※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編   作:CHACOとJAGUAR

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また幕間のお話です。すんません。
『本当の』レーア王妃とカツランダルク党側のお話です。


幕間・『レーア王妃とカツランダルク党』(真実のお話)

「ジョーケイン様もトリーネちゃんも、どうしてまだ見つからないのよ!」

 

 朝廷にて王妃レーアの怒号が鳴り響いた。騎士達は互いを見つめ、廷臣らはきょどきょどとするばかりだ。彼女に首輪っかを付けて操るケノービとヨーシヒデクスも、うつむいて押し黙るだけだった。

 

 ホーデンエーネン王国暦373年の6月の18日。体調がいくらか恢復し、久しぶりに玉座に鎮座したジューンショーン王の前での朝議であった。

 

 摂政の1人として王の前に立つレーアは、ジョーケインとトリーネの捜索の報告で芳しくない知らせを聞き、激怒したのであった。

 

「既に縁を切る令は撤回したし奉公構えだって解いているのに! どうして2人とも戻って来ないのよ!」

 

 奉公構え。つまりは他国に登用されるのを禁じる触れだが、実質的には殆ど効果が無いと言ってよい。他国の王子、しかも王位継承権を持つ者であれば、ホーデンエーネンとの結びつきを強める為にこぞって登用するからだ。

 

 それとジョーケインは妹と姦通して子を産ませたという悪名を持つが、そもそもが異母妹でありアーノンレンシも正式な王女として認められていない。それは姫自身に王位継承権が無いに等しいことである。

 

「王位が継承できないから? だったら王太子にするのを条件に! ジョンサインを養子にしてもらって! 王冠を戴けばいいじゃない!」

 

 かすかだが、ケノービが眉間を動かした。お前と俺との天下の為にろくでもない案を出すんじゃないと怒鳴りつけたかった。

 

 ケノービと王妃が享受するこの天下は、ジョーケインとトリーネという2人がいないからこそ実現できたことだった。ジョーケインが国にいれば、たちどころに自分達の天下はひっくり返るだろう。

 

 ジュンサインはまだ未知数だが、自分の目からは『うすのろ』に見える。何より性格がジューンショーンに近すぎる。とてもじゃないが、セイン王の激しい気性を引き継ぐジョーケインには勝てない。

 

 鶏のようにわめく義理の娘に苦々しく思いながら、ケノービは口を開いた。

 

「陛下、恐れながら。ジョーケイン殿下は一度、エチウのオルランドゥ陛下を頼り客臣(きゃくしん)となられたようです。それがこれより1年半前……」

 

 それからおよそ1年程、実兄の厄介になっていたらしい。後見していた枢機卿らが太鼓判を押すほどの働きぶりだったという。教帝の跡継ぎは無理だろうが、親族衆として頼りになると褒められていた。

 

 しかしそのジョーケインは、妹を探す旅に出るといって旅立ってしまった。それからは消息がつかめない。足跡も辿れなかった。

 

 もう1人のトリーネだが、王宮を出て行った後の経緯は存じていた。娘を出産後にすぐ兄を追って出て行った。ゆかりのあるヨーシデンから船に乗ってサイゴークへ向かったそうだ。

 

 ゲースティアに入り、とある吟遊詩人のところに夫婦の真似事をして暮らしていたとまでは聞いている。娼婦まがいのことをして金を稼いでいたそうだ。

 

 娼婦としての評判はとても上々だった。頭は悪いが母親譲りの美少女ぶりとドスケベさで顧客たちを魅了したそうだ。中には女のご愛顧さんもいたようだ。確か歌と踊りが上手だったから、舞姫として働く素養もあっただろう。

 

(が、トリーネ姫はだな……。)

 

 その後どうなったかをケノービは知っていた。しかしレーアには伝えられなかった。そのレーアは2人を探す人員をもっと増やせと夫に言い出していた。

 

「よしなさい、レーア。みんなはよくやっているよ」

「ですが! まだ見つからないのですよ! 何よりも結果が大事でしょうに!」

「まあまあ、落ち着きなさい、レーア」

「大体、王様のせいですわよ! ジョーケイン様を追い払うなんて! それと、アーノンレンシちゃんをイズヴァルトに預けてしまったから帰って来ないのかもしれませんわね!」

 

 激昂して叫んだレーアは、侍女らと共に朝議から出て行ってしまった。

 

 ジューンショーン王は垂れさがった目を伏せ、深い溜息をついた。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 サーガでは、レーアはアーノンレンシのことを蛇蝎の様に嫌ったと謡われている。

 

 しかし実のところはそうでは無かった。彼女はジョーケインとトリーネが戻って来るまで、アーノンレンシをこの王宮で育てて守ってやりたかったのだ。

 

 幽閉した、というのはいささか趣が違う。近親相姦で産まれた子で、血が濃いせいで長生きできない弱い身体だと聞いて

 

 だが、彼女は殆どアーノンレンシと顔を合わせることができなかった。病がちでちょっとの環境の変化で体調を悪くする、と義父に聞き、会うのを控えたからだ。

 

