まだろくに濡れてもいないアウレリアの陰部をフェルターの剛直が深々と貫いた。声を抑えるので精一杯だった。腹の中をえぐる鈍い痛みに、彼女は表情を歪めた。
「声は我慢したか。でもよお、俺は一度、腕切り落とされてんだ。これくらい我慢してもらわなきゃな」
言い終わるとフェルターは腰を動かしはじめた。まだ痛む膣をペニスが前後する。乾きかけの唾液と破瓜の血で潤滑し、卑猥な音を立てた。
歯を食いしばって耐える。アウレリアにできる抵抗はそのくらいのものだった。
「アウレリア、あんたの推測は正しい」
覆い被さり腰を彼女の内ももに打ち付けながら、フェルターは囁くように言った。
「俺は元オークだ」
「元……だと?」
喋ると、熱い吐息が漏れた。意識を背けていたが、痛みは徐々に引き始め、むず痒さにも似た悦楽がさざ波のように彼女の内側から広がっている。
「そう。オーク……いや、亜人とは女神の呪詛を受けた人間を指す。逆にサキュバスや魔女なんかの眷属はギフトホルダーより強力な加護を得ている。どちらにせよ、元は人間で、女神の気まぐれで作り出される」
全く聞いたことのない話だ。嘘だと反論したかったができない。アウレリアは確かにフェルターの再生力を見てしまった。
「俺の呪詛を解いたのはマリマノートという女神だ」
知らない名前だ。つまり。そんな女神などいないはずだ。この大陸を生きる人間で、七女神の名を知らぬ者はない。
「ああ、八番目の女神だ。俺はその女神によって一部を除いて人間に戻り、魔女の首輪や異能を授かった」
八番目の女神。誰にも知られていない女神の存在。アウレリアの力を封じている首輪や、あのリヴィスを隷属させるには、確かにそのくらいの事実が必要だろう。
激しくなっていたピストン運動が緩やかになる。具合を確かめているような動きだ。ぐっちゅ、ぐっちゅと結合部から音が漏れ出した。
「大分濡れてきたな」
「……バカなっ!」
自分の密肉を犯す肉棒に目をやった。血は大分薄れ、彼女の分泌した愛液が肉棒を塗らし陽光に照らされている。己の肉体に裏切られた気分だった。
「恥ずかしいか? ちんぽの受け入れ準備が整ったのが。別に病気でも悪事でもありゃしねえ。弄られたら濡れるってのは当たり前で、ギフトホルダーだって同じだ」
腰を打ち付ける音がまた早まっていく。リズミカルに乾いた音と水を含んだ音が繰り返される。体の奥底から全体に、何かが来るような予兆をアウレリアは捕らえた。だが、なんの予兆なのか見当もつかない。
二種の音にさらに音が重なる。自分の吐息だ。甘い熱を帯びた息が、彼女の唇から漏れ出していた。必死にアウレリアは口をつぐむが、そうすれば息が鼻から漏れただけだ。フェルターを睨み付けるが、彼は見透かしたように笑う。
「そら、イッても恥ずかしくないさ。性交か陵辱かなんざ捉え方次第だ。――おいリヴィス、始まってから何回イッた?」
突然矛先がリヴィスに向かったのに、アウレリアは面食らう。自慰を強要されていたリヴィスのことをアウレリアはすっかり失念していた。
「……三……カヒっ、……四回です」
律儀に言い直し、従順にリヴィスが答えた。
「ほら、誰でもイくんだよ。アウレリア。自分より遙かに弱い男に組み伏せられて、長年守った純潔を無理矢理散らされたとしてもな」
耳元で囁くように、フェルターがアウレリアの現状を口にする。湧き上がった羞恥心が、最後の引き金になった。アウレリアが痙攣するように地面で跳ねる。初めての絶頂に、アウレリアは目を見開き、しばし弓なりに背を反らした。
「良い反応だ。イくときにまんこをしっかり締め付けやがる」
敏感になっている肉壺にフェルターはさらに腰を打ち続けている。フェルターの腕がアウレリアの腹部を抱えたかと思うと、つながったままで体を抱えられ、身を起こされた。
「知ってるか? 騎乗位ってんだ。あんたみたいな女騎士が発明したんじゃねえか? ほら、お馬さんに乗るみたいに自分で動いてみろ」
下から彼女の子宮を突き上げながら、フェルターは勝手なことをのたまった。確かに騎乗の感触に似ている。馬の体温は高い。鞍をつけずに乗れば、尻に触れている男の温度に近いといえた。意識がつながってしまったがために体が忠実に再現する。
「お、そうだ。バランスとるみたいにな、良い感じに腰をグラインドさせるんだ。さすがは騎士様。物覚えがよくていらっしゃる」
気がつくと彼女の両手は、フェルターの両手とつなげられていた。馬上の感覚を思い出した際に、手綱にあたる位置にフェルターの手があったから思わず握ってしまったようだ。
慌てて手を離すが、どこに手を置けばいいのか迷う。地面には届かない。男の体に触れるのは手を握るよりはマシだが、不快なのは変わらない。
「あんっ……」
と喘ぎが口をついて出た。崩れそうになった体勢を、馬――フェルターがバランスをとる。大きく揺れながら前のめりになって、彼女はフェルターの腹部に手をおろした。
「お、良い反応だ」
首を曲げて、フェルターが自分に何をしているのか、アウレリアは目視した。結合部の上あたり――陰核を指先で荒々しくいじくり回していた。
挑発するように、フェルターが両手を胸の辺りに上げた。陰核を弄り続けられるか、恋人のように手をつなぐか。先ほどのこらえがたい悦楽が怖くて、アウレリアは手を握る方を選んだ。
満足そうにフェルターは笑うと、腰を激しく突き上げる。彼女の密壺はそれに答えて強く締まった。脈打つような蠕動を、彼女の膣壁は敏感に察知した。
「膣内は……止めて……っ!」
意に沿わぬ妊娠の恐怖に、そんな哀訴が口から漏れた。フェルターがにやりと笑い、更に抽送を速める。意もなにもそもそも彼女は今、犯されている真っ最中だ。望まぬ行為を無理強いされており、よって、懇願が身を結ぶ可能性など初めからなかった。
「おら、たっぷりくれてやる」
一際激しく逸物が脈打つと、どくどくと彼女の膣内に精液が注がれる。汚され尽くしたと彼女は思う。だが、彼女の未熟な性知識では、射精とは性行為の終わりを示す。この屈辱の時間が終わる。歯がみしながらも彼女は受け入れた。
ペニスが引き抜かれた。つやつやと黒光りする怒張を見る。こんなものが自分に入っていたとは未だに信じられない。
おかしい。と気づいたときには彼女は腰をつかまれ無理矢理に尻をフェルターに向けさせられていた。咄嗟に両手をついて、赤ん坊時代ぶりに四つん這いの姿勢をとる。
フェルターのペニスは萎えていない。つまり、行為はまだまだ続くのだ。
今から何をされるのか。獣の交尾のように後ろから犯されるのだろうか。なおもまだ、アウレリアは未来を正確に予測できてはいなかった。
(前)は前編という意味です。穴の話ではない。
手つなぎ騎乗位出すのに時間かかりました。
百人くらいキャラは考えているのに出力に時間がかかっていけねえや。
アウレリアの後は一度フェルターの居城に戻ってからメイド→女神→冒険者(落ち済)→魔術師→シーフ→修道女→剣姫三姉妹末女→を予定しています。
書くの早い人がうらやましいんだぜ