夜が更けてもアウレリアは前後から責められていた。眦から涙は溢れているものの。アウレリアはまだ悲鳴を上げてはいない。
やめろと言ったら止まるのなら、もちろん叫んでいる。だが、そんなはずはない。その程度には彼女は男の獣欲をフェルターによって理解させられていた。抵抗は無為どころか、欲動を増長させるのみだ。
ただ、四つん這いで前後から貫かれはや五時間経つ。正確な時間をアウレリアは把握していないが、空の変化で時間経過は概ね把握できている。同じ体位で延々と、そして淡々と繰り返される陵辱は、彼女の目から気丈さを完全に奪い、虚ろなものに変えていた。
「おら、四度目だぜ。しゃぶってくれよ、アウレリアちゃん」
閃銀様からちゃん付けに呼び名を変えたロックスが、言葉とは裏腹に喉奥にペニスを突っ込んだ。
主にロックスが彼女をどう陵辱するか、方針を決めているようだ。それが、アウレリアには僥倖だったと言える。
数の暴力は実に正しい。
そも、ギフトホルダーは頑強さも体力も優れている。純潔を散らすなど特別な事情を抜きにすれば、陵辱経験のあるギフトホルダーをひとりやふたりでは息さえ荒げられまい。
フェルターひとりしか経験を持たないアウレリアに三百人による集団陵辱を仕掛ける。見下し嫌悪していた奴隷傭兵三百人にただひたすらに精のはけ口にされれば、体力的には耐えられても汚辱にアウレリアとて悲鳴のひとつやふたつ、勝手に上げたはずである。
月光団は、リヴィスを落とすためにフェルターが利用した奴隷用兵団のひとつだ。その団長のロックスはフェルターにつけば美味い思いができると信じ、彼に加担した。現に閃銀――剣姫庭園でも三指に入る金貨二千枚の価値がある女体を味わえている以上、そこに反論の余地はあるまい。
仮にアウレリアが奴隷商に売られ、娼館勤めにでもなれば、一晩で金貨百枚は稼ぐ。奴隷傭兵ごときでは、触れることさえ許されないためだ。
問題はロックスがリヴィスが奴隷に落ちたのを自分の功績だと誤認したことにある。
リヴィスがあの時落ちたのは、まず奴隷契約をただの屈服宣言だと誤認したことが大きい。あれほどまでに強力な行動制限をかけるものだとリヴィスは知らなかったのだ。
次に、あの狂宴には月光団以外にも複数の団が参加していた。そして、彼らは競い合うように、そして多様な責めを団ごとに繰り返した。
今アウレリアが受けている串刺しのように、単調なプレイにも心を折る効果はある。だが、あのときの彼らは性癖の異なるブタが交互にリヴィスを犯しているようなものだった。
とある団はリヴィスのアヌスに過剰な執着を見せ、他の団には戦場での彼女と犯されている彼女を比較し執拗な言葉責めを繰り返したものもある。引き出した「やめて」「許して」に歓喜して彼らはさらに欲望を注ぎ、リヴィスを追い詰めた。
最後に、あの宴は全てフェルターの計算通りに動いていた。奴隷契約の真の効果を知らないリヴィスに、複数の団で苛烈な責めを繰り広げ、唯一リヴィスの陵辱を止める権利を有するフェルターが一時間、二時間――やがて半日と時間を変えて場を離れる。
今を逃せばいつ、奴隷宣言をして、脱出の好機を掴めるか――その精神的な追い詰め方が、ロックスの指揮には存在しない。
多様性を排し、ロックスの指揮に従うだけの一般奴隷傭兵――通称サルどもは、アウレリアの予測を上回れない。三つの穴をペニスで突くことだけに特化し、緩急もなければ、意外性もない。
ロックスは焦りを滲ませ、ひたすらにアウレリアの喉を突いた。息苦しさはあったが、それだけだ。彼女はフェルターの規格外の剛直を受け入れたこともある。
アウレリアの反応も、他の奴隷傭兵にするのと同じだ。ようは自らを穢す三百人のひとりとしか意識されていない。
「最初に戦場出たときからこうしてやりたいと思ってたぜ。あれは、テメエが十五のときだったか? あの頃からテメエの口にはこうやってちんぽを突っ込むのが一番だってな」
尋ねに応じてやる義理はアウレリアにはない。ただ他のペニスと同じように、果てさせて飲み込む以上の興味がなかった。
