情報量多くなりますがご了承ください。
後半はほぼ遊んでます。
正体不明のISの乱入に対して王我は冷静だった。
「よし、いくぞ」
「「「「はい!!!!」」」」
「おう!」
「押忍!」
「Yes」
王我の号令にフェイト、はやて、リンネ、スレッタ、チュチュ、フーカ、ノクトが応える。
まずフェイトとはやてがデスサイズヘルカスタムとウイングゼロカスタムを装着する。
ノクトが装着したのはインフィニットジャスティスではなく緑色のガンダムでスナイパーライフルを装備した機体だった。
GN-006 ケルディム。
太陽炉…GNドライブを搭載し緑色の粒子を放出している長距離狙撃に特化した機体で、その射程距離はセシリアの『スターライトmk-Ⅲ』を上回る。
「ノクト·リーフレット、狙い撃ちます」
チュチュが装着したのはダークグレーでスナイパーライフルを装備した一つ目の機体。
RGM-79SR ジムスナイパーⅢ。
専用機ではなく量産機だが高性能な機体である。
「全員ボコボコにしてやるぜ!」
スレッタが装着したのは全体的には白く胴体は青いガンダム。
右手にビームライフル、左手にシールドを装備している。
XVX-016 エアリアル。
「スレッタ·マーキュリー、エアリアルいきます!」
リンネが装着したのもエアリアルと似たようなのカラーリングのガンダムだが両肩には肩パッドのようなものがつけられていて両手は素手で何も持っていない。
GF13-017NJ シャイニングガンダム。
「リンネ·ベルリネッタ、シャイニングガンダムいきます!」
フーカが装着したのはシャイニングガンダムをアップグレードしたような機体で背中には折りたたんだ翼がついていて神々しさを感じさせる。
GF13-017NJⅡ ゴッドガンダム。
「フーカ·レヴェントン、ゴッドガンダムいきます!」
そして、王我が装着したのはストライクフリーダムではなくダークグレーのガンダムで頭はハンマーヘッドシャークのように横に尖っていて背中には昆虫のような赤い翼がつけられている。
GF13-001NHⅡ マスターガンダム。
並び立つ彼らの姿はまさに壮観でまるでアベンジャーズのようだった。
「愛莉、俺は戦闘に集中する。後は頼んだ」
「兄さん…はい!」
そう応えて愛莉もISを装着する。
黒いカラーリングで頭には金色のトサカのようなものがついている。
ZGMF-LRR704B 長距離強行偵察複座型ジン(通称 偵察型ジン)
文字通り偵察に特化した量産機である。
「指示を出します!後衛はノクト、チュチュさん、はやてさん、セシリアさん!」
「分かりました」
既にISを装着していたセシリアが応え、他の3人も頷く。
「中衛はフェイトさんとスレッタさん!」
「「はい!!」」
2人が同時に応える。
「前衛はリンネさん、フーカさん、兄さん!」
「さて…いくか」
「押忍!」「はい!」
王我がステージに飛び出しフーカとリンネも続く。
「私も加勢します!」
千鶴がISを装着して愛莉に口を出す。
「では中衛をお願いします」
「分かりました」
千鶴は愛莉の指示通りフェイト達の元に行った。
「フェイトさん!」
「うん!」
愛莉の意図を察したフェイトが頷くと観客席の出入口の扉へ移動する。
観戦していた生徒達は一目散に逃げようとしたが扉がロックされていて逃げられなかった。
恐らく敵のISの仕業だろう。
「みんな、ごめん。ちょっとどいて」
フェイトは強引に前に出ると扉を二閃。
扉はX状に切断されて避難が可能になった。
「落ち着いて。押さずに順に避難して」
「はい!」「ありがとう!」と生徒達がお礼を言って避難していく。
フェイトはある程度避難を見届けてから中衛に戻った。
◇◇◇
所属不明のISは異形で、カラーリングはグレーで手が異常に長くつま先よりも下まで伸びていて、首がなく頭と肩がつながっていて全身装甲。
全長2mを超えて全身にスラスターがついていて、頭部には剥き出しのセンサーレンズが不規則に並び、腕には砲口が左右合計4つついている。
「無人機か。こっちに4機、あっちに1機」
