※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編   作:CHACOとJAGUAR

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まえがきです。

本作の主題ですが、「いくら異世界だからといって、バイストン=ウェルみたいな世界はやっぱり嫌だろ?」です。



まえがき

 異世界転生。

 

 チート能力を神からもらって3人のロリ嫁を次々と孕ませながら世界一の魔道士として名を馳せたり、

 

 神と呼ぶのにもおこがましい水の駄女神の他に美少女の皮をかぶった社会的破綻者らと共にだらだらと旅する冒険者となったり、

 

 パンが食えなきゃケーキを食えと無理難題を吹っ掛ける悪役令嬢の魂を乗っ取って善行を施したり、

 

 などという、いろいろなパターンを選べるボーナスつきの輪廻の理(ことわり)である。

 

 異世界転生。

 

 つまりは、現代で弱者と呼ばれる男性女性の来世への希望とも言える。まあそれは人によって違うだろうし一概にそうとは言えないだろうが、悪い意味で一般的にはそう見られている。悪意に満ちた目で。

 

 そして、この世界。本作の主人公で天然チート人間たる聖騎士イズヴァルトが住む世界にも、異世界からの転生者がいた。

 

 前世は中学剣道の天才児として名を馳せ、この人生では魔界のオーガの剣豪に免許皆伝を授けられたオーキ島の宿屋の息子、ブライアン=スエッツァー。

 

 世界大戦時代に生き、中共とソビエトといった共産勢力のスパイでもあったが、新たなる生涯ではイーガ魔法王国の『名君』の母として、イーガ屈指の魔法戦士として歴史に名を遺した、エレクトラ=ガモーコヴィッツ。

 

 そして、夫と娘を遺して飛行機事故で短い生涯を遂げた若き女大学生。彼女はこの世界の人生で『碩学姫』と『おしゃぶりうんちぶりぶり姫』の相反する二つ名を得て、イズヴァルトの元侍女で彼の時代に技術革命を起こした、マイヤ=カモセンブルグである。

 

 その他にもいろいろな異世界転生者がいた。彼等は前世で光れなかったが、イズヴァルトのいる世界では見事に輝き切った。その死は非業のものであったが、確かに駆け抜けて、生き抜いた。

 

 そして、このイズヴァルトのサーガにはもう1人、彼の人生を決める異世界転生者がいた。

 

 アーノンレンシ=ホーデンエーネン。

 

 聖騎士の前半生に深く絡みついた2人の姉妹、トーリとマイヤの子孫であり、姉妹のもう一つの姓である『カツランダルク』の家の正統な後継者であった。

 

 曾祖母・マイヤに負けず劣らずの才を持ち、数々の『古き者ども』を打ち滅ぼした彼女もまた、転生者であったことを忘れてはならない。

 

 そしてこの物語『忠烈編』は、彼女とイズヴァルトが世界に、途方も無き嵐を巻き起こす物語である。

 

 

『忠烈編 あらすじ』

 

 

 やあ、妾(わらわ)はアーノンレンシ。

 異世界からの転生人なのだ。

 

 汗臭くて女と見ればすぐにレイプする、単細胞の脳筋武者たちが暮らすホーデンエーネン王国のお姫様だけど、サキュバスというお股についてるクリ豆の妖精の子孫でもあるのだ。

 

 とはいえ想像していたお姫様の生活とは違う、とても肩身の狭い暮らしを続けているのだ。

 

 その理由は今の王様、ジューンショーンさまの後妻である、レーアという糞アマのせいなのだ。

 妾と同じ一族だけど、違う系譜らしくて血のつながりが薄いのだ。

 とっても似ている顔立ちなのに、妾に優しくしてくれないどころか、とっても意地悪なのだ。

 

「おーほほ! アーノンレンシさーん! あんたみたいな王族のつまはじきものは、しょぼい貴族に嫁入りするまでずーっと城の日陰部屋で引っ込んで、雑穀がゆの成れの果てをケツからひねっていなさいなー!」