「尻もまんこも口も犯しても全然足りやしねえ。どこの穴も極上の名器だ。俺は絶対にテメエを一生犯し抜いてやる」
彼の焦りの原因はそこにあった。
フェルターと交わした密約。奴隷宣言を四日間で達成すれば、アウレリアを月光団の肉便器として生涯利用できるという密約だ。
「おい! テメエらも生半可な責めしてんな! もっとケツもまんこも犯し抜け!」
ここまで来ても、彼にはその程度のアイデアしか出せなかった。ロックスはアウレリアのような女なら尻穴に突っ込んでもやればひいひい悲鳴を上げ、すぐに落ちると信じていた。おそらくこの場でアウレリアの高潔さを誰よりも信じていたのが彼だった。
そして、ロックスはこの場にいる他の全員にとって、目の上のたんこぶだった。
使えなくなった頭は切り捨てられる。二十人ほどがロックスを囲み、どこかへと連れて行ってしまう。帰ってきたときには旧団長の姿はなかった。彼の失踪にも、アウレリアは些かも気づかず、今は口とアナルでペニスを咥え込むのみだった。
ロックスが消え、集団の統率が失せる。理由は知らずとも変化をアウレリアはすぐに察知した。犯され始めたときよりも、遙かに凶暴な獣性をともなって、彼女の精液塗れの体に手が伸びてきたからだ。
アウレリアを奴隷に落とし、この見目麗しい女騎士を、未来永劫犯し抜く。フェルターとロックスの密約は全員に知られていた。ロックスが得意げに語ったためだ。
四日目はフェルターの命令通りの陵辱を行わなければならない。彼らもフェルターに逆らうような考えはなかった。それほどまでに奴隷傭兵とフェルターの差は大きい。
個性や性癖は異なれど、彼らの集団としての利害は一致している。だから、誰が明示したわけでもなく、すぐにルールは確定した。
アウレリアの秘肉に突っ込んでいるものが、体位を決める。
兵士たちは自分の妄想を現実化させるべく、様々な体位で彼女を犯した。
七人目のそれはシンプルでいて、本日でも有数に人気の体位になった。
「おら、騎士様らしく騎乗位で腰を振れ! ケツ穴埋める奴いねえか! そんでそのお綺麗な手で好きなちんちんしごけ……よ!」
一際激しく突かれると同時に、陰毛が一本強引に抜かれ、その痛みにアウレリアは背を逸らして絶頂にも似た反応を示した。
すぐに尻穴も埋められ、両手と口でもペニスを咥える。同時に五人を相手にするこの体位は、わかりやすく汎用性に優れていたのか、長い時間、アウレリアは下から後ろから突かれ、顔や髪に精液をぶちまけられた。
ここで二日目の朝になった。
最後には自分の快楽よりアウレリアを辱める目的で、体を捻らせて胸にまで挟み込まれ、両脇の下や膝の裏、果ては広げられた足の裏、中には長い髪の房でペニスをしごくものまで出るほどだった。髪をかき分けうなじに射精されたとき、本日初めてアウレリアは「や……」とだけ漏らした。
「すっげえ、もうどろどろだわ」
番が回ってきた奴隷傭兵が、背後からアウレリアの膣穴を埋め、前後に腰を振りながら言った。
「お、本当名器だわ。ケツも良かったけどよお。それで騎士様、膣とケツと口で何人にやられたかちゃんと数えてるか? 俺は前と後ろにぶっかけ一回で三回だぜ。神聖な性行為、数も数えられなくなったら終わりだもんな」
覚えているわけ、ないだろう。
アウレリアは頭上から降り注ぐ嘲弄に、内心でだけそう応じた。三桁を越えない穴はないことくらいはおぼろげに理解しているがそれだけだ。
男は彼女の体を持ち上げる。アウレリアの体は軽々と持ち上げられ、背面駅弁の姿勢で、周囲に結合部を見せつけられる。朝の日差しがどろどろになった彼女を照らし上げた。
ひとしきりその体位で楽しんだ後、男はつながったままでアウレリアを反転させ、尻肉を掴む。自然と体重を預ける羽目になり、重さが結合部にのし掛かる。
男が掴んだ尻肉を力任せに左右に分け、アナルが陽光に晒される。誘われるように他の男が逸物を押し込んだ。
「お、抱きつかれたぜ。たまんねえ。体を洗い流そうと思うんだけどよお、騎士様の記念すべきこのどろどろのヌキマークをきれいに構わねえか?」
