※この作品はR-18です。

唾王フェルター陵辱記   作:じょりほー

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新米騎士シルビア・リスラー

 

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 足音さえ呑み込むような毛並みの良い絨毯が、廊下の奥まで続いている。差し込む陽光さえ計算され、長い廊下の一幕は一流の絵画に匹敵していた。天井は高く、調度の質も一級品だ。

 

 北防城。

 

 剣姫の居城に次ぐ歴史を持つ城である。現在は『鋼壁』の異名を持つ、剣姫三姉妹の次女、レオナ・ルビエラが任されている。

 

 雅典戦国アテナイ。

 

 七女神が一柱、戦女神アテナが支配する国だ。

 

 その最南端にして、四国の領土が交わる最前線が剣姫庭園ゴロッザである。魔導森林と他二領土による国境線は日々書き換わっているが、閃銀アウレリアが指揮するガロッゾ城塞により、雅典戦国の防備は盤石だった。

 

 北防城が睨みを利かせているのは、北にある同国の別領土だ。神馬騎士団を要する英霊楽土ヴァリアーザこそが、北防城が特に警戒している相手だった。

 

 ――もっとも。

 

 と、長い廊下を歩きながら、新米騎士シルビア・リスラーは思う。

 

 ――神馬騎士団など、レオナ様に掛かれば恐れるに足りませんが。

 

 腰まである明るい緑の髪をなびかせて、矮躯を包む銀の鎧を鳴らしながら、シルビアは報告のために主が待つ謁見の間へ足を踏み入れた。

 

 シルビアは跪き、目を伏せる。圧倒的な威圧感を肌が感じるが、そんな主に仕えていることが心地よく、彼女の頬は熱を帯びた。

 

「面を上げて構わぬ。お前は少々堅苦しいな」

 

 穏やかな声が静寂に広がり、シルビアの耳に届いた。

 

 言われた通りに顔をあげ、自身の主をシルビアは見上げる。

 

 重騎士レオナ・ルビエラ。

 

 鋼壁の異名を持ち、剣姫庭園三指の実力者に数えられる、剣姫の次妹だ。

 

 豪奢な仕立ての座に腰を下ろしたままでも、シルビアの身の丈を優に上回る。レオナより背の高い人間を、シルビアは見たことがなかった。その巨躯はシルビアの体重に倍する赤い甲冑で覆われていた。前髪を上げ、金の髪を後頭部でまとめている。剣姫と同じ赤い瞳に内心が見抜かれているようで、シルビアはさらに熱を感じた。

 

「ご報告いたします。冒険者組合や流転教会を含め、領土内では特に問題は起こっていないようです」

 

 シルビアは士官養成学校を卒業したばかりだ。同期のギフトホルダーはステラのみで、彼女はステラとともに北防城への所属を拝命された。その後、レオナの命令でシルビアはステラとともに領土中を見て回ることになった。表面上は視察という指示だったが、実際には見聞を深めさせるためだろう。

 

「ただ、妹君は……」

 

「撒かれたか?」

 

「はい。誠に申し訳ございません」

 

 昨日のことだった。用事ができた、とステラが言い残していなくなってしまったのだ。ステラのことだからアウレリアに会いにでも行ったのではないかと思われたが、流石にガロッゾ城塞まで追いかけるよりは、レオナに事の次第を報告すべきだと、シルビアは北防城へ帰還した。

 

「まったく困った奴だ。苦労をかける」

 

「いえ、ご心配には及びません」

 

 レオナの内心を読み取って、シルビアはそう応じた。ステラがシルビアに帯同させられた理由は、シルビアの実力不足のためだろう。ステラにはシルビアの護衛も任されていたはずなのだ。

 

 剣姫庭園の治安は良好な部類だが、他国のギフトホルダーに遭遇する可能性はある。その際、シルビア単独だと少々危ういと判断されたわけである。

 

 悔しいが、妥当な判断だ。

 

「助かる。疲れが癒えたらで構わぬが――愚妹に言伝を頼まれてはくれないか?」

 

「無論、ご報告を終えたら戻るつもりでいました。内容は――『怒ってはいない』でよろしいでしょうか?」

 

 レオナの顔に、穏やかな笑みが浮かぶ。背伸びした自分の気持ちが見透かされていないか、ハラハラすると同時に、認めてもらえるという淡い期待も抱いた。

 

「シルビアがいてくれてありがたい。面倒をかける」

 

「勿体ないお言葉です」

 

