聖騎士イズヴァルトの伝説【新編】・忠烈編 作:CHACOとJAGUAR
スズカルの街は、イーガ魔法王国の北東にある港湾都市であり、東の大陸の玄関口の1つである。
港側と内陸側に分かれており、昔から住む者は内陸の高台に居を置いている。かつて大津波で海沿いの集落が軒並み全滅したのを言い伝えとして聞いていたからだ。
その内陸部のほうに、街の一番の目玉である武芸者たちが戦うコロッセオがあった。様々なドラマが産まれたが、この近年で特に有名なのは、マルティン王の父アドルフが扮装して参加し、10人勝ち抜きを成し遂げたエピソードだ。
そのコロッセオだが今、イーガ王国軍の本陣となっていた。敵軍の上陸と略奪の頻度が激しくなり、それに抗し続けているせいで兵士たちは皆、疲れきった顔をしていた。
イズヴァルト達は闘技場のど真ん中で、へたって横になっている兵士たちの姿を見ていた。
「あまり、状況は芳しくなさそうでござるな?」
そう言ったイズヴァルトの顔も疲れ切っていた。隣のブライアンは肌色が全く逆で肌艶が良かった。
「仕方ないだろ。オーガが相手だったら魔法に傾きがちなイーガ兵は苦労するさ」
市街戦、しかも混戦で白兵戦となると、オーガの弱点である毒矢がうまく当たらない。
イズヴァルトは後ろにいる、エルザとアナに目を向けた。ブライアンよりもお肌がつやつやだった。歩き方は蟹股がちだった。転移魔法で消耗した魔力と体力とを、イズヴァルトが『おちんぽみるく』で補ってやったからだ。
「転移魔法や飛翔魔法で、敵艦に乗り込みたいの?」
「その作戦が良さそうでござるな。捕らえられたパラッツォ教徒の身の安全が確保できれば、なお良いのでござるが……」
考え込むエルザの代わりにアナが答えた。
「じゃあ、戦艦にいる大将だけを狙って討ち取っていけばいいじゃないかしら? 指揮系統が混乱するでしょうし、揺らいだところをイーガの艦隊に叩いてもらえば勝てるんじゃない?」
突然、そりゃいいね、という女の声が、イズヴァルトの右横から聞こえて来た。下のほうからだ。
見れば背が高い、傷だらけの鎧をまとった女兵士が兜を脱いで、金髪の長い髪を垂らしていた。イズヴァルトの娘のエレナだった。
「エレナ! いつの間にここにいたでござるか!」
「えへへへ。とーちゃん、久しぶりだね!」
エレナは起き上がって父に抱き着いた。ブライアンが両手を広げるとエレナはそっちも抱きしめた。ちなみにエレナは歳よりも若く見られる美人である。
エルザとアナにもハグをして2人を少し困らせたところで、エレナは父にこう提案した。
「あたしとブライアンさんが転移魔法で大将たちをやっつけてって、とーちゃんは飛翔魔法でとんでって艦隊を脅しまくって戦法、どうかな?」
「ブライアンどのは信頼できるが、そなたの腕は信用できぬでござるよ?」
「大丈夫だって! 手加減してくれたかもしれないけど、ガモーコヴィッツの騎士さん達と試合で負けたことは無いからね!」
エレナが笑いながら言ったのを見て、周囲の甲冑騎士たちが彼女をねめつけだした。男もいれば女の姿もある。ガモーコヴィッツ家の騎士や戦士たちだった。
「……手加減なんかしてねーし」
「お嬢はマジで強いんだから。まったく、血筋って言うのはズルいったらありゃしないわ」
その声を聞いたイズヴァルトは、ブライアンをちらと見た。エレナの腕は信じられるか、と目で尋ねた。
「まっ、斬って逃げるんならアナの転移魔法でなんとかなるんじゃないかな?」
イズヴァルトを囮役にし、転移魔法を使ってエレナとブライアンが『通り魔』をやる作戦。イズヴァルトはとりあえず受け入れることにした。そうと決まればとエレナは皆に呼びかけると、部下から槍と長剣を渡された。青い光を放つミスリルの穂とロングソードであった。
「じゃあ、さっそく行こうか!」
「その前に腹ごしらえでござる。腹が減ってはいくさができぬ、と言うでござるからな?」
承知した、とエレナはうなずくと、イズヴァルト達をコロッセオの外に設けた食料配給所に案内した。沢山のかまどと鍋が並べられたそこでは、あつあつの食事を頂けるのだという。
そこで待ってて、と娘に言われ、確保したテーブルで待っていると、エレナは4つの小さな器を乗せたトレイを持ってやって来た。
器にあったのは脂が浮いた白いスープに漬けられた麺料理である。フォークですくうのだという。
「これは、なんでござるか?」
「『とんこつらあめん』という麺料理だよ。飯時じゃないからこれだけしか出せないらしいけど、軽く腹ごしらえにはちょうどいい量だろ?」
マイヤ=テクニカの食料開発部門が開発した料理だという。針金の様に細い乾麺を湯でゆがき、作ったスープに漬けるだけの料理だ。
「すんすん……あんまりいいにおいがせぬでござるな」
イズヴァルトは一口すすってみた。言葉では言い表せぬ何かがすっぽりと抜けている、間抜けな味だった。
