【俺の女は】ハイスクールハックアンドスラッシュの世界に転生したけど、なんか質問ある?【俺のもの】 作:笛吹き用
しばらく体調を崩して更新ができず申し訳ありませんでした。ボチボチではありますが再開いたしますのでよければお付き合いくださると幸いです。
注意
武器に関するオリジナル設定が出ます。悪しからず。
「もっと! 大貴くん、もっと突いて! イイ! 気持ちいいよぉ!」
「あぁ、僕も気持ちいいよ!
「私もイクぅ! あぁ、中に熱いの出てるぅ……。でもまだ熱いの……。もっと……、もっとして?」
「ち、ちとせちゃん! あぁ、すごい僕も腰が止まらない!」
「あん❤︎ ダーリン、気持ちぃ❤︎ でもあっちのこと見過ぎじゃね? もっとウチのこと見て見て? ダーリン専用になったおっぱい揉んで? ああんヤッバ、めっちゃ敏感になってる。今乳首で吸われただけでイキそうになったんだけど。ん、もう我慢できん。ほらほらダーリン、ウチのおまんこ見て。くぱぁ❤︎ だよ? 好きっしょ? くぱぁ❤︎ ほらほらもう前戯なんてしなくてもウチのおまんこヌレヌレっしょ? だ・か・らそのぶっとくてかったいちんちん、さっさとい・れ・ろ❤︎」
「エリカ! お前エロすぎ!」
「あぁ、きたぁ! おかえりダーリンのちんちん! 熱々のガチガチで最高! すご、ホント気持ち良すぎ! ヤバ、嘘、もうイクんだけど、あああああイく! イったあ!」
現在地は第二階層既知内領域外縁部で最初に見つけた玄室。その場に10匹ほどいたゴブリンの群れに突っ込んだ俺たちはまず俺が安全のために【
そのまま性獣と化した千歳さんが大貴くんを押し倒して俺たちの目の前でセックスが始まったことにより、なんとかレベルアップのムラムラを我慢していたエロ番長のエリカがゆっくりと俺のほうを振り返ったかと思うと完全に獲物を見る目で俺を見てニンマリ笑った次の瞬間、俺も体ごとぶつけるようなディープキスからそのまま押し倒された。
なんか俺いつもエリカに押し倒されてない? 学園男子失格すぎんか?
そんなエリカの騎乗位の腰使いはもはや熟練の域に達しており、騎手が馬を振り回すが如く腰を捻りまくりえげつない快感を俺にもそして彼女自身にももたらしていた。さらにハァハァという荒い息遣いの合間にこぼれる喘ぎ声とブレザーを脱ぎさって汗でじっとりとへばりつくブラウスのエロさ加減よ。
そんなふうにまさに俺専用の全自動精液絞り取りマッシーンと化したエリカだったが、それでもまだお互い理性をある程度保ったまま腰をぶつけ合ってる俺たち二人に対し、大貴くんたちはもはや野生の番いの獣でもここまでぐちゃぐちゃにはならんだろと思うほどお互いを強く求め合っていた。チラ見してる俺たちの方がエロすぎて辛抱たまらんくなるほどセックスに没頭している二人。もう今はお互いの名前を呼び合いながらひたすら絶頂し続けてるから見てるだけでエロいのなんのって。
でもそれも無理もないんだよねぇ。先ほど倒したゴブリンの推定レベルは7〜10。自己申告でレベル5だった大貴くんもレベル4だった千歳さんもそれぞれ3匹づつ倒しているため、第一階層で倒したものも含めるとここまでの二時間ほどでレベル1のゴブリン換算で一気に40匹ほど倒したこととなる。つまりダンジョンダイブ前と比べてもう2か3レベルが上がっているのだ。そりゃ我慢できないわって話である。
「ンあっ、エリカやばい。すげー気持ちいい。もう出そう」
「出して! ウチの中にダーリンのザーメン出して! イってるから! ウチもうずっとイってるから!」
って現実逃避してたけど、流石にヤバくなってきた。今日は七人でダンジョンダイブしてるから早めに移動しないと【
「あぁ、もう出る。エリカ気持ちいい、すごい、もう腰止まんない。あ、行くよエリカ。あッ、出る!」
