※この作品はR-18です。

ベクトル付与で異世界最強~ホロメンハーレムしながら学生性活   作:とも667

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 そろそろR18入ります。


第四話 いつの間にそんなに好かれてたの?

ユウマの目の前がまたしても光に包まれ、気が付くとユウマはベッドに寝かされていた。ここがどこなのかわからず、ユウマは立ち上がってきょろきょろとあたりを見回している。

 

「ここはどこだ……?」

 

「全然疲れてないのね。あの激戦を無傷で制するなんて、ホント何者なのかしら」

 

「わっ、胸大きいな……じゃなくて。すみません、ここはどこですか?」

 

 それを聞いた、露出多めの服を着た角の生えた金髪の女性……癒月ちょこが、手を口に当てて笑う。

 

「あらあら、いきなり大胆ね。でも、そういうことはあんまり初対面の人に言っちゃダメよ?」

 

「も、申し訳ない。つい口から出ちゃいまして」

 

「うふふ、私も自覚してるしいいわよ。自己紹介してなかったわね、私は癒月ちょこ。悪魔で、ここの保険医よ」

 

 そう言って、ユウマに笑いかけるちょこ先生。ユウマも気を取り直して、自己紹介する。

 

「ご丁寧にどうも。僕は上村ユウマ、ここの新入生です」

 

「もちろん知ってるわ。それにしても、彼女たちを相手に無傷だなんて……もしかして、見た目に似合わずかなりの熟練者?」

 

「いえ、そんなことは……よくわからないんですが、生まれつき不思議な超能力が使えるようで」

 

 真実を言っても信じてもらえないと悟ったユウマは、『生まれつきの能力』で通すことにした。ちょこ先生はそれに納得して、頷いている。

 

「そうなの……それにしても、便利よね。空も飛べるし、攻撃を防げるし、その辺にあるものを武器にできちゃうし」

 

「僕もそう思います。あっ、そういえばフブキは?」

 

「フブキ様なら、あっちで寝てるわ。疲れたんでしょうね」

 

 ユウマが指さされた方向を覗き込むと、フブキが安らかな顔で眠っていた。

 

「頑張ってましたもんね」

 

「えぇ、本当に。恋する乙女のパワーってやつかしら」

 

「恋する乙女?」

 

 ユウマはちょこ先生の突拍子もない発言に、疑問符を浮かべた。

 

「あら、気づいてないの? 鈍感ね、それじゃ女の子に嫌われちゃうわよ?」

 

「も、申し訳ない。この歳になるまで未経験なもので……」

 

「じゃあ、これが二人の初恋同士? うふふ、ますますお似合いね」

 

 ユウマはそう言われて、嫌でもフブキを気にする。こんなにも可愛らしい子が、自分のことを? ユウマが思わず、顔を赤くする。

 

「フブキ、お前……」

 

「ん、うぅん……?」

 

「そろそろ起きそうね。それじゃ私は、若い二人に任せて退散しようかしら。ごゆっくり」

 

 ちょこ先生は、そう言って部屋を出て行ってしまった。ユウマが引き留めようとしたときには、もう遅い。

 

「あぁっ、ちょっ……行っちゃったよ」

 

「うぅん……ユウマ、くん?」

 

「あ、フブキ……おっ、おはようございます」

 

 緊張しすぎて、ユウマは口調がおかしくなっていた。フブキはそんなユウマを、少し訝しんでいる。

 

「おはよう、見ててくれてたんだね。でも、口調変じゃない?」

 

「そ、そんなことないぞ⁉ 俺はいつも通りの俺でぇっ‼ 舌嚙んだッ‼」

 

「変なユウマくん……でも白上達、やったんだね‼ 優勝したんだよね‼」

 

 ユウマはそう言われて、我に返る。そうだ、自分たちが優勝者なのだと。

 

「あぁ、そうだよ。俺たちが一番強いんだ‼」

 

「ホントに、そうなんだ……ユウマくんの、おかげだよ」

 

