※この作品はR-18です。

唾王フェルター陵辱記   作:じょりほー

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未亡人給仕ヨダ・ラーサ

 

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 妙に目が冴えてしまい、夜更けに彼女は生業で手入れをしている果樹を眺めに家を出た。

 

 山の麓に位置する、どこにでもあるような村だった。山を下り流れる川の近辺に人が住みだしたのだろう。彼女が生まれる遥か以前から、村の住人は日々の生活にさしたる変化もなく、しかし懸命に生きてきた。

 

 ヨダ・ラーサ。

 

 紫の髪と瞳を持った、あどけなさと妖艶さを併せ持った女だった。目立たない茶色地の服に身を包んでいたが、星明かりによって映し出された彼女の影は胸部と臀部が見事な曲線を描いている。

 

 ヨダは村の端で、村を囲むようにしている何種類かの果樹と、小さな畑で得られる野菜を糧として夫と暮らしていた。夫は流れ者で、いつしか村で暮らすようになり、自然とヨダは彼に惹かれ、村民に祝福されながら夫婦になった。

 

 夫は体が弱く、外れに住んでいるのも彼の体調を考慮してのものだった。

 

「うん。今年も……良い色合いね」

 

 果樹を見上げ、ヨダは自分自身を鼓舞するように言った。

 

 もう、果樹の出来を報告すると喜んで子どものように笑った夫はいない。

 

 昨年の冬のことだった。例年より気温が低く、体の弱い夫にはそれが応えたらしかった。

 

 日々衰弱していく夫に、ヨダは何をしてやることもできず、痩せ細っていく手に縋り付くくらいしかできなかった。

 

 結婚してから五年。夫の体調を考慮しつつも肌を重ねてきたがついぞ、彼女の胎は子を宿すことはなく、ヨダはひとり残された。

 

 遠く、川のせせらぎが聞こえてくる。村の中心を通る川だ。というより、山上から流れる水脈の元へ人が集ったのだろう。山の恵みによって、富めはしないが生活には苦労することなく、村は日々を謳歌し続けている。

 

 夫が亡くなったから半年ほど経ったが、未だ彼女は孤独に慣れてはいなかった。村は男性の方が多く、未亡人となったヨダに求愛する男性も幾人かはいた。

 

 申し出は断った。

 

 幸い早逝した両親の遺してくれた土地のおかげで食うものには困らない。

 

 困ることと言えば熟れた体を持て余すことだったが、亡夫を思いながら自分を慰めるだけで満足はできた。

 

 浪費を避けるため灯りを消した自宅に戻る。部屋に入ったとき、違和感を受けた。夫を失ってから久しい他者の感覚だ。戸は閉めていたが鍵をかけてはいなかった。

 

 野獣や──亜人が侵入していたら。

 

 そう思うとヨダは護身用の長い柄のある農具を手に取ろうとして、それがいつもの場所にないのに気がついた。そのとき、彼女は背後から口を塞がれ、そのまま誰かに抱きつかれた。

 

 荒い呼吸が聞こえてくる。暗がりの中で彼女が見たのは亜人でももちろん野獣でもなく、知己である農民だった。十人ほどが室内に潜み、彼女を取り囲んでいる。

 

「悪いな。ヨダ。ゴブリンが出てな。冒険者組合が動くまではお前に時間を稼いでもらう」

 

 ゴブリン。女をさらい子を成させる緑の肌をした短躯の亜人である。他の亜人に比べ戦闘能力は劣るが、知能はそれなりにあり、武器を用いる上に火も恐れない。

 

 生まれてから一度も、彼女はゴブリンを見たことはない。というより、亜人自体遭遇するのは稀である。剣姫庭園でも南側に位置するこの村の周囲は山に近くとも比較的安全である。その一方で、現れた際の対処が遅い。城や砦に駐留している騎士団からギフトホルダーが派遣されるまでに時間を要する。冒険者組合の方が迅速ではあるものの、彼らへの依頼は値が張る。安値で依頼をした場合は後回しにされやすい。

 

 子のない未亡人。ゴブリンへの生贄には村にとってうってつけの人材だ。

 

 仕方なく、ヨダは抵抗を緩めた。育った村を守るためだ。彼女は大人しく自らを犠牲にするのを受け入れようとして。

 

 麻の服が剥かれる。ほとんど同時に明かりが灯って、彼女の瑞々しい白い乳房が外気と光に晒される。

 

「どうせゴブリンに目茶苦茶にされんだ。その前に俺らを楽しませたってバチは当たんねえだろ」

 

 そう言って男が彼女の胸を背後から揉みしだいた。

 

「──何をっ! するの……よっ!」

 

 羞恥は間に合わず、ただ驚愕が先に来てヨダは腕を振り回して抵抗した。その手が背後の男の顔に当たった。

 

「いってえな、このっ!」

 

 頬を張り手された音が室内に響き、その痛みと恐れでヨダは麻痺したように硬直してしまった。

 

「いいんだよ、そうやって大人しくしてりゃあな、これ以上ぶん殴られる必要もねえ」

 

 彼女の反応から、暴力こそが有効な躾けだと見て取ったのか、取り囲んだ男たちはそそり立った陰茎を彼女の顔へ突き出すといやらしい笑みを浮かべて言った。

 

 顔見知りの村人たちだからこそ、彼らの逞しさはヨダは十分理解していた。張り手の一発で恐怖を植え付けられた彼女は、助けを求めるように縋るようにひとりずつ顔を見回した。だが、誰ひとり彼女を強姦することに躊躇は憶えていないようで、怯える彼女に息を荒げるだけだった。

 

「んっ……ぐっ」

 

 唇に亀頭が押し当てられ、ヨダは顔を背けた。楽しそうにもうひとりが彼女の鼻先に陰茎を押しつけ、先走り汁を塗りたくってくる。その間にも背後からは激しく胸を揉まれ、幾本もの手が彼女の服を引き裂いていく。