 咄嗟にシルビアは礼をして顔を隠した。

 

 そんなやり取りを終え、シルビアは北防城を出ると、愛馬を駆ってステラに置き去りにされた宿酒場に向かった。

 

 宿酒場は街道に点在している。奴隷傭兵や冒険者が用いる者で、一般人が経営しているものが多い。だが、実は宿酒場の中には剣姫一族が経営権を握っているものもある。

 

 剣姫三姉妹は目立ち過ぎるため、各地に出向く場合にはこのように身を隠す場所が必要らしい。シルビアはレオナとステラの保有している宿酒場を把握している。

 

 レオナからの最上限の信頼だとシルビアは信じ、その信頼を裏切らぬよう深く己を律した。

 

 ふと、前方に気配を感じた。鼻腔には血の臭いが届き、風にのって剣戟の音も聞こえた。

 

 奴隷傭兵たちの、無駄な諍いである。

 

 亜人どころか野犬にも満たない知性と理性で争いを引き起こす彼らは人と数えることすら憚られる。

 

 市民や村民とは違う。奴隷傭兵は民ではなく、ただ安物の剣と鎧をつけた資材の一種だ。にも関わらず、殺し合っては減り、南下してきて数を増す。

 

 大陸北部は魔境だと、シルビアも知っている。北では奴隷傭兵は弾よけどころか荷物運びも不可能だ。仕事を求めて南下してきて、サルにも利用価値のある南部にやってくる。

 

 無意識にシルビアは嫌悪に顔を歪ませていた。奴隷傭兵は所詮資材だ。よって、それは剣姫の所有物である。いたずらに数を減らすのは許されないと知っている。

 

 だが。

 

 駆ける愛馬から跳躍し、シルビアは一番近くの奴隷傭兵の頸動脈を正確に斬りつけて、そのまま頭部を足蹴にして次の目標へと飛翔した。得物は波のようにざらついた刀身を持つフランベルジュ。銘こそなく、専用ではなかったが、レオナから賜ったシルビアの愛剣である。

 

 天空からの強襲に、奴隷傭兵たちは為す術もなく、気の利いた断末魔さえも上げられずに絶命していく。

 

 殺しながら奴隷傭兵を足場にし、彼女は最後の跳躍で愛馬に戻る。

 

 ――資材なら不備があれば廃棄すべきだ。

 

 そう己の行動を正当化し一瞬も無駄にせず、彼女は数名の奴隷傭兵を葬った。

 

 日が暮れる前には目的の宿酒場にたどり着けた。

 

 レオナに命じられるまでもなく、シルビアはこの宿酒場に戻るつもりだった。当然、店主にはその旨を伝えている。蝶番の音を立て、酒場に入ると店主だけが彼女を出迎えた。

 

「ステラ様はまだお帰りには?」

 

 馬留にはステラの愛馬はいたが、ステラは徒歩で出て行ってしまった。

 

「はい。北防城との往復ともなればお疲れでしょう。ひとまず、お休みになられては?」

 

 店主は引退した騎士だと聞いている。長年ギフトホルダーに接してきたようで、シルビアもこの店主の前では肩から力が抜ける。

 

 武装したままで半日以上の乗馬だ。汗もかいたし、湯は浴びたい。もちろん、腹の虫も鳴きそうだ。だが、安堵したがために今はとにかく眠りたい。やはり、老騎士の目は侮れなかった。

 

 二階に上がって部屋に入る。癖で他の部屋の気配を探ってみたが、無人のようだった。剣士よりのシルビアは気配探知は得意な方だ。盗賊や上位の魔術師が気配を遮断していれば気付く余地はないが、盗賊や魔術師には、先手を譲っても構わない。

 

 一日振りに戻った部屋だが、愛着など感じるはずもない。個室で、ステラの部屋は隣だ。次からは同じ部屋を取るべきか悩みつつ、シルビアは鎧に手をかける。

 

 部位を外していくごとに体が軽くなり、同時に防備が失われたために、火照りを憶える。あの紅い瞳――と想起したときには、シルビアの細い指は服の隙間から下腹部に伸び、自らを慰めようとしていた。

 

 ぶんぶん、と彼女は明るい緑の髪を振り乱し、淫らな妄想を打ち消す。

 

 ――だいたい、今ステラちゃんが戻ってきたらどうするの。

 

 制止する理由を探し、彼女は自らを律するが、不思議と今日は特別に体が熱を帯びている。熱に浮かされ、彼女は無意識に服も肌着も脱ぎ、一糸まとわぬ姿になって、寝台に仰向けに寝そべった。

