その頃、蜜羅は精蟲に全身を蝕まれベッドの上で悶えていた。
精蟲達は皮膚の下に潜り込み、肉を貪り食っていた。
皮下の精蟲が動くたびに皮膚が波打つ。
陰部に忍び込んだ精蟲が膣壁を食い荒らす。
膣口からは粘液の混ざった血が溢れ出している。
蜜羅は絶望的な状況と激しい苦痛の中で恍惚の笑みを浮かべていた。
「んっ・・・ああ・・・ぐヴぉあッ!!!がはっ!!ああ・・・・」
突如、蜜羅の口から透明の吐瀉物と共に精蟲が吐き出された。
飛び出した精蟲はシーツの上で体をくねらせながら暴れている。
蜜羅は嘔吐の余韻さえも悦楽に変え微笑み、卑猥な手を自らの下半身に伸ばす。
そして、ゆっくりと血の流れ出す陰部に指を入れた。
「ああっ・・・ワラワの体が食べられて・・このまま朽ち果てていくッ!!あああ~~~~ッ!!」
蜜羅は精蟲が与える苦痛に身悶えながらマスターベーションを始めた。
荒々しく膣内を指でかき回す。
自らの爪で膣壁を引っ掻くと鮮血が噴出した。
肉の裂ける痛みに全身が痙攣する。
その時、全身を苦痛と快楽の煮えたぎるマグマが駆け巡った。
ブシュワーーーーーーーーーーーッ!!ジュバババババババ!!!
蜜羅の陰部から血の混じった潮が噴出した。
それは、暗闇に打ち上げられた禍々しくも美しい花火のようだった。
噴出した淫液は自身の顔や体を濡らす。
「ん・・・・クチュ・・・チィパ」
蜜羅は自らの指に付いた血の混ざった淫液を美味そうに舐めた。
顔や体に付いた汁も指で絡めとり夢中で味わう。
口の中に塩味と鉄の味が広がる。
これは蜜羅にとって静蟲による凌辱でも自慰でもなく自らとの情事であった。
蜜羅に目に歓喜の涙が浮かぶ。
精蟲の群れは容赦なく蜜羅の肉体を貪る。
肉を食われ、豊満だった体は骨と皮だけの餓鬼の様な姿に変わり果ててしまった。
内蔵を食われた下腹部は空気が抜けたゴムボールの様に凹んでいる。
乳房の中身も食われた肉や脂肪の代わりに精蟲の群れがギッシリと詰まっていた。
精蟲たちの食欲は止まる事を知らず、肺や心臓といった重要器官のある胸部にも浸食しようとしていた。
蜜羅は爪で腹の皮膚に切れ目を入れると、力いっぱい両手で腹を開いた。
剥き出しになった内部では無数の精蟲が蠢いていた。
腸も胃も全て蟲どもの餌となってしまったようだ。
「ああっ!!ワラワの臓物も肉も全て食われてしまった!!!絶望じゃ!!何という悪夢・・・・じゃが、それがまた快感じゃ・・・ふふふふふ・・・あーっはっははっはっは!!!」
蜜羅は人間ならば、否、鬼族であろうとも死に至るであろう激痛と圧倒的な絶望感の中で狂ったように笑った。
ズビュッ!!ギュピュピュピュピュ!!ズブッ!!!
尾籠な音と共に蜜羅の肛門から大量の精蟲が粘液と共に噴出した。
「このような無残な姿になりながら・・・このような恥までさらすとは・・・ああっ!!ああうんっ!!こっ・・・これは・・・最高じゃ!!!」
蜜羅は自らの痴態に顔を赤らめながら、まるで初恋にときめく乙女のような表情を浮かべる。
苦痛が快楽に、痴態を誇らしく感じるのは淫鬼ならではの感性だ。
蜜羅はふと我に返り、逃亡した轟雷の事を思い出した。
「しかし、いつまでもこうして悦楽に浸っているわけにもいかぬからのぉ・・・」
蜜羅は気怠そうに呟いた。
突如、蜜羅の体が熱を帯び始めた。
やがて、全身が燃え滾る木炭のように赤く光りだす。
高熱の中で精蟲たちが苦しそうに藻掻き始めた。
妖物化しても熱に弱いという精子の性質からは逃れられなかった。
ピギィ!!ギュピッ!!グギャルルルルーーーーーーッ!!!!
精蟲たちが苦しそうな悲鳴を上げる。
蜜羅の裂けた腹から精蟲たちの焦げた煙が立ち上る。
やがて、精蟲たちはドロドロに溶けて黒い液体と化した。