【俺の女は】ハイスクールハックアンドスラッシュの世界に転生したけど、なんか質問ある?【俺のもの】 作:笛吹き用
【羅城門】を超えダンジョン第一階層へと突入する。
まず俺、大貴くん、千歳さんで三人が先発チームとして先にダンジョンに入り、一昨日俺と同じ場所からログアウトしたあやか、エリカに加え、美亜子ちゃん、ゆみりさんが後から合流する形でダンジョンに突入した。こうすることで一度に転移できる限界を超えた七人全員が同じところからダンジョンダイブがスタートできるわけだ。
現在地は金曜に続きダンジョン第一階層既知内領域外縁部。つまり大貴くんたちが普段戦っているであろう既知内中心部に近い場所とはレベルこそ同じ1だがゴブリンもコボルトも湧いてくる数が違う。中心部付近ならば玄室ひとつにまばらに数匹いるだけの魔物たちもこの辺りまで来ると玄室一つにつき二桁は当たり前なのだ。
今回の部屋は総数一六体。彼らだけなら全滅するかはともかく誰か一人二人の犠牲は免れないそんな危機的状況。それを目の当たりにした大貴くんたちは全員揃ってひゅっと息をのんだ。だが、こんなものでは俺もそして彼女も怯まない。
「エリカ、行け!」
「おけまるううううううううううううううううううう!!!!」
雄叫びをあげながら一昨日までとは桁違いのスピードで【
そんな戦いの最中、俺は何をしているかというとただ玄室の出入り口付近に立ち、通路と玄室内双方を視界に戦闘の推移と同時に通路からのゴブリンや【
混乱と恐慌に陥ったゴブリンたちの苦し紛れの反撃も必死の逃走もまるで実ることなく瞬く間にどんどん数を減らしていくゴブリンたち。
あぁ、こっちは大丈夫だな、と目の前で繰り広げられている光景に俺は今日の午前中に関しては明るい見通しが立ったことにほんの僅かに気が緩んだのかほっと一息ついた。
そして続いて思わず出たあくびを隣に寄り添うように立っていたあやかに聞かれてしまった。
「くぁ……」
「大丈夫ですか? 達郎さま。眠いならせめて午前中はお休みすればよかったのに……」
「大丈夫、大丈夫。眠くない眠くない。エリカ! 前にはでていいけど突出はしないで。あと出来ればもうちょっとだけ倒すのは控えめに。大貴くんと千歳さんに少しでも経験値を回したいからね」
「おけまる! でもダーリンすごいの! ウチ、昨日までと動きが全然違うの! ほんとすげーの!」
「うんうん、いいよ。エリカ、かなり強くなったね。本当見違えたよ。今日は新しく覚えた【
「それは二人の装備が今までと段違いだからだと思いますよ?」
「そう? あれ、ただのありあわせだよ?」
そうあやかに返したら小さくため息を吐かれジト目で見られた。解せぬ。
今日大貴くんに俺が貸している装備は、まずは俺の防具一式。それに加えて身長の高い大貴くんに合わせてタワーシールドと呼ばれる大型の盾と片手で扱える打撃武器であるメイスを渡してある。タワーシールドとメイスに関しては、タワーシールドは第三階層の【
一方の千歳さん。防具はエリカが一昨日も使っていた俺の予備の防具、その中で【
本当に整備と調整しかしていないひどいやっつけ仕事の間に合わせでしか正直ないが、さすがに彼らが今まで装備していた店売り最低ランクの【新入生お奨め装備セット】よりは遥かにマシだろうと妥協した形であり、今日に関してはこれで勘弁してもらうしかない。とはいえ流石にレベル1のゴブリンども相手には十分以上だったのか、大貴くんがまず落ち着いて大盾で受け止めた後、右に流れたゴブリンは大貴くん自身が小さなテイクバックでメイスを振るい仕留め、左に流れたゴブリンはやや斜め後ろにポジションを取った千歳さんが
あれはいい連携だなぁ。ただ二人とも相性のいい武器じゃないな、あれ。時間がもうちょいあればもう少し何とかなったんだけど、今回は時間なかったしなぁ。とはいえそれにしてもなんかもうちょいマシなものはなかったのか、それとも順番を変えて先に彼らが使うための装備作ればよかったかなぁ。ていうかあの装備くらいならあげてもいいなぁ、別に。