 

 剃毛した恥丘に指をかけ、少しずつ下に沿わせていく。すでにじっとりと湿っているのを指先が改めて実感する。

 

 目を閉じる。すると、まるで本当にそこにあの方がいるような気分になる。巨大な威圧感と、見透かすような瞳を持ったまま、シルビアの劣情をによって変異した妄想のレオナが。

 

 陰核と膣口に触れる程度の拙い自慰だった。

 

「あっ……だめっ……見ないで……」

 

 そんな真意とは裏腹の喘ぎを虚空に吐きながら、彼女はすぐに達した。

 

 敬愛するレオナを劣情に用いたことをにシルビアは深い罪悪感を覚えた。背徳は蜜に似て甘く、よって堕落を促す。

 

 一度達したことで少し落ち着いたシルビアは、瞼越しにも暗くなっているのを感じる。それだけではない。

 

 自らが生んだ妄想のレオナの気配が消えていない。

 

 異常事態にようやく気づき、シルビアは目を見開いた。

 

 そこには全裸の男が立っていた。

 

 引き締まった体をしていて、屹立している男根は痩身のシルビアの腕くらいにはあるものと思われた。痴態を一部始終観察していたのか、男はにやにやと笑っている。

 

 おかしい。気配はなかった。見る限り男は亜人ではなく、彼女の気配探知を潜れるわけもない。老騎士の目を欺くことさえ不可能だ。

 

 驚愕と狼狽は意識が勝手に引き起こしたもの。鍛錬によって培った彼女の無意識は、視線で探す間もなくフランベルジュを握り抜剣、即座に無防備の男の胸部に斬撃を放っていた。

 

 傷口は浅い。だが、そんなことは関係ない。フランベルジュの波打つような刃の形状は飾りではない。傷口を膿みやすくするためのものだ。この傷の前には、ブタでさえ再生を著しく阻害される。

 

 なのに、男はそのにやけた笑いを打ち消さず、彼女に覆い被さってきた。無辜の少女じみた悲鳴が喉から漏れそうになるのを、シルビアは必死にかみ殺した。

 

 店主――老騎士ではこの男には勝てない。剣姫一族に信頼された者を我が身かわいさで死なせるわけにはいかない。

 

 押さえつけられるのを必死に足掻くが、男の腕力は尋常ならざるものだった。レオナやアウレリアほどはないだろう。ヴァスカやリヴィス――つまり、元々の体格に現在のシルビアの疲労を加味するとシルビアと同程度である。

 

 さらに、男の胸元の傷はいつの間にか消えている。

 

「剃ってやがんのか。生えてねえのかと思って焦ったぜ」

 

 一方で男は彼女の下腹部を検分し、そんな感想を漏らした。

 

「……誰だ、貴様はっ」

 

 音量を自制し、健気ににらみ返しながら彼女は男に言った。

 

「知らねえ男にヤられんのも可哀想だしな。教えてやる。唾王フェルターだ」

 

 領主より上、女神に国を任された者――それが王だ。それらは必然的に眷族であり、つまりは皆女性である。だが、そんな思考はシルビアの脳裏には一切浮かばなかった。

 

 破瓜の激痛――は胎内を蹂躙するかのような鈍痛が掻き消した。例えようのない痛みを、フェルターへの怒りに転嫁して、視線に載せることでなんとか堪えた。

 

「悪い悪い。あんな可愛い自慰だもんな。そりゃそうか」

 

 フェルターはそう言うと、彼女の控えめな乳房を弄び、舌で舐め回した。

 

「何を……何故、ここを……」

 

 会話を引き延ばし陵辱を遅滞させる――そんな目論見はなかった。ただ、言葉を話すことでなんとか意識を留めたかっただけだった。

 

「女神にもらった力で暴れ回ってるお前らが憎いからだよ――シルビア」

 

 答えるというより、決意表明をするかのようにフェルターは宣言した。その瞬間、フェルターの顔からは直前までのにやけた笑みは失せていた。体内に荒れ狂う憎悪の炎が漏れ出すのを押さえるように、人とはそれほどまでに怒れるものなのかと感じさせるほどの形相だった。

 

 遅れて、フェルターが自分の名を呼んだことに気付く。つまり、この男はシルビアがこの宿酒場にいることを最初からわかって潜んでいたことになる。

 

「ステラちゃんは……っ」

 

