※この作品はR-18です。

聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編   作:CHACOとJAGUAR

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前回の続きです。


幕間・『ムーツ大陸から渡って来た女』

 アズルの姿が見えなくなると、そのイナンナはまたも印を切って東の方角に目を向けた。ここからの距離だと600メートルぐらい先だ。

 

 1人の中年ぐらいの男が、剣を持った4人の屈強そうなシマナミスタン人の男に取り囲まれていた。取り囲まれていたのは右腕があらぬ方向に曲がっており、左足は膝のあたりで切断されて血まみれだった。

 

 それを取り囲んでいる男達の後ろには女がいた。容貌は麗しいがどこか安い感じがした。多分、木っ端魔族とこの世界のニンゲンとの間の子だろう。

 

「どうしてここを張っていたの? 誰からの命令?」

「そういうお前こそ何が目的だ! キンキ大陸は魔竜様のお膝元! この様な狼藉は許さんぞ、半端者!」

「……もう少し生かしてやろうと思ったのに、なによその態度!!」

 

 その時イナンナは弓をひいていた。女が男達に呼びかけた時、弦が鳴った。その距離からでもエルフの矢は届く。しかも風切りの魔法を仕掛けているから速かった。

 

 その1本が真ん中にいた男の脳天に刺さった。男が泡を吹いて後ろに倒れると、女が叫んだ。同時に、1本が彼女の右胸に刺さった。

 

「誰よ!」

 

 女の目が赤く輝く。魔法を使うつもりだ。しかし彼女の身体の魔力回路は動かなかった。イナンナは魔封じの矢を放ったのだ。

 

 イナンナは続くもう2本で驚き戸惑っていた残り2人の男を射抜いた。3人が泡を吹いて倒れ、女が泣き叫ぶところへイナンナは向かった。その周囲には争いを起こした4人以外の気配は無かった。

 

(伏兵はいねえみてえズラな?)

 

 走って彼等の元に来ると、イナンナは怪我を負った男に呼びかけた。男は女のエルフの姿を見て手を振った。

 

「おまん、サイカノマゴイチの部下の魔族ズラか?」

「いかにも。醜態を見せてしまい恥ずかしい限りだ……」

「こいつらは何者ズラか?」

 

 男が自分の身体に治癒魔法をかけだすと、イナンナは歯ぎしりをして睨みつけている女魔族を見た。逃げようとせずに尻もちをついたままだった。

 

「おまん、何のためにこいつを襲ったズラか? 泡ふいている3人、全員ゴールみてえだけど?」

「あんたには関係ないじゃない! 何が望みよ?」

 

 女は震えた手でバッグから財布袋を取り出して、イナンナの足元に投げた。

 

「そ、それ全部あげるから見逃しなさいよ! お金に困っているんでしょう? ねえッ!」

 

 イナンナは財布を蹴り飛ばした。袋がじゃらじゃらと音を立てて転がり、ほどけた縛り口から銀貨が出て来た。それを拾いあげて確かめる。

 

「……これ、クボーニコフの銀貨じゃねえのか?」

 

 イナンナは『ちんちんつらぬき丸』の切っ先を女の首元に押し当てる。刀身は魔族の気配に反応し、紅く輝いていた。

 

「さては、クボーニコフの間者ズラか? イズヴァルトさんもオラも、あん国には因縁をつけられておるズラよ。マイヤさんもな。やられた仕返しでアーノンレンシちゃんを殺そうっていう話だったら、この場でおしまいにしてやるズラよ?」

 

 イナンナは印を切った。刃に淡い緑色の光が漂い出す。女は顔を引きつらせていた。この剣に思念体ごと斬る力が備わったことを、本能で気づいたからだ。

 

「ひいいい……」

「黙ってねえでさっさと吐け。おまんは何者ズラか? 何をしにヨーシデンに来た? どんななりゆきでゴールの衆と一緒にこの男を襲った?」

 

 女がとうとう白状した。雇われたのだと。

 

