※この作品はR-18です。

【俺の女は】ハイスクールハックアンドスラッシュの世界に転生したけど、なんか質問ある?【俺のもの】   作:笛吹き用

37 / 39
7/29 PCが壊れてしまいしばらくまともに更新ができそうにありません。申し訳ありません。後少しなので何とか携帯でと思いますが御容赦ください。


外伝1 俺は普通のクラスメイト11

 これは学生決闘(メンズーア)の後の話である。

 

 場所は俺がCランク倶楽部【家畜小屋(ペットショップ)】との戦いを終えた後の闘技場の台上のまま。

 

 負け犬たちはポーションをぶっかけられ上半身と下半身をつなぎ合わされただけで意識のないまま病棟に運ばれ、その後突然現れた見覚えのない、でもその仕草などから確実に【詐欺師(シンドラー)】のスキル【外装詐称(ディスガイズ)】で姿を偽った純くんだろう小男に勝者の権利に関する手続き全てをお任せし、そして学生決闘(メンズーア)を取り仕切っていたガタイのいい白覆面の女性決闘委員が聞き覚えがある声で「ナイスメンズーア!」と言い残して去った後。

 

 ほとんど誰もいなくなったステージの上に突然奴らは現れ、そして俺はかつてない強敵に苛まれていた。

 

 その敵の名は……、羞恥心だ。

 

「そう、そのままもうちょい胸を張って。で剣はもうちょい斜め気味に……、うん、それで盾はそのまま……。そう、いいよ一平くん! 動かないで、そのままのポーズで! 頼んだ、佐和!」

「そのまま! そのままですよ! 一平さん! いいですね、いいですよぉ! 視線をこっちに! はい、いいですよぉ! 最高です!」

「トレビアン! イイですよ、イッペイ! とてもイイです!」

 

 3人のコスプレモンスターの指示と歓声に応じて慣れないポーズを取ってはその後バシャバシャバシャとフラッシュが焚かれる音を聞くだけの苦行。そしてまた次のポーズへと変わりまだまだ撮影は続いていく。

 

 なんでこんなことに……と思わざるを得ないが、どう考えても今回俺と同じ第三段階職の先輩2人を含む7人相手に無傷で完勝できたのは、この炎の剣、霞の鎧、力の盾という最強すぎる装備を提供してくれた達郎さんのおかげなので、俺以外誰もいなくなったタイミングを見計らってやってきた彼が今まで見たことがないほどテンションを上げて「お願い! 頑張ってその装備作った代金がわりだと思って写真撮らせて!」とやってきたのを断ることもできなかった。

 

 しかもどうやら俺たちの学生決闘(メンズーア)が闘技場で行われた理由も元々この撮影のために達郎さんが予約を入れていたかららしく、そもそも達郎さんが俺を探していた理由そのものが装備を渡してからこの撮影会をすることだったらしいのでそもそも俺には逃げ道がなかった。

 

 そんな達郎さんのパートナーの中でも普段は比較的目立たず常に楚々として可愛らしい(但し身体つきは十二分にわがままボディ)眼鏡美人さんで【グループ】でもずば抜けた腕を持つトップ【裁縫士(ドレスメイカー)】の佐和子ちゃんと、ガチのブロンドフランス美人でアクセサリー作りを専門とする【彫金士(ホワイトスミス)】のアンナちゃんまでこの時ばかりは気持ちの悪い鼻息の荒さを隠そうともせずデカいデジタル一眼レフカメラをぶら下げてやってきたもんだから俺には二重に初めから逃げ道などなかったことになる。

 

 ていうか佐和子ちゃん、君そういう子だったの? 俺はただメガネが似合って真面目で清楚でおっぱい大きくて可愛らしくて裁縫のスキルが死ぬほど高いだけの女の子だと思ってたのに、まさかのガチのコスプレオタク? もしかして【裁縫士(ドレスメイカー)】になったのも元々コスプレ好きだったからとか? うっそだろ、おい!?

