※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編   作:CHACOとJAGUAR

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今回も『幕間』のお話です。


幕間・『ソーロー家の当主と姫と』⑤

 アーノンレンシがトリシア大学の初等部に入ってから、4ヶ月が経った。ホーデンエーネン王国暦では、377年7月である。

 

 木に止まるセミの鳴き声がうるさいその日、王宮うにある執務室で、魔道士の冷風魔法で涼をとっていたケノービのところに、1人の客がやって来た。

 

「おお。はるばる遠くからお越しいらっしゃったとは。暑い盛り、お身体は大事ございませんか、ハビキシュッテン公殿?」

「ぬふふふ。丞相殿も息災でしたかな?」

 

 ケノービは笑顔でうなずいたが、正直に言うとこの人物とはこの季節には会いたくなかった。

 

 ゲッツ=ハビキシュッテンはでっぷりとして脂ぎった顔と肌の、暑苦しい肥満体の男だ。特に夏は汗をかきやすく、近くに寄られると鼻がおかしくなる。

 

 それでも、今日のケノービは何とか耐えられた。ゲッツが両脇に幼い少女を侍らせていたからだ。

 

 身長130センチほどで10歳ぐらいに見える。しかし乳房はやけに大きい。淫魔の童女達だ。

 

 その彼女たちは姿を見せてからずっと、小さな可愛らしい手で、しきりに大公の股間を触っていた。この男の精液の質が良く、性欲が底なしだからである。

 

「しかしサキュバスのお嬢様がたを連れてナントブルグに来られるとは、いかなる風が吹いたのでしょうや?」

「ぬふふ。今日はショリィちゃまのことで面白いお話をお聞きしたので、それを話しに来たのですよ」

「面白い話? 是非ともお聞きしたいものですな?」

 

 顔では笑って、興味深そうに前に乗り出していたが、何を今更という気持ちがケノービにはあった。

 

 だいいち、ヨーシデンに入ったアーノンレンシの動向について部下に探らせていた。聞けば聞くほど不愉快な話ばかり入ってくる。

 

「……例えば、トリシア大学の初等部と中等部の悪童達を放課後に連れ回して、戦争ごっこをなされているという話とか?」

「ほお! よくご存知ですな!」

 

 そのぐらい当たり前だ、とケノービは心の中で吐いた。あの報告は実に不愉快だった。

 

 どんな技を使ったかはわからぬが(しかしあのトーリ=カツランダルクの孫娘なのだからサキュバスの魔法ぐらいは使えると予想していたが)、アーノンレンシがいつの間にか喧嘩早い少年たちを心服させ、手下にしたそうだ。

 

「姫様の、がばがばなおまんこを用いているとは聞いておりますが……」

「ちんちんを突っ込んだ者は皆、射精の後に姫様に何度も何度も謝って、忠義を誓うそうですぞ?」

「……そうでしたか。それほど素晴らしい名器だということでしょうかな?」

「私めは存じておりますぞ。これまで味わった中では、屈指のこどもまんこでございましたからな! ぬふふふ……」

 

 姫の絶品名器ぶりについては、目の前のデブから何度も聞いた。けれどもハメただけで泣きじゃくるほど感激するものなのだろうか。そのあたりがケノービには理解できなかった。

 

「私が伝えたいのは、その話ではございませんよ」

「ではなんと?」

「イズヴァルト殿が動き始めたようですな。カントニアからかわいい娘さんたちをヨーシデンに呼びつけたそうですぞ?」

 

 ゲッツは続ける。イズヴァルトとエルフたちの間に生まれた子どもたちだ。4人。その母親たちは、ホーデンエーネンにも名が聞こえてくる有名人(ネームド)だという。

 

「ツックイーの傭兵団隊長のパオレッタ=マツダムルと妹のマリア。それからカイロネイアの名築城師・ミレイユ=キョーライ」

「……あいつがマイヤと共に北部諸侯に味方して王国軍に歯向かった時、共に戦ったというエルフたちではありませんか?」

「それとですな、ニラッサの首長で『カイロ航空』の名誉会長たるオクタヴィア=オブラーヤも、イズヴァルト殿の娘を産んだそうですぞ?」

 

 『カイロ航空』。どこかで聞いたような名前の会社だが、ケノービは少しだけだが存じていた。

 