エルザとアナも口に入れたが、味の方は評価したくないという顔をしていた。ブライアンはもっと酷かった。
「なんだよこれ? 『三流企業のインスタントラーメン』そのものじゃんか!」
この剣士、『らあめん』というあまり知られぬ食べ物についてよく存じていた。彼の前世はこれを作る料理店の倅だったからだ。
ゆえにこの麺料理について、一言二言うるさくなる
「『かちょう』がきっついしスープもなんか薬臭い。味も雑だよ。豚骨のスープというより、粉末を溶いたものみたいだなこれ?」
「そりゃそうだよ。何せ野戦用の食べ物なんだからさ」
「あ、そうだったか。やだねえ、マイア=テクニカの食料部門は、どれも『ぼちぼち』なものばっかり作るよね?」
しかしそれは仕方が無かった。何せキンキ大陸屈指の『馬鹿舌』が作った企業であったがゆえ、集められた者も味に対して音痴に過ぎた。
不満をたらたら言いながらの腹ごしらえが終わった後は、いよいよ出陣である。イズヴァルトは海上の敵の陣容をエレナに尋ねた。
「でっかい砲撃用の戦艦が8隻で、上陸用の小型船が10隻ってところかな。これでもたぶん先発隊じゃないかな」
「そりゃあ全艦隊の何割ぐらいなんだろ?」
ブライアンが尋ねるとエレナはすぐに答えた。ムラカミヴィアだったら全軍の6割。サカタニアであれば20隻ほどの大型の『投石砲』を積んだ軍艦を擁している。
「見繕うと今回の攻め入りの半分かそれ以下が、沖合にいるってところだろうね。総攻撃となりゃそれこそ、100隻以上のお船がイルカさんのジャンプを見物にくるさ」
スズカルの沖合いだが、イルカが良く泳いでジャンプするところを見せてくれることでも有名だ。イズヴァルトも少女の頃のエレナと共に、それを何度も見物したことがあった。
「と、なると本隊はどこにござろうか?」
「東の海域のどこかの無人島に基地をつくってるんだろうね。カントニア側の海域かもしれないけど、そっちはまだ魔道士団は偵察していない。ナエバニアにいる諜報船団を送ったばかりらしいよ」
となれば、増援はそれほど来ないかもしれない。ここで叩き潰そうとイズヴァルトは言った。
港に向かうと戦いの惨状がわかってきた。崩れた家屋の瓦礫や砲弾が作った穴ぼこの近くには、飛び散った血や肉の破片がいっぱいあった。
港はもっとひどかった。桟橋は割られ、白兵戦が起こった跡の血痕がそこかしこで見られた。血を吸った石畳を見てイズヴァルトは怒りに震えるが、自分に言い聞かせて落ち着かせた。
はしけの傍に小舟が浮かんでいるのを見ると、ブライアンと娘に言った。
「拙者は思い切り派手に引き付けるでござる。その為にも小舟で向かうでござるよ」
「どうするんだい、イズヴァルトさん?
「こうするだけでござる」
イズヴァルトは小舟に飛び乗った。それから『氷雪の栄光』をかざすと、その後ろに氷の魔法でできた装置が生まれた。太く丸い軸についた大きな氷の羽根と、その軸を支える氷の箱であった。
「成程、『モーターボード』にしたのか。でも、舵が無いよ?」
「ぷろぺらを回すのに使う風魔法で、波を無理やり起こすでござる。千里眼の術式を用い、拙者と敵船団がもみ合い始めたら貴殿らは『通り魔作戦』をなされよ。では!」
イズヴァルトが乗った船が走り出した。エルフの魔法船の比ではない速さでだ。
あれではすぐに始まってしまうかもしれない。実際その通りであった。
沖合にあるクボーニコフの属国艦隊は休憩の最中だった。各船では兵士たちが一部の見張りを除いて、酒や麻薬を楽しみながら、略奪でとらえたパラッツォ教徒の若い女たちを輪姦して楽しんでいた。
彼等を指揮する武将らも、鎧を脱いで下を丸出しにし、収穫の中でも一番上等な女を泣き叫ばせながら事に及んでいた。ムラカミヴィアといった国々の海将や海兵は、オーガの血が濃かったから我慢がきかなかったのだ。
「うおらっ! うおらっ!」
その船を指揮する武将は船室のテーブルの上で、裸にひんむかれた女の股に自慢のものをやっていた。そのお楽しみの最中に、遣いが部屋に飛び込んで来た。
「なんだ!」
「敵襲です! 港から不審な船がとんでもない速度でこちらに向かってきます!」
「せっかくのお楽しみだってのにしゃらくさいことをする! さっさと追い払え!」
それから武将は交合に戻った。遣いは動ける海兵に弩弓と鉄砲を持たせて甲板に配置させた。中には精液まみれのちんぽを丸出しにしたはしたない恰好の者もいた。
「配置に着け!」
碇代わりの波消しの魔法が消え、操舵手が舵をきった。向きを変え、腹を見せだした船は、腕を組んで立ったままのイズヴァルトを乗せる小舟に向かい、矢弾を飛ばしてきた。
だが、このあまりにも速すぎる小舟にはどれ1つとして当たらなかった。どれもこの船の前で落ちるか横に反れるかだった。
「間合いの取り方と工夫が足りぬ!」
