ぁ、ぁっ……あぁあんっ……!♡」
抽挿でリズムを刻み、楽器を鳴らすように膣をほじくって麗しい口から嬌声を発させる。少しずつ濁り始め、喉に負担をかけそうな喘ぎが漏れた頃に、濃厚なキスで蓋をして喉粘膜への負担を減らさせる。
「んぐぅうっ……むぅっ……♡んむっ……ふうぅうっ……♡ ちゅるっ……にゅる……んふーっ……んふーっ……!!♡」
膣奥をコンコンとノックし、反り返った亀頭でGスポットを、ぞりゅんっ♡ぞりゅんっ♡と引っ掻くようにこそぐと――すいせいは背筋を反らせて快感に悶え、接合部から白濁した本気汁を溢れさせた。
抽挿を重ねると、膣内が激しく収縮し、亀頭にヒダがへばりついて、エラを搾るように蠕動させてくる。その熱いばかりのディープキスと秘部の濡れ具合で、彼女がどんどんエクスタシーへと昇り詰めているのがわかった。
喘ぎを漏らす雌欲の昂りに合わせるように、ピストンのストロークを激しいものにして、ぐぢゅぐぢゅとぬかるんだ肉壺を掻き回す。滑ったカリ首が肉ヒダをズロズロとめくりながら刺激し、擦れ合う粘膜の両方に、腰が震える快感を走らせた。
「ぷぁっ♡あっ♡あっ……ん、ぁああっ……!!♡ だめ……イくっ……♡おっきいのっ♡キてっ♡あっ♡あ、イく、イくっ――あっ――あぁああああんっ……!!♡」
こちらの背を抱き締めていた手に力を込めて、すいせいが甲高い嬌声を響かせ――全身を震わせながら、断続的に痙攣する。天使の羽に包まれて、遥かな絶頂まで、ふわりと舞い上がったようだった。
どびゅっ、びゅるるっ……ぶびゅうっ……!! ぶびゅるるっ……ぶびゅっ……びゅうううっ……!!
すいせいの最奥を小突いていたペニスが震えて、陰嚢でずっと燻っていた衝動が解き放たれていく。半固形になるまで煮詰まっていた精液ゼリーがごぼごぼと溢れて、すいせいの純真に乱れる蜜まみれの膣内を、真っ白の雄色に染めていった。
「ん、ぁっ……はぁっ……はぁあああっ……!♡ あ、っちゅ……い……っ……♡ ドクドク、キて、るっ……♡ はぁ……はぁ……♡めっちゃ……ちんぽ、じる……出てる……う、ふぅっ……♡ ふぅっ……はぅう……♡」
子宮口を擦られ、ビクビクと背を跳ねさせるすいせいは、熱にうなされたような赤面で接合部を見つめていた。そして、まだ脈打つ陰茎の根元に滴る本気汁のねばねばをぼうっと眺めて……鬱陶しげにこちらの身体を押し上げ、ベッド上で体勢を逆転させる。
「はーっ……はーっ……♡ ちんぽぉ……ぜんぜん、足んねぇって……♡ この、肉バイブ……硬すぎて……♡火ィ、点いちゃったから……♡あんっ……あ、ぁあっ……♡ もっと……ちんぽ、気張れよ……っ……♡」
ぬぢゅっ……にゅるんっ……! ちゅぷっ、ちゅぽんっ……にゅぱんっ……! たんっ、たんっ、たんっ……!