王我が視線を横にずらすと一夏と鈴音の元へ1機対面しているのが見える。
何やら2人は揉めているようだがそこは無視した。
「あとの10機は向こうか」
観客席に視線をずらすと正面からビームが飛んできたので3人は難なく躱す。
「さっさと片付けるか。まずは1人1機だ」
「押忍!」「はい!」
◇◇◇
一方、観客席側にも無人機ISが迫っていた。
セシリアが『ブルー·ティアーズ』で攻撃するが無人機ISが速すぎて全く攻撃が当たらない。
「このっ…すばしっこい!」
舌打ちするセシリアへ無人機ISの手からビームが放たれる。
「しまっ…」
攻撃に集中しすぎて回避が間に合わない。
すると、セシリアの前にフェイトが出て翼…『アクティブクローク』を閉じるとビームが弾かれた。
フェイトは翼を開いた後、鎌…『ビームシザース』を振るとビームの斬撃が回転して飛んでいく。
無人機ISは斬撃を腕で弾き飛ばして後退した。
「思ったより硬い。セシリア、大丈夫?」
「え、あっはい…」
「焦らないで。みんなでやろう」
「は、はい!」
セシリアは圧倒されていた。
代表候補生として訓練を欠かしたことは一度もない。
しかし、実戦は全く違った。
にも関わらずフェイトは冷静に対処していた。
「すごい…」
元の配置に戻っていくフェイトの背中をセシリアは見つめていた。
◇◇◇
「織斑先生、今すぐ生徒の救助を!」
真耶がモニタールームで千冬に詰め寄る。
「その必要はない」
「どうしてですか!?」
「見ろ」
千冬がクイッと顎でモニターを指す。
「なにを…っ!」
「気づいたか」
真耶はモニターの向こうであることに気づいた。
それは敵のISと戦っている王我達(セシリア、千鶴、鈴音、一夏を除く)の練度だった。
「あいつらの統制は並の軍人を超えている」
「それじゃ、まさか!」
真耶が想像したことに対して千冬は黙ってモニターを見続けていた。
◇◇◇
ノクトはケルディムのオールレンジ武器『GNシールドビット』でまだ避難しきれていない生徒を守りながら狙撃している。
防御と攻撃を同時に行うノクトの実力はさすがというべきだろう。
『GNシールドビット』にはビーム砲も内蔵されているため遠隔攻撃も可能なのでセシリアの『ブルー·ティアーズ』のように包囲攻撃して追い詰めていく。
「そこ」
その一言と共に放たれたビームが無人機ISの装甲を撃ち抜いて爆散させた。
残り14機。
◇◇◇
フェイトが『ビームシザース』でビームの斬撃を飛ばすと、無人機ISがまた腕で弾き飛ばし、そこへフェイトが頭部のバルカンを連射する。
無人機ISが腕をクロスして防御してからバルカンが止んだ後に正面を見るとデスサイズヘルカスタムの姿がなかった。
次の瞬間、無人機ISの機体は縦一線に切断された。
何もいないはずの場所からデスサイズヘルカスタムが現れた。
デスサイズヘルカスタムには原作の『ハイパージャマー』ではなく王我のアイデアで『ミラージュコロイド・ステルス』が搭載されておりレーダーに映らない上に光学迷彩も可能なのである。
残り13機。
その時、フェイトの背後から無人機ISが迫っていた。
しかし、彼女は全く動じていなかった。
なぜなら、別方向から飛んできたビームによって無人機ISが跡形もなく消し飛んだからだ。
「ありがとう。はやて」
「ええよ。別に」
フェイトがお礼を言ってはやてが応える。
今のははやてのウイングゼロカスタムの『ツインバスターライフル』によるビーム砲撃である。
2丁の大型ビームライフルを平行連結させることによって撃つチャージショットは戦艦を一撃で沈めることもできる。
残り13機。
◇◇◇
一方、スレッタとチュチュも仕上げに入っていた。
「お願い『みんな』!」
エアリアルの機体から『エスカッション(通称ガンビット)』が11基射出される。
敵は3機、セシリアの『ブルー·ティアーズ』のように遠隔操作されたガンビットは無人機ISを追い詰めていく。
しかもセシリアと違ってガンビットを起動中、スレッタには何の負担もかかっていないように見える。