ほかの船も動き出して舵をきった。散発的だった矢弾が弾幕と化した。いよいよ来た、と思ったイズヴァルトの顔は笑っていた。
彼は素早く『氷雪の栄光』を弓の様に持つと、番えた真似をした。氷の矢が1本出来上がると、右手の戦艦の腹に向けて弦を弾く真似をした。
矢が飛び立った。それはすぐに数百にも分裂し拡散した。氷の矢は時を同じくして軍艦の側舷に突き刺さり、船を揺らがせた。
テーブルの上に乗って女を犯していた最中だった艦を指揮する武将は、船が大きく傾ぎ、相手と共に床の上に落された。
「な、なにが起こった!!」
そう叫んだ時、彼の口に何かが突き刺さった。青く光る銀色の槍の穂であった。それを持っていたのはエレナだった。後ろにはアナが立っていた。何事も無かったかのように血だらけの穂を抜くと、驚いた様子の女にこう言った。
「思いっきり叫んで驚いて、兵士たちに助けを呼びなよ。でないと殺したのが自分だと疑われちゃうからね」
娘は怯えたままだったが、エレナはそれ以上は何も言わずにアナと共に消え去った。
イズヴァルトが挑発するかの様に海の上で暴れ、敵艦を脅しまわっている最中にブライアンとエレナは艦を指揮する大将を1人1人確実に殺していった。
最後の1人となった者を殺した時、エレナは念話魔法で父に呼びかけた。
「武将にオーガの戦士はいなかったよ! 一番後ろの船で集まろう」
「上出来でござるな! では!」
イズヴァルトはその船に目を向けた。戦列の最後尾の軍艦は艦橋が紅く塗られていた。総指揮官の船である。迎撃に向かわず船首を向けていた。
それを指揮する大将は既に首を刎ねられていた。首級を挙げたのはブライアンだった。船では暴れまわっている彼と、助太刀したエレナによって大混乱が起きているとエルザから連絡を受けると、イズヴァルトはスクリューを今の倍に回転させた。
そして接触するかしないかの際で印を切り、空高く飛んだ。小舟が体当たりを起こしたところで大爆発が起こった。念話魔法でエレナは批難した。
「とうちゃん、やり過ぎだよ!」
「派手にやる、と申したでござるよ!」
甲板に着地したイズヴァルトは、突如として現れた自分に驚愕する海兵たちを見て、名乗りをあげた。
「拙者こそがオーミゲニアの旗頭、イズヴァルト=シギサンシュタウフェン。ここに見参でござる!」
さて、この乱戦でこの万夫不当の『ゆうしゃ』は、いかなる戦いの神ぶりを見せたのか?
その続きについてはまた、次回にて。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
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題名はSEО対策です。
本編
『聖騎士イズヴァルトの伝説 〜無双の武と凶悪無比なデカチンを持つ英雄の一大叙事詩〜』です。
現在ハーメルン版と同じく聖王編まで掲載。
主人公イズヴァルトがちんちんをぶんまわしながら世界を渡り歩き、マイヤやスケベな女達に搾取されるお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/934913837
外伝1 マイヤとトーリが主軸のお話です。
『前世の記憶を持つ神業尺八使いの狸系美少女の妹と、女帝サキュバスの祖先の才を受け継ぐ清楚ビッチな姉の2人で、搾精の王国を建てちゃいます☆』
トーリとマイヤとそのご先祖について、そのご先祖の家来筋のイーガ魔法王国の王子の物語と、覚醒したトーリがホーデンエーネン王国の実権を握り支配し、凋落するまでのお話となります。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/779914728
外伝2 本作の重要人物、魔法戦士ヘラのお話です。
『転生したらあたし、セックス教団の教主の養女でいつでもどこでもエッチがしたくなっちゃう、レベル999のビキニアーマーの美少女魔法戦士でした!』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/872528745/959004604
以下は旧版のイズヴァルト。題名はSEО対策です。
(内容は大体一緒ですが、細部がいろいろと違います。)
『エリクサーみたいに栄養満点の精液を放つ絶倫聖騎士は、転生美幼女淫魔にまとわりつかれておちんちんをチューチュー吸われる。
』
https://novel18.syosetu.com/n3094lt/
以下のは、副産物となります。
爆焔のダークエルフ
https://h.syosetu.org/novel/378655/
サキュバスレストランへようこそ! Hルート
※別サイト。エロをマシマシにした改稿版です。
https://novel18.syosetu.com/n1061iv/