ベクトル付与で異世界最強~ホロメンハーレムしながら学生性活 作:とも667
タイトルの通りです。
ユウマがダンジョンに向かい、『山の神』と魔王軍を倒した次の日。ユウマはAZKiに電話で呼び出されて、昨日いた場所に来ていた。
「待ち合わせ場所は……ここか」
「あ、ユウマくん!! こんにちは、昨日はありがとう!!」
「こんにちは、こちらこそ。間に合って良かったですよ、もう少しで何をされていたか……」
ユウマは、AZKiがお礼をしてくれると聞いて、結構楽しみにしていた。理想はご飯を奢ってもらうことだが、こんな可愛い子になら何をもらっても嬉しいとも思っている。
「うん。ホントに助かったよ……ユウマくん、すごくカッコよかった!!」
「そうですか? それほどでもありませんよ」
「照れてるの? ふふっ、可愛いところも……あ、今日は君にお礼するんだったね!!」
ハッとしたようにそう言って、AZKiがユウマに向き直る。ユウマはワクワクしながら尋ねた。
「それで……今日はどんなことを?」
「えへへ、実は私、ダンジョンのアドバイザーをやっててね……昨日は私を助けたから、ダンジョン探索できてないでしょ? だからさ、私と一緒にダンジョン探索しようよ!! どうかな?」
「なるほどな……ありがとうございます、それじゃ行きましょうか」
「やった!! よーし、気合い入れちゃうぞ!!」
AZKiは張り切っている様子だ。張り切っているAZKiも可愛いなと思いながら、ユウマが少し歩くと……昨日はなかったダンジョンができている。
「お、早速ダンジョン発見……行きますか?」
「うん、行ってみよう!! 後方でナビゲートするから!!」
「……ふむ。大きな洞窟だな」
次の瞬間、AZKiがユウマに警告する。
「下に落とし穴!! 気をつけて!!」
──ガコンッ!!
「おっと」
「魔物が来るよ!! 前方、数は4体!!」
落とし穴トラップを躱して、続けてAZKiの警告が聞こえた。そして、ユウマがチャクラムを取り出す。
「行け、チャクラム!!」
──ズシュアッ!!
「ギヒィィィッ!?」
「グォッ!? オォォォォ!!」
緑色の人型、ゴブリンが真っ二つになって地面に倒れる。奥にいた大きな人型、オーガにも命中したが……それでもユウマを殺そうと、ユウマへと向かってくる。しかし、ユウマは冷静だ。懐からペットボトルを取り出した。
「まずい、避けて!!」
「心配いりませんよ、AZKiさん」
「ウォォォォ……オ?」
──ジャシュッ。
ペットボトルの水から放たれた、薄い水圧の刃。それが、静かにオーガの首を撥ねて……地面に落とした。巨体がユウマの目の前で倒れ込む。
──ズシィィン。
「ふぅ。ナイスオペレーティング、AZKiさん」
「すごい……あの数を相手に、全く焦らないなんて。どうして、そんなに冷静なの?」
「それはその……まぁ、子供の頃に色々ありまして」
一度死んだからと言うわけにもいかず、ユウマは適当に誤魔化した。AZKiは追求はせずに、ナビゲートに戻る。
「まぁいいや、今のところ魔物の反応なし。先に進んでみて」
「はーい。さて、何があるかな……」
「あ、そこの右の壁!! その先に宝箱があるよ!!」
そう言われて、ユウマがその部分を触ってみる。すると、壁が消えて……部屋が出てきた。
「おぉ、不思議だな……こんな感じなのか」
「気づかなかったでしょ? このためにナビゲーターを雇う人が多いんだ」
「そうなんですね……さて、中身は?」
宝箱が開いて、出てきたものは……一冊の本だ。中には、ユウマには読めない文字がびっしり。
「なんだこれ……?」
「魔導書だね、読破すれば魔法を覚えられるらしいんだけど……私も読めないんだよね」
「俺もです。とりあえず袋にしまっておくか……」
魔導書を袋にしまい込んで、ユウマはどんどん先に進む。AZKiがいるので、ユウマはリラックスしているようだ。
「ユウマくん、敵が……」
「そらっ!!」
「グギャア!?」
敵は襲ってきた瞬間に撃破されるので、脅威ではない。見えないお宝も、AZKiのお陰で回収できる。二人は向かうところ敵なしであった。
「あ、そこの床動きそうだよ?」
「えっ、そうなの? ホントだ、宝箱入ってた……わっ、綺麗な鉱石だ!!」