暴力的にアウレリアの膣に前後しながら、男は誰に問うでもなく言った。アウレリアは前後の穴に下から加えられる衝撃に耐えるだけだ。ひとりごちるが如く、前を犯していた男は膣内に雄汁を注ぎ込む。
今度は後ろを犯していた男がアウレリアの太ももを掴み、彼女の体重を自分に向けさせた。重力に従い漏れ出すはずの精液が、角度をつけられ膣内に留まった。
「あ、そういうことね。俺、賛成」
ふたりが何を話しているのか、アウレリアにはさっぱりわからなかった。だが、囲んでいた奴隷傭兵たちは意図を理解したようで囲いを解いた。アウレリアを抱えたままで男が体を反転させる。すると、男たちは列を成して佇立していた。
順番待ちは幾度と光景として見た。この姿勢であれば必然的に前後に列が成されるはずだ。しかし、此度は一方にしかない。前の穴が埋められ、再び男たちに空中でサンドされる。
アウレリアが状況を理解したのは、尻を犯す男が果てた際だった。受け渡すように、今度は前を犯す男に彼女は体重を預ける。すると、彼女を抱えた男は反転し、その先にいた男が今度はアヌスにぶち込んだ。
列ではなく、道なのだ。
こうして男たちの精液を吐き出させながら、宿舎にまで運ばれる。地面が遠く、アウレリアには体重の預け先が前後を犯す男のいずれかにしかない。地面という寄る辺を失い、彼女は心細さに大粒の涙を流した。
数時間かけて半分ほどが終わる。残りの距離が見えるということは、責め苦が可視化されるという意味だった。まだ半分しか終わっていない。そして、未だ二日目だ。
もうやだぁ。
という声をなんとか肺腑の中に飲み込んで、彼女は次の男に体重を預けた。
ようやく宿舎にたどり着いたそのときには既に辺りを夕焼けが回っていた。
宿舎の中には井戸のある部屋があった。奴隷傭兵には不潔な印象はあるが、どの団も基本的に井戸を使った浴室くらいは備えている。水桶でこびりついた白濁液と精臭を洗い落とす。
水の冷たさで意識がはっきりとしたアウレリアが気丈にもここで囲む男たちに蔑みの目を向ける。胸を揉みしだいて当人の意思を無視してパイズリをする者が出たが、アウレリアの口から求めた罵声が吐き出されることはなかった。
二日ぶりに見る清められた女騎士の裸体は、奴隷傭兵たちの情欲を強くかき立て、ここでさらなる陵辱が開催された。
ひとりひとりが思い思いの体位で犯す。よく知られる体位だけでなく側位、寝バック、片足を上げた状態での挿入など豊かなバリエーションだった。挿入している者が射精するのに合わせ、オーディエンスがぶっかけるという様式美が確立された。
「おっ。膣内に射精されるとぶっかけが来るって条件反射で刷り込まれたなあ。射精した瞬間にまんこがきゅうきゅう締め付けやがる」
そんな風に、この行為には視覚的効果以外に彼女の反応にも効果があった。
フルネルソンで抱え上げられ、その結合部に無数の肉槍が向けられる。膣内を犯しているものが射精するのに合わせ、他の面々が同時に射精するとアウレリアは彼女らしからぬ甲高い悲鳴を上げた。
「へえ、女騎士様ってのはこんな体位がお好きなんだな?」
と煽るように二度目にした際には、望む効果は発揮されず、奴隷傭兵たちは落胆した。
必然、体を洗うにしては長すぎると入った外の者たちは、やはり帰っては来ず、明け方まで彼女は室内で洗われては汚された。宿舎には全奴隷傭兵が結局は入った。
そして、夜が明ける。
三日目は初日に彼女が脱いだままの鎧を着せるところから始まった。下半身はどうしても行為の邪魔になるので脱がしたまま、上半身の鎧だけを着けた。
浴室で体を洗い流され、鎧をつけた彼女からは二日続いた宴の痕跡は微塵もなかった。奴隷傭兵たちを恐れさせた閃銀のアウレリアそのものである。
アウレリアは男たちの獣欲が増すのを感じた。下半身こそ何をまとっていないが、上半身は長年愛用している鎧に包まれている。何故、彼らが興奮をするのか、彼女には理解できていなかった。
当たり前だがアウレリアとは違い、奴隷傭兵は食事も休眠も必要だ。交代制で彼女を犯し続けているわけだ。今、アウレリアを囲む一団もおそらく交代したばかりで体力を快復させたばかりだろう。