「フブキだって頑張ったさ。自信持てよ」

 

 ユウマはそう言って、フブキを励ます。フブキはそれを聞いて、花が咲いたように笑顔になった。

 

「うんっ‼」

 

「もう日が暮れてきてるな。そろそろ帰るか?」

 

「うん、一緒に帰ろう?」

 

 二人は荷物を取って、談笑しながら帰路についた。その途中で、戦った相手と出くわす。

 

「あ、あれ上村くんじゃない?」

 

「おーい、上村くーん‼」

 

「天音先輩にAZKi先輩。さっきはどうも、勉強になる戦いでした」

 

 そう言ってユウマは、二人に礼儀正しく頭を下げた。

 

「こちらこそどうも。完敗だよ、上村くん」

 

「でも次は負けないよ、もっともっと強くなるから!!」

 

「こっちだって負けませんよ。フブキもいるし……だろ?」

 

 ユウマがそう言ってフブキを見ると、フブキは自信満々な様子だ。

 

「うん!! ユウマくんに相応しいくらいに、今よりずっと強くなってみせます!!」

 

「……あれっ、そういえば湊さんは? 帰ったのかな」

 

「いや、多分彼女は……」

 

 全員が言いにくそうな顔をする。ユウマがそれに疑問を持っていると、違う教室からあくあが出てきた。キャップを深く被って、顔を隠している。

 

「あっ、湊さん!!」

 

「は、はい!?」

 

「さっきはありがとうございました、いい戦いでした!!」

 

 ユウマがそう言うと、湊あくあもユウマを見て頭を下げた。

 

「あのっ、その……ありがとう!! またねっ!!」

 

「……なんだったんだ?」

 

「彼女、強いんだけど……とんでもなくコミュ障なんだ」

 

 それを聞いて、ユウマは納得した。コミュ障も得意なこと話してる時は、すごく話せたりするもんな……と。

 

「あぁっ、もうこんな時間!! またね、上村くん!!」

 

「また明後日会おうねー!!」

 

「はい、それではまた明後日に」

 

 バトルロワイヤルの後は、全員疲れているので一日休みが挟まれる。ユウマもパンフレットで見たので、知っていた。

 

「それじゃフブキも、また明後日だな」

 

「ま、待って!! 明日、その……よかったら、一緒に出かけない?」

 

「えっ!?」

 

 それはつまり、デートということではないのか。そう思ったユウマの顔の熱が再燃する。フブキも相当勇気を出しているのか、顔が赤い。

 

「もちろん、ユウマくんが暇なら……だけど」

 

「い、いや!! 大丈夫、もちろん暇だから!!」

 

「本当!? よかった!! それじゃ明日の12時、近くの駅前でね!!」

 

 そう言ってフブキは、嬉しそうに尻尾を揺らしながら、走り去っていった。

 

「……どうしよう」

 

 ユウマは彼女いない歴=年齢の男である。つまり、デート経験など欠片もないのだ。こういう時は男がエスコートする物だと聞いていたユウマは、内心八方塞がりであった。

 

「しかし行くと言ったからには、やるしかないよな……本買って帰れば、なにか変わるかな」

 

 そう思ったユウマは、恋愛の本を買って帰ることにした。しかし。

 

「全くわからんっ!!」

 

 ユウマはそう言って、本を閉じてしまった。恋愛経験ゼロのユウマには、恋愛本のことなどわかるはずもない。

 

「くそぉ、これで本当に大丈夫なのか?」

 

 もしもフブキに愛想を尽かされたらと思うと、ユウマはとても怖くなった。ユウマはそこで、自分の気持ちを誤魔化した。

 

「い、いや。あれもちょこ先生の憶測だろう、きっとそうだ。変なこと考えずに、普通に遊びに行こう」

 

 ユウマは気持ちを誤魔化したまま、ベッドに入った。

 

「……眠れない」

 

 深夜まで、ユウマは眠れなかった。そして、そのような気持ちなのはフブキも同様である。

 