「すごッ! ヤバ、イくのとまらん! ダーリンもっと! ウチのおまんこもっと突き上げて! 出して出して❤︎ ああ、ダメすごいのきた! イク、あ、ダメこれ堕ちるぅぅぅぅぅぅ!!」
そうしてエリカの膣に自分でも呆れるほど大量の精液が流れ込むと同時にイったエリカがエビのようにのけぞった。その時露わになった汗で濡れた細い首筋があまりにエロかったので思わず繋がったまま身体を起こして唇で吸い付いたら「あああああああああ、堕ちてる途中なのに、なにそれなにそれなにそれやばいいいイックゥぅぅぅぅ!! イくうぅぅぅぅぅ!!」と言いながらさらにのけぞって頭から落ちそうになったので慌てて抱きしめた。そのまま余韻に浸っていたんだが視界の端に能面じみた無表情かつ全く笑っていない目で俺を見ているあやかが見えて思わずひゅっとなった。さらに手に持った俺の懐中時計をコンコンと人差し指で差した後、無言でピースサイン。これはピースイエーっとしているわけではなく『そろそろ20分だぞ? コラ』という意味のジェスチャー。そこにはいつものかわいいあやかはおらずあやかさんになっていた。怖いです。
「あぁん、大貴くんもっとぉ……」
「千歳ちゃん、千歳ちゃん……」
「ダーリンさいっこー……」
「……そろそろ色々とやべえ」
四者四様の有様のなか、刺すようなあやかさんの視線とそのあやかさん以上の美亜子ちゃんの絶対零度の視線に耐えきれなくなった俺は、名残惜しそうに締め付けてくるエリカの気持ち良すぎるおまんこから速やかかつ丁寧に撤収にかかるのだった。
○ーーーーーーーーーー○
自分の身支度を早々に終えた俺はかわいそうだが未だ盛っている大貴くんたちに持ってきていたミネラルウオーターをぶっかけて正気に戻し、正気に戻ったことであたふたする二人を促して急いでその場を離れた。
7人以上のパーティを第一階層から第仇階層まで組む場合に一番気をつけないといけないのがこの【
ということで戦闘時間も含めると本当に時間がなくなるため、割と急がないとガチでヤバいから出来ればセックスはダンジョン脱出後が望ましいのだが、そうそう精力の異常増大に簡単に耐えられるわけもなく。
身支度を終えいそいそとその場を離れた俺たちだったが、常識人カップルの大貴くんと千歳さんは自分達の痴態を赤裸々に披露したあまりの恥ずかしさに未だ顔を片手で覆ったまま歩いているし(なおもう片手は手を繋いだままである)、俺は俺でラブラブカップル二人の武器防具を持ちながら珍しく俺にガンガンくるあやかさんに許していただけるまでひたすら謝り倒しながら既知内領域中心部方向へ向かって歩いていた。
なお、エリカは「めんご!」の一言で全てを済ませた。さすがギャルつおい。
そんな若干気まずい空気のまましばらく歩いて次の玄室に到着した頃、うつむいて顔を赤くしたあやかの
「……次は私の番、ですからね?」
というお許しの言葉がいただけたので俺はほっと胸を撫で下ろした。あやかだって使役しているクロを通じて半分とはいえ経験値は入ってるから結構精力は溜まっているはずなんだが、さすがにいっぺんに二人の相手はできないのでなにも言わずに我慢してくれていたのだ。その状態で繰り広げられた二組のカップルの熱烈セックス。しかも片方の男は【隷属】している相手である俺。そりゃキレるわな。こりゃ次の機会には頑張らないとなと頭をかいた俺は再び準備を整えて第二階層での本日二回目の戦闘を開始した。
今回は敵は7匹。ただ中に一匹だけ、このレベル帯のゴブリンにしては珍しい剣、盾、兜まで被ったゴブリンがいた。普通に考えればなかなかの強敵なんだろうが正直誤差だったんだが、ちょうどいい相手かなとも思ったのでエリカにやらせることにした。彼女に渡した【
段取りは簡単。玄室外から【
そうアドバイスして初めての実戦での【