 

 下着まで奪われ、性器が外気に触れたころ、口を閉ざして抵抗する彼女に業を煮やしたのか、男のひとりが拳を固めて掲げ上げた。

 

 咄嗟に口を開いて、彼女は口内に陰茎を受け入れざるを得なかった。

 

「よぅし、噛むんじゃねえぞ。旦那にやってたようにしてみせな」

 

 亡夫を想起させられて、彼女は目を瞠った。夫と過ごした家で、夫ではない男のペニスを口にする。その事実が貞淑な彼女を深く傷つけた。

 

 小さく口を開くと、唇をこじ開けて亀頭が滑り込む。舌に苦味を感じる。現実から目を背けるように瞼を降ろし、眦から一筋の涙が伝う。

 

「アソコを塗らしてやんなきゃなあ」

 

 言うとヨダは体を持ち上げられた。ゆっくりと何かを目がけて腰が落とされる。

 

「ふひぃっ……!」

 

 奇妙な感覚に、たまらずヨダは声を上げた。ぬめりとした柔らかい何かが彼女の密壺に出入りする。陰核にも何かが触れた。おぞましい感覚に震えるが、陰茎を咥えさせられたままの彼女には視認することも許されない。

 

「ぷっは。全然使い込んでねえじゃねえか。処女みてえな綺麗なピンク色のおまんこだぜ」

 

 ヨダが座らせられたのはどうやら男の顔の上だったらしい。尻肉を揉まれながら、彼女の体が少しだけ抱え上げられる。後頭部を押さえられ、うつむきながら口淫は続けさせられた。薄目を開けると咥えた陰茎越しに男の手が彼女の太ももを掴むのを見て。

 

 目一杯、力任せに広げられた。桃色の恥部が灯りに照らされる。男たちの視線が注がれ、羞恥で顔をが熱くなった。

 

「ったく。ヨダのおまんこを使い込まねえなんて、旦那は不能だったのか?」

 

 野卑な言い方で夫を馬鹿にされたが、反論できる雰囲気ではなかった。

 

 実際には、ヨダは夫と性交をほぼ毎晩していた。それが夫の早逝につながったのではないかと危惧したほどだ。行為を繰り返すと見た目にも影響が出るようだが、蜜肉を同性と比較するはずもない。

 

「それともあんま気持ち良くねえのかな? 試させてもらうとすっか」

 

 下から好き勝手言っている男が床を仰向けに這う。視線があったのはつかの間で、すぐに腰が落とされ、陰茎を頬張ったまま彼女は再び顔を上げさせられた。

 

 腰を掴まれて、彼女の体は乱暴に上下に揺らされた。久々に肉棒で埋められた密壺は、咥え込んだそれが夫のモノとは違うと知りながら、淫らな液体を分泌し始めた。否。陰茎の違いを判断しているのは脳である。判断などせず、刺激を受ければ愛液をメス穴は垂らし始める。

 

「やっべぇ! なんだこれ! 極上の名器だっ。ああっ、クソ! もう出ちまうっ!」

 

 膣内に射精されるのを恐れたヨダは涙目になって首を振ろうとしたが、その後頭部はがっちりと掴まれていた。

 

「くそっ。下手くそな口つかいしやがってっ! 仕方ねえ!」

 

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 口淫をさせている男が、腰を振り始めた。深々と喉に陰茎を突き立てられ、鼻に男の陰毛が触れる。下手などと言われても、口淫の仕方など夫にしていたくらいの知識しかない。夫の陰茎を硬くするために、舌と口で軽く愛撫する。愛した夫との子を成すために、体を重ねていただけで、悪戯に快楽に溺れるための行為をヨダは知らない。

 

 膣襞が蠕動を悟った。一際深く腰を落とされ、肌が合わさる音が響く。必死に腰を浮かせて逃げようとするが、男に腰を掴まれたままで全く体は動かなかった。

 

 男は果て、子宮に精液が注がれる。ゴブリンに差し出す生け贄だ。男たちに彼女の妊娠を気遣う理由は欠片もなかった。

 

 射精を終えると、固定されていた体が浮かされる。男が入れ替わり、またも下から膣を犯される。その男も彼女の膣がいかに素晴らしいかを喧伝し、順番待ちしている男たちは股ぐらを更にいきり立たせた。

 

「おらっ! 一滴も零すんじゃねえぞっ!」

 

 鼻が潰れるほどに男の下腹に推し当てられ、陰茎が喉を突く。

 

 口内に吐き出されたそれが、精液だと気付くのにヨダはしばしの時を要した。喉を通って青臭い香りが鼻を突く。満足に呼吸もできないヨダは、仕方なく子種を飲み干した。

 

 ようやく陰茎が口から引き抜かれ、上下に揺らされるヨダの口からは嗚咽が漏れる。だが獣欲に支配された男たちはその涙により興奮するだけだった。

 

 鼻先には三本の陰茎が突きつけられた。どうやらまたも咥え込めということのようだった。亀頭で涙を拭い取り、口に押し当てられる。中央のペニスを咥え込むと、その男は即座に腰を振り始め彼女の喉を犯し始めた。

 

 掴まれていた腕が上げられ、両手で陰茎を握らされる。上から農作業で鍛え上げられた男の手に抑え込まれたままで、無理やりに扱かせられる。

 

 全身で男の体に奉仕させられている。ヨダはこの時点で既にそう思っていた。

 

「ああっ、クソ。もう我慢できねえっ!」

 

 背後から声がする。それが何を意味するか、ヨダは知らなかった。

 

 肛門に、何かが触れた。それは初めての感覚だった。排泄を必要としない彼女にとって、肛門の触覚は完全に未知の感覚だ。

 

「使っちゃいねえだろうから広げてやるよっ」

 