 ローラ=ラダトゥム=セアックと名乗っていたマイヤが創設した運送会社で、カイロネイア山地で育てられているグリフィンを使って荷運びや客運びをするらしい。

 

 その4人はカントニアでは超有名人だ。現役の騎士や兵士の間では、各地の紛争地で暴れているマツダムル姉妹が知られており、城作り技師界隈ではミレイユは『神』と言われている。

 

 だが、古い時代を知る亜人達の間だと、オクタヴィアが一番の有名人だ。

 

 何せ、あの大陸を制した『古代ムサシノ帝国』においては、褐色肌のメスガキエルフとして社交界でブイブイと言わせていたのである。

 

「4人とも、揃いも揃って『わからせたくなる』、小生意気なメスガキハーフエルフらしいですな?」

「まあ、そういう趣味をお持ちのゲッツ殿でございましたらそうも思うのでしょうが、何人も反抗的な娘たちを育てて来た私としましては、『めすがき』と言われるようなお嬢様がたというものは、ただ単に、うるさくて微笑ましいぐらいにしか思えないのですが……」

「むむ? かくいう私めも8人の娘の父親ですぞ? 認知がまだのを含めたら、12人以上はおりますぞ?」

「あ、はあ……そう言えばそうでしたね。しかしですねゲッツ殿。小生意気な妖精が4人やって来たということだけが、そのう、イズヴァルトが動いたと言っていいことなのでしょうか?」

 

 ケノービが問うとゲッツは太い手指で、彼の手をがっしりと掴んだ。ケノービは事務仕事が多いゆえ、平均的なホーデンエーネン騎士の指に比べて華奢にできている。

 

「とぼけてはなりませんぞ?」

「は?」

「ヨーシデンに着いてからこれまでに何人、アーノンレンシ姫様を害する刺客を送られましたかな、丞相殿?」

「……ハァっ?」

 

 刺客。確かにアーノンレンシがイーガにいた時は、後ろ暗いことを得意とする傭兵や殺し屋を雇って潜入させた。でもイーガ軍やイズヴァルトに捕らえられ『改心』させられてしまった。

 

 ヨーシデンにやって来てからは、その様なたくらみは一切試していなかった。

 

 1つにヨーシデン公が警戒していて潜入が難しい。もう1つは、このゲッツ=ハビキシュッテンの頼みを聞いたからだ。

 

「おや、丞相殿ではございませんか」

「ハビキシュッテン公殿、嫌な冗談を言いまするな。しかしなにゆえ、その様な話をなされましたのか?」

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 ゲッツ=ハビキシュッテンはヨーシデンに手の者を配しているという。要はアーノンレンシが暗殺されない為の、秘密裏の護衛というやつだ。

 

 しかもご丁寧にも、その任務についている者を選びに選び抜いている。秘密任務が得意なサイゴークのゴブリンや、アワッヒドの隠密エルフたちである。それから姫が手下にした生徒を何人か買収し、姫の動向を探らせているという。

 

(ハビキシュッテンめ……。)

 

 彼が帰った後、ケノービは苛立ちを覚えていた。勝手に姫を守る挙にでやがって。でもその最終目的は、姫を害することになるのだが。

 

 姫の殺害はもちろん諦めていなかった。だが今は凍結となっている。暗殺よりもむしろ、ホーデンエーネンからどう追い出すかを練っていたところだ。

 

 なのに、アーノンレンシを害しようとする勢力が出てきたとは。それのせいでイズヴァルトは姫の身柄をもっと護りやすい場所に置こうとしていた。

 

 トリシア大学に働きかけ、姫を亜人達が学ぶ分校に転入させる計画がそれだ。その布石として一番身近に娘たちを入学させた。ローザマイヤと同じく、その4人の娘たちもなかなかに勇猛らしい。

 

 天井を見上げながら、では誰が姫の殺害を目論んでいるのかとケノービは考えた。身近で思い当たる奴は1人だけいる。

 

(まさか、あいつが?)