「高く売れそうだね!!」
ユウマには元々何一つ通用しないのだが、AZKiがいるせいで、一人の時より更に不意打ちが通用しなくなっている。最早、手の付けようがない。
「さて、ここの探索は終わりかな」
「お宝はもうないみたいだね、次に行こうか」
「またナビゲート頼むぜ」
そう言って、次のダンジョンに向かうユウマとAZKi。二人は協力して、お宝をどんどん集めていた。ふと、AZKiがユウマに尋ねる。
「かなり集まってきたね、鞄がパンパンになってきてるよ」
「そうだな、そろそろ換金しに行くか?」
「うん。いいと思うよ……それ、重たくないの?」
当然の疑問だ。なぜならユウマは、パンパンで重たい鞄を片手で持っているのだから。しかし、上へのベクトルで荷物を軽くしているので、ユウマは余裕である。
「大丈夫、能力使うと軽くなるんだ」
「そうなんだ……便利だね、ユウマくんの力」
「でしょ? 俺も便利だと思うよ」
そう言いながら、アイテムを換金しに向かう。そして二人は、ダンジョンのある場所に帰ってきた。
「いやー、まさかあんな高値がつくなんてね」
「俺もビックリしてるよ。本当にいいの、半分こしなくて?」
「これは君へのお礼なんだから、いいんだよ!! ほら、ご飯食べたら行こう?」
そう言ってAZKiは、ユウマにお手製のおにぎりを差し出す。それを見てユウマは、目を輝かせた。
「わぁ、作ってきてくれたの!? ありがとう!!」
「遠慮しないで食べて?」
「……!! 美味い!!」
「よかった、どんどん食べてね?」
そう言ってユウマは、目の前に用意されたおにぎりを一瞬で食べ尽くしてしまった。
「ふぅ、ごちそうさま……美味しかったよ」
「よかった!! 作ってきた甲斐があるよ!!」
「よし。じゃあ、次行きますか!!」
「おー!!」
そう言って、二人が張り切って向かう次のダンジョン。しかし……そのダンジョンは、普通のダンジョンではなかった。入った瞬間から、二人は違和感に気がつく。
「……なんだ? ここ、違和感があるな」
「これ、敵の反応……でも、どこにもいないよ? 一体どこに……」
「隠れてるのか? それとも、昨日倒したあいつみたいに『見えない』……?」
二人が敵を警戒していた、その時。AZKiの上の天井が、音もなく開き……触手が、AZKiの体を拘束した。
「きゃあぁぁっ!?」
「なっ、AZKi!?」
「わぁぁ!?」
AZKiは為す術なく引きずり込まれてしまった。それを見て、ユウマは自分にベクトルを与えるために手鏡を取り出す。
「急がないと……何があるかわからん!!」
そう言ってユウマは急加速し、先に進み始めた。そして、引きずり込まれたAZKiは……ユウマからは遠い場所に移動させられていた。
「うぅ……ここはどこ……?」
いきなり引きずり込まれ、移動させられたのでAZKiは困惑している。そこに、さっきの触手達が現れた。
「きゃっ、魔物……!? 来ないで、斬るよ!!」
そう言ったが、触手はAZKiの後ろからも迫っていた。混乱によってそれに気づけず、AZKiは腕を拘束される。その上、剣を奪われてしまった。
「あ……!!」
AZKiは抵抗手段を奪われて、青ざめた。このままでは殺されてしまう、と。しかし……触手達は剣を捨てて、攻撃しようとはしなかった。
「な、なに? なんなのぉ?」
AZKiは混乱と恐怖で、涙目になっている。そこで触手が、AZKiの体に向けて液体を噴射した。粘性のある液体が服に付着し、AZKiが気持ち悪さに身を捩る。
「やっ……!! 気持ち悪い!!」
しかし、これは魔物の粘液である以上……それだけでは済まない。なんと、液体はAZKiの服を溶解させ始めたのだ。
「ひっ、いやっ……いやぁぁ!!」
自分も溶かされる。そう思って、AZKiが必死に身を捩る。しかし、抜け出すことはできない。液体はどんどん服を溶かし……AZKiの乳房が露わになった。AZKiは、恥ずかしさと恐怖で泣いている。
「やだ、やだよぉ……ユウマくん……」
そう言っている間にも、触手はAZKiに近づいていく。そして……口の中に触手が侵入し、AZKiがもがく。
「んぶっ、んむぅぅぅっ!?」
──ビュウゥゥッ!!