 

 何故か知らないけどとっても敵意をむき出しにして、王様の耳にあることないこと吹き込んで、わらわを冷や飯食いの屋根裏部屋に閉じ込めてしまったのだ。

 

 お部屋はかび臭くて服はボロボロ。飯はまずくて腐ってて、いつもお腹を壊してげりぴーで困っているのだ。

 おまけに頭は剥げてつる姫なのだ。

 つーるつーるのピッカピカなのだ。

 

 とはいえ妾はあの『ナントブルグおうこくのサキュバスじょうおうさま』の末裔。こんなことでくじけてはならないのだ。

 妾はトーリおばあ様が遺してくれた『絶品貧乳美女』になれる遺伝子と、マイヤひいおばあさまの遺品であるたくさんのご本を読んで、来るべき時に備えているのだ。幼くても刻苦勉励なのだ。

 

 けれども終わりの無い鍛錬ばかりで、段々とへたれてきてしまったのだ。 

 でも、そんな妾にも最後に残った一筋の光があったのだ。

 

 それがイズヴァルトという、天下無双のきんたまのばけものの様なおじいちゃんなのだ。

 ひいおばあちゃんにこっぴどく罵られて捨てられたらしいけれど、妾については可愛い孫娘みたくかわいがってくれそうなのだ。

 

……と思ったけれど、引き取られた後に後悔したのだ。

 イズヴァルトさんはひいおばあちゃんのことを、とても恨んでいたのがわかったのだ。

 

「ぎゃーっはっはっ! おめえがあのクソ侍女のひ孫か! この時を俺は待ってたぜぇっ! あの女には復讐の機会をすり抜けられちまったが、おめえはそうもいかねえ! その禿げあがった頭を今度は、皮がめくれるまでしごき倒してやるからなあぁっ! 覚悟しやがれえぇ!」

 

……こわいのだ。妾は一体どうなってしまうのだ? このまま悲惨な人生を送ることになってしまうのかもしれないのだ。

 たすけてー、なのだ!

 

(注:このあらすじ通りに話が展開するとは限らない。)




次回は『忠烈編』の背後を説明する、カツランダルク戦記の第六部を掲載いたします。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

セクシーな挿絵をどうぞ。

【挿絵表示】


以下はリンクです。

第一部
聖騎士イズヴァルトの伝説 幼年編
https://syosetu.org/novel/295636/

第二部
聖騎士イズヴァルトの伝説 少年編
https://syosetu.org/novel/299394/

外伝その1(少年編と青年編のつなぎ)
聖騎士イズヴァルトの伝説 外伝『呪いの序曲。イーガの魔王』
https://syosetu.org/novel/303772/

第三部
聖騎士イズヴァルトの伝説 青年編
https://syosetu.org/novel/308600/

外伝その2(第三部と第四部の裏側にあったお話)
『カツランダルク戦記 ―淫魔大戦―』
https://syosetu.org/novel/318946/

第四部
聖騎士イズヴァルトの伝説 聖王編
https://syosetu.org/novel/341495/

外伝その3(パラッツォ教主の義娘のお話。)
『飛翔する食人姫と咆哮する復讐の獄炎』
https://syosetu.org/novel/380923/



副産物
(時系列的には青年編の数十年後。)
サキュバスレストランへようこそ!
https://syosetu.org/novel/295173/

爆焔のダークエルフ 
https://syosetu.org/novel/378655/


……リンクが切れておりますと?

縦書きPDF化、しましたよね?

してなければこちらをどうぞ。イズヴァルトの前半までまとめました。
(幼年編から外伝3までのひとまとめ版です。)

https://h.syosetu.org/novel/427506/

こちらはちょっとした枝編です。(再掲)

『読み飽きた人向けの最終回』
https://h.syosetu.org/novel/428929/

『豚小屋』
https://h.syosetu.org/novel/429382/
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