 

 でさらにびっくりしたのがアンナちゃんだよ。君、由緒正しい本物のフランス人だよね? だっららおかしいよね? その撮影慣れはさぁ。そんなブロンドフランス美人が【不思議鞄(マジックバッグ)】まで使って中から次々と照明器材まで取り出してくるんじゃねーよ。外国人モデルみたいな君があまりにも慣れた様子でレフ板構えてるの違和感ないのが違和感ありすぎてこっちの頭がバグるんだよ。

 

 その後も約1時間ほど手を替え品を替え撮影は続き、おまけに途中から現れた同じく達郎さんのパートナーの1人で【遊び人(ニート)】系第四段階職【伝説女優(ジ・アクトレス)】でありリアルに天才子役女優の美園ちゃんが、茶色のウィッグの上に金色のティアラをつけ朱色のドレス姿で現れて「ごめんねぇ、うちの達郎くんと佐和子とアンナが」とだけ言って撮影に加わったからさらに時間が伸びた。

 

 なんなら佐和子ちゃんとアンナちゃんのテンションがさらに振り切れて途中で一時俺そっちのけで彼女の撮影してたしな。眼鏡美少女とブロンド美女が目を血走らせて撮影してんのはもはやホラーなんよ。

 

 呆然とそれを見つめる俺に達郎さんが後ろから肩をたたき、元の装備である騎士の剣、騎士の鎧、騎士の盾、さらに馬上の騎士が使うような円錐形のランスや赤いマントまで持ち出してきて右手でグットサイン。そして着替えさせられまた最初からもう一周したもんだから撮影初心者の俺はもう……。

 

 そんなこんなで撮影会は結局トータル4時間くらい続き、こういうの初めてで疲労困憊な俺に対して彼女たちはとっても元気なまま。

 

 一体なんだったんだ……と思いながら、撮れた一眼レフのデータを確認してご満悦な3人とそれを仕方ないなぁといった風情で優しく見守る美園さんを見送った俺はしばしその場で座り込んでぼーとしていた。

 

 学生決闘(メンズーア)なんかよりよっぽど今の撮影の方が疲れたなぁ……と。

 

 あと達郎さんが撮影中、終始気になること言ってたんだよなぁ……。

 

「これは勇者。間違いなく勇者」とか「三種の神器キター! フルアーマー最高ぉ! 苦労した甲斐あったー!」とか。

 

 勇者ってあれか? あの膣痙攣事件の話か? 千帆と繋がったまま戦った大ゴブリンの時に言われてたネタみたいな奴だよな。あれ、もう定着しちゃったのかなぁ、恥ずかしい。それにしても達郎さん、あんまりそういう人を揶揄うみたいなこと言わないタイプだと思ってたんだけどなぁ。

 

 ……いや、待てよ? 達郎さんだけはそういえばあの事件よりもずっと前、それこそ俺が【騎士(ナイト)】に成り立ての頃に「これ試作した騎士用装備なんだけど着てみるかい?」って言われて似合ってるからあげるよってそのまま装備一式もらった時にもなんか言ってた気がするぞ? 勇者、これは勇者って。

 

 えっ、じゃあ膣痙攣事件関係ないってこと? なら勇者ってなんなんだ?

 

 そんな解けない疑問を抱えながら俺は疲れた身体を引きずるように重い足取りで一路家路に着くのだった。

 

 

○ーーーーーーーーーー○

 

 

 そんなこんなありながらなんとか無事に部室まで帰り着き、一度工房に戻って装備を保管庫に収めた後、家に帰り着くと何故か真っ暗だった。おかしいなんで4人ともいないんだろうと思ったが、よくよく考えてみれば俺が部室の母家にいろって言いつけといたんだったわと思い至り、その足で迎えに行こうとしたが流石に疲労が勝った。

 

 レベルが上がることでその身体に内包する瘴気(みあずま)が増え超人そのものになる俺たちの体力は恐ろしく強化される。その為それこそ重い全身鎧を着て半日歩き通しても息一つ乱さないし、三日三晩ずっとセックスをし続けることも不可能じゃないほどなんだけど、それでも精神的な疲労からくる疲れだけは別物。

 

 で今日俺がやった事といえばジムのシャワー室でのフルチン全裸状態でパートナー4人を守りながらの戦闘の後に、同格2人を含む7人の上級生相手に初の学生決闘(メンズーア)、そしてその後はじまった地獄の撮影会である。

 

 そりゃ精神的な疲労やストレスも溜まりますわ。こればかりはいかに超人みたいになってもガッツリ疲れるし、そうそう疲労も抜けないし頭もぼーとしちゃう。

 

 そんな疲労で鈍った頭のまま安全圏である部室の敷地内の中でも特に安全だと思える自分の家の玄関でそう考えたこの時の俺は思えば完全に油断していた。完っ全に油断していた!