「雇われた? 誰に?」

「こんな商売があるからと聞いてやってホーデンエーネンに来たの。知り合いのゴールと一緒にヨーシデンに移住して、表の仕事をするふりをして裏で魔族らしい奴を狩れば、いいお金が入るって……」

 

 

□ □ □ □ □

 

 

 この女はクボーニコフの南にある属国、ユーリポフ13小王国の1つであるニカホムスクに元々住んでいた。昼は干物を作り夜は酒場の女給仕だったそうだ。

 

「それと、あたしはオーガの海賊団長の愛人もやってた。この見てくれでもわからないの? 団長っていってもたかだか5人や10人の船のあるじだったけど……」

 

 その男の胤で娘が3人生まれた。そっちはオーガとして生まれたので預けられ、父親の海賊団に入った。しかし女はオーガではないからと、海賊団の船に乗せてもらえなかった。

 

「で、そんなご待遇のおまんが、どうしてこんなアコギな商売に手を出したズラか?」

「金の為によ。それとあたしも娘たちの父親のように、誰かを束ねる商売がしたくなってね。この儲け話を聞きつけてから、酒場のご愛顧だったこいつらと手を組んだのよ」

 

 それが今もなおぶっ倒れている3人のゴール達だ。彼等はニカホムスクに雇われた、シマナミスタン=ゴールの傭兵だった。17年ほど前にだ。

 

 クボーニコフとその属国が企てた、エチウ諸島侵攻とホーデンエーネン北部の侵略と、ちょうど時期が重なり合っていた。

 

「戦争は散々負けたけどこいつらは楽しめた。敵兵や犯した女の肉を食ったり好き放題ができたそうよ。逃げ遅れた母親に抱えられていた赤ん坊も食ったそうよ?」

「ゴールの傭兵ならよくやることズラよ。戦場はあいつらの大好物がそこら中に転がっているからな。で、その新鮮な血と肉の味が忘れられずに、おまんの仕事を手伝うとか言いだしたわけズラか?」

 

 女はうなずいた。

 

「そうよ。あたしはお金。こいつらは人肉よ。魔族とその手先らしいのを狩って、3人は満足していると言った。

 

 彼女はこの期に及んで自分の罪を軽く見せようとあがいていた。イナンナはそれを見逃したりはしなかった。

 

「うんうん。辛いことがあったからおまんも殺しに手を出したんだな。しかたねえよな……とでも言うと思ったズラか?」

 

 イナンナは女の右腕に切りつけた。骨ごとすっぱりと切り離された。女は悲鳴をあげた。

 

「何よ! 何よ! あたしは殺してなんかいない! 殺したのはあいつらよ!」

 

 イナンナはまた喉元に刃を突きつける。

 

「悪党に片足を突っ込んだら、殺されるのも頭の中に入れておけ、たわけが」

「殺したのはあたしじゃない! だからこいつらよ! こいつらが殺したのよ!」

「つまらねえ言い訳なんかすんなズラ。おまんは狩った魔族の魔力が溜まっているモツを食ったりしていた、というわけズラか?」

 

 女は答えず、泣きわめくだけだった。そうしてくれればいずれイナンナが根負けして許してくれるだろうと思ったからだ。

 

 だが、イナンナは別のことを考えていた。察知していた。怪我をしていた男から注意を促された。これまで引っかからなかったのにいきなり気配を察した。何かが来る。真上から。

 

 木っ端魔族でも時間をかければ、こういう芸当もできる。イナンナの脳天に触れかかっていた。それは大きく厚い刃だった。鉞だ。

 

 イナンナはあと少しのところで剣を振ってそれをはじいた。背後で舌打ちする声が聞こえた。振り返りざまに斬った。

 

 気配の主は退いていた。倒れている3人と同じくゴールの者だ。しかし肌黒いシマナミスタン人ではない。ややのっぺりとした顔の彫りの金髪で肌白の男だった。

 

「おまん、ムーツ大陸の人食いズラな?」

「こいつらの隊長だったと言えばわかるか?」

「名前は?」

「ワリーシィ。そこの女と縁があってな」

 