 

 思い浮かんだ顔は、レーアを狂おしく信奉するあの男だった。

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 フレデリク=サイモン。

 

 元オルガスムナ家付きの騎士でレーアの少女時代の元下男で、今は側近の1人だ。

 

 そして、光り輝く存在であるレーアの邪魔となる、ロゼ=カツランダルクの暗殺を手掛けた……ところまでは、まだ誰にも知られていない。

 

 その日、彼は親友を訪れていた。その家内が持ってきてくれた麦酒が入ったマグカップを手にして、ソファに背を預けていた彼は、ちびりと飲む親友の顔を見つめた。

 

「今日来た理由は、あれのことか?」

 

 親友とは、アルベルト=ガーファンクル。空飛ぶ魔道傭兵団『ターニャ連隊』の元締めだ。そして、フレデリクにとっては頼れる、『依頼先』のうち1人であった。

 

「あの姫様を空から襲え、か?」

「その話だよ。アルベルト」

「……本気か?」

 

 アルベルトは腕を組み、渋い顔でつぶやいた。

 

「ミスリルの御殿を貰ってもやりたくない仕事だな」

 

 難渋するのもわからなくはない。イーガとの国境付近でのアーノンレンシ襲撃で、彼ははっきりと思い知らされていたからだ。

 

「有能で将来性がある部下を2人やられた。それだけでも俺はイズヴァルトにビビっている。

 

「この件、コトピラプタのルール=ラーに頼んだらどうだ?」

 

 ルール=ラー。ゾウズジャヤのエルフの毒薬使いだ。ゾウズジャヤのエルフのクォーターである。

 

 ナントブルグ南街区の商店街の裏手にある店を構え、シマナミスタンの雑貨を扱っているのだが、暗殺者御用達の劇毒も扱っている。

 

 それから、コトピラプタにある『ふるさと』にいる暗殺者も手配してくれる。風呂に一切入らない、垢だらけの『汚(きた)なエルフ』達は白兵戦こそ役立たずだったが、闇討ちや毒殺にかけてはお手のものだった。

 

 彼女が手掛ける裏の稼業みたいなことは、ホーデンエーネンでは古くから存在する。こうした暗殺者や毒師によって多くの武将や貴族が不審な最期を遂げた。

 

 つまりホーデンエーネンは、シマナミスタンの亜人達と切っても切れぬ仲であった。もっともサヌキスタンのソゴプール=エルフとゾウズジャヤのそればかりでもあったのだが。

 

「いくらサキュバスとは言っても、あいつの薬学の知識があれば何とか殺せるだろ?」

「いや、サキュバスを殺す毒は無い。当のルール=ラーがそう言っていたよ」

「毒は無理か。それじゃあ『魔族殺しの剣』の使い手はどうだ? 当然、アナキン様は部下に教えているのだろう?」

 

 今度はフレデリクが渋い顔になった。アナキンは確かに部下にあの秘技を教えている。

 

 が、せいぜいがこの世界で生まれてまともに鍛錬を積んでいない『クズ魔族』を斬れる程度だという。

 

(アーノンレンシは生まれたときから魔界の魔族クラスの力を秘めている、と聞いた。だとしたら多分、アナキン様以外に討ち果たせる者はいないだろう。が……。)

 

 どれほどまでそれが進んでいるのかがわからない。それとどこまでの鍛錬でアーノンレンシを殺せるに至るか、当のアナキンがわかっているのかが不明だった。

 

「王国屈指の飛翔魔法の使い手のアルベルトも、打つ手無しというわけか……」

「そうは言うがお前のことだ。他にも声をかけているんだろう?」

「まあね。だいぶ格落ちの暗殺者たちばかりだが。でも、皆消息を絶った」

 

 アーノンレンシに刃を振り下ろす前に皆やられた。あるいは連絡を寄越さなくなった。陰で姫の周囲を警戒するイズヴァルトのせいだ。

 

 あの男はイーガから連れてきた見慣れぬ3人のサキュバスの少女と一緒に、姫の周囲を張っていた。マゼンダとアズルとサルファという名前までわかっている。12歳ぐらいの女の子に見え、小柄で可愛いそうだ。

 

 そう聞くとイズヴァルトの養女になのかと思いきや、3人全員あの男の子を2度産んでいるらしい。うち1人はウルフリートという名前の男児だと聞いた。

 

 ただ、イズヴァルトの仲間で恐れるべきは、そのサキュバスの娘たちではない。索敵も反撃も容赦無いのがいる。

 