3機の内1機がとうとう網にかかり集中砲火で撃墜された。
残りの2機の内1機が右手の砲口からビームを撃とうとする。
「させっかよ!」
その言葉と共に放たれたチュチュのビームは無人機ISの砲口の中に到達し爆発した。
これで敵は右手を使えない。
「なめんな!」
チュチュの狙撃が無人機ISのコアを撃ち抜いて破壊した。
残り1機がスレッタに向けてビームを撃ってきた。
それに対してスレッタはガンビットとビームライフルを合体させてロングバレル化して高威力のビームを放った。
無人機ISのビームとスレッタのビームがぶつかり合う。
「いっけぇ!」
その雄叫びと共にスレッタのビームが無人機ISのビームを押しきって機体ごと撃ち抜いた。
「やりました!」
残り10機。
「こちらの敵は残り5機…『トランザム』を使います!」
フェイトがそう宣言した。
「分かりました。他の皆さんは後退してください」
「「「了解!!!」」」
はやて達が愛莉の指示を聞く。
「いきます。GNドライブ起動!」
デスサイズヘルカスタムの動力が通常からGNドライブに切り替わって緑色の粒子を放出し始める。
「トランザム!」
直後、デスサイズヘルカスタムの機体が赤く発光した。
「なんですの…あれは?」
初めて見る現象にセシリア、一夏、鈴音などは目を奪われていた。
「いきます。疾風迅雷!」
一瞬、無人機ISの機体は切り裂かれていた。
その速さはまさに『閃光』。
『トランザム』とはGNドライブに搭載されたシステムで機体の出力を3倍に引き出すことが可能である。
ただし、使用後は機体性能が低下してしまう諸刃の剣でもある。
それにGNドライブと『ミラージュコロイド』は併用できないためデスサイズヘルカスタムには2つの動力が搭載されていて切り替えが必要である。
だが、それを差し引いても『トランザム』の効果は絶大だ。
残像ができるほどの高速移動で敵を切り裂いていく。
「あと3機…だったら!」
フェイトは3機の周りを高速で円を描くように回りながらビームの斬撃を3回放った。
回転するビームの斬撃を3機それぞれに命中し撃墜した。
「ふぅ…後は頼んだよ。王我」
『トランザム』を解除したフェイトはステージの方に視線を移した。
残り5機。
◇◇◇
ステージでは王我達の戦闘が未だ続いていた。
フーカとリンネが1体ずつ相手にしているのに対して、王我は2体同時に相手をしていた。
ビームを連射して追い詰めていこうとする無人機ISだが王我はビームで生成された布状の武器『マスタークロス』を剣の形にして全て捌ききっていた。
「どうした?この程度か」
王我の挑発に対して無人機ISがビームを放つが王我はそれを『マスタークロス』を鞭の形に変えて敵の脚を絡めとる。
「甘いわ!」
王我はそのまま無人機ISを振り回した。
「フハハハハ!その程度でこの俺に勝てると思ったか?この間抜けが!」
悪役のようなセリフを叫びながら敵を振り回し、もう1機にぶつけて吹っ飛ばした後に振り回していた方も壁に投げ飛ばした。
投げ飛ばされた方はダメージが大きいようでしばらくは動けないだろう。
ぶつけられた方とフーカの相手の無人機ISが長い腕と共に駒のように回転してきた。
「回転ならこっちにもあるぞ。フーカ!」
「師匠!」
王我の呼び掛けにフーカが応える。
2人は高速回転して渦を巻きながら体当たり攻撃をしかけた。
「「超級覇王電影弾!!」」
4機の回転が激突すると、無人機ISの2機が押し負けて弾き飛ばされた。
「いくぞ!」
「はい!」「押忍!」
3機の右手にそれぞれ光りだす
「私のこの手が光って唸る!」
シャイニングガンダムの右手の掌にエネルギーが集束する。
「勝利を掴めと轟き叫ぶ!」
ゴッドガンダムの背中の翼が展開して神のような光輪を作り出し、胸部の装甲が開いて内部のエネルギーが放出されて『ハイパーモード』と呼ばれる形態に変わる。
さらに右手の掌にエネルギーが集束される。
マスターガンダムの右手の掌にも禍々しいエネルギーが集束される。
「ひっさぁぁぁつっ!…シャァァァイニング…」
