※この作品はR-18です。

ISの世界でMSを作る   作:kuroto xanadu

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千鶴のキャラが崩壊している気がする。


転校生は格闘少女

 数日後。

 

「というわけで1年2組クラス代表は榊千鶴に決定した」

 

1年2組の教室で担任のヴィレッタが報告した。

 

「…え?」

 

当事者の千鶴はポカンとした顔をしている。

 

「どういうことですか!私はあなたに負けたんですよ!」

 

ギュインと体の向きを王我に変えて言い放った。

 

「ああ、勝負するとは言ったな」

 

「だったら…」

 

「でもクラス代表を賭けるとは一言も言ってないぞ」

 

「は?…はっ!」

 

千鶴は数日前のやり取りを思い出す。

クラスのみんなが王我を推薦して自分はそれに逆上して決闘を申し込んだ。

しかし、王我からは決闘を受けるとは言ったもののクラス代表を賭けるとは一言も言っていなかった。

 

「くっ…嵌められた…」

 

自身の愚かさにショックを受ける千鶴。

 

「そう言うな。俺は色々忙しくてな…クラス代表はお前にやってもらいたいと考えていた。何よりお前は自分に足りないことを理解しているだろう」

 

「…」

 

王我の言葉を千鶴は無言で納得する。

先日の決闘で基本は出来ているが応用が出来ていないことを身をもって思い知った。

 

「クラス代表を経験すればスキルアップの糧にもなるだろう」

 

「…分かりました。クラス代表、引き受けます!」

 

千鶴の宣言にクラスメイト達から拍手が飛び交う。

 

「あとお前は委員長タイプだしな」

 

「なんですかそれ!?」

 

王我の最後の一言にツッコんだ千鶴だった。

ちなみに1組のクラス代表も同じような理由で一夏が選ばれた。

 

 

◇◇◇

 

 

 4月下旬、ついにIS基本操縦の授業が始まる。

1組と2組の合同で授業を行うことになった。

 

「王我様が眩しいですわ!」

 

「さすが王我様!」

 

「いやそれだけ金ピカなら当たり前だろ!」

 

2組のクラスメイト達が歓喜の声を上げて、一夏がツッコんだ。

というのも王我のISスーツが金色に黒いカラーラインが入ったものだからである。

 

「天道、授業の妨げになる。着替えろ」

 

「仕方ない」

 

王我がISスーツの胸のボタンを押すと色が反転して黒いボディに金色のカラーラインが入ったものに変わった。

 

「はぁ…ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット。試しに飛んでみせろ」

 

「天道、リーフレット、テスタロッサ、八神。お前達もだ」

 

千冬とヴィレッタがそれぞれ指示を出す。

セシリアはブルーティアーズを、王我はストライクフリーダムを、ノクトはインフィニットジャスティスをそれぞれ装着した。

フェイトの機体は蝙蝠のような2枚の翼に鎌を構えた黒い死神をイメージさせるような専用機、XXXG-01D2『デスサイズヘルカスタム』。

はやての機体は2丁の大型ライフルに白い翼のような天使の専用機、XXXG-00W0『ウイングゼロカスタム』。

ちなみに2人のISスーツは、フェイトが原作と同じ真ソニックフォームと同じで、はやてが黒いISスーツとなっている。

 

「リーフレットさんの機体、騎士みたい…守って欲しい!」

 

「テスタロッサさんの機体はちょっとダークで怖いけど…でもカッコいい!」

 

「八神さん…ああ…王我様と並ぶくらい神々しい!」

 

2組のクラスメイトが恍惚とした表情でそれぞれ感想を口にしている。

 

「そして、王我様!その輝きはまさに神です!」

 

王我を讃える2組のクラスメイト達。

余談だが2組では王我のファンクラブも出来ている。

 

「静かにしろ。まだ授業中だ」

 

ヴィレッタが注意して何とか収まった。

 

「騒がしい馬鹿者はうちだけではなかったか。それから織斑いつまでかかっている」

 

千冬が一夏だけ装着に手間取っていることで叱責する。

 

「分かってるって…」

 

バシンッ!

 

「分かっています…」

 

タメ口の一夏を出席簿で叩く千冬。

急かされた一夏は何とかISを装着した。

 

「よし、飛べ!」

 

千冬の指示で皆、急上昇して空中で静止した。

ストライクフリーダムとインフィニットジャスティス、ウイングゼロカスタムとデスサイズヘルカスタム、白式とブルーティアーズがそれぞれ並んでいる。

 

《織斑、遅れているぞ!》

 

通信回線で叱られる一夏。

 

「一夏さん、イメージは所詮イメージ。自分がやりやすい方法を模索する方が建設的でしてよ」

 

「そう言われてもなぁ。大体、空を飛ぶ感覚がまだあやふやなんだよ。なんで浮いてるんだこれ?」

 

「説明しても構いませんが長いですわよ?反重力力翼と流動波干渉の話になりますもの」

 

「分かった。説明はしてくれなくていい」

 

「そう。残念ですわ」

 

一夏は即答で断った。

彼の頭ではどのみち理解できないだろう。

 

「セシリア様は随分と態度が柔らかくなりましたね」

 

「素人を育てるのが楽しいんだろ。気持ちは分かるが」

 

空中で王我とノクトが会話している。

 

《一夏!いつまでそんなところにいる!早く降りてこい!》

 

通信回線に怒鳴り声が響く。

地上を見下ろすと真耶がインカムを箒に奪われてオタオタしていた。

 

《よし全員、急降下と完全停止をやってみせろ。目標は地表から10cmだ》

 

「了解です。一夏さん、お先に」

 

セシリアが地上へ急降下して完全停止した。

 

「うまいもんだなぁ…よし俺も!」

 

一夏が急降下して一気に地上へ、

 

ギュンッ!ズドォォンッ!!!