「むぅぅぅっ!? う゛っ、はぁぁっ……」
触手に液体を喉の奥に噴射され、AZKiはそれを飲んでしまう。AZKiはそれを毒だと思って、死の恐怖に怯えている。
「しにたく、ないよぉぉ……っ!?」
次の瞬間……AZKiの体が、とても熱くなった。同時にAZKiの目が蕩け、体がムズムズし始める。
「な、なんなの……これ……私、どうなるの……?」
そこでAZKiは、ひとつの情報を思い出す。エロトラップダンジョン……それは女性だけを狙う罠が満載のダンジョン。
ナビゲーターも、敵に攻撃の意思がないため、察知がしづらい上に、男だと何も起こらないので発見も遅れてしまう。しかし、女性であれば……着ていた服を溶かされたり、媚薬を飲まされたりした後、体中を触手に陵辱される。
そこで強烈な快楽を与えられると、それに依存したり、脳が壊れてしまう人すらいる。そして、最後には触手の苗床にされて一生を過ごす……恥ずかしくて詳細は知らなかったのだが、AZKiはそれを現在、身をもって体感していた。
「だ、だめ……やだぁ!!」
AZKiは、必死に首を横に振る。しかし、触手は本能に従って動くのみ。AZKiの体に触れて……胸に吸い付いた。暴力的な快楽が体を駆け抜けて、AZKiはそれだけで気絶しそうになる。
「ひっ……あぁぁぁぁぁぁっ!!!」
──ジュルジュル……
「あひっ、あ゛ぁっうぁぁぁ!!! だめ、えぇ……!! あはぁぁぁぁっ!!!」
触手の攻めによる、強すぎる快楽がAZKiの脳を焼く。しかも、自慰すらもしたことのないAZKiにとっては、これが初めて味わう性的快楽なのだ。AZKiは脳が溶けそうな程の快感を与えられ、今にも快感に身を任せてしまいそうな衝動に駆られている。
「あ゛あぁぁぁ、んひぃっい゛ぃぃ……うああ!!!」
触手は無慈悲に、AZKiのパンツを食い破った。そこに触手が入り込んで、腟内を刺激する。元々AZKiの性感帯であるそこを、媚薬塗れの触手が刺激すればどうなるか。触手が腟内を擦ると、AZKiはたまらず潮吹きしてしまった。
「あ゛ぁっはぁぁぁぁぁぁっ!!!」
──ジュプジュプッ。
「あ゛あっあ゛はぁぁぁっ!! ひぎぃっ、あ゛っあっあ゛ぁぁぁ!!! だ、めぇぇ……!!」
AZKiの視界がブラックアウトして、快楽で引き戻される。AZKiの口から涎が垂れて、地面に落ちた。あるべき恐怖が、どんどん薄れていく。その代わりに、AZKiの頭に浮かんでくる感情……それは、悦びだ。
『だめ、気持ちいい、負けちゃったら、気持ちいい、わたし……もう……気持ちいいっ……』
「あ゛ぁあひっ、んひぃぃぃぃっ!!! いぎぃっ、あぁあぁぁぁぁぁ!!!」
AZKiがついに限界を迎えた、その時。ユウマがチャクラムを、触手達に投げつけた。触手が切り落とされて、地面でのたうち回る。
「うぉぉぉらぁッ!!!」
「あ……」
「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」