「ばぁぁぁく熱…ゴォッド…」
「ダァァァァクネス…」
3人の動きがシンクロする。
「「「フィンガー!!!」」」
それぞれの右手が敵の頭部を掴むとそのままブーストして前進する。
三者の進路が交差して中心で三角形を作り出す。
「爆発!」
そして右手のエネルギーが放出されて『シャイニングフィンガー』『ゴッドフィンガー』『ダークネスフィンガー』によって敵の3機全ての頭部ごと機体が爆発した。
残り2機。
そこで先程、王我がダウンさせた敵の無人機ISが再起した。
一夏と鈴音の方は苦戦しているようだが何やら作戦を相談している。
その時、
《一夏ぁっ!》
アリーナのスピーカーから箒の大声が響いた。
中継室の方では審判とナレーターがのびていた。
箒に気絶させられたのだろう。
《男なら…男なら…そのくらいの敵に勝てなくてなんとする!》
一夏に喝を入れた箒に敵の無人機ISが反応してビームを撃った。
「箒、逃げ…」
完全に虚を突かれた一夏は反応が遅れた。
間に合わない。
そう思ったその時、黒い影が箒の前に現れてビームを拳で弾いて明後日の方向に飛ばした。
ビームを弾いたのは王我だった。
「王我…」
一夏がその名を呟いた。
敵の無人機ISは左右の腕を連結させてビームの発射態勢に入った。
「フッ、俺と力比べをしようってか…いいだろう」
王我は両手でエネルギーを拳の形に練り上げる。
「流派…東方不敗が最終奥義ぃ!石破!天驚けぇぇぇぇん!」
紫色の気功弾のようなエネルギー体が放たれる。
同時に敵の無人機ISからも左右の砲口を合わせた特大ビームを放った。
『石破天驚拳』と特大ビームがぶつかり合う。
ステージの中心で余波が発生する。
「はあぁぁぁっ!」
王我の気合いの声に応えるように『石破天驚拳』がビームを押していく。
そして、ビームを押しきりそのまま敵の機体を木っ端微塵に破壊した。
「さすが師匠!お見事です!」
師匠の技をキラキラした目で称賛するフーカ。
残り1機。
◇◇◇
無人機ISに意思などはない…が王我に同型機を撃墜されて動きが止まっていた。
その隙を一夏は見逃さなかった。
「鈴、やれ!」
「わ、わかったわよ!」
『龍咆』の発射態勢に入る鈴音。
その射線上に一夏が入る。
「ちょ、ちょっとバカ!なにしてんのよ!?どきなさいよ!」
「いいから撃て!」
「ああ、もう!どうなっても知らないわよ!」
『瞬時加速』で加速する一夏の背中に『龍咆』の弾丸が激突した。
その勢いを利用してさらに加速する。
シールドエネルギーの限界ギリギリまで雪片弐型の特殊能力『零落白夜』に変換する。
「(俺は…千冬姉を…箒を…鈴を…関わる人全てを…守る!)」
一夏の必殺の一撃は敵のボディを切断した。
「ふぅ…なんにしてもこれでおわ…」
その時、敵の生き残っていたコアが再起動した。
左腕の砲口からのビーム、その中に飲み込まれながらも一夏は剣を振り下ろした。
◇◇◇
結論から言えば一夏は生きていた。
保健室で全身打撲の痛みによって目を覚ました。
最後の1機は撃墜されていた。
よく覚えてはいないが僅かな手応えはあった。
目を覚まして最初にいたのが千冬で、その後に入れ違いに入ってきたのが箒で何やら色々情緒不安定だった。
ちなみに中継室の件は厳重注意だけで済まされた。
その後、眠たくなってしばらくしてから目を覚ますと鈴音がいた。
謝罪もした。
鈴音も許してくれた。
酢豚の件はてっきり毎日味噌汁の酢豚バージョンかと一夏は思ったが鈴音に否定された。
部屋に戻ると箒が炒飯を作ってくれた。
味はなかったが完食した。
それから箒に話があると言われた。
「ら、来月の学年別個人トーナメントだが…」
学年別個人トーナメントとは6月末に行う学年別の自主参加の個人戦である。
「わ、私が優勝したら…つ、付き合ってもらう!」
顔を赤らめビシッと指を差しながら箒は一夏にそう宣言した。
これが新たな騒動を生むきっかけになるとはこの時の箒は予想だにしていなかった。
千冬と真耶のくだりは若干無理がある気がしますがご容赦ください。