 男は大きな鉞を構えて襲い掛かった。腕の動きが目で追えない。強い風切りの音ばかりがあたりに響く。イナンナの髪が舞う。相当強い戦士のようだ。

 

 だがイナンナはすべてをかわしきり、一歩前に強く踏み込んだ。相手が右横からの一撃を加えようとすると、驚くほど柔軟な身体を伏せて、相手の両足のくるぶしを一撃げ斬り割(わ)った。

 

「てめええッ!!」

 

 だが男はそれ以上、叫ぶことは無かった。イナンナに喉を貫かれたからだ。前のめりに倒れ掛かる相手の身体から、彼女は優雅に剣を引き抜くと、血に濡れた剣を女の首に突きつけた。

 

「おまんを雇ったのはどこのどいつか? 誰の差し金ズラか?」

「……あたしが働いていた酒場に来た男よ。たくましい男だったから寝たりはしたけど、よくは知らないわ」

「で、その男が何者かはわからない、ということズラか?」

「本当に知らないんだってば!」

 

 女がそう返すと、イナンナは剣を彼女の脳天に見舞った。身体は真っ二つに割れた。肉や内臓ばかりでなく、骨も一瞬で塵となり、風に消えた。

 

「……何も、殺すことは無かったじゃありませんか?」

 

 魔族の男の批難にイナンナは首を横に振った。

 

「少なくともおまんを殺そうとした。見せしめの為にこうしただけズラよ」

「じゃあ、ほかの3人も殺すのですか?」

「こいつらは生かしておく。このことを仲間に広めて下手な真似をさせねえ為にな。警告ってもんズラ」

 

 

 イナンナは死体と気絶している3人を残し、男と共に港町に向かった。

 

 そうしてしばらく経った後、ヤマート大河の方角から何者かが歩いてやって来た。顔がよく似た2人の女連れだ。

 

 2人とも黒髪で、とても美しい。そして豊満だった。その身体からは、淫気の様なものが漂っていた。

 

 彼女たちは身体を両断されたゴールの死体の前に止まると、それの死骸の前に立つと、うち1人の背が低いのがしゃがみ、遺体の下半身を触りだした。

 

「ふふ♡ ナウシカねえさん。こいつ、殺された勢いでせーしが出ちゃってる♡」

 

 故人を馬鹿にした様な笑みを見せて、ズボンをはぎ取った。下着をつけておらぬそれからまろびでたものは硬直したままで、白い白濁液にまみれていた。

 

「死ぬ間際に際して子を残したいという気持ちがあったのかしら?」

 

 女は素手で、精液で濡れたゴール男の遺体の男性器を左手でしごき始めた。

 

「やめなさい。クシャーナ。そこまで愚弄する必要はないわ」

「愚弄? 労っているのよ♡」

 

 クシャーナと呼ばれた女は出し切っていなかったのか、数回しごくと陰茎の付け根がうごめいた。ぴゅっと出たものを右手でしっかりと受け止めた。

 

「ふふ♡ すごい生命力ね♡」

 

 女は右掌にたっぷりと注ぎだされた精液に、鼻を近づけた。

 

「それと……いいにおい♡」

 

 うっとりとした顔でそれをすすりだす。もう1人は眉をしかめてその様子を見届けていた。

 

「こんなにたくましいのにどうしてゴール族はこの世界の代表種になれないのかしら?」

「亜人たちが押さえつけているからじゃないの?」

「勿体ない♡ こんなにおっきくてたくましいのに♡ この世界のニンゲンの女って、選択肢を間違えていると思えない? ナウシカねえさん?」

 

 陰茎をシゴいて放たせた女は、右手に注がれたものを残さずすすり上げると、今度は左手についたものを舐めだした。

 

「味も濃いし魔力もたっぷり♡ ニンゲンの男はやめにして、ゴールの男だけを誘うことにしようかしら♡」

「趣味を楽しむのはいい加減にして、そろそろ仕事を再開しましょう。しかし、あんな伏兵がいるとは思ってもみなかったわ」

「ツックイーのイナンナのことね?」

 