その次の瞬間、矢のような速度で玄室内に飛び込んだエリカが大きな声で「【
この間、わずか5秒の早業。
まぁ、【
俺としては初めての実戦投入でうまくいって良かったという気持ち半分、今のエリカは初めてで【
この世界においては武器の等級で【
で、最初にエリカの武器適性を確認した時、小剣、鉈、片手斧、ククリナイフ、とどめに系統違いの両手持ちの
コンセプトを一言で言うと『正面から堂々と不意打ちをする』である。
【
その結果、俺が思いついたのが
これにより敵は高確率で目をつぶる、または視界を遮られることとなり、【
あとは間合いを詰めたエリカが『見えない散弾を喰らい、さらに追撃の爆発によりさらにダメージを喰らいつつ何より視界が塞がった状態で、【
すんごいわかりやすく言うと『ベギ○マ+イ○+会心の一撃』がほぼ毎回可能になる短剣。しかも燃費がすこぶる良い。込める力にもよるが消費するSPは【
自画自賛になるが正直なかなかいい出来だと思っている。
そんな俺がむふーと鼻から息を吐き出した次の瞬間。
ーーそこに『
「ウチ、これ本当にウチがやったの……、何これすごない、この子。って……うわ! びっくりした。ダーリン、なにこれ!」
「……『
「え、すごいじゃない! キラキラしてるし。なにボーとしてんのよ、アンタ! 早く開けましょうよ!」
「美亜子ちゃん、ちょっと待って! でもすごい、宝箱なんて本当にあるんだ……」
「え? これが『
「うん、僕も初めてだよ千歳ちゃん」
「うお、『
討伐直後とは一転してガラリと空気が変わり、俺は興奮するみんなに一度落ち着くように言ってあらためて目の前の『
うん、とっても幸運だな。だけど扱い難しいの来たよ……。というのがこの瞬間の俺の正直な感想だった。
さて、まず何から説明しようか。
『
で、この『
下から角を金属で補強した木製の宝箱が
今目の前に出現したものと同じように無数の宝石に彩られた金属製の宝箱が
そして最高ランクは箱そのものが輝きを放つプラチナ製の箱をさらに豪奢な宝石と意匠で彩ったものが
で、目の前にあるのはSR『
ではRとSR以上ではなにがそんなに違うのか? もちろん中に入っているアイテムのレアリティや貴重さが一段も二段も違うことは当たり前。唐突にドラク○3ネタで悪いけれど例えば剣はRが『はがねのつるぎ』なら、SRは『くさなぎのつるぎ』で、SSRは『おうじゃのつるぎ』が出る感じだろうか。だが最大の違いはそういう入っているもののランクの違いではなく、SR以上の『
特殊アイテム【スキルオーブ】。その能力はそれを使用したものに職系統関係なしにそのスキルを覚えさせることができる超希少かつ超特殊アイテムであり、これを使うことで【
いうまでもなく外付けで覚えられるスキルなんてどんなものでも基本的にいい結果をもたらすことが大多数。普通のパーティでも争奪戦になるのが当たり前のなのに、今日の俺たちのように寄せ集めの即席パーティの場合はこれが顕著にひどくなる。
別に【スキルオーブ】に限らず、SRランクの【
なのでこの『
人間関係っていうのは金で拗れやすい。それがこんな学園内の命懸けのダンジョンダイブで得た金ならなおさらだ。なんならゲームにすらこれ起点のパーティブレイクイベントが存在したので、割と結構な見えてる地雷である『
それでもあやかとエリカはいい。二人とも俺に【隷属】しているし、俺のパーティメンバーだから話し合いでどうとでもなる。だけど他の四人は臨時のパーティメンバーであり、しかもクラスメイトである。つまり今後もお付き合いせざるを得ない他人という絶妙にきちんとしないといけない距離感。どう考えてもちゃんとどう利益を分配するかを事前に相談しておかないとまずい。揉め事の元にしかならん。