「あぁぁぁぁ、どうしよう!! 勢いであんなこと言っちゃったけど、何にも考えてないよぉ!!」

 

「お前なぁ、もう少し考えて行動しろよ。いつも突発的すぎるんだよ」

 

「うぅっ、返す言葉もございません……」

 

 自分の同居人、黒上フブキにそう言われて押し黙るフブキ。その様子を見かねた黒上は、ため息を吐きながら尋ねた。

 

「はぁ……それで? そいつはどんな奴なんだ?」

 

「その、強くて……かっこよくて、優しくて、可愛い子が大好きで……い、いい人だよ!!」

 

「可愛い子が大好き、ね……だったら、そのままでいいんじゃねぇの?」

 

 黒上は、ぶっきらぼうにそう言った。フブキはそれに、素っ頓狂な声を上げる。

 

「えっ、でもデートだし……」

 

「そいつはいつものお前を見て、可愛いって思ってるんだろ? それなら、特に気遣いとかしなくてもいいだろ」

 

「そっか……そうだよね!! ありがとう黒ちゃん、白上頑張るよ!!」

 

 気合を入れたフブキが、黒上に笑いかけた。

 

「さっさと寝とけ、綺麗な肌が台無しになるぞ」

 

「はーいっ!!」

 

「ったく、あいつもそんな時期か……変な男じゃねぇといいがな」

 

 椅子の背もたれにもたれながら、黒上は一人で愛しい同居人のことを考えていた。

 

 

 

 次の日。フブキが駅に来ると、ユウマは既に駅前に立っていた。

 

「こんにちは、ユウマくん!! 待った?」

 

「いや、今来たところだよ」

 

「そっか、それじゃ行こう? 行きつけのゲームセンターがあるんだ!!」

 

 フブキはユウマを引っ張って、ゲームセンターへと走っていく。ユウマはフブキに引っ張られながらも、笑っている。

 

「わかったわかった、行くからそんなに引っ張るなって!!」

 

「今日は新しいゲームが来る日なの!! 絶対一緒に遊ぶんだ!!」

 

「なるほど、そりゃ急がないとな……!!」

 

 しばらく走って、二人はゲームセンターに辿り着いた。

 

「……あれか?」

 

「うん!! 一緒に遊ぼう?」

 

「誰か座ってるな。ちょっと待とうか」

 

 ユウマはそう言って、二人で立って待つことにした。しかし、いつまで経ってもゲームの席は開かない。隣の人と、延々とプレイを続けている。

 

「オラ、喰らえ!!」

 

「まだまだぁ!!」

 

「畜生ッ、負けたぁ!! もう一回だ!!」

 

 そう言って、男二人は後ろのユウマとフブキに気付かずに、対戦を続ける。そこでフブキが、二人に声をかけた。

 

「あ、あの……!! 待っているので、そのゲームが終わったら譲り……」

 

「うるせぇ、黙ってろ!! 集中できねぇだろ!!」

 

「そ、そんな……!!」

 

 ゲームセンターのマナーを守らず、ゲームを続ける男達。ユウマも耐えかねて、声をかけた。

 

「あそこにも書いてありますよ、後ろに人がいるなら譲るようにと。店のルールは守るべきでは?」

 

「うるせぇ、素人は黙ってやがれ!!」

 

「オラオラ、くたばれぇぇ!!」

 

 それを見たフブキが、苦笑しながらユウマに言った。

 

「いいよ、ユウマくん。違うゲーム遊ぼう?」

 

「……いや。俺に任せておけ」

 

「えっ? 何するの?」

 

 ユウマはフブキの疑問の声を聴きながら、男が次のコインを入れた瞬間……ベクトルを与えて、コインを返却させる。ゲームが止まり、下からコインが出てきた。

 

「あぁっ!? ゲームが!?」

 

「テメェ、何しやが……うわぁっ!?」

 

「な、なんだ!? 椅子が勝手に……」

 