ユウマはチャクラムで触手を全て切り落とし、AZKiを解放した。触手から黒い血が溢れ出し……機能を停止する。息切れしながら、AZKiにユウマが駆け寄る。AZKiは快感の余韻でまだ絶頂し続けていた。
「大丈夫か、AZKi!? しっかりしろ!!」
「ユウマ、くんっ……あぁっ、はぁぁぁ♡」
「えっ……なんだ、どうしたんだ!?」
媚薬で敏感になり、触手の快楽責めを受けたAZKiの体は、もう肩を触られただけで快楽を感じてしまっている。ユウマは状況が理解できず、混乱しているようだが……
「あ、あぁ……ユウマ、くん……おね、がい……」
「どうした!? なにが必要なんだ!?」
「きもちよく、なりたいのぉ……」
そう言われて、ユウマが顔を赤くする。そう言われても、ユウマははいそうですかと犯せる人間でもなかった。しかし、AZKiはもう快楽を求めずにはいられない。
「なっ、なんで急に……まさか、触手のせいか!?」
「がまん、できないよ……ユウマ、くん……」
「いや……恋人でもないのに、そんなこと……!!」
「ユウマくんに、してほしい……ユウマくんじゃなきゃ、イヤなの……」
AZKiは心の底から、そう思っていた。そういうことをしてもらうなら、せめて想い人にと。ユウマもそれを聞いて、気持ちが揺らぐ。
「だ、だけど……」
「ユウマくんは、私のこと、嫌い……?」
「そんなことは……もう、わかったよ!! 後悔するなよ!?」
ユウマも覚悟を決めて、AZKiに向き直る。それを見て、AZKiも笑顔になった。ユウマは、AZKiとまずキスをする。舌を絡めるディープキスだ。
「んぅぅ……んふっ、ん♡」
「ちゅぷ、んっ……はぁっ」
「はぁ、あ……♡私、もうがまんできない……」
そう言って、ひたすらにユウマを求めるAZKi。それを見たユウマはAZKiの胸に手を伸ばして、先端を刺激する。触手とは違う、好きな人から与えられる甘い快感。それに媚薬が合わさって、AZKiはさっきよりもっと気持ちよかった。
「うぁぁぁっ、あはぁっ、あうぅあぁぁぁぁ♡」
「気持ちよさそうだな……かわいい」
「ひぁぁっ、んぅっあっあんっ♡ひぅぅぅぅ♡」
気持ちよさそうなAZKiを見て、ユウマがAZKiの腟を見る。絶頂で潮を吹き続けているそこに、ユウマが指を挿入する。AZKiの体が大きく跳ねて、強い絶頂を迎えた。
「んぁぁぁぁぁぁっ!!♡」
──くちゃくちゃくちゃ……
「どう、AZKi? 痛くないかな?」
「あひぃっ、いぃぃっ♡あ゛ぁぁあっ、あっあっあ゛っあ゛ぁぁぁ!!♡」
AZKiは返事をすることもできず、ただ脳を灼く快感と幸福感に身を任せる。AZKiは強すぎる快感に耐えきれず、ユウマに抱きついた。抱きつかれたユウマは、AZKiの体の震えや柔らかさをダイレクトに感じて、理性を削られる。
「あ゛ぁぁぁぁあっ、ふぁっあっあぁぁん♡」