まだまだダンジョンダイブ三週間目の初心者にしては本当に素晴らしい連携を眺めながらそんなことをつらつら考えていたら隣に立ってたあやかに釘を刺された。
「達郎さま? どうせ自分で作ったものでもないし、あれくらいならあげちゃおうかな? とか考えてないですよね? 絶対ダメですから。どうせあの武器も盾も革の鎧も買ったら相当なお値段のはずですよね。ざっといくらですか?」
えーっと【
「……全部学内オークションに出せば大体800万銭ってとこかな」
「はっ、800万って、んもう! 達郎さまの金銭感覚どうなってるんですか! だめです、絶対だめ! 一方的な施しはろくなことにならないんですから絶〜〜対駄目です。……多分もっといいもの、いいえ、絶対にあれよりも遥かにいいものを貰ってる私が言うのもなんですけど。クロ! 回り込もうとしてるそいつ! こっちに近づかせないで!」
お、話してる最中でも回り込もうと動きを見せた奴がちゃんと見えてる。俺へのダメ出しの途中でも適切に指示を出し自分の使役する魔物を嗾けるあやかも一昨日までとは一段も二段も違う。まだ【
こりゃ本格的に午前中はほとんどやることないな、とまた込み上げてきたあくびを今度は噛みころす。すると背後から声が飛んできた。
「……あんたたち、何漫才やってるのよ。ちょっと余裕ありすぎじゃない? ここダンジョンの中なのよ?」
そんな後方腕組み師匠面で並んで様子を伺う俺とあやかに冴え渡る美亜子ちゃんのツッコミが耳に鋭く刺さる。が、残念ながら今ツッコミたいのは俺の方なんだよなぁ。そう思いながら半身になって振り返った俺は威勢よく俺たちに向かって声を張り上げる美亜子ちゃんのさらにその後ろへとちらりと目を向けた。
そこには身長140cm台の美亜子ちゃんの背中にどうにか隠れようとするが到底隠れられないほど身体も胸も大きなゆみりさんがブルブル震えたままギュッと目を閉じたまま立ち竦んでいる姿が。
いや、ダンジョン内で合流した瞬間からガッタガタ震えてたし、よっぽど怖いんだろうとは思ったけど流石にこれは厳しいな。大貴くんたちももし知ってたのなら事前に言っておいて欲しかったんだが。
やれやれという気持ちが湧き上がってくると同時に小さくため息が出た。
この手の事前にわかっているリスクの非開示というのは、命のかかった現場でおいては絶対的なタブーである。何せこれをやると確実に相手の、つまり今回なら俺の信頼を失うからだ。だから本来ならこの場で俺が全員に怒鳴り散らしてお前らだけで勝手にやってろ! と装備も何もかも取り上げてあやかとエリカを連れてどこかに行き彼らを見捨てていいレベルの話である。
ただ今回の件に関してのみはどちらかというと俺の責任の部分が大きいように感じる。言わなかったではなく言えなかった。もしくはいうタイミングがなかったという単純にコミュニケーション不足が原因だと思う。あともし言えば連れていってもらえなくなると恐れたんだろうなぁ。信頼関係もコミュニケーションもろくにとってる時間がなかったし、今回は俺が飲みこんで後できっちり釘を刺すだけにするのが良さそうだな。
さて今後のことは決まったので、今これからの話である。
ともかく一度詳しく話を聞かないと始まらないけど、かといって今前方で頑張って戦っている大貴くんたちに聞くわけにもいかないのでまずは本人から話を聞くかと彼女の方に一歩踏み出すとすかさず間に美亜子ちゃんが身体を入れてきた。本当にこの子ったら……と内心では笑みを浮かべた俺がならば君が話してくれるんだよねっという意味も込めて美亜子ちゃんと一度目をバッチリ合わせた後、わかりやすくゆみりさんのことを見ることで彼女を視線ごと誘導してから事情を尋ねることにした。