 

 だからそのままちょっとだけでも寝ようとそのままノロノロと部屋へと入ってベッドで一息つこうと俺が鍵を開けて玄関に足を踏み入れ照明のスイッチに手を伸ばした瞬間、ガチャリと手首に何かがかかる音がして同時に身体が異常に重くなってからその異常に気づいたのだ。

 

 同時に触れた指先でスイッチでパチリと点いた照明の明かりで右手の手首を見るとそこにはなぜか手錠が。

 

「はぁぁぁ!?」

「エヘヘ、成功❤︎」

 

 その視線の先にはイタズラっぽい笑顔全開の全裸姿のちょこがいて、そしてさらに後ろから誰かに抱きつかれそのまま持ち上げられた。

 

 誰だ? と声を出そうとする前に背中からの感触でわかる。この死ぬほど覚えがある柔らかくてハリがあるクソデカおっぱいの持ち主なんてこの世に1人しかいねぇ……。

 

「か、かのん!?」

「はいはーい、いっくん専用可愛い可愛い一番マゾメス奴隷彼女のかのんちゃんですよ〜❤︎」

「そうじゃねーよ! いきなり何してんの?」

「え? 決まってるじゃん。このままいっくんをベッドに運ぶんだよ?」

 

 そう言って戦士系職でもきっての怪力と言われている【殴打士(ビーター)】系の怪力を生かして俺を軽々と持ち上げたまま廊下を歩いてベッドルームまで俺を運んだかのん。さっきまで照明がついていなかったはずのその部屋には既に照明がついておりそこにはちょこ、四ツ葉、千帆と俺の女たちがベッドの上に全裸で全員勢揃いしていた。

 

 そして、

 

「そおい!」

「どぅあああああああ!!」

 

 とかのんの口から聞いたことのない掛け声とともにベッドめがけて投げ捨てられた俺はそのままベッドへとダイブした。そこに群がってくる俺の女たち。

 

「エヘヘ〜、ごめんねいっぺーさま❤︎ ちょっとだけ、ちょっとだけだから!」

「お帰りなさいませ、ご主人様。ちょっと、ちょっとだけ、拘束、させていただきますね❤︎」

「一平さま❤︎ 千帆の大事な大事なご主人様❤︎ 今だけ動かないでくださいね❤︎」

「なんなのなんなの? ちょっとちょこも四ツ葉も千帆もやめろって! ぬああああ!! なんで振り解けねぇんだよぉぉぉぉ!!」

 

 なぜかいつものような力が急に出なくなった俺を怪我させないようになのか3人で協力しながら着ていたTシャツとズボンを脱がし、さらにそこに加わったかのんによってパンツも脱がした上で手錠で両手を拘束された上で腹の上に乗せられ、そのまま左右の腕にちょこと四ツ葉が、股の間に千帆が座り込んで全員抱きつく形でベッドに押さえつけられた。

 

 いつもなら4人がかりとはいえ所詮は第一段階2人と第二段階2人程度なら弾き飛ばせるはずなのに、まるで入学前の一般人だった頃に戻ったかのように全く力が出せずあえなく彼女たちの思い通りに捕らえられてしまった俺に全裸のまま四つん這いから3人の体を避けるように俺に覆いかぶさったかのんは満面の笑み。

 

「あらためて……。いっくん、おかえり❤︎」

「ちょ、かのん、これは……」

 

 どういうことだよ! と怒鳴りつけようとしたが目の前のかのんを見て言葉が途切れた。それは一見いつものかのんのようだったけど、確実にいつもと何かが違ったからだ。何がって目が違った。狙った獲物を捕らえた後の獣のような、ギラギラと粘着性の輝きを宿すその瞳が……、イってた。完璧に何かに狂ってやがった。よく見れば俺を見つめる他の3人の瞳も似たような輝きが。なになに? マジで怖いんですけどぉ?