「そのサキュバス以外にも、カントニアのエルフたちが常に張っているという話も聞いたことがあるし、ここはヨーシデンを出たところで待ち伏せたほうが良いだろうか?」

「そうなるだろうな、フレデリク。だが、イズヴァルトが死なぬ限り、俺はこの件について一切手を貸さないのは理解してくれ」

「別にお前に今すぐアーノンレンシを討ってくれ、とは思っていないよ。何か良い案が無いか聞きたかったんだ……」

「レーア様への『信奉』がそうさせるのか? わからなくはない、がな……」

 

 アルベルトとて、王妃レーアには魅力を感じている。股の奥に入り込んでの交流を体験したからだ。

 

 最初はクサくてたまらなかったが、よく吸い込んでその奥にある香りのようなものを確かめると、下半身の猛りがおさまらなくなってしまった。

 

 かつ、吸い付くような肌と離れたくない膣の中と、念入りに、献身的にモノを舐めこんでくれる口淫もたまらなかった。

 

 それからあの王妃は高慢ちきで『わからせ』たくなるような表のツラとは違い、セックスの間は別の顔を見せてくれた。

 

 人を疑うという心が無さそうな、純真かつ明るい人柄。わがままで子供っぽくお思えたが、世間での評判だった悪女のそれとは、到底思えなかった。

 

(ちんぽと精液を求める、サキュバスのこども、みたいだったな。ただ、レーア王妃は何も知らないい様子だったのが引っかかったが。)

 

 要はレーアはまだ、箱入りの娘のままではないかとアルベルトは思っていた。だからあの女を女神みたいに奉る親友に危惧を抱いていた。

 

 あの女とその一味に何かあった時、彼等と共に心中するハメに陥るかもしれない。あまり深く関わり合いにならないようにしろ、という忠告が喉に出かかった時、細君がやってきた。

 

「旦那様。新しいお客様がお目見えです」

「誰だ。構わん。早く通せ」

「ですが……」

 

 家のあるじ自らが赴いて、頭を下げて言上する程の身分の方だと彼の妻は注意した。アルベルトはビールのマグカップを、テーブルの上に乱暴に置いた。

 

「ちっ。お貴族様がしがない傭兵に何の用だ? まあいい。出てやる」

「俺もついていこう」

 

 2人は玄関に向かった。その来客を見て驚いた。

 

「やあ、お邪魔するよ、アルベルト。フレデリクも来てたんだね?」

 

 貴族のゆったりとした装束を身にまとった、アナキン=スカルファッカーだった。




ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

以下はリンクです。(別サイト)


削除したエピソードはこちらでご確認ください。
題名はSEО対策です。

本編
『聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜』です。
現在ハーメルン版と同じく聖王編まで掲載。
主人公イズヴァルトがちんちんをぶんまわしながら世界を渡り歩き、マイヤやスケベな女達に搾取されるお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/934913837

外伝1 マイヤとトーリが主軸のお話です。
 『前世の記憶を持つ神業尺八使いの狸系美少女の妹と、女帝サキュバスの祖先の才を受け継ぐ清楚ビッチな姉の2人で、搾精の王国を建てちゃいます☆』
トーリとマイヤとそのご先祖について、そのご先祖の家来筋のイーガ魔法王国の王子の物語と、覚醒したトーリがホーデンエーネン王国の実権を握り支配し、凋落するまでのお話となります。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/779914728

外伝2 本作の重要人物、魔法戦士ヘラのお話です。
『転生したらあたし、セックス教団の教主の養女でいつでもどこでもエッチがしたくなっちゃう、レベル999のビキニアーマーの美少女魔法戦士でした!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/959004604


以下は旧版のイズヴァルト。題名はSEО対策です。
(内容は大体一緒ですが、細部がいろいろと違います。)

『エリクサーみたいに栄養満点の精液を放つ絶倫聖騎士は、転生美幼女淫魔にまとわりつかれておちんちんをチューチュー吸われる。
』
https://novel18.syosetu.com/n3094lt/


以下のは、副産物となります。

爆焔のダークエルフ
https://h.syosetu.org/novel/378655/

サキュバスレストランへようこそ! Hルート
※別サイト。エロをマシマシにした改稿版です。
https://novel18.syosetu.com/n1061iv/
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