「美亜子ちゃん、ゆみりさんのこの状態。説明してもらえるかな? さすがにこれは聞いてない」
「……ごめん。騙したわけじゃなかったけど、ちゃんと説明しなかったのは本当にごめんなさい。ゆみりね、いつもこうなの。ダンジョンに入ったらすぐ震え出して、ゴブリンでもコボルトでも見つけたら動けなくなっちゃう。私がどうしてなのか何度聞いても理由は話してくれないけど『ゴブリンもコボルトも殺せない』っていうの。それどころか、いつも戦い始めたら目をギュッと閉じちゃって私の背中の後ろで動かなくなるわ」
「……それで今までどうやってたの?」
「今まで週一回ずつ二回、私とゆみりは男子に連れて行ってもらってダンジョンにもぐったわ。一回目は京介くんのグループで、二回目は大貴くんと千歳と後はゆーじとこーじだった。その時は呆れられながらも魔物に怖がる女子は珍しくないよね、それのひどいやつかなって言われてたわ。で、終わったら京介くんからは次からは別のやつと行ってくれ面倒見きれないって言われて、ゆーじとこーじにも俺たちはもう一緒に行かないって言われたの。……何も言い返せなかった。それでも私たち運がいいのかもしれないわ。何とか二回とも全員無事にダンジョンから帰れたもの」
え? まじ? 言いたくはないがこのレベルの足手まとい連れて普通の新入生パーティが二回とも無事にダンジョンダイブ最後まで行けたのは正直すごいぞ。普通なら絶対どこかのタイミングで何かのアクシデントが起きて誰か死んでるだろ。もしかして天然の【幸運】持ちか? この二人のうちのどっちか。
まぁ、今日俺たちがいる場所とは違い彼女たちがその時ダイブしたのは第一階層中心部だろうからあり得ない話でもないか。そしてゆみりさんとはもうダンジョンダイブしないと言った京介くんたちと雄二くんと浩二くんの判断も妥当だわ。俺が同じ立場でもそうする。今は俺のレベルもめっちゃ高いしあやかもエリカもこの場所ならほぼほぼ安全圏でこれだけの余裕があるけど、その余裕がない状況なら普通に見捨ててもこの学園の価値観なら文句は言われないし言わせない。
当然、その辺の常識に既に順応し始めているあやかがとんでもないお荷物をつかまされたと彼ら彼女たちに眉を顰めた。同感である。全くもって同感なんだが、初回、二回目、そして今もその薄い胸を張ってゆみりさんを庇い続ける美亜子ちゃんの姿は一つの事実を浮かび上がらせる。だから俺は意味ありげにニヤリと笑みを浮かべた。
「ふ〜ん」
「ふ〜んってなによ!? ちょっともう少し他の言い方があるでしょ! それになによ、ニヤニヤしちゃって! 私たちのこと馬鹿にしてるの!?」
注文通りのナイスなツンデレっぽい返答! だめだ、この子
「そんなゆみりさんを絶対に見捨てない美亜子ちゃんはとっても友達思いの良い子なんだなって思ってさ」
俺がそう囁くと急に顔を真っ赤にして「なっ! なに言ってんのよ! バカじゃないの! バカバカ、このバカ!」と言って怒り出す美亜子ちゃんに笑みが止まらない。ほんっっとこの子カワイイな。このやりとりだけでも今日引き受けた価値がある。俺が『な?』って目であやかを見ると彼女も美亜子ちゃんがいかに
大貴くんといい、美亜子ちゃんといい、すごく善良で良い人だ。この地獄のような学園には珍しいこういう人物はとにかく貴重で仲良くしておいたほうがいいと俺は思っている。一見学園に適応できていない甘ちゃんに見える彼ら彼女ら良い人と仲良くすることには意味がないと思うかもしれない。けれど彼らのような存在こそが学園の価値観に染まって人間として終わっていく自分自身をどうにかギリギリで人間として終わらないでいさせてくれるような気がしてならないのだ。
鏡のようなものだ。彼らを反射して映る自分の姿を見て自分が人間であることを再確認するための鏡。