「察しがいいな」

 

 レオナに褒められた長所を、フェルターが性感帯でも弄るような口ぶりで賞した。

 

「とっくに俺の肉奴隷だ」

 

 ともすれば両手で腰回りを抱え切れそうな手に掴まれ、さらに陰茎を奥に押し込まれる。

 

 歯が砕けんばかりに食いしばり、シルビアは痛みにこらえた。視線を落とすと、まるで内側から彼女を食い破ろうとでもするように、下腹部が陰茎によって盛り上がっている。その悍ましい光景から目を背け、シルビアはフェルターの顔を見上げた。

 

「別に声出してもあの爺さんは助けにゃ来ねえよ。ここの所有権はステラから俺の誓約士に移っててな。そんでその誓約士は、自分の工房に入った人間を完全に支配できる。つまりシルビアをそいつに支配させることもできるんだが――それじゃあ奴隷契約は効果が発動しなくてね」

 

 フェルターの言い分を解釈すれば、彼の言う肉奴隷とは比喩ではなく絶対遵守の命令権だ。そんな異能であるのなら、条件が厳しいのは当然だった。

 

「普段は可能な範囲でひとりでやるんだがね。領主クラスは流石に厄介だ。鋼壁と剣姫を落とすには、こっちも多少は策を弄する必要がある」

 

 男は言いながら腰を引き抜き、再び腰を打ち付けた。言葉と逸物、片方だけでもシルビアの耐えられる限界を超えていたのに、どちらもが今、彼女には襲いかかっていた。

 

「じゃ……じゃあ。他に……誰が奴隷に」

 

「魔導森林は既に落とした。ステラ以外にリヴィスとヴァスカ、リドベダのことは知ってるのか? ……まあいいか。剣姫の武装を打った冒険者組合の鍛冶師に――アウレリアだ」

 

 ――何を、私は報告した。

 

 レオナに、剣姫庭園に異常はないなどと訴えた。

 

 最後の名が致命的だった。

 

 鋼壁とともに剣姫庭園の三指に数えられる女傑。彼女まで落とされたとなれば、レオナが安全とも考えがたい。

 

 ――違う。

 

 だから――だ。だから、フェルターはシルビアを狙ったのだ。レオナを北防城から引きずり出すために。

 

 剣姫庭園それ自体は剣姫が守る。そう信じるしかない。

 

 シルビアが落ちればレオナを危険に晒してしまう。

 

「レオナ様は……私が、守る」

 

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「そいつは立派だ」

 

 断固とした決意を込めた宣言は、嘲笑で一蹴され、静寂を乱すのはリズミカルに打ち付ける腰の音と、男の汁と雌の蜜が奏でる湿った音だけになった。

 

 ――大丈夫。痛みはもうない。耐えられる――。

 

 雌の本能を知らない、シルビアの致命的な誤算がそこにあった。

 

 与えられる痛みは耐えられる。だが、内側から脳髄に響く快楽こそが、雌を壊す魔性の毒だった。本当に胎が食い破られたのかと思って、彼女は視線を下腹部に落とした。

 

 腹部は盛り上がっているものの、見た目に変化はない。目を伏せたくなるほどの快楽の予兆はどこから溢れてきているのか。

 

 彼女の膣内で、陰茎が脈動した。仕組みは理解している。だからわかってしまった。

 

 穿つ破城槌が防ぐ子宮の奥、そこに何かが届けば彼女の中で何かが終わる。なのに、その破城槌は、こともあろうに放射の準備を始めたのだ。

 

「やっ! やぁぁぁぁぁぁっ! だめぇっ、壊れる、壊れるのぉぉっ!」

 

 恥も外聞も捨て、彼女は叫んだ。

 

 子宮に流し込まれた迸りは、そのまま脳幹を貫いたように彼女の痩身は弓なりにしなって、びくびくと痙攣した。

 

 震えている彼女をいとも容易く裏返すと、今度は菊座を何か湿ったものが這った。びっちりと閉じた肛門を入念に解きほぐす。まるで門番が裏切ったかのように、不意に城門は開け放たれ内部への侵入を許した。

 

 湿った何かは尻の割れ目に沿って彼女の背面をかけあがり、背筋に怖気をもたらした。続いて、尻穴に二本の硬い何かが入ってくる。それらは開いた肛門を更に左右に押し広げ、本命と思しき巨大なものが防衛力を失った門にあてがわれる。

 