なお、俺がこの場の人間を皆殺しなんて選択肢は当然ない。正直、学園生なら平気でやる奴はいるだろう。が、少なくても俺はやらん。誰を誤魔化せても自分自身は誤魔化せないし、単に利益のために仲間を殺すその手の行為は人を殺すことで自分の魂を殺すので絶対にNGである。
信用はマジで何物よりも重いのだ。
なのでなにをどう提案するかひとしきり考えた後、みんなに切り出した。
「え〜と、みんな聞いてくれ。この『|宝箱《ジャックポット』を開けて出たものに関してなにが出ようが一旦俺が買い取ります。で、その価値に応じてみんなに均等に銭で支払います。基本は外で鑑定してもらってその値段で頭割り。問題は『|宝箱《ジャックポット』がSRランクの宝箱ってこと。なので【スキルオーブ】が出る可能性があります。知らない人もいるかもしれないので説明するとこの【スキルオーブ】はダンジョンから持ち帰れません。なのでもし出た場合その場で使う必要があります。なのでその場合も俺がこの場で妥当だと思う値段をつけて買い取る形で行きます。支払いに関しては基本銭払い、各自の希望などがあれば俺が持っている装備やアイテムなどとの交換も受け付けます。このルールでいいかな?」
俺のその宣言に全員が頷いてくれた。正直助かる。俺はそのまま宝箱を開けるべく腰に下げているポーチからピッキングツールを取り出した。実はこの【
というわけで本来なら【
というわけで早速鍵開け開始。場に特有のピーンと張り詰めた空気が流れる。誰かの喉がゴクリという音をたてるのが聞こえた。そしてあやかの「五分、経過しました」という声とほぼ同時に「よし、開いた」という俺の呟きでみんなが歓声を上げて喜んだ。
幸い、鍵の難度も大したことなく罠も無事解除できた、はずだ。それでも本職じゃない俺では解除しきれなかった罠の危険性も考え、万が一のために全員に少し離れてもらってから俺は慎重に宝箱を開いたその中にはーー。
「うあ、マジか」
思わず声が出た。がっかりしたから? 違う、驚きと興奮でである。
「なになに? 何が出たん? ダーリン見せて。何これ? ピンポン玉? それともでっかいビー玉? 箱の派手さの割に中身しょぼくね?」
俺の肩越しに覗き込んできたエリカが言うように中身はピンポン玉サイズの一つの宝珠がポツンと一個。だがしょぼくなんてない。何ならワンチャン大当たりまである。
なぜならこれこそが【スキルオーブ】。使った人間にその【スキルオーブ】に秘められたスキルを与える超特殊アイテムだからだ。これにより例えば【
つまり時価決定である。
入手できるスキルに弱いスキルは存在しないが、この場にいる人間にとって不必要なスキルは存在する。例えば、もし全員の【
「これが【スキルオーブ】……」
「教科書のイラストでしか見たことないのに……」
「ちょっと! 私も見たい! ちゃんと見せなさいよ!」
「ん? よく見たら中になんかマークあんね。靴……、んにゃ足かな?」
宝箱の中から摘んで取り出し俺が掌の上に乗せるとみんなが興味深そうに近づいてきて俺の手の上にある【スキルオーブ】を見てくる。この時期の普通の新入生が【スキルオーブ】にお目にかかる確率なんて宝くじの一等と変わらんレベルだし、当然俺以外のメンツは初めて見ることだろうからみんな興味津々。エリカが言ったようにその中心部に靴を意匠化した紋様が中心に入っていたことからこの【スキルオーブ】に封じ込められたスキルが【盗賊】系のしかも攻撃系以外のスキルのそれだと俺にはわかった。なお、【盗賊】系の攻撃スキルの場合はオーブの中の紋様が短剣の意匠となる。
つまり最低でも【
だから正直、この時点でけっこう期待度が高まった。心臓バクバクする。ていうかダンジョンで目当てのアイテムかもしれないものを目の前にするこのドキドキは前世だろうが今世だろうがゲームだろうがリアルだろうが変わらない。