 

それは着陸ではなく墜落だった。

 

「アホだな」

 

王我はつまらなさそうに吐き捨てた。

 

「馬鹿者、誰が地上に激突しろと言った。グラウンドに穴を開けてどうする」

 

「…すみません」

 

一夏は姿勢制御して上昇し地面から離れる。

そんなやり取りをしていると王我が地上に降りてきた。

その姿はまさに舞い降りた天使そのものだった。

傍らには相棒のノクトが降り立っている。

その光景に2組のクラスメイトの中から気絶するものが出た。

次にはやてが着陸した。

白い羽が舞うその姿もまた天使だった。

フェイトがその傍らに着陸すると2組のクラスメイトの中からまたもや気絶する者が続出した。

 

「…くそ」

 

同じ男性操縦者でここまで差がつけられていることに悔しがる一夏。

 

「織斑、武装を展開しろ」

 

「は、はぁ…」

 

「返事は『はい』だ」

 

「は、はい!」

 

千冬に睨まれて姿勢を正す一夏。

 

「よし。では始めろ」

 

言われて一夏は突き出した右腕を左手で握る。

 

「(来い!)」

 

手のひらから光が放出されて形成していく。

光が完全に収まるとその手に『雪片弐型』が握られていた。

 

「(よし。必ず出せるようになったぞ)」

 

「遅い。0.5秒で出せるようになれ」

 

満足していた一夏を千冬が叱る。

 

「オルコット、武装を展開しろ」

 

「はい」

 

千冬の指示でセシリアが武装を展開する。

左手を肩の高さまで上げて真横に腕を突き出す。

一瞬光ってその手に『スターライトmkⅢ』が握られていた。

 

「さすがだな代表候補生。ただし、そのポーズはやめろ。横に向かって銃身を展開させて誰を撃つ気だ。正面に展開できるようにしろ」

 

「で、ですがこれはわたくしのイメージをまとめるために必要な…」

 

「直せ。いいな?」

 

「…はい」

 

セシリアの反論も千冬の一睨みで封じられた。

 

「オルコット、近接用の武装を展開しろ」

 

「え、あっはい!」

 

何か考え込んでいたセシリアは一瞬反応が遅れて返事した。

『スターライトmkⅢ』を収納して、近接用の武装を展開…するのだがなかなか形成が上手くいかない。

 

「くっ…」

 

「まだか?」

 

「す、すぐです。…ああ、もう!インターセプター!」

 

武器の名前を叫ぶセシリア。

光は武器として形成された。

 

「何秒かかっている。お前は実戦でも相手に待ってもらうのか?」

 

「それは…すみません。精進します…」

 

何か言い返そうとしたセシリアは押し黙った。

母国でコーネリアに言われたことを思い出したのだろう。

というより千冬の指導を聞いているとコーネリアを思い出すのだ。

 

「2組は…必要ないか」

 

ヴィレッタの方を見た千冬は納得した。

2組の専用機は全てガンダムシリーズで元から武器を武装をしているので展開する必要がないのだ。

 

「ええ。というよりこの4人なら武器の展開も問題ないでしょう」

 

「…そうだな」

 

「千冬ね「バシンッ!」…織斑先生、あいつらはいいんですか?」

 

「他人のことを言っている場合かお前は…時間だな。今日の授業はここまでだ。織斑、グラウンドを片付けておけよ」

 

一夏が箒を見るとフンッと顔を逸らされた。

2組の王我を探したがもういなかった。

 

「(何だよ。何であいつばかり…この扱いの差は何だよ)」

 

同じ男子だから仲良くなれるとでも思っていたのかこの扱いに不満を抱く一夏だった。

 

 

◇◇◇

 

 

 翌朝。

 

「王我様、転校生の噂聞きました?」

 

2組のクラスメイトが王我に話しかける。

 

「ん?ああ…2組に1人、3組に2人入るって話だろ」

 

「さすが王我様!なんでも中国の代表候補生なんですって!」

 

「代表候補生ねぇ…」

 

王我はまた面倒くさいことが起きるような予感がした。

 

バンッ!