息を切らせ、汗をかいた首筋に髪を張り付かせたすいせいが、騎乗位でしゃにむに腰を振る。力が抜けかけた怒張を叱咤するように、揺れる髪から発情した雌のニオイをミストのように漂わせ、大粒の乳首をわずかにしならせ、激しい腰振りで精液まみれの接合部を卑猥に泡立たせていった。
「あー、あーっ、イイ……♡これ、好きっ……♡ちんぽでっ……ゴリゴリされてっ――んはぁっ……!?♡ あっ……これっ……♡こ、こぉっ……!♡ ぜんぶっ……全部っ、ブッ飛ぶっ……かん、じっ――はぁあああんっ……!!♡」
……予想したとおり、彼女はずいぶんと気が立っているらしく、情欲の底が浅くなっていた。こちらの腹部に手を置いて、ペニスを深々と刺させた膣を前後に振って……高い頻度でエクスタシーに達し、全身を震わせて、秘穴から温かい潮をふしゅりと漏らす。
「ひーっ……ふひーっ……!♡もっと……もっとぉっ……!♡ すいちゃんのっ……♡私の、ヤなとこ……ダメな、とこっ……!♡ 潰してっ……ちんぽで、ぐちゃぐちゃに……し、てっ――くひぃいんっ……!!♡」
何度目かわからない、乱暴な絶頂に至ったすいせいが……大事にしているはずの喉を張るように天を仰ぐ。それだけでは商売道具が傷つかないことはわかっていたが、どうにも彼女らしくないと思えた。
快感で全身が温まったせいで、熱血派な心の温度がさらけ出されている。そんな、汗だくで発情フェロモンをムンムンに漂わせる彼女のために身体を起こし……その肩と背を、そっと抱き締める。
「ん、なぁっ……!?♡ ちょ、っと……ぉ……!♡これじゃ、ちんぽ、できない……じゃん……♡ 離れてよ……こらぁっ……♡ は、な……せぇっ……!♡きゃ、ふぅんっ……!♡」
ぐずぐずに濡れそぼった膣奥を亀頭で撫で回しながら、すいせいの頭を抱き締めて、ぽんぽんと髪を優しく撫でていく。その胸の内に秘めている、すいせい自身でも上手く吐き出せない澱んだ感情を導くように。
しばらくは、彼女も嫌がる素振りを見せていたが……次第に、その抵抗が薄れていく。すいせいはくにゅくにゅと穏やかに腰を踊らせて、接合部に生まれたわずかな隙間をくぷくぷと愉しむように、さざ波のような性感を堪能し始めた。
「はぁ……ふぅっ……く、ぅうんっ……!♡な、なんなんだよぉ……もぉっ……!♡ すいちゃん……せっかく、気持ちよく、なってたのにっ……♡ キミはっ……あんたは、なんでっ……♡ そんな……気遣い、ばっかり……できんだよぅ……っ……♡」
繋がったまま額にキスをすると……すいせいは、感情の堰を切らせたように、宙色の瞳から、ぼろぼろと大粒の星屑を溢れさせる。すぐに、その『見られたくない顔』を胸板に埋めて、全幅の信頼を寄せるように愚痴をこぼし始めた。
……涙声で綴られた想いを紐解くと……彼女は、今日の仕事に集中できず……大事なレコーディングが、思ったように上手くはいかなかったようだった……。スタッフたちの気まずい視線に気をやられ、呆れてしまった大物音楽プロデューサーには『粘っても無駄だから一旦帰れ』と、忙しい中での一時解散を告げられてしまったらしい。
ぽつり、ぽつりと吐かれる弱音や、自分の至らなさを悔しがる言葉の一つひとつに心から向き合っていき……最初から、こうしてほしくて帰ってきたのだろう彼女を慰め続けた。
気丈で高潔な歌姫らしからぬ、少女らしい仕草で泣きじゃくるすいせいの……弱いところだけでなく、その奥に輝いている強いところも……恋人の全てを、この全身全霊で受け止める。彼女が欲しているだろう、厳しさと優しさを含めた前向きな言葉をかけ……その言葉が薄っぺらくならないように、自分の素直な好意を合わせて、まっすぐに伝え続けた。
「……ん……ぐすん……。やっぱ……口だけじゃ、ヤだ……。もっと……あっついので、ぶつけてよ……」
すっかり泣き腫らした顔で、悲しそうに頬を濡らしながらも……その奥に鋭い光が灯った瞳で、こちらをまっすぐに覗き込んでくる。
温かい食事以上に、彼女が必要としていたものを摂取できた様子のすいせいを見やりながら……その華奢な腰を抱いて、あまり負担をかけないようにピストンを再開する。
にゅぢゅるっ、にゅるんっ、にゅるんっ……! にゅごにゅご、にゅここっ……にゅるんっ……! ずぽっ、ぬぽっ……にゅろろっ……!
「はぁっ……あっ、あぁんっ……!♡ す、っごいっ……♡なに、これっ……!♡ さっき、よりっ……あっ♡あっ……はぁっ……♡ めっ、ちゃ……はぁっ……♡きもち、イイ……っ……!!♡」
少し冷めかけていた混合汁をぐじゃぐじゃと掻き混ぜ、粘り気たっぷりでとろろのように濁った蜜液の卑猥な音を響かせる。密着した肌が擦れ合い、抜き差しされる肉棒が蜜壁をこそぎ……とろけるような快感を生んでいく。
「あっ♡あっ♡あぁあっ……!♡ やばぁっ……♡あっ♡すきっ……♡これ、すきっ……♡かもっ……♡ おくっ……こちょこちょ、されてっ……♡こんなのっ……すぐ、イッっ……くっ……ふぅっ……♡ ううっ……ううんっ……♡」
すいせいはこちらの首に手を回して、だらしなく開いた口から涎を垂らしながら、とろけた瞳で男の目を覗き込む。痛いほどに勃起したぽっちり乳首をわざと胸板に擦り付けて刺激を得て、腰の角度を調整して、一番イイところに当たるようにペニスを誘導していた。
対面座位で、先ほどよりも強い圧迫力で、深々とペニスを咥え込めるようなだいしゅきホールドをキめられる。直前にあったような、快感を貪るオナニーではなく……ふたりの心身を寄り添わせ、密着を阻む壁を壊すように肌をめり込ませて、激しく陰部を擦り合わせていった。
すると、すぐに昂っていた衝動が限界まで沸騰し、自然にピストンを切羽詰まったものに変えさせていく。
「はぁっ♡はぁっ……♡あああんっ……!♡ ちんぽっ♡イくのっ……?♡ ビクビク、してっ……ぱきぱきちんぽ、もうイくっ……!?♡ す、いちゃんっ……もう、キてるっ……あっ♡あっ、はぁっ……!♡ イこっ……いっしょっ……♡ずっと、一緒っ――ぁっ♡あっ――あぁああああああああんっ……!!♡」
どびゅびゅっ!!びゅっ、びゅうっ、ぶびゅうううっ!! ぶびゅるるっ!ぶびゅっ――びゅうううっ!びゅうううっ……!!