男たちが一斉に距離を詰める。彼女の前に幾本の肉棒が突きつけられた。むき出しの下半身ではなく、全員が彼女の口淫を期待しているようだった。顔を巡らせると一周まるごと先走り汁まで垂らしたペニスが彼女の頭部を覆っている。二日の蛮行を考えると異常なほどに怒張していた。
「へっへ。口でちゃんとやってくれりゃあ、下の穴には加減してやらんこともないぜえ」
散々犯しておいて今更何を――とアウレリアは思う。顔を歪め、男たちを肉棒越しににらみ据える。知らずして彼女は男たちが期待したシチュエーションプレイに乗ってしまった。
奴隷傭兵たちはフェルターに与えられた奴隷落ち手前のアウレリアを犯すのみだった。彼らは勘違いしていた。彼らが犯したかったのは、戦場で武神が如き目覚ましき働きをする閃銀アウレリアだ。アウレリアによく似た、ろくに抵抗もできない女ではない。
この日この時に限り、アウレリアの銀鎧は彼女を引き立てる最高の淫具であった。
「おとなしくちんぽしゃぶってくれりゃあよお。殺さねえで済むんだ」
「……? なら殺せ」
全く意味がわからない。アウレリアは冷めた目で自然とそう答えた。殺してくれるのであれば、これ以上の敗辱を受ける必要がなくなる。
ペニスが更に迫る。やはり殺すつもりなどさらさらなさそうだ。
――私がちんぽを選ぶとでも思ったのか? 醜態はさらしたが、そこまで落ちていない。
肉の槍衾は既に彼女の髪や頬にも触れている。仕方なしに一番口元にあった一本を咥え込み、ゆっくりと先端だけに刺激を加える。何せ無数のペニスが顔を囲んでいるので動かせる範囲が少なかった。そんなアウレリアの意図とは裏腹に、男たちは彼女の挙動に存外な興奮を示した。
誰かが彼女の頭を掴み、喉奥まで突き入れようとした。顔のいたるところをぺちぺちと肉棒が振れながら、彼女は男の腹部に鼻先が触れるほどに陰茎を呑み込む。窄めた唇をすっとペニスが抜け、大量の精液が彼女の顔を汚した。
口だけに絞った陵辱は、それから日が中天に至るまで繰り返された。そのくらいになって、初めて彼女の下腹部にも男の欲望が向かった。
「口でお相手しただけで随分濡れてら。こりゃあ、期待に応えてやらねえとなあ?」
というと、背後に回った男は彼女の陰核に刺激を与え、膣口を指でかき乱す。これまでの暴力的な挿入に比べると、愛撫から始まる行為は温情があるとも言えたが、彼らの変化の理由がアウレリアには不気味に思えた。
後ろから貫かれ、そこからは初日と同じように前後から獣のように犯された。違いは鎧をまとっているかどうかだけだ。
――今さら、こんな行為で、私が屈服などするとでも?
前後から貫かれても、アウレリアはむしろ気丈さを取り戻すだけだった。目は正気の色を保ち、侮蔑の眼差しで自分の口を犯す男を睨め上げる。
だからこそ、男たちはより興奮すると彼女は気づかない。
その行為は三日目の夜が更けるまで続いた。
「じゃあ、最後はこれだ! 女騎士様の媚態、しっかりと見せてくれよな!」
屹立したペニスに跨がらされ、騎乗するように揺らされた。これも初日の夜の再演だ。ただ、鎧は剥ぎ取られはせず、白濁液で汚されながらも彼女の上半身を健気に守ってくれている。
手で、口で、尻穴で、膣で。男たちの精を搾り、全身に浴び続ける。
新しい手口であろうとなかろうと、繰り返される陵辱は心身――特に心を摩耗させていく。
――あと、一日。私は耐えられるのか?
残り時間が明白であればこそ、自分と向き合う必要が出てくる。仮に無制限に落ちるまで犯されていたならどうだったか。アウレリアは耐えられる自信がなかったが、実のところその状況でも彼女は奴隷として屈服することなどなかっただろう。
奴隷契約は希望を餌にしてこそ有効に働く。契約をすれば、仲間を売り祖国を売りそして永遠に肉奴隷として生きる羽目になる。奴隷になって守れるものはなく、奴隷になって失うものは多すぎた。受けるメリットがアウレリアにはないのだ。
――代わりにリヴィスを解放してくれると言われれば、私はどうするだろう?