 

「このクラスの代表は誰!」

 

勢いよく教室に入ってきたのは見知らぬ女子だった。

黒髪でツインテールにつり目の小柄な少女。

 

「私がクラス代表ですが?」

 

席から千鶴が立ち上がる。

すると小柄な少女は千鶴に飛びかかって両肩を掴む。

 

「あたしと代わりなさい!今すぐ!」

 

「はぁ?なに言っているんですか!っていうかあなた誰ですか!?」

 

「あたしは中国代表候補生、凰鈴音(ファン·リンイン)よ!今日2組に転校してきたわ!ほら名乗ったわ!代わりなさい!」

 

「何であなたと代わらなきゃいけないんですか!」

 

「あたしの方が強いからに決まってるでしょ!」

 

鈴音は自信満々に言い放った。

 

「て、天道君!あなたからも何か言ってください!」

 

千鶴が王我に助けを求める。

 

「いいんじゃねぇか。別に」

 

「ちょ、この前私に言ったこと忘れたんですか!」

 

「ここで揉めてまた決闘するのか?多分負けるぞ。今のお前の実力で足りてないなら強くなってから取り戻せばいい」

 

「分かってるじゃない!あんた…ええと…」

 

「曹操だ」

 

「嘘つけ!」

 

ノータイムで鈴音がツッコんだ。

 

「あんたがあいつと同じ男性操縦者ね」

 

「あれと同じにされるのは心外だな。チャイナ娘」

 

「鈴音よ!…まあ、いいわ。それよりクラス代表はこのあたしに代わりなさい!いいわね!」

 

鈴音は王我から興味を無くすとビシッと千鶴を指差して宣言した。

 

「…はぁ、分かりました。あなたに譲ります」

 

「それでいいのよ。じゃあね!」

 

そう言うと鈴音は教室を飛び出していった。

王我は去っていく鈴音の小振りな尻を見送った後。

 

「…愛莉」

 

「嫌です」

 

「よく分かったな」

 

「チャイナドレスを着ろって言うんでしょ!嫌ですよ!あんな恥ずかしいの二度と着ません!」

 

王我の意図を察した愛莉は拒絶した。

 

「(1回は着たんだ…)」とクラスメイトの意思が統一した。

 

「そうか…ノクト」

 

「Yes、何色がいいでしょう?」

 

「着るんですか!?」

 

「まずは王道の赤と…緑と黒の三着だな」

 

「Yes、かしこまりました」

 

「ノクトも乗らないでください!」

 

「愛莉、わたしは例え旦那様に今ここで全裸になれと言われても構いません」

 

「構ってください!」

 

王我とノクトのダブルボケと愛莉のツッコミが止まらない。

クラスメイト達は、

 

「全裸…」

 

「すごい…」

 

「あの2人、そこまで進んでるんだ」

 

「さすが王我様!」

 

2組は色々な意味で終わっていた。

 

バンッ!

 

「師匠!」

 

また誰かが教室に入ってきた。

 

「来たか」

 

「師匠~!」

 

教室に入ってきた茶髪ポニーテールの少女は王我に飛びかかってきたので王我はアイアンクローで掴んだ。

 

「ああ…師匠の愛アンクロー、久しぶりじゃ!」

 

「そうだな。バカ弟子」

 

呆れた王我は手を離した。

 

「フーちゃん、先走り過ぎ」

 

後から入ってきたのは銀髪を大きな黒いリボンでまとめた少女だった。

 

「悪い悪い」

 

「もう…」

 

銀髪の少女は頬を膨らましてむくれる。

 

「リンネも久しぶりだな」

 

「はい…お久しぶりです」

 

そう応えるリンネの表情は嬉しそうだった。

 

「王我様…その人達って…」

 

「ああ、お前ら自己紹介しろ」

 

「押忍!わしはフーカ·レヴェントンじゃ!今日から3組に転校してきた!よろしくなのじゃ!」

 

「リンネ·ベルリネッタです。フーちゃんと同じく3組に転校してきました。よろしくお願いします」

 

フーカは気さくに、リンネは丁寧にお辞儀して自己紹介した。

 

「リンネ·ベルリネッタって…確か総合格闘技世界チャンピオンの…」

 

「インターミドル三連覇…」

 

「対戦相手を悉く病院送りにしたっていう…」

 

「あの…」

 

「『破壊神リンネ』…」とクラスメイト達が同時に戦慄した。

 

「…」

 

黙ってしまうリンネ。

そんなリンネの頭の上に王我は手をポンと置く。

 

「心配するな。前のようなことは起こさせない」

 

「王我さん…ありがとう」

 

王我の言葉を聞いたリンネは安心したように微笑む。

 

「さて、聞いただろう。この2人は俺のバカ弟子とその親友だ。それ以上でもそれ以下でもない」

 

「王我様…はい!その通りです!」

 

「よろしくね!フーカちゃん!リンネちゃん!」

 

2組のクラスメイト達は王我の言葉を聞いて2人を温かく受け入れた。

 

「みんな…ありがとう」

 

リンネは心が温かくなって笑った。

 

「まあ、お前らは3組だけどな」

 

「「…」」

 

最後に台無しにする王我だった。




フーカ・レヴェントン
原作:Vivid Strike
クラス:1年3組

リンネ・ベルリネッタ
原作:Vivid Strike
クラス:1年3組

2人とも容姿は大人モードです。
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