※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編   作:CHACOとJAGUAR

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今回はちょっと短めです。


第三十七回

 トリシア大学の学祭も、夜の部となった。敷地の一角に張られた大天幕にて、その日一番の出し物が催された。

 

 サイゴークから来た旅の曲芸師一座の公演。大学の理事となったオットーが企画したもの、というのは前にも触れた。

 

 学業そっちのけで読書もせず、博打と色遊びと決闘以外に無いトリシア大学の学生を憂い、せめて芸能でも楽しむ心を養うことを望んだのだ。

 

 そして公演前、オットーは期待に胸を弾ませていた。これはきっと成功するぞと周囲に吹いてまわった。

 

 この学祭の前日まで南ホーデンエーネンの各地で行われた曲芸師の公演は、どれも大好評を博したと耳にしたからだ。

 

 かくして、学祭に参加していた大学の学生は全員がこの天幕に集められ、公演の始まりを待った。

 

 だが椅子が小さくて狭いだの、2階席3列目の4番席に座るデブがきわめて臭い、などと文句を言い、酒をかっくらって騒ぎたて、時には殴り合いの喧嘩まで起きた。

 

 それを観客席最上階の特等席で、オットーとローザマイヤと共に座っていたアーノンレンシ姫は、この騒々しさに激怒していた。

 

「……ええい、やかましいわっ! 公演が始まるまで静かにできんのか、こやつらはッ!」

「ショリィちゃん、こんなことで怒ってたら身が持たないにゃん……」

 

 ローザマイヤがなだめるが、姫はあまりの騒々しさに腹が立ったまま。しかしこうなると決まって起きる『ぶりぶり』は起きなかった。テントに入る前に肛門をぎゅっぎゅと絞ってひねりきったからである。

 

 しかし学生達の騒ぐ声は、公演の始まりとともに止まった。天幕の中が急に暗くなったからだ。

 

 真っ暗なのがしばらく続き、学生らが小声でしゃべり始めると、天幕のてっぺんにいきなり明かりが灯された。

 

 その柱に設えた台に立っていたのは、3人。

 

 金髪の若い男と黒髪で切れ長の目をした女オーガの様な容貌の美女、それから、2人の良いところをかけ合わせたような特徴の可愛らしい少女である。

 

 男は脚が膨らんだ動き回りやすそうなズボンを履き、女と少女はとふわりと広がった、短いスカートを巻いていた。

 

 皆が注目すると、その若い男が大声で皆に呼びかける。これより始まるのは、かの血腥き暗黒卿も愛したイナーヴァニア仕込みの曲芸でござい。

 

「まずは何をするかと言えば、ここから急ぎ演台に降りることでございます。さあさあ! 寄って見て驚き、拍手をもってご歓迎くだされ!」

 

 男は1本の長いロープを己の腹に巻き付けると、その端を相手の女に持たせた。女もそれを胴に巻き付けると、2人は息を合わせて飛び降りる。

 

 この2人が立っていたところからステージまでは、およそ20メートルはあった。

 

 そのままでは身体を打ち付けて怪我をするのだが、この曲芸師達はそうはならなかった。

 

 落ち始めると急に二人は身体の向きを変えると、縄をかけた柱を軸に、ぐるぐると回りだした。そこへ女の子が綱を持たずに飛び降りて、男の背中にきれいに着地した。

 

「おおっ!」

 

 観客たちはどよめいたが、軽業はそこで終わらなかった。しばらくすると女の子は柱に飛び乗ってつかまり、今度は女の背に飛び乗った。

 

「子猿かっ!」

 

 最大級の褒め言葉である。しかしここで曲芸は終わらなかった。男と女は身体を少し曲げ、男が下のほうに傾ぐと女の子はそちらに飛び乗った。今度は女のほうが低くなる。小さな体は軽やかに飛び舞った。

 

 そんな曲芸が繰り返され、とうとう3人がステージの上にきれいに着地すると、観客たちは盛大な拍手でこれを称えた。

 

 そしていよいよ演目の本番となる。まずは一座の主たる青年からの技が披露された。

 