 硬い何かが入り込んでくる。膣を犯す肉棒よりも大きいように感じられたが、それは彼女の肛門がぴっちりと閉じているためだった。二度、三度と突き入れられる度に侵入の深さは増し、最後には奥に届いた。そのまま尻肉を揉まれ、指が出し入れされていたことにようやく気付く。

 

 全身を犯す湿った音に紛れ、肛門から指が引き抜かれた間の抜けた音が聞こえた。

 

「綺麗にしてるみてえじゃねえか。これなら突っ込めるぜ」

 

 想像の埒外の言葉に、ヨダは何をしようとしているのか、考えるのを止めていた。だが――。

 

「ひばっ」

 

 口を塞がれたままではろくな悲鳴も上げられなかった。肛門に湿った何かが触れた。と思うと、未踏の肛門に、硬く太い陰茎が突き込まれた。

 

「おっ、さらに締まりに良くなったなぁ。とんだ変態女だこいつはっ!」

 

 下から彼女を揺らす男が、勝手なことを言い始める。だが、引き裂かれるような痛みとともに、膣を犯されて快感を感じ始めているのも事実だった。

 

「んじゃ、俺も奥に出してやるとすっかなっ!」

 

 またも膣襞が脈動を感知した。腰を浮かせるような気力は残されていなかった。それよりも、彼女は犯されて絶頂するのを耐えようとした。

 

 口と両手を犯す男たちの動きも早まった。肛門はまだ痛みを訴えてくれている。全身から送られてくる情報がヨダを混乱に陥れる。

 

 子宮の奥に熱さを感じると同時に、口から陰茎が引き抜かれた。三本の陰茎が同時に果て、視界が白で染まった。彼女の顔や髪を白濁した汁で汚した。

 

 膣からペニスが引き抜かれたとき、肛門への抽送が激しさを増した。胸を揉みしだかれて、膝立ちになったまま、乾いた音が慣れ親しんだ部屋に響きわたる。

 

 絶頂へ至らぬための痛みは薄れ、むしろ快楽に転換した。踏み止まっていた彼女はその勢いで絶頂し、体をしならせて痙攣してしまった。

 

「こりゃ紛れもねえ好きもんだぜ。ケツでイッたら言い訳はできねえよなあ、ヨダぁ」

 

 そんな煽り文句を誰かが言うと、男たちは盛大に笑った。

 

「おら、お返しだ。たっぷり腸に濃いのくれてやっからなっ!」

 

 さらに肛門への抽送が加速し、やがて腸壁が震えを察した。熱い精液が直腸に注がれ、イッたばかりで敏感な膣から愛液があふれ出す。

 

 肛門から陰茎が引き抜かれた。終わったのだろうか。そう思うヨダの体に残った衣服が、男たちに全て引き剥がされた。精液で汚れた体を、残骸になった服で拭かれ、彼女は寝台に運ばれる。

 

「ひゅう。ここで旦那とよろしくやってたんだろ? 続きはここでするとしようや」

 

 夫との大切な思い出まで汚されても、怒りさえ沸かなかった。早く終わって。そう祈るのがせいぜいだ。

 

 男たちも全裸になって、寝台に寝かされた彼女を取り囲む。果てたはずの男でさえ、ふたたび陰茎をそそり立たせて、ふたたび彼女を犯す準備を終えていた。

 

 二本差しや肛門の具合が男たちはお気に召したようで、彼女は寝台の上でも男たちに跨がらせられる。違いは体勢だけだ。尻穴を犯しやすくするためか、彼女は貫かれたままで男と抱き合わさせられる。叫ぶ余裕も、絶頂を踏み止まる気力も残されてはいない。

 

 数人に犯されて、もはや肛門はもうひとつの性器と化すほどに開発されきっている。男たちの射精の合間に彼女は幾度もイッて、そのたびに男たちは彼女を煽った。

 

 涙も涸れ果て、目から光が失われても、内側から湧き出る性感には翳りはなかった。ただ、嬌声だけを上げないように堪え、彼女は静かに犯され続けた。

 

 十人が三周ほど彼女を犯し終えた頃、やっと彼女は解放された。脱力したヨダは精液と愛液で汚された、夫と幾度と交わった寝台で弛緩する。

 

「っと。じゃあゴブリンに貢ぎに行くとすっか」

 

 獣欲が収まり、冷静さを取り戻したのか、男の声には知性が感じられた。

 

 ゴブリン。

 

 亜人の一種だ。群れを好み女を犯す習性を持つ。亜人には雌はいないらしい。

 

 顔見知りの男たちに輪姦されるのと、ゴブリンに犯されのの、どっちが辛いのか、ヨダは知らない。とはいえ、一度は解放された事実にヨダは安堵した。

 

「ゴブリンが――つぅか、亜人が出たらひとまず女差し出すのが一番だからな」

 

「ヨダを生け贄にする――ってテメエが言い出したときにはビビったぜ。こんな良い女をよお」

 

「まあお前らとは頭の使い方が違うってわけよ」

 

 そう自慢げに語ったのは、ヨダの膣を最初に犯した男だった。

 

「あんな曖昧な目撃情報で冒険者組合に依頼出すなんて、村長もボケたんじゃねえか?」

 

 力なくぐったりと倒れ込んだ彼女を、服を着終えた男たちは持ち上げ、何処へか運び出した。彼女は裸のままだった。

 

「いるかいないかはともかくとして。ヨダを犯す大義名分はできたってわけよ。これでゴブリンがいんならヨダを差し出して、いねえなら一生俺らの肉奴隷ってわけ。依頼料も山分けだ」

 

 ――こいつらっ!