 もうそのときには何をされているのか、シルビアは本当はわかっていた。

 

 しかし、彼女は既に騎士ではなく、差し迫った落城に怯える少女そのものの有様で、両腕で頭を抱え、真っ白いシーツにうずくまり、いもしない神に縋るしかなかった。

 

 心なしか、尻肉を掴むフェルターの力が弱まった。荒々しく彼女を犯していたときとは違い、僅かな気遣いを感じさせる力加減だ。

 

 そこで、彼女の脳内である変化が起きた。縋る相手と犯す相手を無意識につなげてしまう。

 

「ぁぁ……大丈夫……、レオナ様ぁ、挿入して」

 

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 フェルターの息を呑む声が聞こえた。それが、シルビアにはレオナが迷いを振り払うための挙措だと思えた。

 

 おずおずと侵入してくる巨根。あの体躯を誇るレオナだ。それくらいはあるだろう。痩身のシルビアを壊してしまいそうで、きっと彼女は気遣ってしまう。

 

 シルビアは自分から腰を下げて、自分から受け入れた。

 

 決して応えてくれないはずの片思い。それが実った妄想を具現化し、シルビアは淫らに動いた。レオナもただひたすらに腰を振り、下腹部と一緒に心がつながったように感じられた。一際奥に突き込まれ、直腸に精液が迸る。

 

 鍛え込まれた腹筋が彼女の尻肉を押し潰す。

 

 そして、耳元で。

 

「肉奴隷になればお前の妄想は叶えられるぞ」

 

 最高の夢想を、最悪の現実が打ち消した。

 

 正気に戻り、レオナを落とすためにシルビアを犯しに来た男の前で、彼女は決して叶わない初恋が成就した瞬間を赤裸々に曝け出した。

 

「レオナを信じられないか? レオナならお前を助けてくれるだろう。なら、そのときにレオナはお前が壊れているのと助かるのならどっちがいいと感じるんだ? 肉奴隷になれば、今から俺に犯されるのを、お前はレオナに抱かれていると錯覚できる」

 

 悪魔の甘言だ。

 

 だが、甘言に逆らえるほどの理性は、今のシルビアにはなかった。

 

「肉奴隷に……なります……」

 

「よし、それじゃあ今から俺をレオナだと思え」

 

 瞬間、シルビアの脳内はその命令に従い、世界を書き換えた。

 

 シルビアの網膜には裸体を晒したレオナの姿がある。股間には怒張した逸物があり、声も吐息も明瞭に再現されている。当然それは錯覚でしかないが、シルビアは自身の生み出した虚像に溺れた。

 

「私――汚されてしまって」

 

 直前までは知らぬ男に犯されていたことは覚えている。どうやって救出され、何故目の前にレオナが裸でいるのかは脳が勝手に処理し、ただ今からまぐわうことだけを曖昧に察している。

 

「ああ、全身を犯し尽くしてやる」

 

 そんなフェルターの声でさえ、甘い慰めに変換される。

 

 彼女はフェルターについばむような幼い口づけを捧げ、そこから激しく口吻を始めた。互いの舌を絡め合うだけで、愛液が洪水のように漏れ出でる。肌は羞恥と官能で染まり、やがて切なさを瞳に浮かべて、顔を離した。

 

「上で……いいですか?」

 

「ああ、しっかりと奉仕しろよ」

 

 言われ、シルビアは咲いたように笑う。寝台に寝そべったフェルターの胸のあたりに腰を下ろすと、見せつけるようにして、淫水をまき散らしながら指で陰核を弄り始める。

 

 愛液の滑りを利用して後ろへ下がり、シルビアは膝立ちになった。尻の割れ目で軽く陰茎を愛撫してから、膝を立てつつ左手で陰茎を握り、自らの膣口に当て、そのまま膝から力を抜いた。

 

 自分の体重と加速度を、膣壁の摩擦で僅かに減衰させ、ボルチオに迎え入れる。

 

「お……っほっ」

 

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 衝撃が脳髄を突き刺して、視界が暗転するほどの絶頂で、白目を剥きながらシルビアは失神する。フェルターの胸板に正面から激突し、股から出した分だけでは足りないのか、涎まで分泌するような有様だった。

 

 しばしして意識を取り戻すと、フェルターの上で寝そべったまま顔だけを彼に向け、ねだるような媚びるような眼差しで見上げた。

 

 尻肉が力強い手で掴まれ、上下に下腹部が揺らされる。それだけではなく、フェルターの方も腰を上下させており、シルビアの全身を電流のように快感が駆け巡る。

 