「かわいいなぁ、もう……!!」
──ぐちゃぐちゃぐちゃ♡
「あはぁぁぁぁぁっ!!♡ ひぁぁぁっ、アッあぅぅあ゛ぁぁぁ!!♡」
可愛いと言われながら、更に指を追加されて、激しく動かされる。AZKiはそれがたまらなく嬉しくて、更に気持ちよくなってしまう。二度と戻れなくなりそうな、快楽と悦びの奔流。それに身を任せていると、突然AZKiは体を持ち上げられた。
「あはぁ、あぁ……?」
「いくよ、AZKi」
──ずぷんっ♡
「……んひぃぃぃぃぃぃっ!?♡」
太い肉槍に、突然腟内を奥まで貫かれ……AZKiの意識が飛んだ。しかし、すぐに快感によって意識が引き戻される。所謂対面座位、抱きついたままできる体位だ。そのまま、ユウマは抽挿を開始する。ユウマが奥を突き刺す度に、AZKiの目の前が快楽で点滅する。
──ぱちゅっ、ぱちゅっ♡
「うぁぁぁっ、あ゛はぁぁ♡ひぁぁぁぁ、うあっあ゛ぁっう゛♡」
「すごい、締め付け……気持ちいい!!」
「ひぃぃんっ、う゛あぁぁっあ゛っあっあんっ♡んう゛ぅぅぅっ♡」
AZKiはユウマのことが元々好きだった。そこに媚薬と、セックスの快感が合わさり……気が狂ってしまう程の快感と幸福感を、AZKiに齎している。AZKiは、そんな快楽の中で必死に言葉を紡ぐ。
「あ゛ぁぁぁ、ユウマ、くんっ♡うぁぁぁ!!♡」
「ッ、なんだ……?」
「すきっ、だい、すきぃぃ……あはぁぁぁっ!!♡」
ユウマへの好意。AZKiはそれを、どうしても今伝えたかった。それを聞いて、ユウマは……AZKiが愛おしくてたまらなくなる。抽挿を激しくされて、AZKiが一際大きな声を上げた。
「お前……可愛すぎるんだよ!!」
──ずちゅんっ♡
「ひぃぃぃぃぃんっ!?♡」
「俺だって、好きに、決まってるだろ!! AZKiみたいな、可愛い子!!」
それを聞いて、AZKiに最高の幸福感がやってくる。それと同時に、今日最高の快感も。自分の頭がおかしくなることを悟り、AZKiが涙を流しながら言う。
──ずちゅっ、ずちゅっ♡
「うあ゛ぁぁぁ、あう゛ぅぅっ!!♡ だ、めぇ、おかしく、なっちゃ……あひっ、い゛ぃぃぃっ!!♡」
「そうなったら、俺が、責任取るから!! 安心、しとけ……!!」
「あはぁぁっ、うれ、しいぃ……!! いぃっぎっ、あ゛ぁぁうっんぁぁっ!!♡」
もう、ユウマもAZKiも限界だった。AZKiはもう何も考えられない。何もかもを忘れて、二人で快感に染まる。絶頂に向けて、動きがどんどん激しくなっていく。
──ずちゅずちゅずちゅ♡
「ひぃぃっ、あひっい゛っいぃ!!♡あ゛ぁっあっあっあ゛ぁぁあ!!♡いく、あずき、いくぅっ♡」
「俺も、もう……!!」
「あ゛はぁぁっ、あ゛っあ゛っう゛ぁぁあぁ!!♡んひぃっ、ひあ゛ぁぁぁぁあ……!!♡」
次の瞬間。二人は同時に最大の絶頂を迎えて、体を大きく震わせた。AZKiもユウマも、お互いを抱きしめている。
──ビュルルルルッ!!