 ユウマは続けて、座っていた椅子とコインにベクトルを与え、店の外へと走らせる。店のドアが開き、店の外で椅子が急停止。その勢いで、男は跳ね飛ばされた。

 

「ぬわぁぁぁぁぁ!?」

 

「ぎゃあぁぁぁぁ!?」

 

「またのお越しを、ってね」

 

 ユウマは椅子を元の場所に戻らせ、フブキの方に向き直る。

 

「さぁ、遊ぼうぜ? やるからには負けねぇぞ、フブキ」

 

「う、うん!! 白上だって、君だからって容赦しないよ!!」

 

「よし、やろうぜ?」

 

 ユウマとフブキが座って、ゲームを始める。結果としては……ユウマの完敗であった。

 

「やったぁぁ!! 白上の勝ち!!」

 

「流石経験者だ、強いなぁ。見事に負けちまったよ、次は何をやる?」

 

「じゃあ、次はアレやろう? 白上が教えてあげる!!」

 

 ユウマはそう言われて、違うゲームに座る。今度は一人用のゲームだが、フブキはユウマの背中にくっついて、手取り足取り教えている。

 

「そこはこうして、こう!! そうそう、いい感じ!!」

 

「あ、ボスが出てきた」

 

「あぁ、避けて避けて!!」

 

 ユウマとフブキは必死でレバーを動かして、ゲームをプレイしている。そして、その努力の甲斐あって……ゲームクリアの画面が表示された。

 

「おぉ、倒した!!」

 

「やったぁぁぁぁ!! すごいよ、初回クリアしちゃった!!」

 

「フブキのおかげさ。ありがとう」

 

 ユウマは椅子から立ち上がって、フブキに感謝した。フブキもそれに笑って返したが……ユウマが先に、違和感に気付く。

 

「どういたしまして!! ……ユウマくん、どうしたの?」

 

「いや、みんなの視線がな……」

 

「ひゅーひゅー!!」

 

 みんなが、二人に対して生暖かい目線を向けている。それもそのはず、二人はずっと密着してイチャイチャしながら、ゲームをしていた。どこからどう見ても、恋人同士だ。

 

「熱いねー、お二人さん!!」

 

「かっこよかったぞ、彼氏さん!!」

 

「もっとくっつけよー、彼女さん!!」

 

 二人はそう言われて、見つめ合い……全く同時に真っ赤になった。

 

「ちゃ、茶化さないでくださいっ!!」

 

「そんなんじゃないですから!!」

 

「嘘言うなよ、あんなにくっついてたのに!!」

 

 二人は更に真っ赤になって、逃げるようにゲームセンターを後にした。

 

「ま、全く!! あの人たちは何を言っているんでしょうね!! 時間も時間ですし、ご飯食べに行きましょうか!!」

 

「そ……そうだな!! なんか食べに行こうぜ!!」

 

「待てよ、お前ら……」

 

 そこにいたのは、さっきユウマが吹っ飛ばした二人の男だった。

 

「まだいたんですね」

 

「よくもやってくれたなぁ、おニューの服が台無しだよ」

 

「すみませんでした、クリーニング代は出しますので」

 

 そう言ってユウマが、財布を取り出そうとしたが……男達はそれを拒否した。

 

「んなもんいらねぇよ、男はどいてな」

 

「そこの獣人さん、可愛いなぁ……お前も同罪なんだし、償ってもらわないとなぁ?」

 

「ちょ、ちょっと……やめてください!!」

 

 男二人が、ユウマを乗り越えてフブキの腕を掴んだ。

 

「お詫びだよ、俺たちの服のな!! ほら、行くぞ!!」

 

「や、やめてっ、痛っ……!!」

 

「待て。やりすぎだろう、警察を呼ぶぞ」

 

 ユウマがそう言ったが、男は下衆た笑みで言う。

 

「呼んでみろよ。俺たちはお前にぶっ飛ばされてる、それを言ったらどうなるかな?」

 

「そういうことだから、一緒に来てもらおうかぁ?」

 