なお俺の本命はアレである。原作でも度々登場する主人公の相棒の代表的なスキルであるアレだ。アレが出たらマジで今の悩みの大半が解決する。
なんて物欲センサーに引っかかりそうなことを考えながら無意識に下で唇を舐めたことに俺は気づいた。「ダンジョンで見つける宝箱ってやつにはよぉ、魔法がかかってんだよ。人の心を狂わせる魔法がよう」と前世でハクスラゲー三昧だった俺の魂が叫ぶ。
やばい、クッソ楽しい。
だがしかしここに大きな壁。
この【スキルオーブ】。見た目だけではどんなスキルが封じ込められているかまでは判別できない。なんのスキルが覚えられるかはオーブを使って見るまでわからないのだ。せいぜい魔眼系とか戦士系とかオーブの中に宿る模様でおおよその系統が判断できる程度であり、詳細になんのスキルが得られるかは【
普通ならな。
普通ではない俺はいそいそとピッキングツールをポーチにしまい、代わりに取り出したのが巻き貝のような形をした金でできた拡大鏡。これこそ【幸運のお守り】と同じく実家からの支援で入学時に持ち込むことができた【
その力は【
つまりこれがあれば一か八か幸運だよりで使って確認しなくても、【
持つべきものはぶっとい実家だよなぁ。この地獄に送り込んだのもぶっとい実家だけどなぁ。
それはさておき。俺は震える左手の二本の指で【スキルオーブ】をつまみ上げ、胸の高鳴りを抑えながら右手で【
「あははははははははははは!!!」
「達郎さま!?」
「ダーリン!?」
「ちょっとあんた!」
急に大声で狂ったように笑い出した俺にみんなが騒然となるが、そんなこと知ったこっちゃありませんな! まじか! ここでコレを引くのか! 引き強すぎんか! 俺!
マジでコレ一つで今の問題点全部解決するわ! 何なら今週一週間分丸々潰れてもお釣りが来るぞコレ! やばい、笑いが止まらねぇ! こんなの引いたら仕方ねぇ! 誰かにコレの権利を渡す? マジでありえねぇ。ならやる事は一個だよなぁ。簡単な話だ。
全部
ひとしきり笑い終えた後、心配げに俺を見つめる全員に向かって俺はこれ以上なく上機嫌に宣言した。
「えーと、みんな。ごめん、この【スキルオーブ】は俺がもらうわ。代わりに……、そうだな。とりあえず最低一人500万払います。あとは応相談でヨロシク!」
最高にご機嫌なままの俺からの突然の大金払います宣言に唖然とするみんなを尻目に俺は【スキルオーブ】を握りしめてとっととその力を自分のものとしたのだった。
○ーーーーーーーーーー○
口の中から鼻に抜ける香り高いコーヒーの匂いで一息ついたところでコーヒーを飲み終えた俺自身も休憩終了。席を見ると既にほとんどの人間が席へと戻っていたし、それ以外も講堂内に留まっているようなので講義を再開することとした。
なおやっぱり休憩始まってすぐに喰ってかかってきた【
「では、講義の後半を始めます。まずは……、えっとなんでしょう、大貴くんと京介くん」
さて続きをはじめますと話し始めると俺の目の前でスッと手が挙がり、誰かと思えば大貴くんと京介くんの二人だった。おや? なんだろうと思ったがどちらとも言わずに俺が手でどうぞと促すと二人でうなづきあった後に代表してなのだろう大貴くんが口を開いた。
「あの、さっきのクラス紹介から【
大貴くんがそういうと隣で京介くんもうんうんと頷いている。なるほど、一クラスだけ何も言わないと確かに気になるよな。しかも二人はその恩恵を受けているだけに俺自身が【
ふむ、ならややこしくなるかと思って後に回すつもりでいたけど先に話しちゃうか。その方がわかりやすいかもしれんし。
「えーと、今質問をいただいた【
そう俺が促すと少しみんながバタバタとして資料を目の前に置いたのがわかった。
「さて、【