 クシャーナは立ち上がった。一言何かを呟くと、殺されたゴールの身体から真っ白な煙があがった。それはしばらくして、土くれとなった。もう一言呟くと、余さず風に吹き飛ばされた。

 

「これで痕跡処理はおしまい♡ で、残った3人はどうする? 記憶を書き換えてワタシたちの息がかかった別の魔族に預けちゃう?」

「記憶を改ざんするわ」

 

 クシャーナの姉は倒れている3人のところに行き、矢を抜いた。それから彼等をあおむけに寝かせると、彼等の頭に手をかざした。何事があっても寝かせる為の魔法をかけたのだ。

「イナンナのことはぼやかして、ヨーシデンに遊びに行ったらエルフたちに難癖をつけられて襲われたって書き換えるのよ」

「そういう指令、渡された計画書に出されていたかしら?」

「『食人姫』がこの世界に戻って来た時の為に必要なことをしているのよ。これは布石よ」

 

 ゴール達がその娘を、『救世主』と呼び崇拝する為にだ。

 

「ふうん。布石ね。それはそうとあのエルフ、要注意の人物ね?」

「噂はできるだけ、物事がはっきりしないほうがうまく広まるわ。アナタも手伝って?」

 

 ナウシカという女は眠っている3人が下に履いているものを脱がした。どれも割礼を施され、すくすくと育った亀頭を戴いた男性器ばかりだ。殺されたあの女も散々楽しんだのだろう。

 

 手で包み込むとすぐに硬くなった。ナウシカはスカートの裾を広げ、その上にまたいで腰をおとし、つかんでいたものを己の裂け目に導き挿れた。

 

「男の精はね、こうしていただくのがワタシたちの礼儀よ?」

 

 んッ、と甘いため息をついた後、ゆっくりと腰を動かし始める。クシャーナもそれに倣った。交合を通じて相手の意識に働きかけ、その中の記憶を書き換える。

 

 これができる芸当はサキュバスだ。彼女たちはもちろん、その種族に属していた。しかしこのあたりの淫魔たちのコミュニティでは、あまり見かけない顔だった。

 

 だがどことなく、パラッツォ教の教主コーザと目と口の形が似ていた。しかし彼の姉妹や娘たちには、この2人が漂わせている程の魔力の持ち主はいなかった。




ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

次回も『幕間』のお話となります。

以下はリンクです。(別サイト)


削除したエピソードはこちらでご確認ください。
題名はSEО対策です。

本編
『聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜』です。
現在ハーメルン版と同じく聖王編まで掲載。
主人公イズヴァルトがちんちんをぶんまわしながら世界を渡り歩き、マイヤやスケベな女達に搾取されるお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/934913837

外伝1 マイヤとトーリが主軸のお話です。
 『前世の記憶を持つ神業尺八使いの狸系美少女の妹と、女帝サキュバスの祖先の才を受け継ぐ清楚ビッチな姉の2人で、搾精の王国を建てちゃいます☆』
トーリとマイヤとそのご先祖について、そのご先祖の家来筋のイーガ魔法王国の王子の物語と、覚醒したトーリがホーデンエーネン王国の実権を握り支配し、凋落するまでのお話となります。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/779914728

外伝2 本作の重要人物、魔法戦士ヘラのお話です。
『転生したらあたし、セックス教団の教主の養女でいつでもどこでもエッチがしたくなっちゃう、レベル999のビキニアーマーの美少女魔法戦士でした!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/959004604


以下は旧版のイズヴァルト。題名はSEО対策です。
(内容は大体一緒ですが、細部がいろいろと違います。)

『エリクサーみたいに栄養満点の精液を放つ絶倫聖騎士は、転生美幼女淫魔にまとわりつかれておちんちんをチューチュー吸われる。
』
https://novel18.syosetu.com/n3094lt/


以下のは、副産物となります。

爆焔のダークエルフ
https://h.syosetu.org/novel/378655/

サキュバスレストランへようこそ! Hルート
※別サイト。エロをマシマシにした改稿版です。
https://novel18.syosetu.com/n1061iv/
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