死の瞬間にも似た快感が、蜜羅の全身を駆け巡る。
そして、初めて味わう悦楽に全身が激しく揺れ、陰部から大量の淫液が噴出した。
蜜羅の体そして、轟雷の体も淫液に塗れる。
「ああっ・・・ワラワはどこにいるのじゃ?ここは、どこじゃ?」
蜜羅はグルグルと回転する空を見上げてた。
「姫、夢現のまま破壊してあげますよ」
そう言って轟雷が楽しそうに笑った。
「この凶骨根で!!」
轟雷の肉棒が骨のような組織に覆われていく。
そして、瞬く間に、先端の尖った動物の角のような姿になった。
なるほど、骨槍と化した肉棒には凶骨根という呼び名が似合う。
凄まじい力で触手が蜜羅を引き寄せる。
このまま行けば凶骨根が蜜羅の腹を貫くことになる。
だが、寸前で蜜羅の体が触手の束縛をすり抜け、地面に落下した。
「何だァ?」
轟雷が怪訝そうに顔を顰めた。
蜜羅がゆっくりと起き上がる。
全身を淫液と血の凝固したゼリー状の物体で被われている。
「どうやら、私の潮が潤滑油になって触手から脱出できたみたいね、なかなか楽しませてもらったわよ、豪雷」
蜜羅が不敵な笑みを浮かべる。
地面に広がった腸も、ズルズルと生き物のように這いずりながら体内へと帰って行く。
さらに、全身の傷も恐るべき速さで修復していく。
「轟雷、今度はワラワが迫る番じゃぞ~~~!!!」
蜜羅が嬉々とした笑みを浮かべると轟雷は恐怖した。
瀕死と見せかけ、何事も無かったように復活してしまう蜜羅の驚異的な生命力に本能が恐れをなしているのだ。
触手の群れが蜜羅に襲い掛かる。
蜜羅は腰に差した剣を抜いた。
「さあ、来るが良い骨虫どもッ!! ワラワの体が欲しければ力づくで触れて見せよ」
蜜羅は触手の攻撃を避けると同時に剣で切り付けた。
だが、骨のように頑丈な触手はビクともしない。
「ふはははははははっ!! 凶骨樹と同じ素材の我が触手は、そんな鈍ら刀では斬れぬぞ」
轟雷が不敵に笑う。
そして、触手は逃げ回る蜜羅を追う。
「ひょっとすると……」
蜜羅は骨のように硬いながら軟体動物のようにウネウネと動き回る触手を見て、内部は柔らかいのではないかと思った。
よく見ると骨のような触手にはカニのような接合部があり、幾つかのパーツに分かれている。
そして、接合部は周辺よりも薄い組織で出来ている事も分かった。
蜜羅は一本の触手の接合部を剣で思い切り切り付けた。
すると、薄い外殻を刃が貫き、内部の柔らかな組織ごと切断した。
「ぎゃああああああああああッ!!!」
自らの体の一部である触手を斬られ轟雷は激痛に悲鳴を上げた。
切断された触手は単独の生き物のようにのたうち回っている。
「この触手どもの弱点、見切ったり!!!」
蜜羅は攻勢に回り、逃げ回る触手を追いかける。
そして、次から次へと接合部を切断していく。
「ぐう、おのれ……よくも俺の触手を」
次から次へと触手が切り落とされ、轟雷に残されたのは短く切られた触手の残骸だけだった。
「おやおや、丸裸ではないか……まあ、ワラワも裸じゃがな」
蜜羅がニヤリと笑う。