「うぐっ、うぅ……!!」
「あひぃぃぃぃぃぃっ!!!♡」
「はぁ、はぁ……大丈夫? 少しは、楽になった?」
ユウマが腟内から肉棒を抜き、精液の溜まったコンドームを投げ捨てて尋ねる。しかし、AZKiは涙と涎でぐちゃぐちゃの顔で、糸が切れたように眠ってしまっている。その様子を見て、ユウマは頭を搔いた。
「とりあえず……ここを出ないとな。裸のままじゃダメだし、とりあえず俺の服を……」
「すぅ……すぅ」
「……AZKi。大好きだよ」
ユウマがそう言ってキスをすると、AZKiは眠りながらも笑顔になった。好きな人にキスをされたことはわかるようだ。彼シャツ状態のまま、ユウマはAZKiにベクトルを与えて浮かせる。そして、お姫様抱っこでAZKiを抱えた。
「とりあえず、急がねぇとな……体に何があるか、わからないし」
そう言ってユウマは、自分にベクトルを与えて高速で飛び始めた。そして……到着した病院にて。診察室の一角で、医者とユウマは話をしていた。
「触手陵辱トラップですか……厄介なものにやられましたね」
「やっぱり、そうですよね」
「完全にやられる前に救出できたのは、不幸中の幸いですね。快楽に一度堕ちてしまうと、治療は難しくなります」
そう聞いて、ユウマはゾッとする。もしも間に合わなかったら……と。最悪の想像を振り払って、現状に安堵する。ユウマは自分の能力に感謝した。
「そうなんですね……助かってよかった。今は?」
「脱水と疲労があったので、点滴をしていますがそれだけです。脳内に快楽が焼き付いてしまっているようですが……それは仕方ないでしょう」
「あいつらの目的って、なんなんですか?」
ユウマが尋ねると、医者は苦しげな表情で答える。
「……繁殖ですよ。快感に完全に堕ちた宿主を取り込んで、死ぬまで魔物を産ませ続ける。その激痛すらも快感に変換され、一生を快楽の奴隷として過ごすことになります」
「うわぁ……惨たらしいですね」
「特定危険生物として、国でも駆除が進められているのですが、根絶は難しいようで……特に、この時期は被害者が絶えませんよ」
医者が重苦しい表情でそう言う。そこでユウマは、ひとつ言わなければならないことを思い出す。
「そういえば、先生……救出した後、AZKiとそのままセックスしちゃったんですけど、大丈夫ですかね?」
「えっ? してしまったんですか?」
「や、やっぱりまずいんですか!? どうしよう……やっぱり止めないとまずかったか!?」
恐ろしいことをしてしまったのではと、ユウマが震える。しかし、医者は焦るユウマを安心させた。
「大丈夫ですよ、命に関わることはありません。触手の媚薬による快楽は、薬では中々消えませんしね……患者さんに恋人がいる場合は、そうするのもひとつの手段に数えられています」
「そうなんですね、よかった……」
「しかし、一度媚薬の快感にやられた状態で性行為をしてしまうと……あまりの気持ちよさに、その相手に依存してしまう人が多いんですよね」
ユウマは安堵した。それなら、全く問題ないからだ。AZKiなら、一日中くっついていてもいい。
「そうなんですね。じゃあ、やっぱり面倒見ないとな」
「大事な彼女さんなんですね」
「もちろん、こんなに可愛い上に僕のことを好きでいてくれるんですから!!」
その時、看護師が来てユウマに言った。
「上村さん。AZKiさんがお目覚めです」
「あ、わかりました。行きます」
「問題はなさそうなので、面会しても大丈夫ですよ」
そう言われて、ユウマは病室へと向かった。AZKiは患者服を着せられて、ベッドに座っている。入ってきたユウマを見て、顔がぱあっと明るくなった。
「ユウマくん!!」
「AZKi、調子はどうだ?」
「ありがとう、おかげでいい感じだよ」
AZKiを見て安堵するユウマ、それを見て微笑むAZKi。お似合いの二人だ。
「それで……俺たち、相思相愛……でいいのかな? あの時はお互い、正気じゃなかったけど……」