 それからカツランダルク家の女が、健康を保ったり成長に必要となる精液については、それに含まれる細菌が姫の身体に良く無いから絶対厳禁にせよと医者に言われたのでそのようした。

 

……もっとも、その医者というのは、義父(ケノービ)が手の者だった。本来は精液が必要な栄養素だと彼女の前で言わなかった。

 

 サキュバスとして生まれて来たのに、精液をろくに摂取できないアーノンレンシは窮した。段々とやせこけ、死に向かって衰えて来た。それもレーアは知らされていなかった。

 

「姫は信頼できる女官に大事にされ、毎日穏やかに暮らしております」

「最近は木馬のお馬に乗って遠乗りの真似事をされておりますのよ。でもすこし遊ぶとすぐにお身体の具合が悪くなって……やはりお城の外に出すのはよろしくありませんわね」

 

 義父や侍女にそう言われ、彼女はアーノンレンシが病弱な子だと信じ切ってしまった。当の姫は時たま庭に出て馬に乗ったり、城壁の階段を駆け上って水堀に向けてお尻を出し、ぶりゅぶりゅとうんちをひねったりとやんちゃ過ぎたのに、である。

 

 しかしそのことをレーアは全く知らなかった。何度か会おうとしたが、姫のお身体に障りがあるからと側近たちに口酸っぱく言われて、会えずじまいだった。

 

 それが続くと性交では消せない鬱屈が溜まってしまう。そうなると彼女は侍女らを連れ、城の地下にある王族の墓所へ向かうのだった。

 

 その日の朝議の後もまた、レーアは墓所への階段を降りていた。先頭を歩く彼女の顔は青ざめ、眉間に皺を寄せて目が怒っていた。苦悩の色がにじみ出ていた。

 

(ああ、ローザおねえさまに申し訳が立たない。立たないわ……。)

 

 ローザ。つまりはセイン王の後妻のロゼ=カツランダルクである。『おしゃぶり姫』ことマイヤの長女だ。イズヴァルトとマイヤの娘と発表されているが、本当の父親はイーガのアドルフ王子だった。

 

 レーアは少女の頃に1歳年上のロゼと出会い、意気投合して義理の姉妹の誓いを立てた。

 

 互いのおまんこを3時間ぶっつづけて舐め合ったり、おまるにまたがってうんちをするのを見せあい、出したもののにおいを嗅ぎ合う、何とも下品な誓いであった。

 

 けれども女陰のにおいと味も、うんこから漂う甘いにおいもそっくりだった。まるで実の姉妹のようだった。

 

 実のところ、レーアはロゼと血がつながっていた。実の妹だったのだ。生まれてすぐ実の父の手によりホーデンエーネンに渡った彼女は、カツランダルク本家の別系統の一族だと義父に言われ、それを信じて来たのだ。

 

 その義理の姉もとい、実の姉の娘や孫娘を彼女は手元に置き、庇護したかった。トリーネはとにかく可愛い姪だった。ほっぺとおまんことお尻の穴をぺろぺろしたくなるぐらい、愛らしさに満ちた姉がたった一人遺した子であった。

 

 地下墓所の階段を降りると、その出入り口の近くにロゼの棺があった。

 

 棺は鋳鉄でできていた。蓋は厚く、力持ちの男が数人がかりで持ち上げなければあがらないぐらいに重かった。

 

 その墓にはこう刻まれていた。

 

「王国きっての英才姫と古今無双の英雄の子よ、来世こそ前世の父母より受け継ぎし才知をもって、その名を天地に轟かせ。」

 

 重厚な彼女は跪いた。故人を偲び敬う時の礼である。額を床につけ、しばらくの間目を閉じる。女官たちもそれに倣った。

 

(ローザおねえさま。レーアはこれからも、トリーネちゃんやアーノンレンシちゃんが、この城に戻って来るようご尽力いたしますわ……。)

 

 しかし彼女はまだ知らなかった。その棺には遺体が収められていなかった。

 

 ロゼの本当の抜け殻は今、どこにあるのだろうか?

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 イズヴァルトが王都に殴り込み、ホーデンエーネン王にお墨付きを貰ってアーノンレンシを連れ去った後、レーアは姫を連れ戻せとわめき立てた。

 

「あんな男にアーノンレンシちゃんを預けたらきっと死んでしまうわ! そうなったらローザお姉さまにもトリーネちゃんに申し訳が立たない!」

 

 それを聞いた夫であるジューンショーンは、ベッドから這い上がって妻をなだめた。

 

「しかしショリィちゃんはサキュバスの特質を強く受け継いでいる。君よりもだよ? 『ざあめんみるく』が無いと死んじゃう体質なんだ」

「そんなこと信じられない! もし仮に、アーノンレンシちゃんがそうだとしても、精液に含まれる病原菌で身体をもっと悪くしちゃうはずよ!」

 

 レーアは全く納得しなかった。ジューンショーン王がどんなに説明しても、金切り声で叫びながら、否定に否定を重ねた。

 

「健康なロゼ姉さまや私は違ったの! 精液ごっくんで丈夫な身体になれたのよ!」

 