 

「いっくん❤︎ 今日は私たちのこと守ってくれてありがとう❤︎ 本当カッコよかったよ❤︎」

「おぉう、ありがと……。お前らのことを俺が守るのは当たり前だし、そんなのは別に……」

 

 そこまで言ったところで唇を強引に奪われた。1分ぐらいなすがままに舌を嬲られ歯を舐められ唾液を啜られてから俺を解放したかのんが何事もなかったかのように話の続きをし始める。

 

「でさ、いっくん❤︎ その後、私たちを攫おうとしてた連中に殴り込んだよね? なんでそんな無茶したの?」

「そ、そりゃ、当たり前だろ! 俺の大事な女たちに手を出そうとしたんだぞ! 男の意地! 落とし前つけるに決まってんだろ!」

「「「「あぁん! 好きぃ!」」」」

 

 俺のその言葉に俺に抱きついていたみんなが感極まったかのように声を上げ、その後全員が好き好き言いながら俺の身体めがけて所構わずキスしだした。かのんも例外じゃなく唇だけじゃなく俺の顔中にキスの雨を降らせてくる。

 

 やがてにちゃあとした満面の笑顔のかのんが俺を至近距離で見つめながらさっきよりさらにギラギラとしているのに濁った目を俺に向けてきた。

 

「……ねぇ、いっくん❤︎ そんな風にカッコ良すぎるいっくんはさぁ、なんで今こんな風に私たちにされてると思ってる?」

「え? わかんねーよ、わけわかんねーから早くこの拘束解けよ!」

「あのね? いっくん。男の子に男の子の意地があるように、女の子にも女の子の意地ってものがあるんだよ? それでね、私たちみ〜んないっくんのこと大好きでさ、隷属しちゃっててさ、その上で守ってもらった後に学生決闘(メンズーア)であんなかっこいいところ見せられて正気でいられると思う?」

「……え? 見てたの?」

「うん! 見てたよ! カッコよすぎてみんなで惚れなおしちゃった❤︎ ということでせんせーと助手のお姉様! お願いします!」

 

「……お、やっと出番か? あまり年長者を待たせるもんじゃないぞ。少年少女」

 

 そのかのんの呼びかけに応えて酒で焼けたようなハスキーボイスがベッドルームに響いた。

 

 誰? 男、じゃない、女か? それにしてもいつからいたんだよ!?

 

 かろうじて気配から誰か2人近づいてきているのはわかったが、目の前が完全に肌色で塞がれているために誰がいるのかわからない。

 

「ちょ! 誰だよ!? マジでかのんもお前らも一回どけ!」

 

 と言うのが精一杯で、かのんたちにもどくように言ったものの余計に強く抱きしめてくる始末で未だいつもの力が出ない俺にはどうすることもできず、謎の人物が誰だかわからないまま。

 

「あー、少年。そのザマじゃ私らの姿も見えんだろうから自己紹介してやる。学園付き【刺青士(タトゥイスト)】の栄子(えいこ)さんだ。【刺青士(タトゥイスト)】ってわかるか?」

「助手で【医官(メディック)】のひばりです〜。短い間だけどよろしくね〜。というわけでぇ、今から採血するから動かないでねぇ〜?」

 

 一気に血の気が引いた。【刺青士(タトゥイスト)】だと!?