そうだ。アウレリアを落とすのであれば、彼女自身を責める必然性はない。アウレリアが屈服しなければリヴィスが激しい陵辱を受け続けるのであれば、リヴィスを守れるという希望が生まれる。
――見捨ててしまうかもしれない。
度重なる陵辱で弱気になった彼女は、そんな風に思った。実際は彼女はその場合、奴隷になる道を選んだだろう。祖国への忠を裏切り、仲間の情報を売っても、仲間たちには身を守れる可能性は残る。だが、リヴィスはアウレリアにしか救えないのだ。
――耐え続けてたその先に、あの男は私に、どんな選択を与えるのか。
それが怖くて身震いしたつもりだったが、下から突き上げられた快感による、絶頂だった。
四日目の朝焼けが彼女を照らすと、男たちは彼女をまた四つん這いの姿勢にした。
「フェルターの旦那がな。四日目は一日中これで犯せってんだよ。なんだ? 女騎士様は犬みてえにこうされるのが好きなのか?」
パンパンと背後から彼女を犯しながら、奴隷傭兵のひとりが言った。
当然、彼女は沈黙で応じた。口にも誰も犯しに来ない。入れる前の口上を聞く限りでは、尻か膣かは自由意志があるようだ。フェルターの真意など、アウレリアにもわかるはずがなかった。
前後どちらの穴で達しても、男たちはペニスを抜いてから射精した。おかげで彼女は昨夜から続く行為で再びどろどろの姿に戻っていた。
男たちは三百人待ちの列に戻る前に、一度か二度、自慰をして生臭くて温かい雄汁を彼女にぶっかけるため、より彼女の肌は白濁に埋没していく。
自由になる口は、むしろ淫らな喘ぎを暴露するための器官と果てた。他に何を語る内容もなかった。
長く犯された。ひとつの体位で、ここまでの時間犯されたのは、フェルターにされた騎乗位くらいのものだ。時間的に三百人は一周したはずだ。だが、終わる気配はない。これまでの陵辱の中でも大人しい行為だ。しかし、それ故に、ただひたすらに続く背後からの強姦は、磨り減った心に塩を塗るように染みこんでいく。
やがて。
急激に終わりを彼女は膣で実感した。この狂宴の終わり――だけではない。彼女の高潔な女騎士としての人生の終わりを。
形や大きさなど体感する必要はない。数千に及ぶ挿入を受け入れた膣口は、この亀頭が触れるだけで母のスープを一口すすったときのように、誰のペニスだか判じた。
獣の涎にも似て愛液が過剰に分泌される。突き入れられたときに彼女は全てを受け入れて地面に倒れこんだ。
騎士としての矜持と雌としての本能がせめぎ合い続けた八日間だった。趨勢は決まった。
――私は負けてない。
アウレリアにそう告げた、リラの顔が想起される。
――私は、確かに負けたのだ。
リヴィスの支援があったとはいえ――否、彼が奴隷使いである以上、自らの奴隷を使役するのはむしろ当然と言えた。
――結婚するなら、私より強い殿方がいい。
そんな空想に耽る少女時代だった。だから二十五にもなって未経験の女だった。
つまるところアウレリア・シルヴェリスという女の魂の中核には、自分を負かした男に子種を注がれたい――という雌の願望が埋もれていた。願わくば、その男にとって勲章となれる女でありたい。
だからこそ、彼女の最終体位はフルネルソンで、求める相手は自分を負かした相手である。
「奴隷に、なります。ならせてください。――だからどうか。フェルター様の子種をこの卑しい雌のおまんこに注ぎ込んでください」
奴隷宣言が口から漏れる。
雌そのものの嬌声を夜空に響かせて、理性を持ったままで本能に従い、彼女はフェルターのストロークに合わせて腰を振る。
自分が奴隷になったことで、主や同僚、部下がフェルターの手にかかるだろう。だが今はこの絶頂だけに溺れていたかった。
次からキャラをひとりずつ即落ちさせていくムーブになります。
作中でも言い訳していますが、アウレリアにおけるリヴィスのように、
裏切るはずのない相手を裏切らせてハメると奴隷契約の強固さがバレバレになり
調教→屈服が大分難しくなります。
周囲を切り崩してハメなくては勝ち目の見えないボス系は調教ターンが長くなる想定をしています。