「は……ふぅ……んっ! あっ、あっ、これ、すごっ!」

 

 ただひたすらにシルビアは自らの快楽を貪るだけの獣に過ぎなかった。

 

 厳格だが目下へは寛容なシルビアに対する態度。

 

 ギフトホルダーの中でも上位の体格と技量。

 

 自分を気持ちよくさせ、孕ませてくれる男根を持たせるという身勝手な妄想。

 

 それらを配合して生まれたのが、シルビアにとっての理想のレオナである。

 

 根本的にシルビアという娘は、徹頭徹尾手前勝手な生き物だった。

 

 子宮に精液を注ぎ込まれ、シルビアは再び痙攣した。

 

 存分によがり終えると、シルビアは体を反転させ、フェルターの顔に尻を向けた。開発されたばかりの肛門を細い指先で精一杯開いて言った。

 

「今度はぁ……こっちもぉ」

 

 ただ浅ましく満たしてもらうつもりで、シルビアは言う。

 

「は……なるほどな。なんともやべえ女だ」

 

 吐き捨てるようなフェルターの声はシルビアには届かない。

 

 一息に直腸まで穿たれて、両の太ももを抱え上げられ、激しいピストンが繰り返された。

 

「お……っ、あっ……! こっ!」

 

 腸壁を抉り抜ける感触に、白目を剥いて喘ぎ続ける。括約筋は無様に開き、締まりの甘いケツ穴を巨根で埋め尽くされることでシルビアは満足している。

 

 やがて直腸に埒が空けられ、またもシルビアは相手を一顧だにもせず、スーツに突っ伏すだけであった。

 

 ただ、直腸に注がれたのはフェルターの特濃の精液である。四度の絶頂と半日の疲労は徐々に失せていった。

 

 するとまたも催したのか、膣穴を広げてフェルターに何を言うでもなく、肉棒を求めた。

 

 そんな彼女の鼻先に陰茎が突き出される。小首をかしげ、上目遣いにして相手の意を探る。肉竿を咥え込む口淫があることはシルビアは知っていた。だが、それをする理由は見当たらない。

 

 何故ならそんなことをしても、自分は気持ちよくはならないからだ。

 

「こりゃすげえ。レオナもイカれた女に目をつけられたもんだ」

 

 唇に亀頭を押し付けられると、渋々といった風にシルビアは桜唇を開き、亀頭を咥え込む。欲しいだけに素直で、与えるという観念が欠落している。そんなシルビアの口淫は、丁寧さやひたむきには無縁で、粗雑で生半可なものだった。

 

 後頭部が両手で押さえ込まれ、驚きで目を白黒させたシルビアの喉奥に、躊躇なく亀頭が突き込まれた。息苦しさに喘ぐ彼女の鼻息は、抽送の中でシルビアがもたらした唯一の自発的な愛撫だった。

 

 食道にねばついた多量の汁が放出される。むせ返りたかったが、がっちりと頭を固定されていて、鼻からも口からも大気は得られない。もっとも精液で溺れている状況では肺に送り込むことは許されなかったが。

 

 ごく、ごく、と喉を鳴らして、シルビアは精液を飲んだ。ペニスが引き抜かれ、そのまま彼女の顔に幾度か擦りつけられ、残り汁が彼女の顔を汚した。

 

「このまま連中に引き渡してもいいけどな。躾くらいしておかんと面目も立たん」

 

 会話は通じていないが、行為による苦悶まではシルビアの脳は補正できてはいなかった。何故、このような真似をされたのかわからず、フェルターの顔を見上げる。

 

 その口に、再び陰茎が突き出され、シルビアはそれを咥えた。

 

「喉でイケるくらいにゃ、被虐の醍醐味を教え込んでやる」

 

 またも頭も掴まれて、咽喉を蹂躙された。少しでも早く解放されるよう舌を動かすような配慮はシルビアの中では生まれなかった。

 

 ただ喉による感触だけで二度の射精を終えたときには彼女は失神していた。

 

 目覚めたのは絶頂によってだった。背後から獣のように膣を犯され、痙攣を起こしながら彼女の意識は覚醒した。

 

「イッたっ、イッたっ、イッたっ! イッたのっ! レオナ様ぁ!」

 

 達したばかりの敏感な性器を、荒々しく突き込まれて、シルビアは抵抗の声を上げた。

 