 

 【文官(オフィサー)】系クラスの基礎スキルの中に【落書き(グラフィティ)】というスキルがある。普通であれば通路などに自分達だけしか見えない情報を書いたりするだけのスキルなのだが、このスキルにはもう一つ大きな特徴があって格上によって身体に描かれた場合、その描かれた側の行動や思考、そして魂をある程度操作することができる可能性がある、そんなスキルなのだ。

 

 そしてそれを極めた専門職こそ文官系特殊職の一つ【刺青士(タトゥイスト)】。対象の身体に刺青を入れるスキル【刺青(タトゥー)】によって【落書き(グラフィティ)】では不可能なほど強力な【契約(ゲッシュ)】を刻み込むことができる刺青の専門家。

 

 熱に浮かされたような声でかのんが俺の耳元で囁く。

 

「いっくん、思いつきでこんなことするなって考えてるでしょ? 残念でした❤︎ 私はね、もうず〜っと前からいつか【刺青(タトゥー)】入れてもらおうと考えてたんだよ。だってさぁ、私いっくんのこと好きすぎてもう万が一にもいっくんからの隷属が外されるなんてこともう絶対に許せないんだもん。でもぉ、いっくんはモテるからぁ、ちょこ先輩達みたいにまた可愛い女の子を拾ってきちゃうかもしれないじゃない? そう考えたら私もう気が気じゃなくて❤︎ だからあとはいつお願いするかだけだったんだけど、そこに今日の出来事でしょ? そんなのもう我慢できるわけないじゃない? なので今日、達郎さんにお願いして先生たちを手配してもらっちゃったの❤︎」

「ちょっ!」

 

 開こうとした口をまたかのんに唇で塞がれた。

 

 同時に以前達郎さんに大貴くん、純くん、京介くん、梅っち、大ちゃん、虎次、長五郎(長さん)、慶さん(慶次)、俺というごく限られた男子メンバーだけが集められた場で聞かされた説明を思い出した。

 

『1人の男子に隷属できる女の子の数は基本同格つまり同じレベル帯の場合、普通の人間なら多くて3人までって言われてる。で、仮に3人が限界の男子に隷属する女子が4人になった場合どうなるのか? というと1人目の隷属が外れる。いわゆるトコロテン方式なわけなんだけどさ。まぁ何事にも裏技ってやつはあってね……。できるんだよねぇ、隷属の固定化と隷属枠の事実上の拡大』

 

 というかそもそもなんでそんな話になったかというと純くんのパートナー全員が【凶戦士(ベルセルク)】や【殺戮者(スレイヤー)】なんかの暴走の可能性が常にあるいわゆる罠クラスだったせいでその制御をするために何か方法はないか? という話だったんだけど、その時に説明を受けた方法の一つがこれだ。【刺青(タトゥー)】による隷属の固定化と一人当たりの隷属コストの低減! そしてそのために必要になるのが刺青の墨に混ぜ込む隷属する相手の血液(俺の血液)! 

 

 これによりこの後俺がどれだけ女を隷属させようとも【刺青(タトゥー)】を施された女の子からは隷属が外れることはなくなるのだ。つまり女からすれば【刺青(タトゥー)】をどうにかしない限り特定の男に永遠に雌奴隷として縛り続けることが可能な魂の鎖な訳だが、かのんのやつ、自分で自分を永遠に俺の奴隷にしようとしてやがる!

 

 長い口づけの後、離されたかのんの分厚く濡れたセクシーな唇からさらに衝撃的な言葉を告げられた。

 

「でね? 本当は私だけお願いしようとしてたんだけどぉ〜❤︎ たまたまみんないるところでお願いしちゃったら、みんなお揃いがいいっていうから今からみ〜んな永遠にいっくんのモノになっちゃうねぇ?」

「エヘヘ、ちょこ、ギャルだから元々タトゥーとかめちゃめちゃ興味あったし、たったそれだけでいっぺーさまとずっと一緒にいれるとかサイコーだから喜んで【刺青(タトゥー)】いれちゃいま〜す!」

「ご主人様❤︎ そういうことなんです❤︎ ちなみにご主人様はどこに入れたらいいと思いますか? 私、右足と左足で悩んでるんですけど?」

「一平さまのモノである証を身体に刻めるなんて千帆嬉しいです……❤︎ こんなのもう普通のアイドルに絶対戻れないよぉ❤︎ やったぁ❤︎」

 

 ちょっと待てぇ! コイツら揃いも揃って頭イカれてやがんのか! 親にもらった身体に墨を入れるだけでもやべーのに、何気軽にアホな決断してんの? 馬鹿なの? そんな簡単に俺に人生そのもの捧げようとしてんじゃねーよ!