俺がそう言うと講堂内がシーンと静まった。今言ったことは全て事実である。ダンジョンに【
だがそれはダンジョンの攻略に【
「今言ったように一見いいところがないようにも見える【
そう言ってみんなに見えるように取り出したのは、この場にいる人間なら誰でも知っているだろう【新入生お奨め装備セット】のショートソードだ。
「皆さんも一度は手に取ったことがあると思います。【新入生お奨め装備セット】のショートソードです。これがこの学園における最低ランクの武器ですので、これを資料Bの武器一覧にある【ヒノキの棒】と同じ攻撃力である【攻撃力2】と仮定して今後の話をしていきますね」
おおよそ全員が俺の言葉に頷いてくれたので話を先に進める。次に俺が取り出したのは剣の形をしただけの金属の棒以下の粗悪品そのものでありゴブリンがドロップする【
「これが【
そう言って次の一振りを取り出す。モノは同じ【
「さっきのものと同じ【
俺がそう言うと講堂内のざわめきはさらに大きくなる。それに気を良くした俺が次の武器を取り出すと最前列に座っていた刀馬鹿がガタッと立ち上がったので軽く睨みつけて座らせた。
「この講義のために無理を言って特別に購買からお借りしてきました。実際に手に取った方もいるかもしれませんね。そう、購買で80万銭で販売されている刀です。正確には打刀でおそらく学園外部で作られた刀だと思いますが出来としてはまぁそこそこと言ったところ。まぁそんなのはどうでもよくて、問題はこれの攻撃力がいくらなのかということです。では先ほど立ちあがろうとしたそこの京介くん。これの攻撃力、いくらだと思います?」
「え? え〜と、そりゃちゃんとした刀だから……、攻撃力50くらい?」
その回答に「アホ。ほんま自分見る目ないな。そりゃお前に渡した【
「ダンジョンでのドロップがほとんど望めない刀という優位性、特異性はありますが攻撃力自体は【攻撃力10】。【どうのつるぎ】相当です。実際にはモノによって多少の差がありますが、これのレベルが購買部で普通に買える武器の限界だとも言えます。で、これ以上はダンジョンのドロップ品か【
そう言って俺が最後に取り出したのは、元はと言えば先ほどまでのものと変わらない同じ【小鬼剣】だった【ゴブリンソード】。だがコイツは拵えから何から全てが違う。それを見せるために鞘から抜くと明らかに購買の刀よりも『鋭く斬れるというイメージ』を周囲に与えるその刃に、吸い付けられるように全員の目が釘付けになったのが分かった。
「コレは今回協力をお願いした【
俺の言葉に誰も何も言えずにただただ【ゴブリンソード】を見つめ続けるだけになってしまった。そんなみんなにパンと手を合わせることで正気に戻した俺は【ゴブリンソード】を鞘に収めて【
「というように武器一つでこれです。これに加えて防具、さまざまな特殊効果を持つアクセサリー、ダンジョンの十階層以降の環境に適応するために必要な装備の製造、整備も全部【
今度は講堂内で言葉にならない声が響いた。
そりゃそうもなるか、自分達がゴミ同然だと思っていたゴブリンの落とす武器が自分達が今必死になって金策しても買うことのできない購買の武器よりもすごい武器になる可能性があるなんて言われて、それの実物を見せられたらなぁ。、そして大なり小なり過小評価していた【
なお、今までずっと言ってきた協力してくれた【
ただ全員驚いた顔をしているのはいいんだけど、なんでその中にあやかとエリカ、そしてひなちゃん先生まで含まれているのかが意味分かんないんですが。
まずあやか、俺がつい昨日までメインで使ってきて今日君のものになった【
で、エリカ。君の【
最後にひなちゃん先生。仮にもあなた学園卒業生でしょ? どれだけ出来が良くても【ゴブリンソード】は【ゴブリンソード】。そんなにびっくりすることある?