絶頂に到達し、キュンキュンと収縮して甘酸っぱい刺激を与えてくる女陰にいざなわれ……限界まで張り詰めていた男根が、歓喜の悲鳴を上げるように射精した。
ぐびゅ、ぐびゅ、と射精圧で膣壁をこじ開け、ヒダの隙間すらもメリメリと埋めていくような勢いで、すいせいへの愛と性衝動が固まった白濁液を押し込んでいく。その吐精はまるで、大きなプレゼントを小さな靴下にギチギチと押し込んでいく、はた迷惑なサンタクロースの仕業のようだった。
「ん、ぁあああああっ……!!♡ お、うぅっ……ほぅうっ……!♡ す、すいちゃんの、あそこ……ごりごり、広がってるっ……♡ だ、出しすぎ……っ……♡ こ、んなの……赤ちゃん、デキちゃう……だろ……っ……!♡」
ぜえぜえと息を切らせて、疼く性器同士を絡ませて……絶頂の余韻を共有しているすいせいが、文句を言いながらも、嬉しそうに――満足そうに笑っていた。そして、どちらからともなく、星の引力に惹かれるようにキスをして、唾液まみれの舌を絡ませる。
「ん、れぅ……りゅぷ……♡ はふ……はぅ……んっ……んっ……♡ ふぅ……ふむ……ぅ、んっ……♡
……すいせいに、自分とゆっくり過ごせるほどの時間がない現実を変えることはできないのだろう。
けれど、こうして……たっぷりと時間をかけて余計な言葉を交わさずとも、分かち合える本物の想いがあることを確認できた……そんな、とても素敵な聖夜を過ごすことができたのだった。
……翌朝。彼女と繋がってイチャイチャとしているうちに、いつの間にか眠ってしまっていたらしいベッド上で目が醒めた。こってりと、陰嚢が空になるまで搾られてしまったようで……抱えていた寂しさがスッキリしている半面、少し、身体が重たく感じたのが何よりもリアルだった。
彼女はこちらが風邪をひかないように、パンツを履かせて、掛け布団をしっかりかけてくれてから出かけていったらしい……下着の中をのぞくと、きれいに洗われたように情事の痕跡を消していた陰部の付け根に、星屑をちりばめたリップがぺっとりと残っていた。
慌ただしく帰宅して、素敵な聖夜をプレゼントしてくれた星色のサンタクロースの存在が夢でなかったことを実感していると、ベッド脇に置かれたメモ帳が目についた。
――『いちいち帰るのめんどいから、さっさと一緒に来いや☆』。
優しいだけではない、スポ根レベルの厳しさを見せてくる、強い彗星の輝きに惹かれながら……重たい腰を上げて、早朝の勉強を始めるために昨晩の後片付けを始める。
ようやく一仕事を終えて、これからテキストを開こうか、というところで――ぴこん、とスマホにメッセージが着信する。
片手間に内容を確認すると……『集中できなかった要因が取り除かれたおかげで、レコーディングが最高の仕上がりになった』という、平たい文章でも歓喜が抑えきれていない、感謝と愛情がギュッと詰まったラブレターが届いていた。
…………どうやら、すいせい自身も正しく把握できていなかった不調の原因を、目ざといプロデューサーは的確に見抜いていたらしかった。彼女やスタッフさんたちへの申し訳なさを込めて、すいせいから『肌身離さずに着けてろよ』と〝お願い〟されている、エンゲージリング代わりの浮気防止チョーカーを指で撫でた。
ますます活躍の幅を広げる彼女に、しっかりとついていけるように……気合を入れ直した手でペンを握る。大事な試験を控えているだろう学友たちよりも熱心に、明確な目標を持って勉学に勤しむことにする。
――12月25日の朝。それは、世の恋人たちにとってはとても大切な、聖なる夜が明けた空にさんさんと日が降り注ぐ、温かな時分のことだった。
おわり