 

「ちょっと待てやごらあああああああ!! 俺自身になんの相談もなしにそんなことやっていい訳あるかぁ!! かのん! ちょこ! 四ツ葉! 千帆! いいから俺のこと離せ! 全員一旦冷静になれ!」

「いっくんの意思なんてどうでもいいの❤︎ 私たちはいっくんがいいの❤︎」

「「「そうで〜す❤︎」」」 

 

 そうして相変わらず全員に抱きつかれていることにより身動きが取れないまま腕に注射針の感触。ヤベェ、血が抜かれる! そう思った俺は咄嗟に今出せる全力で筋肉を引き締めて抵抗した。

 

「は〜い、少年〜。いい加減に諦めて力抜いてねぇ? ……オンナがここまで肚括ったらオトコにできんのは受け止めることだけだぞぉ。これはぁ先輩からのア・ド・バ・イ・ス」

「フ〜〜、少年。アタシらもね、やれることがやれることだけに仕事は選ぶんだよ。だから並大抵の決意の人間にこんな無茶しようとはおもわねぇんだがよぉ。ただなぁ、軽く話聞いただけでも、お前さんこの子達相手にスパダリムーヴ決めすぎなんだわ。……ということで自業自得だ。諦めな」

 

 2人のその言葉に、えっ? という気持ちになりほんの少し気と筋肉が緩んだ瞬間、ずぶりと血管に針が刺さる感触がした後血が抜かれていき、やがて針が抜かれたのを感じた。

 

「ほい、お栄ちゃん」

「サンキュ。さて【混合(ミックス)】。よし、準備完了。じゃあさっさと終わらせるか。誰からやる?」

「はーい! もちろんいっくんの一番奴隷彼女の私からでーす!」

 

 そんな風に気軽に俺の血液がやりとりされた後、何らかのスキルが発動された気配がしたのも束の間、やたら軽い返事とともにかのんがキスをしてから俺の身体から離れようやく視界がひらけた俺の視線の先には、機嫌良さげに椅子に座ったかのんと気だるげな表情をした黒髪ボブの着崩した着物美人と医者がよく着ている白衣とナースキャップの組み合わせがなんともチグハグな印象を与えるメガネ美女がいた。

 

 ちょこたち3人になっても相変わらず彼女たち振り解けないまま、黒髪ボブの着崩し着物美人――栄子さんがかのんへと最後の確認をした。

 

「さて、お嬢さん。最後の確認だ。自らの意思でコイツを入れちまったが最後、お前さんに刻まれている隷属は完全に固定されちまう。自力でこれから逃れることは事実上不可能なためお前さんはこれから一生この優男の言いなりになっちまうが……いいんだな?」

「はい! もちろんです!」

「よし、ならアタシからもう何もいうことぁ何もねえな。【刺青(タトゥー)】!」

 

 そう言って栄子さんが俺の血を混ぜたのだろう墨を浸した万年筆のようなものでかのんの肌を一撫でするとかのんの細い首筋と子宮の上に一瞬で黒い何かの紋様が刻まれた。

 

 それは燃え盛る炎の刺青。

 

「お疲れさん。終わったぜ」

「ありがとうございました、先生! ……あぁ、わかる。わかるよ、いっくん! 今までなんて比べ物にならないくらいに今の私、いっくんの所有物(モノ)になってるのがわかるの! ……ほら見て? 似合うでしょ?」

 

 そう言って俺にかのんは俺に近寄りながら首に一周巡るよう刻まれたものと下腹部に控えめに刻まれた炎の刺青を見せつけてきた。自分の自慢の女の肌に刻まれた完全に俺のモノになったという証が視覚的にもそして魂からも倒錯的な興奮を俺に与えてくる。そりゃそうさ、AVだけじゃなくエロゲーも大好きだったクソみたいなエロガキだった俺にとってエロゲーでお馴染みのタトゥーとか淫紋とかは大好物だったし、それを俺のかのんが自分自身でその身体に刻んだなんてこんなシチュエーションで興奮しないなんて嘘だ。

 