 

 ヨダのことを全く考慮していない、酷い計画を耳にして、彼女は怒りを感じた。だが、犯され抜いて疲れ果てた彼女には、抵抗するだけの気力はなかった。

 

 どうすれば良かったのか。

 

 村人たちの肉奴隷か。

 

 ゴブリンどもの苗床か。

 

 死ぬか。

 

 最後の選択はできなかった。夫を覚えていられるのは自分だけだ。この人の命が軽い大陸で、彼のことを刻みつけられているのはヨダしかいなかった。

 

 森の中を男たちに運ばれている最中、不意に先頭の男が足を止めた。

 

「おい、どうした――っ! やべえっ!」

 

 ヨダを運ぶ男たちに焦りが広がっていく。ヨダは投げ捨てられて、男たちは身を翻らせて逃げ惑う。ぼんやりとしたままでヨダは辺りを見回した。

 

 暗い森の中で、子供のような体格の何者かが取り囲んでいる。最初に倒れた男を見て、ヨダは喉奥で悲鳴を上げた。

 

 胸に矢が突き立って絶命している。

 

 宵闇に包まれた森から、甲高い鳴き声に交じって、男たちの悲鳴が聞こえてくる。

 

 一匹のゴブリンが彼女に寄ってきて、他の仲間を「ギギィ」と呼びかけた。すると彼女たちの周囲に無数のゴブリンが集まった。

 

 男たちを殺してくれたことに感謝はしたが――この子供くらいの体格の亜人どもも、目的はさして変わらないようだ。どいつもこいつも、矮躯の割に村人たちより大きな陰茎をそそり立たせている。

 

 ゴブリンたちは隊列を組んで彼女を持ち上げる。蟻に運ばれる蝶のように、ヨダはそのまま洞窟へと拉致された。

 

 洞窟の中、開けた地点の中央に、ヨダは仰向けで寝かされる。

 

 村人たちに全身を犯された。それが間違いだとヨダはそれから知ることになった。

 

 まず、ゴブリンたちは彼女の膣を犯すためか両足を広げさせた。二匹が彼女の膝を掴んで、そのまま曲げた膝の裏側にペニスを突き立てせっせと腰を振り始める。そのときには腕も押さえられている。手で扱かされるのは村人たちによって経験済みだったが、肘の内側やら脇までに肉竿を差し入れ、腰を振る。

 

 軽く腰が浮かされ、一匹が座りながら彼女の肛門に逸物を突き入れた。同時に、彼女の下腹に乗った一匹が杭打つように膣を犯し始める。

 

 胸にも一匹が乗り、ヨダの乳房の谷間に陰茎を突き入れた。あまりにもおぞましい光景に悲鳴を上げようとしたとき、さらに一匹が彼女の頭に抱きついてきて、口に肉竿を突き入れた。

 

 髪もどうやら引っ張られているようだが、視界を塞がれた彼女には何をされているのかはわからない。

 

 やがて、膣を犯していた一匹が埒を空けるのを皮切りに、口や肛門にも熱い汁が注がれる。口を犯していた一匹が失せ、視界が広がる。どうやら、こいつらは女体にまつわるものであればなんでも興奮できるらしい。彼女の髪を束にして、陰茎に巻き付け扱いているゴブリン無数いた。特に一房だけある彼女のサイドテールには、順番待ちするものがいたくらいだ。

 

 すぐに視界が塞がれ、口も前後の穴も埋められた。そして、即座に熱い液が吐き出される。性感そのものは手段であって、ゴブリンどもは彼女の口や膣、そして肛門の中に射精するのを優先しているらしい。

 

 ヨダの体も疲れ果てているつもりだったが、ゴブリンに犯されしっかりと感じている。ゴブリンは彼女が絶頂を迎えても特に痛罵を投げかけることはなく、ただひたすらに彼女を犯すだけだった。

 

 幾度目かの膣内射精の折、全身が寒気に襲われた。それが何を示していたのか、ヨダにはわからなかった。

 

 幾たびに及ぶ射精を受け、下腹が膨らみ始めた。ゴブリンたちは複数匹でヨダの下腹に乗る。大量の精液が膣穴からあふれ出した。

 

 空の見えない洞窟の中、時間経過を示すものは何ひとつない。後からヨダが教えられた事実を考えると、一週間が経過したときのことだった。どうして死ねもしないのかさえ、彼女は知らず、ただひたすらにゴブリンの陵辱を受け続けた一週間だ。

 

 下腹の膨らみが安定し、何故かゴブリンたちは子宮に詰まった精液を掻き出すことがなくなった。もはや正気の大半が消え失せ、ヨダは思考らしい思考を止めていた。

 

 不意にヨダは鈍い痛みを感じた。腹の膨らんだ彼女を犯していたゴブリンは、気付くと全員が彼女から離れている。表情か鳴き声か、何故そう感じたのかはさっぱりだったが、ゴブリンどもは嬉しがっているようだ。

 

 痛みが激しくなりヨダは呻いた。長く感じたが実際には大した時間は経過していないはずだった。鈍痛から、痛みの質が変わる。肛門を貫かれた際にも似た、引き裂かれるような痛みに。

 

 気付くと、下腹の膨れが降っていた。

 

 目が合った。

 

 自分の膣から顔を出した、新たなゴブリンと。

 

 ヨダの子宮で育ったゴブリンは、彼女の膣口から上半身を出すと、両手でヨダの太ももを掴んだ。太ももに力が加わり、生まれたてのゴブリンは下半身を自らの腕力で膣から引き出し、洞窟の地面に立った。

 

 そして、その陰茎は最初からいきり立っている。

 

 群れに新たな一員が増えたのを喜んできるのか、ゴブリンたちが一斉に鳴き始めた。

 

 生まれたばかりのゴブリンは、自らが通り抜けてきた産道に逸物を突き入れ、母胎を犯し始めた。

 

 ゴブリンの苗床。その言葉の意味をヨダは今更ながらに知った。

 

 夫とでは成せなかった子を孕ませられ、それはゴブリンという異形の亜人であり、その子はヨダに子を成させようとヨダを犯す。

 

 またもゴブリンたちは彼女の体を取り囲み全身を犯し始める。違いがあるとすれば、左右の乳首から溢れるようになった母乳で、ゴブリンたちはそれを美味そうに飲む。

 