「やだっ、壊れるっ! 頭、変になっちゃっ……ああっ!」

 

 さらなる未踏峰へと誘われ、シルビアは意識を飛ばした。

 

 次は苦悶の中で目が覚める。口内は精液と剛直で埋め尽くされていた。一度精液を吐き出され、呼吸を許された後、またも気絶するまで喉奥を犯された。

 

 ――やがて。

 

「もごっおごぉっ……ご……ぼぉ」

 

 交互に繰り返される苦悶と絶頂はやがて彼女の中で混ざり合い、喉を犯され呼吸が止まることを快楽だと思い込む。

 

 丹念で熱心な愛撫は、喉イキを誘うためのおねだりだと覚え、彼女はペニスを差し出されれば咥え込むよう躾けられた。

 

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 その後の失神から目覚めると、彼女は見知らぬ場所にいた。宿酒場ではあるが、壁の材質や調度が異なっている。

 

 だが、違う。

 

 裸のままだったし、明瞭に覚えている。フェルターをレオナだと思いながら行った情交の一部始終を。穴という穴を犯され、喉までも開発された肉奴隷になったことを。

 

 室内にはフェルターと二名の魔術師然とした女性の姿があった。

 

「カサンドラ。映像通信の準備は終えたか?」

 

「はい、仔細なく。北防城の魔術障壁も通信には開かれています」

 

「セラニア。呼び出す宿酒場の方は?」

 

「こちらも不備はありません。先の場所と同じようにステラさんから正式に譲渡され、工房下が完了しています」

 

 フェルターが誰かに指示をしている。フェルターをレオナと認識するという命令は解除されていて、佇まいややり取りからからふたりの魔術師がフェルターの奴隷だとうかがえた。

 

「さて、シルビア。ここからはお前の出番はない。レオナを奴隷にしたら引き合わせてやるさ」

 

 フェルターがそう言うと、シルビアの痩身を軽々と片手で担ぎ、部屋を出ようとした。

 

「ふっ、ふざけるなっ! こんな格好で外に出られるものかっ」

 

「覚えてないのか? お前は俺の奴隷だ。抵抗はするなよ。せいぜい楽しませてもらえ」

 

 肩の上でもがいたシルビアは、フェルターの命令で体の自由を失った。

 

 部屋が遠ざかっていく。酒場からは喧噪が聞こえてきている。大勢の人間に裸体を晒す恐怖と羞恥に、シルビアは怖気を抱いた。

 

 力を抜き、顔をフェルターの背中に隠し、必死に好奇と欲望に塗れた視線を感じないように意識する。さっさと外に出てってくれれば――と願ったが、フェルターは中央あたりで足を止めた。誰しもが担ぎ上げられた臀部と膣を見つめていると空想してしまい、それが彼女の劣情を喚起する。

 

「よお、待たせたな。おかわりをくれてやる」

 

 喚声が上がる。フェルターの台詞の意味の認識を脳が拒む。そんなものをいくら遅らせようと、迫り来る現実は淀みなく向かってくる。

 

 板張りの床に触れた尻が冷たさを訴える。そんな彼女の周囲を、酒場で談笑していた奴隷傭兵たちが取り囲む。

 

 下履きを降ろしながら、彼らは逸物をいきり立たせてシルビアを取り囲んだ。

 

「近寄るなっ! 来たら全員、殺すっ!」

 

 叫び、立ち上がろうとするが体は動かない。

 

 抵抗するな。それが、今シルビアにかけられた呪縛だった。

 

「おおこわっ。でもそんなこと言って、動けないみたいじゃねえか?」

 

 背後に回った男が、小ぶりなシルビアの胸を荒々しく弄んだ。

 

「バカ野郎。旦那が俺たちのために言わせてやったんだよ。ほらなぁ、ご開帳っと」

 

 太ももを開かれ、潤いを帯びた桜色の陰部が照明の下に晒される。

 

「こんだけ細身だと乗せても動きやすくていいやな」

 

「それもそうだ。旦那の後なら二本差しも余裕だろうさ」

 

 両足を広げさせられたまま、体が背後から抱えられる。寝そべった男のいきり立った肉棒に、少しずつ体が下がっていく。

 

「やめろっ! 貴様らっ! 犬にも劣る畜生どもめっ!」

 

 どんな剣幕で罵っても、今のザマでは赤子でさえ笑うに違いない。

 

「そうそ。俺らは犬以下だからよ。ギフトホルダー様のおまんこでなんてご褒美にゃ、待てなんて通用しねえの……よっと」

 