よければ感想、評価お願いします。
小鬼薙ぎの攻撃力を【28】→【40】に変更。
独自設定 武器の攻撃力と職人の腕の相互関係
素材は小鬼武器とします。()内はその時点での攻撃力です。
普通の職人 小鬼武器(1)→整備(3)→加工(5)→仕上げ(7)
蜜柑 小鬼武器(1)→整備(4)→加工(7)→仕上げ(11)
達郎 小鬼武器(1)→整備(4)→加工(8)→仕上げ(16)
なお、打ち直し後仕上げをした場合、普通の職人(10)/蜜柑先輩(14)/達郎打ち(20)です。
このように普通の職人と蜜柑先輩の間には大きな差があり、達郎と蜜柑先輩の腕の差は【加工】だけならあまりありません。それでも最終的に大きな差が出ているのは研ぎの技術差による仕上げの差です。原作後半の蜜柑先輩であればもう少し差は埋まりますが、同一時間軸の二人の差はこのようになっています。また攻撃力(16)まで仕上げたゴブリンソードは限界ギリギリまで研ぎ澄まされているので非常に脆いという欠点もあり、もちろん達郎も実用ベースならもう少し強度優先の仕上げをします。
なお、原作アデプトワーカーズ登場に販売されているゴブリンシリーズについては、全て蜜柑先輩がメインで手がけており打ち直し済で、+1のものは攻撃力(20)程度を30〜50万銭、+2のものは攻撃力(30)程度で60〜80万銭ぐらいで売っているものと思っています。
それに対して購買は攻撃力(8)で30〜50万銭、(9)で50〜70万銭、(10)で80万銭で、ここが店売りの限界です。その為、同人ゲームの原作プレイ時の必勝法は「まず購買で8万使わずに初回ダンジョンダイブを乗り切って少しでも金を貯めて、できればゴブリン装備を一個でも拾ってアデプトワーカーズに行く」でした。
達郎の武器の変遷
4月4日
ファーストダイブ時 プラスチック棒(1)→拾ってその場で研いだ小鬼槍(5)
※帰還前にファーストダイブ生存がバレないように泣く泣く捨てた。
4月5日
初ダンジョンダイブ プラスチック棒(1)→拾ってその場で研いだ小鬼槍(5)
※今度は持ち帰り。
4月6日
ダンジョン二日目 自室で仕上げた小鬼槍→ゴブリンスピア(10)
※スキップクラスチェンジで戦闘鍛治師かつレベル40に。
4月7日
初工房 ゴブリンスピア(10)→小鬼薙ぎ(40)+脇差【初心】(34)
※ 同日蜜柑先輩と初遭遇。そのまま匠工房にて防具一式を購入。
4月8日以降は今まで変化なし。
これをドラク○3に例えると、
初日 ひのきのぼう→拾ったこんぼうでアリアハン周辺(=第一階層)をスライム(=コボルト)とおおがらす(=ゴブリン)相手に死なないように歩き回った。こんぼうは捨てた。
二日目 ひのきのぼう→拾ったこんぼうでアリアハン周辺(=第一階層)をスライム(=コボルト)とおおがらす(=ゴブリン)相手に死なないように歩き回った。こんぼうは持って帰った。
三日目 拾ったこんぼう→作ったどうのつるぎでアリアハン周辺(=第一階層)でスライム(=コボルト)とおおがらす(=ゴブリン)を相手に無双して、ドラクエレベル10(=レベル20)を超えたら、なぜかいきなりメタルスライムが出たので倒してレベル20(=スキップクラスチェンジで40)になった。
四日目 どうのつるぎ→作ったはがねのむちとはがねのつるぎ装備、その後アッサラーム売りの防具も購入し装備。
五日目以降 アリアハン周辺(=第一階層)からいきなりロマリア周辺(=第四階層)まで移動してそこで敵を倒し続ける生活を始めた。
その後安全マージンを取りながら少しづつカザーブやノアニール周辺に移動しながらひたすらソロでレベル上げとゴールドとドロップアイテム集めを続け、ほぼドラクエレベル30のドラクエレベル29(=レベル59)になったところで第一話。
となります。