 一匹、一匹と彼女を犯すゴブリンは一週間おきに増えていく。

 

 産んだ数さえわからなくなった頃には、出産で絶頂に達せるほどの有様だった。

 

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 リラに伴われたギフトホルダーたちに救出されたのは半年後だった。

 

 今、ヨダは地底唾王城にて、給仕隊の一員として働いている。

 

 特に親しくしているのはリラとティナだ。リラが奴隷型を庇護しようとするためだ。恩返しのためにも、ヨダはティナ同様リラの側近として実務に携わってもいる。

 

「どうですか?」

 

「ん。ええ。火加減はちょうど良いわ。もう少しで焼き上がる。この辺は好みだとは思うから、ある程度試してみてね」

 

 リラに尋ねられ、ヨダはそう応じた。場所は地底唾王城の調理場だ。

 

 リラが他の給仕隊と異なり、調理が苦手だと気付いたヨダは、それとなくリラに料理について教える機会を作ったのだ。

 

 最初の違和感は給仕隊という名前だ。これはリラの下につく性質のため便宜上読んでいるらしいが、仕事内容が多岐に渡る。どちらかと言えば侍女と呼ぶのが適切だ。

 

 些細な違和であったが、問い質すのは避けたかった。ギフトホルダーはフェルターによって囚われ奴隷契約を結ばされているらしいが、給仕隊はヨダと似たり寄ったりの過去を持つ。

 

 他の給仕に比べて年かさのヨダは、誰に尋ねることもなく観察に徹し、リラがフェルターにだけは自分の手料理を運んでいること、それ以外では調理をしないことを突き止めた。

 

 内心でフェルターをリラが嫌っているとか、そういった雰囲気を感じたことはない。諸々を統合すると考えられるのは、フェルターの給仕であることにリラが拘っている可能性しかなかった。

 

 リラに今、教えたのは猪の肉を塩で焼くだけの単純な調理だ。リラは手先が不器用ではないので、教えるとすぐに飲み込んだ。

 

 見事な猪のステーキが完成し、木皿に載せて机に置き、ヨダはリラとともに着座した。

 

 リラが食べようとしないので、先にヨダからいただくことにした。村では良く食べていたし、地底唾王城の周囲には猪は現れるので身近な食材である。

 

「うん。おいしいわ」

 

 自然と顔が綻び、リラにも食べるよう促した。

 

 リラがステーキの肉を、小さな口に入るように切り分け、口に入れた。

 

「はい、おいしいです」

 

 リラの表情が変わらなかった。背筋に寒気が奔り、ヨダは冷や汗があふれ出すのを感じた。

 

 確証はない。確証はないのだが――どうして、教えを乞えなかったのか。あまりにも平仄が合ってしまい、その境遇が自分の半年間と比較してもなお凄惨で。

 

 地底唾王城で一番下なのは自分だと、リラが時折口にすることを思い出す。ヨダは眼差しに憐憫の色を出さないように努めるので精一杯だった。

 

 リラが困ったように微笑む。

 

 リラは相手の表情の些細な変化に敏感だ。きっと、ヨダが気付いてしまったことを察している。

 

「ご主人様に、色々おいしいものを出したいので、これからも教えてくれますか?」

 

「もちろん。できることはなんだって」

 

 声が震えないよう注意して、ヨダは了承した。

 

 食事を終えた後、ふたりはティナと合流して、フェルターも交えた会議に参加した。

 

 出席者は他にヴァレンティーナとアウレリア、アルガナとカサンドラだった。剣姫庭園と魔導森林の領主と二番手という面子である。ヨダからすれば雲上の人間であり、萎縮を隠せなかったがリラはいつも通りの笑顔で司会を進行している。

 

「今後の戦略ですが、基本的には前線を抑えた雅典戦国アテナイと降魔呪国ナウプリアの北上ですね。ただ、両国の中部はともかく北部は女神が棲息する魔境。現状の奴隷だけでは攻略は困難です。よって必要に辺り他五つの国の南部にも足を伸ばす必要が出てきます。幸い唾王城のゲートは拡張できているので移動は困難ではありません」

 

 ゲート。唾王城を含めた地下領域はフェルターの奴隷の人数によって拡大し、ゲートでの転移先も伸びるらしい。

 

「問題は諜報用の人員不足だな。ジリとリドベダだけでは心許ない。とはいえ、盗賊型は確保が一番面倒だ」

 

 フェルターが続ける。彼には幾多の顔があることを、ヨダは既に知っていた。全てではない。今は当然、王の称号に相応しい苛烈で落ち着いた姿だった。

 

「奴らの仕事は諜報以前に隠れることだからな。当面は忍者の里を釣る。抜け忍や盗賊の類いの情報があればありがたいが望みは薄いだろう」

 

 七国はヨダも知っており、雅典戦国に騎士型が多く、降魔呪国には魔術師が多いのも把握している。そして、七国には盗賊型が領主を務める領土はほとんどない――というのも知識として学んだ。

 

「中部から北部の攻めやすさであれば雅典戦国じゃな。雅典戦国は単純に向き合った際に強い。軍としての強さはフェルターのやり口なら考慮する必要はなかろう。降魔呪国は工房対策が必要であるが、その内実は多岐に渡る。手勢が必要になりやすく、それは隣接する雅典戦国側の領土を落としてからの方が確実じゃ。ついでに言うと降魔呪国の方が性質的に秘匿性が高く、我はさっぱり知らん」

 

 完全にフェルター側として、元魔導森林の領主、アルガナは分析をする。

 

 特に反対意見は出なかった。

 

「アルガナと私でひとつ複雑な術式を組めたわ。簡潔に言えば召喚魔術ね。フェルターではなく、私たちの魔力を消費して発動する。奴隷をふたりまで近くに呼べる。起動を簡単にした代償として誰を呼ぶかは事前に決めておく必要があるけれど」

 