できるなら可能な限り変わらないでいてほしいと思う。だからこうして今俺が一緒にダンジョンに潜ったりしてるのもボランティア精神なんてもんじゃなく、俺がこれから彼らから得る利益の先払い。そういう側面が強かった。
そんな絶対に恥ずかしいので声に出さないことを考えつつ、お怒りが続く彼女をのらりくらりとかわしながらも俺には気になることが二つあった。
まず一つめ、美亜子ちゃんが教えてくれたゆみりさんが「ゴブリンもコボルトも殺せない」の一言。一見状況を説明しているだけにも聞こえるのだけど俺は『ゴブリンもコボルトも』の部分にひっかかった。なぜ「魔物が殺せない」じゃないんだろうかと。逆説的に言えばゴブリンとコボルト以外なら殺せるのか? という推論が成り立つ。ならばもし彼女たちの言葉が本当に言葉通りの意味なのであれば第四階層以降に連れて行って試してみればいい。そうすれば第四階層以降なら魔物は動物系メインに変わるし、それでもだめなら見た目はただの木である【
他の方法もある。無理矢理彼女に武器を握らせて俺が彼女の体を強引に動かしてゴブリンやコボルトを殺す。多少経験値の減衰はあるがこれでも経験値は稼げる。さらに他の方法として俺と性的な意味で繋がったまま俺が魔物を殺す方法。多少大変だがこれでも俺を通じて彼女に多少の経験値が入る。あと最後に圧倒的にレベルが高い俺が彼女とセックスすれば、俺の射精と同時に正直第一階層でちまちま魔物を殺すよりよっぽど多くの経験値が入るんだけど、これは男女にレベル差がありすぎると即【隷属】コースまっしぐらなんであんまりやりたくはない。
さて問題の二つ目。何かおかしいんだよなぁ、彼女。初対面の時の印象といい何とは言えないがずっと拭えない違和感がある。一言で言うとなんで俺エロい目で彼女のこと見てないんだろ? である。実際エロいことするかしないは別として現実では滅多にお目にかかることのない推定100cmオーバーの爆乳幼顔美少女だぞ? 普段の俺なら普通にムラムラするしイケナイ妄想の一つや二つしそうなもんなのに何故かそういうエロい気持ちになれない。今も泣き腫らした顔も赤く染まったうなじもほんとならエロいのにはっきり言えば勃たない。そもそも理性で考えておかしいんだよ。美亜子ちゃんが必死に守っていたとしてもそんなの関係ない。こんな爆乳美少女とか真っ先にクラスメイトの男子やその他男子に狙われるもんなのにその形跡がないんだ。
だって美亜子ちゃんが言うことを信じるなら、彼女も今まで二回しかダンジョンダイブしていないはずなんだから。
ありえるか? そんなこと。頭サル以下で脳みそがちんこにくっついてるのがデフォルトの学園男子だぞ? 真っ先に攫われる対象だろ、爆乳とか。仮に足手纏いになる情報がクラスメイトの男子に広まっていたとしても今日までダンジョンに誘われてないのはかなりおかしい。そんなもん最初にヤって邪魔になったら知らんとばかりに見捨てればいいんだから。
……まぁ色々彼女がおかしい理由を並び立てたものの、既になんとなく原因に察しはついてるんだよな。ダンジョンに入って場が
彼女の身体をずっとおかしな
それを職人としてのレベルが上がった結果、視覚のチャンネルを切り替えることで
だが見えているのはそれだけじゃない。俺の目にはダンジョンに入ってから彼女の身体が周囲の
……考えられるのは陰陽道の【人除け】の術の類か? もしそうなら彼女を守るために胎の中に術符を仕込んで彼女を性的なリスクから守ろうとしてるのか? 例えば彼女の家族か何かが学園卒業生の【陰陽師】でやむおえず入学する彼女に術を仕込んだのだろうか? けれどそれにしてはあまりにも禍々しいと感じる厄の気配が気になる。
とはいえ俺はあくまで職人であり、こういう鑑定は専門外である。こういう時に人間鑑定専門である【