 それを聞いて内心ほくそ笑んでいたのは、彼女の義父のケノービである。頑迷なバカ女によくぞ育ってくれた。レーアはものの見事に、自分で考えることもモノを観察することもできない、無能で好色な美女になってくれた。

 

 しかしアーノンレンシを連れ戻せ、というレーアの意志は尊重せねばならなかった。その為に、アスカウ領に入る一行をアナキンに襲わせることにした。

 

 『たぶれっとぱっど』に最近備わった通話機能で、タカイチゲンシュタットにいるアナキンにこう伝えた。

 

「王妃はアーノンレンシを連れ返せと言っているが、殺して構わん。俺達の天下には邪魔なだけだ」

「小さな女の子だろ? いくらなんでも気が引けるよ……」

「俺達の未来の為だ。やってくれるよな?」

「わかった。やってやるよ」

 

 アナキンは不服そうに返したが、結果はものの見事な敗北。いや全滅。弟は預けられた6000近くの兵を一人残らず殺されてしまった。イズヴァルトのせいである。

 

 タカイチゲンシュタットから逃げ帰ったケノービの弟は、顔面蒼白だった。

 

「ルークが、討たれた」

 

 スカルファッカー家の栄光は一代限り、とささやく声が、ケノービの頭の中で響き渡った。彼は粗暴だが武勇に長け、指揮能力にも見込みがあったルークを買っていたいたのだ。

 

 だがアナキンは長男の死に、あまり動揺していないようだった。

 

「いや、ルークは死んでも別にいいんだよ。僕はあいつのことを好きじゃなかったし」

「おい。実の息子だろうに?」

「……僕の本当の子供はピルリアが産んだ子たちだけだ。他はゴミ同然だよ、兄さん」

 

(そうだった。こいつはこういうやつだった。)

 

 ピルリアの子どもたちは皆、伯父と共にサヌキスタンに移り住んでいる。彼らが無事ならアナキンはそれで満足だ。

 

 スカルファッカー公は多くの側室達を持ち、毎年子供を産ませているが、生まれた子らには愛情を注いでいなかった。生まれた男児は自分の手足に、女児は政略結婚の道具にだ。

 

 ルークの戦死はレーア王妃を動揺させた。精力絶倫な巨漢は王妃の愛人でもあったからだ。

 

「ルークの死をもってもイズヴァルトは止められないの? アーノンレンシちゃんを奪い返せないの?」

 

 そうして王妃は最側近であり自身の崇拝者・フレデリク=サイモンに奪還作戦を命じた。彼は王妃に飛翔魔法を駆使する傭兵団『ターニャ連隊』の長・アルベルト=ガーファンクルを連れて来た。

 

「アーノンレンシちゃんを救い出して!」

 

 アルベルトは受けた。だが、『ターニャ連隊』にもケノービの息がかかっていた。

 

「イズヴァルトが連れている、ハゲで眉ツルツルでガリガリの小娘を殺してこい。よくうんこをするから目立つはずだ」

 

 結果は失敗。アルベルトは鍛えに鍛え上げた隊員の何人かを喪った。

 

 そうしてイーガに入られた後も散発的に『刺客』を送ったが、アーノンレンシを殺せた者は誰一人としていなかった。

 




ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

セクシーな挿絵をどうぞ。

【挿絵表示】


以下はリンクです。(別サイト)


削除したエピソードはこちらでご確認ください。
題名はSEО対策です。

本編
『聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜』です。
現在ハーメルン版と同じく聖王編まで掲載。
主人公イズヴァルトがちんちんをぶんまわしながら世界を渡り歩き、マイヤやスケベな女達に搾取されるお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/934913837

外伝1 マイヤとトーリが主軸のお話です。
 『前世の記憶を持つ神業尺八使いの狸系美少女の妹と、女帝サキュバスの祖先の才を受け継ぐ清楚ビッチな姉の2人で、搾精の王国を建てちゃいます☆』
トーリとマイヤとそのご先祖について、そのご先祖の家来筋のイーガ魔法王国の王子の物語と、覚醒したトーリがホーデンエーネン王国の実権を握り支配し、凋落するまでのお話となります。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/779914728

外伝2 本作の重要人物、魔法戦士ヘラのお話です。
『転生したらあたし、セックス教団の教主の養女でいつでもどこでもエッチがしたくなっちゃう、レベル999のビキニアーマーの美少女魔法戦士でした!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/959004604


以下は旧版のイズヴァルト。題名はSEО対策です。
(内容は大体一緒ですが、細部がいろいろと違います。)

『エリクサーみたいに栄養満点の精液を放つ絶倫聖騎士は、転生美幼女淫魔にまとわりつかれておちんちんをチューチュー吸われる。
』
https://novel18.syosetu.com/n3094lt/


以下のは、副産物となります。

爆焔のダークエルフ
https://h.syosetu.org/novel/378655/

サキュバスレストランへようこそ! Hルート
※別サイト。エロをマシマシにした改稿版です。
https://novel18.syosetu.com/n1061iv/
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