「使い捨てにするなら所属が割れていない者にするとよいのお。戦力としては我とヴァレンティーナじゃろうが。……よせ、リラ。ロザリンドの奴がおらんから言える冗談であろう」

 

 領主である以上、アルガナやヴァレンティーナは強力だ。一方で、フェルターの手駒として姿を見せた時点で剣姫庭園と魔導森林が落ちたことを相手に悟られてしまう。女神を倒す――そんな夢物語を叶えるには、その失敗は許されない。

 

「そんな便利な術があるのなら、英霊楽土は問題はないだろう。レオナが睨みを利かせているが、奴らは先んじて抑えておきたい」

 

 英霊楽土は剣姫庭園の北に位置する領土だ。強力な騎士団を保有しており、剣姫庭園が隙を見せれば領土を食い潰し、最前線に出ようと目論んでいるらしい。

 

「かか。汝としては延々と噛みついてきた、厄介な手合いが落ちる様を期待しておるのだろう?」

 

「ヴァレンティーナ様に限って、そんなことは――」

 

 アルガナが艶然とした媚態で嘲ると、立ち上がってアウレリアが反論した。

 

「いや、いい。我々は唯一、この大陸の条理に対し、逆しまになったのだ。女神に隷属し、戦を煽り、力を振るい――その結果、奴隷傭兵たちは怒りを弱き者へとぶつけた」

 

 そこで、ヴァレンティーナはリラやヨダたちに一瞬視線を向けた。

 

「地の底から天に反逆する。横暴を振るう女神や眷族たち――そして、ギフトホルダーを弱き者と同じ憂き目に遭わせるのだ。奴が落ちる様を見て、同じ雌だったと知る際に、きっと私は笑うだろう」

 

 女神に真っ向から逆らえるはずもない。ヨダがこれまで大過なく夫と生きてこれたのは、剣姫庭園の治世が優れていたためだ。ただ、亜人や奴隷傭兵、そして村人たちが奴隷型を陵辱するのに躊躇がないのは、ギフトホルダーに仲間を殺されたためでもある。因果は連鎖しすぎていて、誰かが悪いとは明言できるものでなかったが、ヴァレンティーナはヨダたちに罪悪感を抱いているらしかった。

 

 はあ、とこれ見よがしな嘆息が聞こえた。

 

「まったく。わざわざ決意宣言をされなくとも。恨みがあろうとなかろうと、奴隷に落ちたら皆同じです。調教は私とご主人様の領分なので、勝手にやったらお仕置きですよ?」

 

 リラがそう告げて会議を再開させる。

 

「後は細々した報告です。給仕隊側では基本各種組合との折衝を進めます。とはいえ、矢面に立つのは奴隷の皆様ですが。奴隷商はアルガナ様の配下経由で手配書や奴隷を買います。冒険者組合はレビア様経由で依頼内容の審査。ギフトホルダー絡みの依頼は受けてご主人様に動いてもらいます。商会はまだ動きをそれ以上見せてこないので様子見ですね。流転教会はルクレティア様の調教が完了次第――でしょう」

 

 フェルターは自分でギフトホルダーや眷族を捕縛するのを好む。否、嗜好というわけでもない。唾王城の外ではフェルターは相手と同等にまで魔力が制限される。だからこそ、向き合った相手の強さを実感できるし、それが奴隷型とは明確に異なると認知できる。与えられた痛み、感じた危険性、相対的な強さや捕獲の困難さなどの要因の合計が、フェルターにおける報復性を促すらしい。

 

 配下がギフトホルダーを連れてきた場合、唾王城において絶対強者であるフェルターからすれば、リラやヨダと大差ない相手でしかなく、報復性が薄まってしまう。

 

 というわけで、基本的にフェルター自身が出向くことなる。

 

 大まかな方針が決まると、会議は終了になった。

 

 図書室にていくつかの事務を終え夜も更けた頃。区切りのついたところでヨダは立ち上がった。

 

「……リラ。あなたも少し、休んだら?」

 

「そうですね。疲れを実感しづらいと困ってしまいますね」

 

 笑みを浮かべ、リラは手配書を見ては並べた蔵書を見て何かを調べ、羊皮紙に記述し続ける。

 

 奴隷型はギフトホルダー同様、眠らなくても生活できるが、その場合大量の魔力が必要となる。ただし、奴隷型は魔力炉を体内に持たないので、食事という形で摂取する必要があった。当然ながら普通の人間と同じ量を食べただけでは不足する。

 

 ティナは既に就眠のため部屋に戻っている。ヨダも一日の睡眠時間は十分取るよう、リラに命じられている。眠ることさえ許されなかった環境を思い出させない配慮だろう。

 

 ただ、リラは違う。放っておけばいつまでも仕事をし続ける。多量に食事を摂っているわけではない。毎夜、彼女はフェルターの部屋に食事を運び、抱かれた際に精飲するからだ。

 

 フェルターの精液は膨大な魔力が蓄えられていて、それを栄養としてリラは常に活動している。

 

 ヨダはじわりと膣が疼くのを感じた。フェルターの精液について考えたために、彼の肉棒を連想してしまったのだ。

 

「ヨダさん? ……ああ。食事の準備なら大丈夫です。教えてもらったので私ひとりでこなせます。終わる頃に向かいますので、ごゆっくり私のご主人様をお楽しみくださいな」

 

 それほどに顔に出ていただろうか。夫を失ったばかりの未亡人でありながら、村の男たちやゴブリンたちに犯された身でありながら――いや、だからこそ、自身が主導権を握れる性交を求めてしまう。

 

 洗ったシーツを一枚抱え、ヨダはフェルターの寝室へと向かう。

 

 鍵は常に掛かっていない。彼に逆らう者はこの城にはいないのだ。ただ、礼儀としてノックをする。

 

「どうぞ」

 

 くすっ、とヨダは笑みを漏らす。フェルターはノック音で相手が誰だか判別はつくらしい。ぶっきらぼうではあるが、命じてはいない。ヨダとの距離を測りかねていることが伺える。