 彼は女がステージの隅から引き出してきた具箱から10本のナイフを取り出すと、にぎりの端っこを指に立てたあと、「ほいな!」とかけ声をあげてそれらを放り投げた。

 

 全てのナイフを落とす事無く元のように自分の指の上に立て、会場を沸き立たせた。

 

 その次にナイフを高く放ってのジャグリングを始め、軽やかかつ見事な手つきに会場の者達はおおいにどよめいた。

 

 青年の妙技はそれだけでは無かった。

 

 小さな女の子が、大きな玉に乗って現れた。彼はナイフでのジャグリングをしながら、その玉にひょい、と飛び乗った。

 

 彼に玉乗りを譲って降りた女の子に、10本のナイフを投げ渡す。すると今度はその女の子がナイフを投げた。でたらめな方向にあがったそれを、青年は玉を足で転がしてうまくキャッチした。

 

 観客たちは目が釘付けになっていた。その後も女の子による下手くそなナイフの投げ渡しを彼はうまくすくい取る。投げられた10本、全てすくいきるとまた拍手が起こった。

 

「これは、ものすごくすごいですわねっ!」

 

 特等席のオットーは、手を叩いてはしゃいでいた。同席していた他の理事達も面白がっていたが、ローザマイヤは微動だにせず、アーノンレンシ姫に至っては目をますます細めていた。糸目になっていた。

 

「ショリィちゃん、どう思うにゃん?」

「魔力が……まるで感じられんぞ?」

 

 いや、あの青年と少女は魔法の使い手ではないかと思える程の魔力を感じるのだが、あの曲芸それぞれには魔法を使った形跡は無かった。訓練の賜物だった。

 

 青年のナイフ投げの演目が終わった。次に始まったのは小さな女の子のだ。

 

 娘は高い竹馬を持って来てそれに乗り、「アン・ドゥ・トロワ!」と摩訶不思議なかけ声をかけた後、華麗なダンスを舞い始めた。

 

 女子学生達は彼女を褒めたたえる声援を送り、前方の席にいた一部の不埒な男子学生は、短いスカートをはいて大股で舞う、可愛い足高の舞姫の恥ずかしい所がのぞけないか、と思って背を縮めて目を凝らした。

 

 その1人が、スカートの中から、覆いがかけられていないふっくらとした股の付け根を見つけ、一緒に女の子のスカートの中を見ようと目を熱心に動かしていた隣の席の友人にささやいた。

 

「やったっ! かわいいわれめちゃんが見えたっ!」

 

 だが彼等はこのあとすぐ、もっとじっくりとスカートの中身を観賞できることを思い知ることとなった。

 

 女の子は竹馬の片方を大きく持ち上げ、足を激しく拡げるダンスを始めた。

 

 持ち上がるたびに裾がひらっとめくれると、彼女の無毛のそこや、何一つ覆うものが無いお尻が観客達の目に映った。

 

「つるつる、見え見えじゃん!」

「おーい、もっとゆっくりと踊ってくれ!」

 

 そのおねだりを耳にした女の子は、腰を落としてしゃがみ込んで、竹馬に乗りながらステージをぐるりとまわり始めた。

 

 スカートの中は丸見えである。ふっくらと割れ目とその奥にある桃色の肉襞とが皆の目に触れた。観客席から笑い声と口笛の音が響いた。特等席のオットーは唇を震わせていた。

 

「あわわわわ……」

 

 これでは曲芸ではなく、『おまんこご開帳ショー』と何ら変わりが無いではないか。

 

 自分がやりたいのはエロい出し物ではなく、純粋な曲芸の催しものであるとぶつぶつと言い出した。横で聞いていた姫は、やかましいと呟いて舌打ちした。

 

 そして最後のトリとなった。あの切れ長の釣り目の女の演目だ。彼女は女の子のよりも短いスカートで、脇の下が見えて発達した上腕筋が見える上着を着ていた。

 

 黒髪の、ほっそりとした美しい女の演目は椅子を使った曲芸だ。椅子の上に座ると、「ほいなっ!」とかけ声をあげて、宙返りをしながら空高く飛び上がる。

 

 そこに青年が置いた椅子を積み上げると、彼女は音も無く軽やかに座り込み、それを3段4段5段、と続けて遂には10段となったところで椅子の上に立って着地した。

 