「ユ、ユウマくん!! 助けてっ!!」

 

 フブキが、ユウマに助けを求めて手を伸ばす。ユウマはそれを掴んで、自分を手鏡で見ながら……一言言った。

 

「手を離すなよ」

 

「う、うんっ!!」

 

「あぁ? 何するつもり……うぉぉぉ!?」

 

 ユウマは上へのベクトルをかけて、空中に浮き上がった。二人はいきなりの浮遊についていけず、振り落とされる。

 

「ぐぁっ、テメェらぁ……!!」

 

「じゃあな。この子を連れていくのは、間違ってもお前らじゃない」

 

「と、飛んでいきやがった……!!」

 

 前へのベクトルをかけて、前へと飛んでいく。ユウマはフブキを抱き寄せて、振り落とされるようなことがないようにしている。もう、すっかり日が暮れてしまっていた。

 

「見てみろフブキ、綺麗だぞ」

 

「えっ? ……わぁっ!!」

 

「空の旅も悪くないもんだな」

 

 高所を飛んでいるので、綺麗な赤い空がビルに阻まれずに見える。フブキは、それに目を輝かせていた。

 

「……そろそろ降りるか」

 

「ありがとう、ユウマくん。助けられてばっかりだね、白上……」

 

「フブキの力になれてるなら、嬉しい」

 

 降り立ったのは、人気のない公園。さっきまでは飯を食べるつもりだった二人だったが、二人ともそれをすっかり忘れていた。静かに、二人でベンチに座る。

 

「ユウマくんは、いつも助けてくれる。ベルシリカの時も、バトロワの時も。今日は二回も助けてもらった」

 

「褒められるようなことはしてない。俺はただ、フブキが可愛いから助けてるだけだ。別に、誰もを助ける善人じゃないよ」

 

「それでもいいの、白上はユウマくんに助けてもらってる。ユウマくんは、間違いなく白上のヒーローだよ」

 

 フブキはもう、自分の言いたいことに気づいていた。ユウマもそうだ。あとは、どちらかが言い出すだけ。

 

「……ユウマくん!!」

 

「……フブキ!!」

 

「白上は、ユウマくんのことが……!!」

 

「俺は、君のことが……!!」

 

 二人が同時に勇気を出して、言った。

 

「好きです!! 付き合ってください!!」

 

「好きです!! 付き合ってください……って、あれ?」

 

「タイミング、被っちゃったね……ふふっ、あはははは!!」

 

「はっはっはっは、どうやら俺たちはどこまでも気が合うらしい!!」

 

 二人で笑いあって、フブキがユウマにキスをする。フブキにできる、最大の好意の証明。

 

「ユウマくん、大好き……」

 

「うん、俺も」

 

「すっかり、暗くなっちゃったね」

 

 二人が愛を確かめあっている間に、もう月が顔を出していた。ユウマは立ち上がって言う。

 

「コンビニあるし、何かしら買って食おうぜ」

 

「うん!!」

 

「フブキ、お前は何が食べたい?」

 

 食べるものを考えながら、コンビニに入って……二人は、二人分の夜ご飯を買った。しかし……

 

「ここ、店内に食べるスペースないのか……弱ったな。ベンチまで戻るか?」

 

「……白上、ユウマくんの家に行きたいな」

 

「えっ!? そ、それは……」

 

 白上はユウマの腕にしがみついて、離そうとしない。引き剥がすことは、今のユウマにはできなかった。

 

「ダメ、かな……?」

 

「……わかった。行こう」

 

「先に外、出てて? 買いたいものがあるの」

 

 そう言われて、言われるがままにユウマは店を出る。フブキはすぐ店を出てきた。

 

「お待たせ。行こう?」

 

「あ、あぁ……」

 

「……えへへ」

 

 ユウマは、このあと何が起こるのか……なんとなく察していた。フブキはもう、そのための準備をしている。二人はぴったりくっついたまま、夜の道を歩いていった。




次回、えっち回です。

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