 

 部屋に入ると、フェルターは寝台の上で座っていた。ヨダが抱えるシーツに目を向けたが、無表情は崩さない。

 

 フェルターは基本的に眠らない。城を空けることが多いが、在城している場合は、昼はギフトホルダーたちを抱き続ける。相当数のギフトホルダーがいるが、全員を十分に満足させるほどだ。ぐったりしたギフトホルダーを横目に、部屋を掃除することも少なくなかった。

 

 絶倫の極みだが、その程度で収まる性欲でもない。毛布越しにもわかるくらいに今も怒張しているし、ヨダの後には一晩中リラと交わるはずだった。

 

 ヨダがフェルターに抱かれるのは初めてのことではなかった。

 

 ルクレティアの治療を受けても、ヨダが日常生活に戻るのは困難だった。あの陵辱の日々と今、どちらが現実なのかが不明瞭で、いつも夢から覚めるのを恐れていた。蝶番が軋む音に反応して悲鳴を上げることも頻繁にあり、そのたびにリラが手を添えて落ち着かせてくれた。

 

 そんなヨダへ提示された対処療法が、フェルターを犯す――という無茶苦茶なものだった。

 

 ヴァレンティーナも言っていたが、この唾王城は弱肉強食の逆しまだ。奴隷型がもっとも優位で、ギフトホルダーたちは下にいる。その合間にいるのが王たるフェルターだ。

 

 いや、正しくはフェルターを含んだ男だと言える。仮にヨダが地下室に住むオークやインキュバスを犯そうとも、誰からも文句は出ないだろう。ただ、その逆は許されない。絶対的に庇護されているのがヨダたち奴隷型である。

 

 王たるフェルターは奴隷型を犯せず、ヨダたちはフェルターを好きにしていい。

 

 ヨダは寝台に乗り、フェルターの毛布を引き剥がした。抵抗はなかった。

 

 そそり立つ肉棒は、先走り汁を分泌し始めている。求めてくれているのだ――そう思い、自然とヨダは微笑むと、上目遣いにしてフェルターを見上げながら、いやらしく舌先を伸ばして尿道を舐める。困ったような、それでいて堪えるような。そんなフェルターの顔が可愛らしくさえ思う。

 

「今日も元気ね……あなた」

 

 違う男の顔を見上げ、亡夫への呼びかけを口にする。果たされなかった妄想。開発されきった女体を、健康な亡夫に飽きるほど抱いて求めてもらいたい。そんな、フェルターを斟酌しない、自慰じみた性交だ。

 

 それがヨダの行き着いた、フェルターの犯し方だった。

 

 軽く口づけしてから陰茎から離れる。彼に背を向けると、上体をベッドに沈めて、スカートをたくし上げる。下着を見せつけるように下ろしてから、指先で尻穴を広げる。

 

「今日は――お尻からちょうだい」

 

 しっとりとした艶声で、彼女はフェルターに命じた。

 

 腰がフェルターの手に挟まれて、肛門に唾液と先走りで濡れた亀頭が押し当たる。焦らすように腰を振るが、焦れているのはヨダの方だ。肛門で亀頭をなぞり、なめとった先走り汁を潤滑に用いる。自分の手で肛門を広げ、亀頭分だけ迎え入れる。

 

「ほら、後は……奥まで一気に……ね。あなた」

 

 首を回し視線で彼を見る。弱々しい手がなんとも愛おしい。フェルターが狼狽えるのも無理はない。夫の振りをしてくれと言えばまだわかるだろう。だが、ヨダはフェルターに夫の特徴や性格などひとつも教えていないのだ。どうすればいいのか困惑したままで、しかし、フェルターはヨダの命令にしっかりと従う。

 

 怯えるような抱き方が、夫に似ていた。無論、フェルターと亡夫を重ね合わせてなどいない。亡夫に立てた操はとっくに失われている。

 

 あなた、と呼んでフェルターと自分の体と心を騙し。

 

 一方で理解しているからこそ覚える背徳が子宮を疼かせ――。

 

 腸壁を怒張が抉り、一息にヨダを刺し貫く。

 

「動いてっ! 愛しているなら……その分だけ、わたしを求めてっ!」

 

 病弱だった夫には言えなかった嘆きを、今更になって気がついた自分の望みを訴える。

 

 ヨダの尻肉を叩くフェルターの腰の音が間隔を狭めていく。最高速に達し、安定したあたりでヨダも腰を前後させた。まだ膣を用いていない、肛門だけの行為だが、ヨダは口を閉じることもできず、涎でシーツを汚した。

 

 射精の前兆を感じ、ヨダは肛門を意識して絞った。フェルターの腰の動きが止まる。

 

「偉いわ……よく我慢できたわね」

 

 腰を引いて肛門から陰茎を引き抜くと、口元の唾液をヨダは自分で拭った。爆ぜる寸前の亀頭を後ろ手にひと撫でしてから、彼女は腰を浮かせる。意を察してくれたようで、フェルターは破裂寸前の陰茎を天に突き立て、ヨダが降りるのを待ってくれている。

 

 背面座位の姿勢で、愛液を溢れさせた膣口に亀頭をあてがうと、そのまま全体重をかける。一度、無理に射精を止められたせいで、すぐには射精できないようだった。弄ぶように彼女は、膣から力を抜いて、膣襞で軽く陰茎をくすぐるように、腰を上下させた。

 

 悪戯な笑顔を浮かべ、彼女は背後のフェルターを見やった。

 

【挿絵表示】

 

 苦しそうに我慢しているフェルターを見て、彼女の嗜虐心に火が灯ったが、それ以上に情動が燃え盛った。膣に力込めながら腰を浮かし、膣口から陰茎が抜ける直前で力を抜く。全身の体重を込めたその衝撃で、フェルターは決壊し、彼女の子宮に特濃の精液が迸った。

 

「……よくできたわ」

 