 扇情的なんて言葉じゃとてもじゃないが足りないほど淫蕩そのものな顔つきで俺に近寄るかのんに悔しいけど勃起が収まらず、ものすごい勢いで血液が下半身へと集まっていくのがわかった。なんならこのまま放置されているだけでイッてしまいそうになるほどガチガチになっている。

 

「アハハ、わかる。いっくんがすっごく興奮してくれてるのが魂でわかるよ」

 

 そう言うかのんに小さく刻まれたはずの下腹部の黒い炎が肌の上でゆらめくように揺れ動き徐々に大きくなっていく。やがて燃え盛る黒い炎はかのんの下腹部どころかその大きな胸にまで届き彼女の乳首を炙るようにチロチロと揺らめく。

 

「……これね、すごいでしょ? 小さく彫ってもらったから普段は目立たないんだけどね、私のいっくんへの想いの強さに反応してこんな風に大きく広がるんだって❤︎ 千帆ちゃん、ご苦労さま。代わってくれる?」

「はぁい、かのんちゃん。その【刺青(タトゥー)】すっごく似合ってます❤︎ 私も早く入れてほしいなぁ。じゃあお先にどうぞ❤︎」

 そう言いながらかのんは感極まったように刺青を撫でながらずっとちんこにその巨乳を押し付けるようにして俺を押さえつけていた千帆の代わりに俺のちんこを掴みそのままおもむろに俺の亀頭とかのんの女陰を擦り合わせるように腰を振る。

 

「あっ! かのん、や、やめ……」

「ウフフ、やめな〜い❤︎ でも私も今やばいんだよ、いっくん。たったこれだけの触れ合いなのにもう今すぐにでもイキそうなんだもん……。それなのにこのまま入れたらどうなっちゃうんだろうねぇ? ウフフ、楽しみぃ❤︎」

 

 じゃあ、イくね? という軽めの合図ととも腰を一気に下ろした俺のちんこがかのんの膣に包まれた瞬間、

 

「イグイグイグイグイグイッちゃうぅぅぅぅうう!! 何これやばい普通に入れただけなのにやばいぃぃぃ!!」

「あーーー、なんだこれ、嘘だろ? だめだ気持ち良すぎて我慢できねぇ! 出る!」

「ああああああ今までと全然違う! 熱い熱い熱い! わたしのおまんこの中焼ける! 子宮までいっくんのザーメンで焼けちゃううう!! これしゅごいよぉ!! ぎもじいいよおおおお!!」

 

 入れただけでイったかのんの中が今まで以上に異常に気持ち良すぎて俺も即暴発。そして中出しされた精液に半狂乱になりながらそれでも腰を振るのをやめないかのん。

 

 そんな様子を俺の身体を押さえつけながらかのんの痴態を間近で見てドン引きしているちょこと2人。ドン引きするなら君たちは【刺青(タトゥー)】入れないほうがいいんじゃない? って考えてる間に視線の向こう側で千帆が嬉しそうに手を振りながら首と左わきと【刺青(タトゥー)】を入れられてた。

 

 そして代わる代わる順番にちょこは首と左のケツに、四ツ葉は首と右足にそれぞれくっそエロい【刺青(タトゥー)】を入れては俺に跨って絶叫しながらイくことを繰り返して俺も含めて全員がハァハァと荒い息をつきながらセックスを続行していたのだが、そこに全員に【刺青(タトゥー)】を入れ終えた栄子さんがさして面白くもなさそうな顔で俺たちに近づき、その時跨って痙攣しながらイっていた四ツ葉を押し退けて俺の腕にかかっていた手錠を外して自分の手の中に収めた。途端に押さえつけられていた力が湧き上がる。

 

 速攻押さえつけられてた両腕の自由を強引に取り戻し、そのまま四ツ葉を抱え込んで奥に大きく一突きすることでイかせてからベッドの上に放り出して身体の自由を確保。そしてベッドに並んだ馬鹿どもに向かって俺はニヤリと大きく笑ってやった。

 

 知ってたか? 笑顔って元々攻撃的な意味があるんだってよ。

 

「「「「ヒィ!!」」」

 

 途端に怯えたように悲鳴をあげる馬鹿4人。だがだめだ、許さん。

 