ダンジョンに潜っているとたまに出てくる宝箱の中にまれに入っている【スキルオーブ】と言われるダンジョン外に持ち出し不可、その場で使い切りの超レアアイテムがある。これによってクラスにとらわれず様々なスキルを覚えることができるんだけど、その中の魔眼系スキルに【
……ということでちょっと実家の力を使った反則になるが、ゆみりさんのこの件は専門家の手を借りるとするか。正直京介くんどころじゃない。放っておくとろくなことにならない厄ネタの気配がビンビンするんだわ。
「ダーーーーーーーリン❤︎!!」
そんなことを考えているうちに戦闘が終わって満面の笑みのエリカが抱きついてきた。抱きしめてそのままもはや恒例となってしまった出会い頭のディープキス。
互いの唾を唇を合わせたままお互いの舌で混ぜ合わせる。それだけで頭がぼーとのぼせたようになりそのまま彼女とエロいことをしたくなったが今はまだ我慢の時。名残惜しそうな彼女の唇から一旦離れて大貴くんと千歳さんの様子を見ると、果たして戦闘の熱なのかレベルアップによる性的高揚なのか、それとも圧倒的多勢を相手にしてもまるで問題にすらならなかった今の装備に対する賛辞なのか、とにかく二人とも興奮して上気した顔つきで俺のことを見ていた。
「二人とも、どうだった?」
「最高だよ! 装備が違うと何もかも、ここまで違うなんて!」
「ほんと! いつも使っていた『新入生お奨めセット』の装備って一体なんだったの? って感じだわ! 魔物が一発攻撃を当てるだけで簡単に倒れていくし、こっちに当たってもまるで痛くないの!」
本当に嬉しそうにはしゃぐ二人に俺も嬉しくなる。
色々考えてたが抱きしめたままだったエリカが俺の頬に飽きずに続けているキスの音に一旦どうでも良くなったので、エリカを褒めちぎって頭を撫でまくった後、俺たちはあやかのスキル【
いざ【
え? 挟み撃ちを受けたんじゃないのかって? そりゃ受けたよ。
クロの声で俺たちの存在に気づいた巨体の【
そして返す刀でもう目視が出来る程度に近づいてきていた【
うん、やっぱりこの子はよく斬れる。なおその際『天晴! 実にお見事な一撃であった!』とお褒めの言葉もいただいた。
そんな奇襲するつもりが逆に奇襲されて一息の合間に切り捨てられてしまった悲しい【ゴブリンブラックドックライダー】はドロップアイテムに【
なお、こんなの近い方から各個撃破すればいいって習わなかった? と俺が言うと大貴くんが「……もしかして銀英●?」って返してくれたので俺がかなり嬉しくなったの甚だ余談である。思わず「この手槍欲しい?」って言いそうになったわ。オタクというものはいつどこででもネタを理解してもらえるとすぐに大喜びしちゃう悲しい生き物なのだ。
○ーーーーーーーーーー○
俺の基本六職でのパーティ編成論の説明も開始からおよそ一時間半、ようやく佳境に近づいてきていた。最初の【
何に時間がかかったかというと、【戦士】系を
やはり今この段階の新入生にダンジョンにおける『
そもそもこのパーティ編成論自体がこの後に話す一番大事な話の枕、前提の話に過ぎないんだからさっさと終わらせないと。
「はい、では最後に残り二枠で選ぶのが、先ほどから何度も話に上がっている
俺が俺のパーティ編成論を締めると途端にガヤガヤと騒ぎ始める同級生たち。大半は長い話が一旦終わり休憩に入ることを喜んでいるが、その中の何人かは自分が馬鹿にされたような顔をして俺のことを睨みつけていた。中でも顔を真っ赤にしているのが推定【
めんどくせ、今から休憩時間中も無駄にプライドだけは高い【
追伸 休憩中なんだからサンドイッチぐらいゆっくり食わせてくれよ。おかげで喉詰めかけたわ。
感想、評価気が向いたらよろしくお願いします。
今回登場した【強撃】を利用した擬似【俊足】ですが、ミタライ様の『ハイスクール転生アンド巻き込まれ』幕間5ー1に登場する設定をお借りしております。ありがとうございます。