 荒い呼吸でなんとか告げ、そのまま背中に体重を預ける。彼女の重さなどものともしない頑強な体が支える。振り仰いで、そっと自分の唇を彼の唇へと重ねた。ついばむだけの口吻である。

 

 再び体を自分で支えると、ヨダは繋がったままで服を脱いだ。一糸まとわぬ裸体となって、つながったままで体を反転させる。

 

 自然抱き合う姿勢になった。ヨダはフェルターの背中に腕を回し、乳房を厚い胸板に押し付ける。硬くなった乳首が擦れ、わずかに母乳が零れた。

 

 激しく腰を上下させながら、唇を重ね合わせる。ヨダは淫らに舌を動かして、フェルターの口内を犯しながら、ただそれだけで彼にも腰を動かすよう伝える。

 

 フェルターの目に映る自分が見えた。汗と唾液と母乳で濡れた体で、人にだけ許された体位で、獣のように求め乱れている。指先を絡める。フェルターの握る手は、驚くほどに力が弱い。一瞬で自分の体を解体しうる力を、彼は必死に制御している。

 

 絶頂の前兆を感じた。一際大きく体を動かすため、彼女は弓なりに体を反らせた。つながった性器と結ばれた手だけが、彼女の体を支えている。

 

「おっぱぃ……飲んでぇっ」

 

 蕩けた目で、虚空に呻く。乳首に吸い付かれると、待ちわびていたように母乳がフェルターの口内に射精にも似た勢いで放たれた。

 

 直後。

 

 声さえ出せない絶頂で、視界が光りに包まれた。痙攣する体が、敏感な膣にさらなる刺激を与えた。それが促したのか、脈動を感じる。

 

 フェルターが再び中で果てた。最後の力を振り絞って、彼女は手を引き寄せてフェルターの方へと体をよせ、胸板に倒れ込む。余韻を楽しむように、そして残りの汁を吐き出せるために、彼女は膣を引き締めて二度三度と軽く上下させる。

 

 彼女の膣内では、フェルターの怒張はまだまだ元気だった。子宮でしか精液を受け止めていないヨダは、そのまま寝入ってしまいそうなくらいには疲れ果てている。

 

「リラに、食事を教えたの。ちゃんとリラが作ったものだから、褒めてあげて」

 

 そう伝えると、フェルターがわずかに首肯させたのがわかった。

 

 リラとフェルターの関係は、きっとヨダには理解できない気持ちで結ばれている。できるだけふたりには幸せになってもらいたいと思う。

 

 その男に抱かれた後でそんな思いを抱く自分が、かつての自分の延長線上にいるとは、信じられなかった。

 

 




給仕は完全にミスですがライブ感でなんとかする次第。
次回が時系列的にはプロローグです。
最近pixaiが重いです。

パラメータで分かる! 現在の状況

【遠征中】
アウレリア→ガロッゾ城塞
カサンドラ→廃霊城(魔導森林領主)
フリーダ→鍛冶場(冒険者組合所属)
ヴァレンティーナ→剣姫城(剣姫庭園領主)
レオナ→北防城

【地底唾王城総戦力】
フェルター  戦術128→153(ヴァレンティーナ) 
E唾王槌
E唾王鎧

※フェルターの戦術レベルは奴隷の半分が加算される
※ただし、地底唾王城以外では相手の戦術レベルに合わせてレベル制限される

特殊オプション:
毒合成レベル6
魔術工房レベル120
※魔術工房レベルは戦術レベルと同等まで上げられる

調教道具:
オーク2→5匹
奴隷傭兵50人
娼館(セラニアが娼館主。領地誓約発動可能)
自動張型

保護中:
村娘9人→給仕隊
村娘ティナ→給仕隊
未亡人ヨダ→給仕隊

調教中:
修道女ルクレティア

設備:
地下牢
作戦会議室
→図書室(多分最初からあった)
→調理場(多分最初からあった)
魔術工房×4(セラニア、ロザリンド、ヴェレディア、アルガナ分)
機動教会(ルクレティア)

鉱山→カーラ。鉱婦20。必要な金属・宝石類の獲得
農地
領海→マリーナ。漁師20。新鮮な魚をお届け。売れる。ご飯レベルアップ。
山林
現在指揮者(農夫、木樵不在で資源活用不可)

【保有奴隷】
傭兵リヴィス    戦術10 
騎士アウレリア   戦術20 
剣士レビア     戦術10 諜報2
魔術師ロザリンド  戦術9  諜報5  工房20
暗殺者リドベダ   戦術8  諜報8  特技:特殊毒
槍騎士ヴァスカ   戦術11
誓約士セラニア   戦術11 工房20 特技:領地誓約
街盗賊ジリ     戦術7  諜報15 特技:ピッキング
魔導妃カサンドラ  戦術20 工房20
魔導姫ヴェレディア 戦術18 工房20
淫魔アルガナ    戦術40 工房20 特技:亜人魅了
漁師マリーナ    戦術6  漁師20
修道女ルクレティア(調教中) 戦術15 特技:機動教会、暴力結界
山賊カリスタ    戦術10
鉱婦カーラ     戦術5 鉱婦20
鍛冶師フリーダ   戦術18 鍛冶40 特技:武具鋳造、武具修理、張型開発
軽騎士ステラ    戦術16
新米騎士シルビア  戦術6
重騎士レオナ    戦術20 芦竜号 鋼壁鎧
剣姫ヴァレンティーナ戦術50 魔剣グラムフェムト
※戦術レベルは単純な戦闘力ではなく、完全な指揮でベストの戦果を発揮したらそうなるという塩梅

【領土】
魔導森林グラヴィカ
剣姫庭園ゴロッザ

【目的】
雅典戦国アテナイ→アテナ討伐
降魔呪国ナウプリア→ヘラ討伐
他国→橋頭堡確保 
忍者の里→仕掛け中
英霊楽土ヴァリアーザ→討伐条件クリア
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