「私はその前から、ユウマくんのこと好きだったよ」
「あ、そうなのか……俺もだけど」
というか、可愛くて自分のことを好きなら全員恋愛対象のユウマは、好きと言われた時点で付き合う気満々であった。
「えへへ、嬉しいな……AZKiの初めて、もらってもらえたし」
「ごめんな、どこか痛いか? やりすぎたよな」
「ううん。すっごく気持ちよかった……また、してほしいな♡」
そう言ってAZKiは、顔を赤くして笑った。ユウマはそれを見て、照れながらも笑う。
「うん、AZKiなら喜んで……あ、そういえば」
「ん、どうしたの?」
「俺……付き合ってる人がいるんだよね」
そう言われて、AZKiは少し心配になる。だから付き合えないと言われるのかと。
「もしかして……だから私とは、付き合えないってこと?」
「そうじゃなくてさ、AZKiはそれでもいいのかなって」
「いいよ、一緒にいられない方がやだし!!」
「わかった、あとはフブキだな……」
そう言われて、ユウマはAZKiと付き合うことを決める。そしてユウマは、フブキに電話をかけた。
「あ、白上さんなんだ……仲良さそうだったもんね」
「あぁ……もしもし、フブキか? 話したいことがあるんだ」
『ユウマくんどうしたの、こんな時間に? もしかして、白上がいなくて寂しいとかー?』
白上はユウマを揶揄って、そう言ってくる。今は夜の7時、そう言われるのも無理はないだろう。
「それもあるけど、伝えたいことがあってな。実は……」
そこから、ユウマは話した。AZKiのこと、ダンジョンのこと……そして、今のことも。
『白上の知らない間に、そんなことが……』
「だから、いいかな? AZKiとも付き合いたいんだけど……」
『まぁ、ユウマくんって優しいから、いつかそうなるかもって思ってました!! 女たらしだとは思うけど……』
ユウマはそう言われて、苦笑する。こんなにも早く二人目ができるとは思いもよらなかった。
「仰る通りです、はい……」
『ともかく、白上はオッケーなので!! だから、これからも白上に愛をたくさんくださいね?』
「もちろん。二人とも幸せにするから、安心しておけ」
『えへへ、頼もしいですねぇ……あっ、黒ちゃんが呼んでる。じゃ、また今度!! ユウマくん、愛してるぞ~!!』
それを最後に電話が切れて、ユウマが微笑んだ。後ろからAZKiがユウマに尋ねる。
「どうだった?」
「OKだって、よかった……」
「ほんと!? やったぁ!!」
二人とも、お互いと付き合えることを心の底から喜んでいる。しばらく談笑したあと、ユウマが帰る時間。もう夜の9時、流石に帰らなければまずい。
「もう帰っちゃうの、ユウマくん?」
「あぁ、病院にていつまでもはいられないからな……明日も来るからな」
「わかった。絶対来てね、約束だよ?」
それに頷いて、ユウマは病室から出るために歩いていく。
「じゃあ、また明日!!」
「うん!! またね!!」
「今日は色々あったが……AZKiは可愛かったな。よし、いい一日だった!!」
そうポジディブに考えながら、ユウマは家へと帰っていった。部屋の中でAZKiは、一人で呟く。
「……ユウマくんと付き合えて、本当によかった」
思い出すのは、さっきの脳を灼き尽くす快感。そして、ユウマへの好意。ユウマと恋人になれて、AZKiは心の底から嬉しかった。ユウマのことを考えれば考える程、幸福感が湧き上がってくる。
「もう、彼がいないと私は生きていけない……」
彼の声が聞きたい。彼の手に触れたい。早く、明日が来て欲しい。明日が来れば、彼に会えるのだから。AZKiは、ユウマに完全に依存しきってしまっていた。もうAZKiの脳内は、ユウマ一色だ。
「ユウマくん……好き、好き好き……♡」
ユウマへの好意を呟きながら、AZKiは眠った。愛しいユウマのことを、夢に見ながら……
次回はあくたん回です。お楽しみに。