 太ももが引き寄せられて、そのままずっぽしと膣口は陰茎を咥え込み、男の上に跨がらせられた。

 

「ほら、手持ち無沙汰なお手々でおちんぽ掴みましょうねぇ」

 

 下から突き動かされ、揺れている彼女に向けて、ペニスが突き出された。鼻孔に悪臭が届き、顔をしかめる。

 

「くさ……ぃ」

 

 息をすることさえ嫌で、悪罵さえ上手く絞り出せない。

 

「悪い、昨晩も朝まで乱痴気で洗ってねえや」

 

「まあでもよっ、あんたのおまんこが咥え込んでんのも多分似たようなもんだっぜっと」

 

 突き上げる男がそんな風に言った。

 

「いやあくせえってんならかわいそうじゃん。つうわけで……」

 

 男の力に抵抗できず、無理矢理にペニスを握らせる。握らせた男はそのまま、彼女の腕を伸ばさせ、背中側に回った。

 

「早くも二本差し開始って寸法よ」

 

 まるで自分で肛門にペニスを誘ったような姿勢にさせられる。

 

「じゃあ俺は……そうだな。お口で綺麗にしてもらうとするかね」

 

 好き好きに言い出して、男たちは彼女の全身を弄び始めた。

 

【挿絵表示】

 

 目を背けたくなるほどの悪臭だったが、それさえも抵抗の範疇か、彼女は口を開いてペニスを含まざるを得なかった。涙が出るくらいのエグ味が広がる。

 

 そして背後から尻穴にペニスが突き入れられる。

 

 穴という穴を塞がれて、彼女の五感は男たちに犯されている事実以外、何も拾えなくなった。

 

 




パラメータで分かる! 現在の状況

【遠征中】
アウレリア→ガロッゾ城塞
カサンドラ→廃霊城(魔導森林領主)
フリーダ→鍛冶場(冒険者組合所属)

【地底唾王城総戦力】
フェルター  戦術115→118(シルビア) 

※フェルターの戦術レベルは奴隷の半分が加算される
※ただし、地底唾王城以外では相手の戦術レベルに合わせてレベル制限される

特殊オプション:
毒合成レベル6
魔術工房レベル74(65)
※魔術工房レベルは戦術レベルと同等まで上げられる
※現在戦術レベル不足で工房レベル上限中

調教道具:
オーク2匹
奴隷傭兵50人
娼館(セラニアが娼館主。領地誓約発動可能)
自動張型

保護中:
村娘9人→給仕隊
ティナ→給仕隊
イヌ1人→ゴブリン巣穴から救出・治療中

調教中:
修道女ルクレティア

設備:
地下牢
作戦会議室
魔術工房×4(セラニア、ロザリンド、ヴェレディア、アルガナ分)
機動教会(ルクレティア)

鉱山→カーラ。鉱婦20。必要な金属・宝石類の獲得
農地
領海→マリーナ。漁師20。新鮮な魚をお届け。売れる。ご飯レベルアップ。
山林
現在指揮者(農夫、木樵不在で資源活用不可)

【保有奴隷】
傭兵リヴィス    戦術10 
騎士アウレリア   戦術20 
剣士レビア     戦術10 諜報2
魔術師ロザリンド  戦術9  諜報5  工房20
暗殺者リドベダ   戦術8  諜報8  特技:特殊毒
槍騎士ヴァスカ   戦術11
誓約士セラニア   戦術11 工房20 特技:領地誓約
街盗賊ジリ     戦術7  諜報15 特技:ピッキング
魔導妃カサンドラ  戦術20 工房20
魔導姫ヴェレディア 戦術18 工房20
淫魔アルガナ    戦術40 工房20 特技:亜人魅了
漁師マリーナ    戦術6  漁師20
修道女ルクレティア(調教中) 戦術15 特技:機動教会、暴力結界
山賊カリスタ    戦術10
鉱婦カーラ     戦術5 鉱婦20
鍛冶師フリーダ   戦術18 鍛冶40 特技:武具鋳造、武具修理、張型開発
軽騎士ステラ    戦術16
新米騎士シルビア  戦術6
※戦術レベルは単純な戦闘力ではなく、完全な指揮でベストの戦果を発揮したらそうなるという塩梅

【大目標】
剣姫庭園領主 戦術50 諜報40
武具制作 →鍛冶師ゲット
剣姫三姉妹編開始→末妹攻略完了
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