ゆるキャン△ 少女達の秘め事 作:斉藤プロダクション
とある休日の昼下がり、犬山あおいは同級生である斉藤恵那に呼び出されていた。待ち合わせ場所は駅前の喫茶店。テストも終わってこれからアルバイトとキャンプ尽くしになると思っていた矢先の予定だった。
(恵那ちゃんから急に呼び出されるなんて……もしかして前言うとったバイトの話やろか)
帽子からレイヤーを貫通した眉毛は、あおいが頭を悩ませると同時にぴょこぴょこと動き続けている。
「あ、あおいちゃん!」
「恵那ちゃん、こっちこっち〜」
待ち合わせの時間の5分後、走ってきたのか少し息を切らせた恵那が喫茶店へと入店してきた。それを見るなりあおいは彼女を自分の座っているテーブルへと手招きする。
「ごめんね、待たせちゃったかな?」
「かまへんで〜。そう大して待ってへんし」
席に座った恵那は店員に注文をし、やってきたコーヒーを片手にしばらく談笑を続ける。
なかなか本題に入らない彼女に、痺れを切らしたあおいは改めて問いかけた。
「そんで恵那ちゃん」
「ん?」
「今日私を呼び出したのって……」
「あ、そうだった!ごめんごめん、実はーー」
「やっぱりダメやったんやろ?」
「え?」
「やっぱアカンかったかぁ……。いやな?この間恵那ちゃんに聞いてから思ったんよ。そんな割の良いバイトがあるならみんな既にやってるやろし、それなりに条件とかも厳しそうやなぁって。やから私のせいで恵那ちゃんに無理させちゃったかなぁとか、無理矢理なこと言ってもうたかなって思っとったんよ……」
「ふむふむ、なるほどねぇ」
普通に同級生との談笑を楽しんでいただけだったのだが、本題から外れた話題を続けていたためあおいに要らぬ不安を与えてしまっていたようだ。
「あおいちゃん……実は……」
「うん」
「本っ当に申し訳ないんだけど……」
「……」
「今回はご縁が……その、ね?」
「…………ごくり」
「……めっちゃあったということで採用です」
「やっぱなぁ……ってええぇぇえ!?!?」
タメにタメた返答への反応があまりに面白かったため、恵那は周りの視線を気にせずけらけらと笑い転げてしまった。
「ほんまに!?」
「あったりまえだよ。あおいちゃんみたいな才能の原石をそのまま眠らせておくのは惜しいしね」
「めっちゃありがたいわぁ……とりあえず迷惑とかはかけてない?」
「ぜんぜん!むしろ私としてもとっても嬉しいよ」
まだ少し疑っているあおいを安心させるため、恵那は満面の笑みでそう答えた。
「それなら良かったわぁ。ほんまにありがとう」
「どういたしましてぇ」
「早速やけどさ、恵那ちゃんのバイト先ってどこなん?」
「んー、それは時と場合によるっていうか……」
「それじゃあ週何日からとか、勤務時間とか」
「それも時と場合によるかなぁ」
「なるほど……結構フレキシブルなバイトなんやね」
「フレキシブルさで言えば超フレキシブルだね」
あおいからの質問に素直に答えているだけなのだが、確信の部分にはまだ一切触れていない。奇妙なすれ違いが起こっているような状況に、恵那はだんだんと楽しくなっていた。
「それで、そのバイトってどういうことするん?」
「お、あおいちゃんいい質問ですねぇ」
ノリに乗った恵那は、少し言いあぐねていた内容も気兼ねなく発言できると嬉しく思った。
「それ」
「?」
恵那は短い一言と共に、人差し指をあおいの身体に向ける。
「ん?なにが?」
「それだよそれ」
「ん?……ん?」
変わらず自分の身体に向けて指を刺し続ける恵那に、あおいは訳が分からず首を傾げる。
「だからぁ……こ・れ♡」
ぷにっ♡
「っ!?ちょ、なにするん!?///」
すうっと腕を伸ばした恵那は、そのままどたぷんと存在を主張し続けるあおいの巨乳に指を突き立てた。
咄嗟にその豊満な身体を抱え込み、顔を赤らめながらその行動の意図を問いかける。
「まだわかんない?」
「わ、わからんよ!///急になにすんねん!///」
「もう、あおいちゃんは鈍感だなぁ♡」
「そのえっちな身体を使ってお金を稼ぐんだよ♡」
このままでは話が進まなさそうだったため、恵那は意を決して直接的な言葉を投げかける。
「え?……んぇっ、いきなり何言い出すん///」
「ここまで言って分からないほどあおいちゃんも無知じゃないでしょ♡」
「そ、そういうことやなくて……」
「はぁ……しょうがないなぁ。じゃあむっつりなあおいちゃんでも、理解せざるを得ない言い方してあげるね」
「ちょーー」
「あおいちゃんの小さくて可愛いお顔の下にある爆乳おっぱいと、安産型のまーるいお尻と、男好きするむっちむちな太ももぜーんぶ使って、男の人を気持ちよくしてお金を貰うの♡」
「っ!?///」
同級生女子の口から、普段か学校で会話するような声量で紡がれる卑猥な言葉にあおいの脳は停止寸前だった。それでも思春期真っ只中の少女にとって、その内容は無視するにはあまりにも強烈な意味が込められていた。
「と、とりあえず声量落として……///」
「あはは♡あおいちゃん可愛い〜♡」
もう顔から湯気が出てしまうのではないかと思えるほど赤面したあおいは、ギリギリで最も優先すべき願いを口に出すことに成功した。
◇
「落ち着いた?」
「……一応、な」
まだ少し赤みを残しているものの、店員に頼んだ冷水を勢いよく飲み干したあおいは改めて恵那に向き直る。
「その……さっきの話やけど、恵那ちゃんはそのバイトいつぐらいからやってるん……?」
「うーん、1年くらい前からかな〜」
「そ、そうなんや…………」
「……あれ?もう聞きたいこと無い?」
「あるわ!……ありすぎて何から聞けばええか分からんねん……///」
「そっかそっか、何でも聞いていいからね♪」
「……なんか温度感違いすぎひん?」
あまりにもあっけらかんとした恵那の態度に、おかしいのは自分なのかという謎の疑問に襲われる。その度に自分は正常なはずだと言い聞かせつつ、気になったことをぽつぽつの口に出すことしか出来ない。
「恵那ちゃんはその……彼氏とかいいひんの?」
「まだ作らなくてもいいかなぁって。あ、パパだったら沢山いるよ♡」
「パ……///し、週何回くらい……その、してるん?」
「今は大体週1で、夏休みとか長い休みがある日は1週間ぶっ続けでした時もあったね。あの時は大変だったなぁ♡♡」
「1週間毎日!?///」
「うん、そうだよ♡」
「……ちなみにどのくらい稼げたん?」
「こんくらいかなぁ」
「………………」
(たった1週間でそんなに……!?それやったらテントやタープ、その他今までお値段が高くて手が出せなかったキャンプギア全部買ってもお釣りが来るやん!!)