「おおっ……!」

 

 歓声と拍手。しかし目ざとい者は彼女が着地する所で見ていた。

 

 この女曲芸師も女の子と同じく、スカートの中には覆うものを身に着けていなかったのだ。

 

「……おまんこ、ばっちりとみえちゃった」

 

 その様な声があちこちで。その声をかすかにだが、耳にしたオットーは暗澹たる面持ちになった。

 

 その追い打ちをかけるかの様に、美しい女旅芸人はもう1つの芸を披露し始めた。

 

 青年が、3メートル程ある鉄棒をたてた台車を持ってきた。

 

 女曲芸師はその上に飛び乗ると、ヘビみたく身を絡めながらその上に登りはじめた。その動きがあまりにも艶やかに見えたから、会場の者達の劣情を誘った。

 

 ひっくり返って右脚だけを棒に絡めて止まると、背を反って左脚をゆっくりとあげた。

 

「おおおっ! 見えたっ!」

「んなことわかってるよ! すんげえ舐めたくなるようなぷりっぷりだぜ!」

 

 さがった彼女のスカートから出た、形のよい臀部と陰毛が無い恥部に、男子学生全員がよだれを垂らしながら歓声をあげた。

 

「これじゃあ、『ご開帳ショー』そのものじゃないの!」

 

 オットーは憤慨した。他の男の理事達は、あの女曲芸師にいくら積めば寝てくれるだろうか、と下世話な話をし始めていた。

 

 しかしである。アーノンレンシ姫とローザマイヤは実に満足そうに手を叩いていた。

 

「よいぞよいぞ! まったく良き、『ぽーるだんす』じゃ!」

「ねえねえママ、ローザもあれを教わりたいにゃん。どこに教室があるのかにゃん?」

 

 折角、芸能を楽しむ心を培って欲しかったのに、予期せぬショーになってしまったことをオットーは嘆いた。

 

 その後も曲芸師達の演技は続いた。終わる頃にはその切れ長の目の女に、「脱げー!」だの「やらせろー!」などと叫ぶ者が出る始末であった。

 

 公演の後、アーノンレンシ姫は楽しませてくれた曲芸師達に会いたいと言って楽屋を案内されるが、さて、その3人は一体いかなる人物たちだったのか?

 

 その続きについてはまた、次回にて。




ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

セクシーな挿絵をどうぞ。

【挿絵表示】


以下はリンクです。(別サイト)


削除したエピソードはこちらでご確認ください。
題名はSEО対策です。

本編
『聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜』です。
現在ハーメルン版と同じく聖王編まで掲載。
主人公イズヴァルトがちんちんをぶんまわしながら世界を渡り歩き、マイヤやスケベな女達に搾取されるお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/934913837

外伝1 マイヤとトーリが主軸のお話です。
 『前世の記憶を持つ神業尺八使いの狸系美少女の妹と、女帝サキュバスの祖先の才を受け継ぐ清楚ビッチな姉の2人で、搾精の王国を建てちゃいます☆』
トーリとマイヤとそのご先祖について、そのご先祖の家来筋のイーガ魔法王国の王子の物語と、覚醒したトーリがホーデンエーネン王国の実権を握り支配し、凋落するまでのお話となります。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/779914728

外伝2 本作の重要人物、魔法戦士ヘラのお話です。
『転生したらあたし、セックス教団の教主の養女でいつでもどこでもエッチがしたくなっちゃう、レベル999のビキニアーマーの美少女魔法戦士でした!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/959004604


以下は旧版のイズヴァルト。題名はSEО対策です。
(内容は大体一緒ですが、細部がいろいろと違います。)

『エリクサーみたいに栄養満点の精液を放つ絶倫聖騎士は、転生美幼女淫魔にまとわりつかれておちんちんをチューチュー吸われる。
』
https://novel18.syosetu.com/n3094lt/


以下のは、副産物となります。

爆焔のダークエルフ
https://h.syosetu.org/novel/378655/

サキュバスレストランへようこそ! Hルート
※別サイト。エロをマシマシにした改稿版です。
https://novel18.syosetu.com/n1061iv/
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