 やれやれと首を振りながらそこまで見届けた栄子さんはひばりさんともども俺たちに背中を向けて玄関へと向かって歩き出してから言った。

 

「おい、少年。お代はもうもらってあるから結構だ。……で、コイツは没収。私が持ち主に返しておいてやる。ということで後はご主人様として思う存分分からせてやれ。……じゃあな、毎度あり」

「じゃあみんな! これからぐっちゃぐちゃのグッチョグチョにされるだろうけどお幸せにねぇ〜!!」

 

 事情はいまだによく分かってないもののきちんと仕事をしてくれた年長者2人にとりあえずありがとうございましたと送り出した俺は、それからおもむろにかのんたちに向き直りこう宣言した。

 

「お前ら……、今日は全員一睡もできると思うなよ?」

 

 そう告げてから俺は学園に来てから最大の怒りと精力を込めて4対1のセックスバトルを開始した。ていうか俺がレイドボス側でなんとか協力プレイでイチャイチャを挑んでくるかのんたちをイカせては俺もイきイカせては俺も搾り取られ、それでもご主人様としての威厳を守るため一心不乱に腰を振り続けた俺は、ひばりさんに言われた通りかのんたちをぐっちゃぐちゃのグッチョグチョにした。

 

 結果、木曜の朝に生徒手帳のアラーム機能が登校のための起床時間をお知らせしてくれる頃にはベッドの上は潮と尿と俺の精液なんかの混合物でひどいことになり、その上で死屍累々といった有様で横たわるかのんたちは全員アヘ顔のまま眠りについていた。

 

「は〜〜〜、やらかしたわ……」

 

 流石に今日の登校は無理だなとアラームを止め、目の前の惨状を見ながらかのんの首筋と下腹部の【刺青(タトゥー)】を撫でながら少しだけ物思いに耽る。

 

 責任がまた重くなっちまったなぁ、と。そして最初に【グループ】ができた時のことを思い出した。思い出したのは中でも強く印象に残っているあの大きな身体を精一杯縮めるようにして緊張しながら結成の挨拶をした大貴くんの姿だ。

 

『みんなが生き残ることを目指してみんなで頑張ろう!』と叫んだ一言から俺たちはスタートした。道はまだまだ半ばだけどせめてこうして俺に人生全賭けしてきたコイツらぐらいは俺がなんとかしてやるためにこれからも頑張らないとなぁと来るべき夏休みに向けて再度決意を固める俺であった。

 

 なお、流石に身体中ベタベタだったから気持ち悪くなってかのんたちを風呂に入れるためお湯を溜めながら俺自身はシャワーを浴びてる最中にハッと一つの事実に気づいた。

 

 あの時玄関でつけられ力が一切外に出せなくなったあの手錠ってもしかしてこの前京ちゃんたちがお仕置きされてた時につけられてたヤツか! と。

 

 あの時は笑ってたけどガチでシャレにならねぇな! あれ!




感想、評価よければお願いします。

外伝は本来なら後2話でありますが、一話は一旦飛ばして次に書くエピローグを優先します。
つまり諸々をまとめるリザルトを除けば次回がこの外伝の最終話です。

【刺青】について。
効果 一平への愛情MAX化。隷属の固定化。隷属コストを二分の一カット。一平からの命令は(一平が本気なら)絶対服従。他。
意匠 燃え盛る炎
全員共通 首輪のように首を一周する刺青
かのん 下腹部に小さな炎の紋様。最大化すると揺らめくように首以外の上半身を覆う。
千帆  左脇腹に小さな炎の紋様。最大化すると脇腹から背中に流れるように刺青が広がる。
ちょこ 左尻を覆うような炎の紋様。最大化すると前面下腹部から背中全体まで広がる。
四ツ葉 右足のくるぶしに小さな炎の紋様。最大化すると右足全てを巻き上がりながら先端部は下腹部まで這うように広がる。

独自設定としての【刺青】について。
原作に書かれていないだけで、作者が絶対に存在すると確信している存在の一つ。
つまり鬼ヶ島編で鬼たちが用いていた刻印の下位互換です。
ゲーム的なメタ発想から隷属の固定化とコストのカットと命令権はあるだろうと思っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。