「な、なんで恵那ちゃんはそんなにバイト頑張れるん?」
「そうだなぁ……あんまり頑張ってる感覚は無いかな。えっちなことをして気持ちよくなれて、お金も稼げる。私にとっては一石二鳥だからね」
「そんなもんなんか……」
「で、あおいちゃん。やる?♡」
数秒前まですらすらと続いていた会話が、恵那からの質問たったひとつで急に途切れてしまった。
「もちろん、嫌だったら勧めないし、やらない方が良いと思うよ。お金を稼げるからって自分の気持ちを殺してやっても、いい事なんてひとつもない」
「……」
「でも、多分だけど」
「あおいちゃんって実は結構えっちでしょ♡」
「っ!!」
思わずどきりとしてしまった。もちろん、ぼそっと耳元で呟かれた湿度の高い恵那の声が、普段聞きなれない性的なものに感じたからというのもあるだろう。しかし、1番は己の心の内を見透かされたと感じたからだった。
彼女だってもう女子校生だ。人並みにえっちなことに対して興味はある。むしろ周りの同級生よりも発育の良い自身の身体は、男子や道行く男性から性的な視線を向けられることも多い。日に日に大きくなる乳房、合わなくなるブラのサイズ。それらが煩わしいと感じると共に、どこか胸の奥でムラムラと沸き立つものを隠せずにいた。
河川敷に捨てられていた成人誌、偶然ネットで見つけたえっちな広告、同級生の初体験の体験談。何がきっかけかは今となっては分からない。週に何度か、自分で自分を慰める日課が出来てからは、きっかけなどとうに忘れてしまっていた。
「私なんとなく分かるんだ、あおいちゃんは私と同じだって♡」
「そ、そないなこと///」
すり……♡
「ちょ///」
「隠さなくて良いんだよ♡」
いつの間にか横の席に移動していた恵那は、スキニーパンツに包まれた太ももを撫でる。
「誰だってえっちなことに興味はあるよ、ただそれの大小が違うだけ」
もにゅっ♡
「んっ……」
「こんなえっちな身体……普通に生活したら持て余しちゃうでしょ♡心当たりあるんじゃない?」
「し、知らんよ……///」
ごそごそ♡♡もにゅ、もみゅっ♡♡ぴくん♡♡
「ほら、こんなにおっきくて柔らかいマシュマロみたいなおっぱい♡ちょっと揉まれただけでもう乳首びんびんにしてさ♡♡」
「そ、それは恵那ちゃんの触り方がいやらしいからやろ///」
「いーや、これは才能だよあおいちゃん♡」
店員や他の客に見えないように、上手く視野を調節しながらその爆乳を揉み続ける。徐々に固くなっていく乳首を丹念にこねくり回すと、あおいの口から漏れ出す艶やかな声で、2人のいる空間の温度が上昇していくように感じた。
「1回お試しでやってみて、合わなかったらもうしなければ良いんだよ。どう?」
「んっ……あんっ……♡」
「気持ちよくて声出ちゃうね♡……早く答えないと、もっとすごいことしちゃうよ?」
「ぁっ……///わ、わかった!やる、やるから許して!」
「ん、おっけー♪」
「あ……」
堪えきれなくなったあおいが返事をすると、恵那は弄っていた手をするりと離しいつもの様子に戻った。急に緩やかな快感から開放されたあおいは、思わず漏れてしまった物欲しそうな声にあわてて口を自身の手で抑える。
「そんな恥ずかしがらなくて良いよ♡」
「……もう好きにして///」
「それじゃあ早速今から行こっか」
「えぇ!?今から!?」
「そ。思い立ったが吉日って言うじゃん?」
「せやけど、心の準備とか色々ーー」
「はいはい行くよー。あ、お会計お願いしまーす!」
「ちょ、ちょっと」
素早く会計を済ませた恵那は、まだ思考の追いついていないあおいの手を引いて店の外に出る。数分歩いて人気のない道にたどり着くと、既にそこで待機していたタクシーに2人で乗り込む。
「おじさん、今日もよろしくね」
「あいよ。おや?その娘は?」
「えっ……あっ、そのーー」
「あーこの娘は……」
「私のバイト仲間だよ♡」
深夜テンションで書き上げたストックは尽きたがネタは一切尽きてない。